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蛮貝塚・千本の桜嗅げよ歯
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純平side
(何故俺はこんなに落ち着いているんだ?)
てっきり自分はこんな場面になったら土下座して財布を出し命乞いするようなキャラだと思ってたんだが…
もしかすると異世界に来たおかげで今までの自分とはサヨナラ出来たのかな。
スキルを使いたいときは歌を歌え、どんな歌でも構わん………だったな。
今朝は失敗したが、思えばあの時は歌を歌っていなかった。
ちょうどいい、神から貰ったスキルを使う時が来た!
「まずは防御の仕方から教えてやるよ」
シタバ達はそういいながら俺に近づいてくる。
俺はシタバ達を軽く睨み付けて忠告する。
「初めてスキルを使用するからな、怪我しても文句は言うなよ」
そういって俺は詠唱を始める。
「曲名!千本の!桜!ピャァアオ!テンション!上げて!いこうぜーワアアアアォ!」
詠唱の声に呼応するようにどこからともなく桜の花びらが現れた。
「センボンノザクラァァ↑↑!ヨルヘマギレエエエエ↓↓↓!キミノコエハァァァ!トドカヘンヨォォォ!!!」
その花びらは次々に数を増やしていき、シタバ達の周りを覆っていく。
「な、なんだこれは!?」
「魔法か!?それともユニークスキルか!?」
シタバ達は驚きの声をあげている。
「くそっ!こんなもんでいい気になるな!」
周りを覆っている桜にシタバは腰の剣を引き抜き切りかかる。
「無駄だ」
俺の声が響くと同時にシタバは弾き飛ばされ倒れていた。
「この曲は千を超える桜の花びら、それらを鋼の檻の様に変質させ拘束する技だ。そして」
次の技で終わりだ。そう俺が言うや否や、桜の檻はバラバラに分離しテニスボール位の大きさのボールとなった。
「千本の桜!【桜線銃】」
俺が叫んだ瞬間、桜のボールからはビームのようなものが飛び出し、シタバ達を訓練場の外まで吹き飛ばした。
シタバside
(何が起こっている!?)
最近クエストが上手くいかず、ファンも減り始めていて俺は今日イライラしてた。
そこに見るからに田舎者の弱そうな新人が来たからストレス発散に付き合ってもらうつもりだった。
別に再起不能にしようとかは考えてなかったし、あまりにも弱いなら本当に稽古を付けてやるつもりだった。
だが、
(流石にこれは予想外すぎるな…)
周りには見たことのない花の花びらが数え切れないほどある。
どんなスキルなのかは知らないが直観的にヤバいと察した。
俺は無我夢中で斬りかかったが、簡単に弾き飛ばされた。
一方で奴は余裕の表情を見せながら技の説明をしている。
「次の技で終わりだ」
奴がそういった瞬間、花びらは球体になりこちらに何かを出してきた。
俺はせめて受け身だけでも取ろうと思ったが、花びらから放たれた何かは俺の想像をはるかに超える強さで俺たちを訓練場の外まで放り出し、そのあまりの衝撃に俺は意識を手放した。
(何故俺はこんなに落ち着いているんだ?)
てっきり自分はこんな場面になったら土下座して財布を出し命乞いするようなキャラだと思ってたんだが…
もしかすると異世界に来たおかげで今までの自分とはサヨナラ出来たのかな。
スキルを使いたいときは歌を歌え、どんな歌でも構わん………だったな。
今朝は失敗したが、思えばあの時は歌を歌っていなかった。
ちょうどいい、神から貰ったスキルを使う時が来た!
「まずは防御の仕方から教えてやるよ」
シタバ達はそういいながら俺に近づいてくる。
俺はシタバ達を軽く睨み付けて忠告する。
「初めてスキルを使用するからな、怪我しても文句は言うなよ」
そういって俺は詠唱を始める。
「曲名!千本の!桜!ピャァアオ!テンション!上げて!いこうぜーワアアアアォ!」
詠唱の声に呼応するようにどこからともなく桜の花びらが現れた。
「センボンノザクラァァ↑↑!ヨルヘマギレエエエエ↓↓↓!キミノコエハァァァ!トドカヘンヨォォォ!!!」
その花びらは次々に数を増やしていき、シタバ達の周りを覆っていく。
「な、なんだこれは!?」
「魔法か!?それともユニークスキルか!?」
シタバ達は驚きの声をあげている。
「くそっ!こんなもんでいい気になるな!」
周りを覆っている桜にシタバは腰の剣を引き抜き切りかかる。
「無駄だ」
俺の声が響くと同時にシタバは弾き飛ばされ倒れていた。
「この曲は千を超える桜の花びら、それらを鋼の檻の様に変質させ拘束する技だ。そして」
次の技で終わりだ。そう俺が言うや否や、桜の檻はバラバラに分離しテニスボール位の大きさのボールとなった。
「千本の桜!【桜線銃】」
俺が叫んだ瞬間、桜のボールからはビームのようなものが飛び出し、シタバ達を訓練場の外まで吹き飛ばした。
シタバside
(何が起こっている!?)
最近クエストが上手くいかず、ファンも減り始めていて俺は今日イライラしてた。
そこに見るからに田舎者の弱そうな新人が来たからストレス発散に付き合ってもらうつもりだった。
別に再起不能にしようとかは考えてなかったし、あまりにも弱いなら本当に稽古を付けてやるつもりだった。
だが、
(流石にこれは予想外すぎるな…)
周りには見たことのない花の花びらが数え切れないほどある。
どんなスキルなのかは知らないが直観的にヤバいと察した。
俺は無我夢中で斬りかかったが、簡単に弾き飛ばされた。
一方で奴は余裕の表情を見せながら技の説明をしている。
「次の技で終わりだ」
奴がそういった瞬間、花びらは球体になりこちらに何かを出してきた。
俺はせめて受け身だけでも取ろうと思ったが、花びらから放たれた何かは俺の想像をはるかに超える強さで俺たちを訓練場の外まで放り出し、そのあまりの衝撃に俺は意識を手放した。
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