42 / 70
ご趣味は……?
ご趣味は……?②
しおりを挟む後ろからの蓮根の声は色っぽく掠れていて、思いのほか、結衣に熱を伝える。
「え……」
振り返ると先程までの余裕が嘘のような苦笑で、蓮根が結衣を見ていたのだ。
「僕ももう限界なんです」
カチャ……というベルトを外す金属音がやけに結衣の耳に響く。
そこで改めて、蓮根はまだ脱いでもいなかったんだ……と結衣は思う。
「足を閉じて。多分これだけ濡れていれば大丈夫だから」
そのまま、ね?と囁かれて、結衣は涙で潤んだ目で蓮根を見る。
蓮根が結衣の唇に唇を重ねる。
淡く舌先で、唇をつつかれると、思わず唇をあけてしまって。
蓮根を受け入れ、そのままキスは濃厚になってゆく。
するりと足の間に硬くて、温かいものが差し入れられた。
「結衣さん、目は閉じないで。僕のことを見て」
「……っん」
見つめてくる熱のある瞳。
「そのまま見てて下さい」
「ふっ……あ……」
それを動かされるだけでも、結衣の気持ちの良いところは刺激されて、下肢から聞こえる粘着質な音は激しさを増してゆく。
耳元に、はっ……あ……と蓮根の荒い息が響いて、結衣も声を抑えられない。
気持ち良さそうなその声には、結衣も刺激されてしまう。
見ていてと言うから、必死に見つめると熱くて艶のある表情で真っ直ぐ見つめ返され、視線が絡まるとお互いしか見えない。
愛おしげで1秒も見逃すまいとするくらい熱心な視線で、その瞳で見られるだけで頬が熱くなる。
「……っすごくいいですよ、結衣さん……」
初めての感覚で、怖かったり感じすぎたり、どうしたらいいのか分からないこともあるけれど、蓮根はこんな時にしっかり結衣と身体をくっつけ、その体温を伝えて両手をしっかり握ってくれる。
その大きな手と身体で包み込まれると安心感があり、蓮根の熱さを感じて同じ気持ちなんだと思う。
「んっ……あ、だめ……」
堪えきれない絶頂に結衣の身体が震える。
「結衣さん、こっち見て。見ながらイッて」
結衣は自分の呼吸が荒くなるのを感じて、片手でソファの背に手をついている蓮根の指を掴み、逆の手で蓮根の首の後ろに手を当てる。
「可愛い。結衣さん、すごく綺麗です。イって下さいっ……。っ……!僕も出そうだ」
「…っ! んんっ……りょう、まさんっあ…っ!」
結衣が身体を大きく仰け反らせ、脱力してソファに沈み込むと、その身体に蓮根の吐き出した熱が掛かる。
結衣はゆっくり目を開けた。
ふ、と近付いてきた蓮根が結衣に笑いかけてキスを落とす。
「んっ……」
それにも、結衣は甘い声で返した。
「結衣さん……」
頬をふんわりと撫でられる。
「すごく……エロいです。写真撮ってもいいですか?」
はっ!?
「いいわけないでしょ」
「ちょ……結衣さん、起き上がらないで。僕のものが身体を垂れて、ますますヤバ……」
「もうっ! なに言ってるんですか!? 写真とかダメだから!」
「自分用です!」
「なに、威張ってるんです! 何用でもそもそもダメです」
「お願いします。そうしたら会えなくても我慢しますから」
「使うとか言う人はダメ!」
「写メくらい良くないですか?」
「有り得ませんから!」
気付いたら、蓮根はすでに携帯を片手に持っている。
「もうっ!」
こうなったら!
駐車場になっている半地下には、奥にお泊まり用の部屋があると蓮根が案内してくれた。
小さいけれどキッチン、冷蔵庫、パントリー、シャワールーム、ベッド、と一通りは揃っている。
間取りはいわゆる1DKで、ドアを開けた直ぐに、キッチン、ダイニングがあり、ベッドルームはその奥だ。
そこでシャワーを浴びて、スッキリした結衣はスラックスの汚れを落としていた。
先程は最後の手段として、思い切り抱きついたのだ。
抱きついたら写真は撮れないし、一瞬にして、それどころではない雰囲気になり、結衣としてはしてやったりだった。
シャツは洗えるが、スラックスはクリーニングに出すにしても簡単に汚れは落としておきたい。
濡れタオルで、ポンポンと叩いていく。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】育てた後輩を送り出したらハイスペになって戻ってきました
藤浪保
恋愛
大手IT会社に勤める早苗は会社の歓迎会でかつての後輩の桜木と再会した。酔っ払った桜木を家に送った早苗は押し倒され、キスに翻弄されてそのまま関係を持ってしまう。
次の朝目覚めた早苗は前夜の記憶をなくし、関係を持った事しか覚えていなかった。
定時で帰りたい私と、残業常習犯の美形部長。秘密の夜食がきっかけで、胃袋も心も掴みました
藤森瑠璃香
恋愛
「お先に失礼しまーす!」がモットーの私、中堅社員の結城志穂。
そんな私の天敵は、仕事の鬼で社内では氷の王子と恐れられる完璧美男子・一条部長だ。
ある夜、忘れ物を取りに戻ったオフィスで、デスクで倒れるように眠る部長を発見してしまう。差し入れた温かいスープを、彼は疲れ切った顔で、でも少しだけ嬉しそうに飲んでくれた。
その日を境に、誰もいないオフィスでの「秘密の夜食」が始まった。
仕事では見せない、少しだけ抜けた素顔、美味しそうにご飯を食べる姿、ふとした時に見せる優しい笑顔。
会社での厳しい上司と、二人きりの時の可愛い人。そのギャップを知ってしまったら、もう、ただの上司だなんて思えない。
これは、美味しいご飯から始まる、少し大人で、甘くて温かいオフィスラブ。
甘過ぎるオフィスで塩過ぎる彼と・・・
希花 紀歩
恋愛
24時間二人きりで甘~い💕お仕事!?
