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手の内と知らず。
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ふわり、ふわり、と。あやめの部屋から見える窓の外にちらつく白い花びら。年の瀬も近くなり、銀花が舞う日も増えてきた。あやめは母親・美鶴が生前使っていた和モダンなドレッサーでメイクを終え、頭上にくんっと腕を伸ばす。
「さて、と……今年最後のお休み、どう過ごそっかなぁ」
和菓子屋梅津は本日、臨時休業。正月は和菓子屋にとって一番の稼ぎ時。新たな年の始まりを祝い趣向を凝らした和菓子を店頭に並べるからだ。皇室の宮中行事にも用いられる菱葩を原型とする『花びら餅』という和菓子をはじめとした伝統的な上生菓子を中心に、干支を模した金団や色鮮やかな薯蕷饅頭の製作に大忙しとなる。また、和菓子屋梅津では白木院家で新春に行われる茶行事初釜の主菓子の注文も毎年請けており、片時も腰を落ち着ける時間が無くなる。そのため、毎年正月を迎える前の12月に臨時休業を数日設けているのだ。
あやめにとっては久方ぶりの休日。ここ最近、とにかく毎日が怒涛のように過ぎ去っていき、ゆっくりと自分の服を選ぶようなウインドーショッピングをしてこなかった。メイクポーチの中のアイライナーももうあと少ししか残っていない。
「クリスマスセールとかもやってるだろうし……化粧品買うついでに、服も見に行こうっと」
そう思い立ったあやめは近隣の商業施設まで足を伸ばすことを心に決め、そっとドレッサーから立ち上がる。外出するなら久しぶりにピアスでもしようか、とドレッサー横のアクセサリー置き場に目を向けた。
「……あ。そう、だ。瑞貴からもらった香水」
ふと、あやめの目に入ったのは黄色の液体が入った小瓶。それを手に取ったあやめは緩やかに口元を緩ませた。出張先でも自分のことを思い出してくれた瑞貴の心遣いそのものが、とても嬉しく思う。
あやめは手にした香水瓶のキャップを取り、そっと手首に吹き付けた。鼻腔をくすぐる金木犀の甘い香りに心も身体も軽やかになったように感じる。
「ついで、だし……髪も巻こうかな?」
胸下あたりまで伸ばしていた自らの髪に指を絡ませ、あやめは小さく独り言ちる。せっかく軽やかになったのだから今の自分の気分に合わせて髪も巻いてみようと、温めたコテでゆるく巻いて全体に動きをだした。
「……ん、よし! 行こうかな」
鏡の中の自分の姿に充足感を抱いたあやめはコートを羽織り、そっと部屋の扉を閉めた。
***
息を吸い込むと鼻の奥がツンとした。ふるりと身体を震わせ、あやめは思わず肩を竦めてマフラーに口と鼻をうずめながら息を長く吐いた。白く彩られた吐息が立ち上り、ゆるやかな日差しを浴びてきらきらと煌めいている。
年末も近く、道行く人々は足早に茶屋街を歩いている。芸妓や舞妓が関係のある茶屋などを回って一年の感謝を伝えて回る『事始め』を行っている様子を眺め、あやめは「もうそんな時期か」と小さく独り言ちた。そのままあやめは人の流れに乗るように歩みを進め、ちょうど到着したバスに乗り込んで市街地を目指していく。
(……あれ?)
あやめがバスを降り、目的の商業施設の入り口にたどり着いた時。見慣れた幼馴染みの顔がちらりと視界の端を横切った気がした。ふと視線をそちらに向けると、柚葉色の着流しと羽織を着た瑞貴が、商業施設の手前に店を構える伊吹呉服店から出てくるところだった。彼はその入り口であやめと同じ年ごろの店員さんとにこやかに言葉を交わしている。その様子に、あやめの胸の中に黒い靄が浮かぶ。水の中に一滴落とされた墨汁のように、それは音もなく広がって、あやめの思考を侵蝕していく。
あやめにとって、その感覚は生まれて初めて抱いた感覚だった。どんな人に対しても当たりが柔らかいのは瑞貴の美徳だ。物心ついた幼いころから、そして小学中学高校大学……決して短くはない時間ともに過ごしたあやめも十分にわかっているはず。だというのに、どう頑張っても目の前の光景から視線を逸らすことができない。地面に足が埋まったかのようで、あやめは自らの意思に反して足が動かせずにいた。
「……では、お返事お待ちしておりますね」
「はい。年内にはお便りにてお返事させていただきますので」
あやめの目には、瑞貴の隣の女性が頬を染め、うっとりと彼を見上げているように思えた。返事を待っている――とは、どういうことだろう。なにに対する返事、だろう。
時間の経過とともにじわじわと、ひたひたと。言いようのないその感覚に心が蝕まれるような気がした。こんな感覚、知らない。ひとつ年齢を重ねた10月のあの日から、なぜだか瑞貴に関することでモヤモヤすることが多い。あやめはその不快な感覚を振り切ろうと半ば強引に視線を逸らす、が。
「ん? あぁ、あやめ! おはよう。今日はお休み?」
チャッ、と。瑞貴の足元の雪駄が鳴る。あやめがその音にゆるゆると視線を上げれば、温和に微笑んだ瑞貴がゆっくりと近づいてきた。わけもなく、ぎくりとあやめの身体が強張る。
「……う、うん。休み」
「そっか。忙しそうだったし、ちゃんとお休み取れてるのか心配だったけど……よかった」
冬の冷えた風が、安堵したように肩を竦めた瑞貴の長めな黒髪をさらりともてあそぶ。次の瞬間、瑞貴ははっとしたように目を瞠らせた。その仕草の意図が掴めず、あやめはその場に立ち竦み続けるしかなかった。
「香水。つけてくれたんだ?」
いたずらっぽく微笑み小首を傾げた瑞貴の表情に、あやめの胸の奥に潜む心臓が強く震えた。気が付いて――くれた、だなんて。
「……うん。お休みの時にって……瑞貴も言ってくれてたから」
瑞貴に貰った香りを身に纏い、それに本人が気が付いてくれた。あやめの心の中に広がった黒い靄が、ゆっくりと晴れていく。
「よかった。使ってくれて」
「ううん。私の方こそ……本当にありがと。せっかくだから久しぶりに髪も巻こうって思えたし」
「うんうん、似合ってる。あやめって首筋が長いじゃない? アップスタイルで映える身体の造りしているから、ダウンスタイルの時は首元を埋めるみたいにふわっとした巻き髪があると小顔に見える。甘味処でのいつものポニテもかわいいけど、今日は特段にかわいい!」
「……え、えぇ? あ、……うん、ありが、とう」
自分でも気付いていなかった身体的特徴に言及され、そのうえに直球で『かわいい』と投げかけられたあやめは思わぬ展開にたじろいでしまう。顔に血流が集中するのを自覚し、それに気がつかないフリをして前方の商業施設に視線を向けた。
「それはそうと、ここであやめに会えてよかった。これから勝典さんに渡しに行こうと思ってたところだったから」
そう口にした瑞貴は手元のふくろう柄の信玄袋をごそりと漁る。あやめがふたたび瑞貴に視線を向けると、彼の手の中には達筆な筆跡で『梅津様』と墨で記してある白い巻紙があった。
「……はい。年始の茶事の案内状。今年も例年通り行います。忙しいだろうから、返事は年内でなくてもいいからね?」
あやめは目の前に差し出されたそれに視線を落とし、小さく息を飲んだ。白木院家で年始に行われる新年行事――初釜。門下生などの茶道関係者のみを招いて行う初釜茶事を無事に終えると、数日後に飯後の茶事が開かれる。白木院家が日頃懇意にしている問屋や呉服屋、畳店などのお店に、今年もよろしくお願いいたしますという挨拶の意味を込めて開く茶事だ。例年、あやめの生家である和菓子屋梅津もこの茶事に招待されている。瑞貴は年末の挨拶を兼ねてその案内状を配って回っているのだ、と気が付いたあやめは、小さく胸を撫でおろした。先ほどの呉服店の店員さんと瑞貴がやり取りしていた『返事』とはこのことなのだろう。
(……なんか。よくわかんない、けど)
ほっとした。その言葉があやめの脳内を支配する。先般の誕生日のころにも感じた喩えようのない違和感をそっと振り払い、あやめはゆるりと手を伸ばして瑞貴から差し出されたその案内状を受け取った。
「頂戴いたしました。いつも当店をご贔屓にしていただきありがとうございます」
「いえいえ。今年もお世話になりました」
あやめが和菓子屋梅津の人間として口調を切り替えれば、瑞貴もその意図を汲み取り白木院家のひとりとして会釈を返す。幼馴染みとはいえ、あやめはこうしたビジネス上の部分でも瑞貴と波長が合い心地よいと感じている。
「勝典さんのところで最後だったから、本当にちょうど良かった」
「そっかぁ。じゃ、これから戻るの?」
「ん~……今日は戻っても、もうすることがなくってね。……あやめは誰かと待ち合わせ?」
「ううん。ひとりで出てきた」
「わ、そうなの? じゃぁ、あやめの買い物に付き合ってから私も帰ろうかな」
瑞貴がそう言葉を紡ぎ、「どうせ帰る方向も一緒だし」と微笑んだ。瑞貴の艶やかな笑みに、一瞬、あやめは息を詰める。落ち着き始めていた心臓が、ふたたびどくん、どくん、と大きく鼓動を刻んでいるのを自覚した。
「……じゃ、いっぱい買っちゃおっと。荷物、持ってくれるよね?」
あやめは跳ねる心臓を必死に押さえつけながら戯けたように肩を竦め、意味もなく逸る鼓動を誤魔化した。
「さて、と……今年最後のお休み、どう過ごそっかなぁ」
和菓子屋梅津は本日、臨時休業。正月は和菓子屋にとって一番の稼ぎ時。新たな年の始まりを祝い趣向を凝らした和菓子を店頭に並べるからだ。皇室の宮中行事にも用いられる菱葩を原型とする『花びら餅』という和菓子をはじめとした伝統的な上生菓子を中心に、干支を模した金団や色鮮やかな薯蕷饅頭の製作に大忙しとなる。また、和菓子屋梅津では白木院家で新春に行われる茶行事初釜の主菓子の注文も毎年請けており、片時も腰を落ち着ける時間が無くなる。そのため、毎年正月を迎える前の12月に臨時休業を数日設けているのだ。
あやめにとっては久方ぶりの休日。ここ最近、とにかく毎日が怒涛のように過ぎ去っていき、ゆっくりと自分の服を選ぶようなウインドーショッピングをしてこなかった。メイクポーチの中のアイライナーももうあと少ししか残っていない。
「クリスマスセールとかもやってるだろうし……化粧品買うついでに、服も見に行こうっと」
そう思い立ったあやめは近隣の商業施設まで足を伸ばすことを心に決め、そっとドレッサーから立ち上がる。外出するなら久しぶりにピアスでもしようか、とドレッサー横のアクセサリー置き場に目を向けた。
「……あ。そう、だ。瑞貴からもらった香水」
ふと、あやめの目に入ったのは黄色の液体が入った小瓶。それを手に取ったあやめは緩やかに口元を緩ませた。出張先でも自分のことを思い出してくれた瑞貴の心遣いそのものが、とても嬉しく思う。
あやめは手にした香水瓶のキャップを取り、そっと手首に吹き付けた。鼻腔をくすぐる金木犀の甘い香りに心も身体も軽やかになったように感じる。
「ついで、だし……髪も巻こうかな?」
胸下あたりまで伸ばしていた自らの髪に指を絡ませ、あやめは小さく独り言ちる。せっかく軽やかになったのだから今の自分の気分に合わせて髪も巻いてみようと、温めたコテでゆるく巻いて全体に動きをだした。
「……ん、よし! 行こうかな」
鏡の中の自分の姿に充足感を抱いたあやめはコートを羽織り、そっと部屋の扉を閉めた。
***
息を吸い込むと鼻の奥がツンとした。ふるりと身体を震わせ、あやめは思わず肩を竦めてマフラーに口と鼻をうずめながら息を長く吐いた。白く彩られた吐息が立ち上り、ゆるやかな日差しを浴びてきらきらと煌めいている。
年末も近く、道行く人々は足早に茶屋街を歩いている。芸妓や舞妓が関係のある茶屋などを回って一年の感謝を伝えて回る『事始め』を行っている様子を眺め、あやめは「もうそんな時期か」と小さく独り言ちた。そのままあやめは人の流れに乗るように歩みを進め、ちょうど到着したバスに乗り込んで市街地を目指していく。
(……あれ?)
あやめがバスを降り、目的の商業施設の入り口にたどり着いた時。見慣れた幼馴染みの顔がちらりと視界の端を横切った気がした。ふと視線をそちらに向けると、柚葉色の着流しと羽織を着た瑞貴が、商業施設の手前に店を構える伊吹呉服店から出てくるところだった。彼はその入り口であやめと同じ年ごろの店員さんとにこやかに言葉を交わしている。その様子に、あやめの胸の中に黒い靄が浮かぶ。水の中に一滴落とされた墨汁のように、それは音もなく広がって、あやめの思考を侵蝕していく。
あやめにとって、その感覚は生まれて初めて抱いた感覚だった。どんな人に対しても当たりが柔らかいのは瑞貴の美徳だ。物心ついた幼いころから、そして小学中学高校大学……決して短くはない時間ともに過ごしたあやめも十分にわかっているはず。だというのに、どう頑張っても目の前の光景から視線を逸らすことができない。地面に足が埋まったかのようで、あやめは自らの意思に反して足が動かせずにいた。
「……では、お返事お待ちしておりますね」
「はい。年内にはお便りにてお返事させていただきますので」
あやめの目には、瑞貴の隣の女性が頬を染め、うっとりと彼を見上げているように思えた。返事を待っている――とは、どういうことだろう。なにに対する返事、だろう。
時間の経過とともにじわじわと、ひたひたと。言いようのないその感覚に心が蝕まれるような気がした。こんな感覚、知らない。ひとつ年齢を重ねた10月のあの日から、なぜだか瑞貴に関することでモヤモヤすることが多い。あやめはその不快な感覚を振り切ろうと半ば強引に視線を逸らす、が。
「ん? あぁ、あやめ! おはよう。今日はお休み?」
チャッ、と。瑞貴の足元の雪駄が鳴る。あやめがその音にゆるゆると視線を上げれば、温和に微笑んだ瑞貴がゆっくりと近づいてきた。わけもなく、ぎくりとあやめの身体が強張る。
「……う、うん。休み」
「そっか。忙しそうだったし、ちゃんとお休み取れてるのか心配だったけど……よかった」
冬の冷えた風が、安堵したように肩を竦めた瑞貴の長めな黒髪をさらりともてあそぶ。次の瞬間、瑞貴ははっとしたように目を瞠らせた。その仕草の意図が掴めず、あやめはその場に立ち竦み続けるしかなかった。
「香水。つけてくれたんだ?」
いたずらっぽく微笑み小首を傾げた瑞貴の表情に、あやめの胸の奥に潜む心臓が強く震えた。気が付いて――くれた、だなんて。
「……うん。お休みの時にって……瑞貴も言ってくれてたから」
瑞貴に貰った香りを身に纏い、それに本人が気が付いてくれた。あやめの心の中に広がった黒い靄が、ゆっくりと晴れていく。
「よかった。使ってくれて」
「ううん。私の方こそ……本当にありがと。せっかくだから久しぶりに髪も巻こうって思えたし」
「うんうん、似合ってる。あやめって首筋が長いじゃない? アップスタイルで映える身体の造りしているから、ダウンスタイルの時は首元を埋めるみたいにふわっとした巻き髪があると小顔に見える。甘味処でのいつものポニテもかわいいけど、今日は特段にかわいい!」
「……え、えぇ? あ、……うん、ありが、とう」
自分でも気付いていなかった身体的特徴に言及され、そのうえに直球で『かわいい』と投げかけられたあやめは思わぬ展開にたじろいでしまう。顔に血流が集中するのを自覚し、それに気がつかないフリをして前方の商業施設に視線を向けた。
「それはそうと、ここであやめに会えてよかった。これから勝典さんに渡しに行こうと思ってたところだったから」
そう口にした瑞貴は手元のふくろう柄の信玄袋をごそりと漁る。あやめがふたたび瑞貴に視線を向けると、彼の手の中には達筆な筆跡で『梅津様』と墨で記してある白い巻紙があった。
「……はい。年始の茶事の案内状。今年も例年通り行います。忙しいだろうから、返事は年内でなくてもいいからね?」
あやめは目の前に差し出されたそれに視線を落とし、小さく息を飲んだ。白木院家で年始に行われる新年行事――初釜。門下生などの茶道関係者のみを招いて行う初釜茶事を無事に終えると、数日後に飯後の茶事が開かれる。白木院家が日頃懇意にしている問屋や呉服屋、畳店などのお店に、今年もよろしくお願いいたしますという挨拶の意味を込めて開く茶事だ。例年、あやめの生家である和菓子屋梅津もこの茶事に招待されている。瑞貴は年末の挨拶を兼ねてその案内状を配って回っているのだ、と気が付いたあやめは、小さく胸を撫でおろした。先ほどの呉服店の店員さんと瑞貴がやり取りしていた『返事』とはこのことなのだろう。
(……なんか。よくわかんない、けど)
ほっとした。その言葉があやめの脳内を支配する。先般の誕生日のころにも感じた喩えようのない違和感をそっと振り払い、あやめはゆるりと手を伸ばして瑞貴から差し出されたその案内状を受け取った。
「頂戴いたしました。いつも当店をご贔屓にしていただきありがとうございます」
「いえいえ。今年もお世話になりました」
あやめが和菓子屋梅津の人間として口調を切り替えれば、瑞貴もその意図を汲み取り白木院家のひとりとして会釈を返す。幼馴染みとはいえ、あやめはこうしたビジネス上の部分でも瑞貴と波長が合い心地よいと感じている。
「勝典さんのところで最後だったから、本当にちょうど良かった」
「そっかぁ。じゃ、これから戻るの?」
「ん~……今日は戻っても、もうすることがなくってね。……あやめは誰かと待ち合わせ?」
「ううん。ひとりで出てきた」
「わ、そうなの? じゃぁ、あやめの買い物に付き合ってから私も帰ろうかな」
瑞貴がそう言葉を紡ぎ、「どうせ帰る方向も一緒だし」と微笑んだ。瑞貴の艶やかな笑みに、一瞬、あやめは息を詰める。落ち着き始めていた心臓が、ふたたびどくん、どくん、と大きく鼓動を刻んでいるのを自覚した。
「……じゃ、いっぱい買っちゃおっと。荷物、持ってくれるよね?」
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