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それぞれのつぶやき
イリスの想い(前半)
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☆☆☆ イリスの気苦労 ☆☆☆
街から警邏隊がきた頃、コーユさまは私にもたれ掛かって眠っていた。
そして、寝返りをうったその時、彼女の頭はずるずると私の脚に落ちてきた。
少し体勢が悪かったのだろう、もぞもぞと小さく動きながら 、頭の位置を動かした。膝枕で幼子のように小さく手足を丸めて、眠ってるお婆ちゃん。疲れたのだろう。そうよね。柔らかな傷のない手入れをされた指をみれば、どれほど恵まれた生活をしてきたかわかるというもの。なのに間違って拐われてしまったとは。
でも、誰が誰を拐ってきたというのだろうか。彼女がいった下働きとは? 支度金とは? 外に出して貰ったとは?
まるで……
いえ、はっきりした事が判明するまで言葉にするのは止めておきましょう。多分、皆も同じように思っているはず。
それより、彼女の魔力に魔属性とスキルと加護よ。
魔力の多さは国に仕える魔導師より多く、極珍しい空間に、聞いたことのない聖闇、スキルも聞いたことが無いわ。加護に至っては有り得ない全能神。
こんな人に魔法の使い方を初歩から教える事になるとは。イーヴァったら有り得ないぐらい早く首を振ってるし。やっぱり私が教えるのね。
幼い頃、母に教わったように細やかな魔力の制御を。
あれだけの魔力を暴走させた場合どんな事になってしまうのでしょう。今日は運良く?敵に対して向かった魔力。これがご自身や私たちに向かったら。考えるだけで怖いわー。
☆☆☆ イリスの戸惑い ☆☆☆
恥ずかしかったけれども、色々悩んでたこと…… 吐き出しました……
こんなに容易く受け入れられるなんて……
コーユさまは何て優しいんでしょう。
気持ちを入れ換えて、魔力の制御です。
魔力が多いと暴発したときにたいへんな事になります。
今まで意識されないで使われていて、暴発しなかったのは運がよかっただけです。
コーユさまや周りに怪我がなくて…… 本当によかった。
怪我をしないように、光魔法の癒しを使って制御の練習をしようと思います。これなら怪我をすることなく魔力を感じる事ができるでしょう…… とそう思っていました。
思ったよりコーユさまは容易く魔力を感じられて、身体中に巡らせることもすぐに出来るようになったのですが…… 巡らせていると少しずつ身体が発光しはじめたのです。何がおきているのでしょうか?
慌ててコーユさまを呼びましたが、こたえてくださりません。
身体を揺さぶる事も考えたのですが、これが暴発の前兆ならとんでもないことになります。仕方なく何度も声をかけることしかできませんでした。
心だけどこかに行ってしまったかのように瞳が虚ろになって……
はっと、目覚めたようなコーユさま……
良かったです。 本当に……
何故かその後、中々目を合わせてくださらなくて。
しかも、赤く頬を染めておられました。
何があったというのでしょうか?
☆☆☆ イリスのつぶやき ☆☆☆
コーユさまと話してると、美味しいものが沢山出来るですって? と、心を乱してしまいました。
だって、美味しいものですよ?
街で案内してる時は普通に同じものを食べていらしたのに。
旅に出たら、お昼から食べたことのないパンとか飲み物。
夜は団子? が入った煮物。朝はマテのスープと甘い飲み物。
そして食べたことの無い甘くてしょっぱくて……
はぁ…… コーユさまはこのような物をずっと召し上がってらしたのかしら。
馬車でこの国の常識をしりたいと仰られるので話していると、『鳥の卵』がないかと言われた。
卵なんて見たことが無いと言えば…… 美味しいものがかなり少なくなると!!
えっ? 卵があれば、もっと美味しいものが沢山?! さ、探しますとも。でも鳥ってどこに巣を作ってるのかしら。
考えて考えてたら…… 目の前に大量の食べ物が……
コーユさま…… あなたの無限収納にはどれだけの食品が入っているのですか?
街から警邏隊がきた頃、コーユさまは私にもたれ掛かって眠っていた。
そして、寝返りをうったその時、彼女の頭はずるずると私の脚に落ちてきた。
少し体勢が悪かったのだろう、もぞもぞと小さく動きながら 、頭の位置を動かした。膝枕で幼子のように小さく手足を丸めて、眠ってるお婆ちゃん。疲れたのだろう。そうよね。柔らかな傷のない手入れをされた指をみれば、どれほど恵まれた生活をしてきたかわかるというもの。なのに間違って拐われてしまったとは。
でも、誰が誰を拐ってきたというのだろうか。彼女がいった下働きとは? 支度金とは? 外に出して貰ったとは?
まるで……
いえ、はっきりした事が判明するまで言葉にするのは止めておきましょう。多分、皆も同じように思っているはず。
それより、彼女の魔力に魔属性とスキルと加護よ。
魔力の多さは国に仕える魔導師より多く、極珍しい空間に、聞いたことのない聖闇、スキルも聞いたことが無いわ。加護に至っては有り得ない全能神。
こんな人に魔法の使い方を初歩から教える事になるとは。イーヴァったら有り得ないぐらい早く首を振ってるし。やっぱり私が教えるのね。
幼い頃、母に教わったように細やかな魔力の制御を。
あれだけの魔力を暴走させた場合どんな事になってしまうのでしょう。今日は運良く?敵に対して向かった魔力。これがご自身や私たちに向かったら。考えるだけで怖いわー。
☆☆☆ イリスの戸惑い ☆☆☆
恥ずかしかったけれども、色々悩んでたこと…… 吐き出しました……
こんなに容易く受け入れられるなんて……
コーユさまは何て優しいんでしょう。
気持ちを入れ換えて、魔力の制御です。
魔力が多いと暴発したときにたいへんな事になります。
今まで意識されないで使われていて、暴発しなかったのは運がよかっただけです。
コーユさまや周りに怪我がなくて…… 本当によかった。
怪我をしないように、光魔法の癒しを使って制御の練習をしようと思います。これなら怪我をすることなく魔力を感じる事ができるでしょう…… とそう思っていました。
思ったよりコーユさまは容易く魔力を感じられて、身体中に巡らせることもすぐに出来るようになったのですが…… 巡らせていると少しずつ身体が発光しはじめたのです。何がおきているのでしょうか?
慌ててコーユさまを呼びましたが、こたえてくださりません。
身体を揺さぶる事も考えたのですが、これが暴発の前兆ならとんでもないことになります。仕方なく何度も声をかけることしかできませんでした。
心だけどこかに行ってしまったかのように瞳が虚ろになって……
はっと、目覚めたようなコーユさま……
良かったです。 本当に……
何故かその後、中々目を合わせてくださらなくて。
しかも、赤く頬を染めておられました。
何があったというのでしょうか?
☆☆☆ イリスのつぶやき ☆☆☆
コーユさまと話してると、美味しいものが沢山出来るですって? と、心を乱してしまいました。
だって、美味しいものですよ?
街で案内してる時は普通に同じものを食べていらしたのに。
旅に出たら、お昼から食べたことのないパンとか飲み物。
夜は団子? が入った煮物。朝はマテのスープと甘い飲み物。
そして食べたことの無い甘くてしょっぱくて……
はぁ…… コーユさまはこのような物をずっと召し上がってらしたのかしら。
馬車でこの国の常識をしりたいと仰られるので話していると、『鳥の卵』がないかと言われた。
卵なんて見たことが無いと言えば…… 美味しいものがかなり少なくなると!!
えっ? 卵があれば、もっと美味しいものが沢山?! さ、探しますとも。でも鳥ってどこに巣を作ってるのかしら。
考えて考えてたら…… 目の前に大量の食べ物が……
コーユさま…… あなたの無限収納にはどれだけの食品が入っているのですか?
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