『膝の上に座って。』『悪いけど仕事の為だから。』
小さな翻訳会社でアシスタント兼翻訳チェッカーとして働く風永 唯仁子(かざなが ゆにこ)(26)は頼まれると断れない性格。
ある日社長から、急ぎの翻訳案件の為に翻訳者と同じ家に缶詰になり作業を進めるように命令される。気が進まないものの、この案件を無事仕上げることが出来れば憧れていた翻訳コーディネーターになれると言われ、頑張ろうと心を決める。
しかし翻訳者・若泉 透葵(わかいずみ とき)(28)は美青年で優秀な翻訳者であるが何を考えているのかわからない。
彼のベッドが置かれた部屋で二人きりで甘い恋愛シミュレーションゲームの翻訳を進めるが、透葵は翻訳の参考にする為と言って、唯仁子にあれやこれやのスキンシップをしてきて・・・!?
過去の恋愛のトラウマから仕事関係の人と恋愛関係になりたくない唯仁子と、恋愛はくだらないものだと思っている透葵だったが・・・。
*導入部分は説明部分が多く退屈かもしれませんが、この物語に必要な部分なので、こらえて読み進めて頂けると有り難いです。
<表紙イラスト>
男女:わかめサロンパス様
背景:アート宇都宮様
氷の上司に、好きがバレたら終わりや
naomikoryo
恋愛
──地方から本社に異動してきた29歳独身OL・舞子。
お調子者で明るく、ちょっとおせっかいな彼女の前に現れたのは、
“氷のように冷たい”と社内で噂される40歳のイケメン上司・本庄誠。
最初は「怖い」としか思えなかったはずのその人が、
実は誰よりもまっすぐで、優しくて、不器用な人だと知ったとき――
舞子の中で、恋が芽生えはじめる。
でも、彼には誰も知らない過去があった。
そして舞子は、自分の恋心を隠しながら、ゆっくりとその心の氷を溶かしていく。
◆恋って、“バレたら終わり”なんやろか?
◆それとも、“言わな、始まらへん”んやろか?
そんな揺れる想いを抱えながら、仕事も恋も全力投球。
笑って、泣いて、つまずいて――それでも、前を向く彼女の姿に、きっとあなたも自分を重ねたくなる。
関西出身のヒロイン×無口な年上上司の、20話で完結するライト文芸ラブストーリー。
仕事に恋に揺れるすべてのOLさんたちへ。
「この恋、うちのことかも」と思わず呟きたくなる、等身大の恋を、ぜひ読んでみてください。
【書籍化】Good day ! 2
葉月 まい
恋愛
『Good day ! 』シリーズVol.2
人一倍真面目で努力家のコーパイ 恵真と イケメンのエリートキャプテン 大和 結ばれた二人のその後は?
伊沢、ごずえ、野中キャプテン… 二人を取り巻く人達の新たな恋の行方は?
꙳⋆ ˖𓂃܀✈* 登場人物 *☆܀𓂃˖ ⋆꙳
日本ウイング航空(Japan Wing Airline)
副操縦士 藤崎 恵真(28歳) Fujisaki Ema
機長 佐倉 大和(36歳) Sakura Yamato
恋に異例はつきもので ~会社一の鬼部長は初心でキュートな部下を溺愛したい~
泉南佳那
恋愛
「よっしゃー」が口癖の
元気いっぱい営業部員、辻本花梨27歳
×
敏腕だけど冷徹と噂されている
俺様部長 木沢彰吾34歳
ある朝、花梨が出社すると
異動の辞令が張り出されていた。
異動先は木沢部長率いる
〝ブランディング戦略部〟
なんでこんな時期に……
あまりの〝異例〟の辞令に
戸惑いを隠せない花梨。
しかも、担当するように言われた会社はなんと、元カレが社長を務める玩具会社だった!
花梨の前途多難な日々が、今始まる……
***
元気いっぱい、はりきりガール花梨と
ツンデレ部長木沢の年の差超パワフル・ラブ・ストーリーです。
一夜限りのお相手は
栗原さとみ
恋愛
私は大学3年の倉持ひより。サークルにも属さず、いたって地味にキャンパスライフを送っている。大学の図書館で一人読書をしたり、好きな写真のスタジオでバイトをして過ごす毎日だ。ある日、アニメサークルに入っている友達の亜美に頼みごとを懇願されて、私はそれを引き受けてしまう。その事がきっかけで思いがけない人と思わぬ展開に……。『その人』は、私が尊敬する写真家で憧れの人だった。R5.1月
そういう目で見ています
如月 そら
恋愛
プロ派遣社員の月蔵詩乃。
今の派遣先である会社社長は
詩乃の『ツボ』なのです。
つい、目がいってしまう。
なぜって……❤️
(11/1にお話を追記しました💖)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる