俺様エリートは独占欲全開で愛と快楽に溺れさせる

春宮ともみ

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本編・第二部

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 三井商社への挨拶を終えて、田邉部長と並んで、オフィスビルまでの道をゆっくり歩く。

 もう、あっという間に3月になった。今日は3月3日。昨日中に月次処理も終わって、今月末の決算に向けてどの部門もバタバタと忙しい日々を送っている。



 小林くんの教育係も、今月末まで。もう小林くんに教えることなんて、ほとんどない。

 4月になれば2課には新入社員が2名入ってくるそうで、三木ちゃんと小林くんがそれぞれ教育係になる予定。片桐さんは4月から正社員登用され、係長となる。三木ちゃんは教育係からお役御免となる形だ。



 ……智さんと出会って、半年。お付き合いが始まって、3ヶ月。智さんが私を呼ぶ時。知香さん、だったのが……知香、になって。敬語を使って話されていたのが、敬語ではなくなって。砕けたような話し方に、なって。

 私も砕けた話し方ができるようになったら、一気に、距離が縮まって。

(……あ、でも、私…ずっと、さん付け、だ)

 はた、と気がついた。


 その瞬間、ふわり、と。3月の穏やかな風が私と田邉部長の間をすり抜けていく。


「今年の桜の満開予想は少し遅いみたいだねぇ……4月の新入社員を迎えたら花見で歓迎会っていうのもいいな。一瀬、そう思わないか?」

 唐突に、隣を歩く田邉部長から話しかけられる。今朝の天気予報で、桜の満開予想は平年より遅れて4月に入ってからになるだろうと言っていたことを思い出した。

「え、あ……そう、ですね、お花見で歓迎会っていうのも、楽しそうですね」

 桜の下で、新入社員を囲んでの歓迎会。準備は大変だろうけれど、三木ちゃんや1課の徳永さんと手分けして準備すれば、きっと大丈夫。

 手が空いたときに、どの辺りが花見会場になっているのか、調べておいてくれるかい? と田邉部長に指示されて、わかりました、と返答していると、ちょうどオフィスビルに到着した。

 上りのエレベーターを待って、通関部のフロアまで登り上がる。チン、と、軽い音がして、エレベーターのドアが開いた。エレベーターホールに足を踏み入れると、田邉部長が困ったように私に声をかけた。

「一瀬、社用車の鍵の返却は任せていいかな? 今日は孫のお迎えがあるんだ」
「もちろんです。承知しました」

 お孫さんのために去年から禁煙なさっている、と聞いていたから、よほど溺愛されているのだろう。柔らかい微笑みを絶やさない田邉部長のことだから、お孫さんの前で終始デレデレになっている姿が容易に想像できる。

 その姿を想像して笑みが浮かぶ。手を伸ばして、田邉部長から社用車の鍵を受け取った。

 社用車の鍵の管理をしている総務部は1階上。退勤する人達で混雑するエレベーターをふたたび待つより、エレベーターホールを抜けた先の階段を使ったほうが早い。そう考えて、階段への扉を開いた。


 ギィ、と、蝶番が軋む音がして。蹲った男の人が視界に入る。驚いて息を飲むと、小林くんの香水の薫りが漂った。瞬間的に、この蹲った人物が小林くんだと認識する。

「……こ、小林くん? どうしたの?」
「…………あ…」

 顔を上げた小林くんは、目が真っ赤だった。泣いている、と理解して慌てた。

 男の人が泣いているところなんて、男の人からしたら見られたくないだろう。特に、女性には。弾かれたように視線を逸らして、制服のポケットからハンカチを差し出した。

「すみ、ません……もう、大丈夫です」

 ず、と。鼻水を啜る音がして、小林くんが立ち上がった。そのまま私が開けた扉に手をかけて、小林くんがするりと滑りこんで。ガチャン、と。扉がしまって、その背中が見えなくなった。



 どう、したんだろう。何があったんだろう。

 今日は確か、午後から三木ちゃんとふたりでトランクルームに置いている保存帳票の整理に行っていたはずだ。

(……三木ちゃんと、なにかあったのかな)

 あのふたりにトラブルが発生するなんて考えづらいのだけど。私は昨年、三木ちゃんの教育係だったし、今は小林くんの教育係でもあるから、双方の個人的な連絡先を知っている。

 何があったの? って、連絡してみたほうがいいだろうか。……けれど、お互いに社会人だから。ここから先はふたりの問題だろう。

 ………きっと、私が介入するべきではない、はず。



 そう結論づけて、私は螺旋階段を登りだす。不意に、ブーッと鈍い音がして、スマホが通知を教えてくれた。すっとスマホを取り出す。

「あ、智さんだ」

 ついさっき聞いた、あの低くて甘い声を思い出して身体が熱くなる。軽く頭を振って、仕事中、と、自分に言い聞かせた。

『知香も残業?』

 ロック画面に、メッセージアプリの通知が表示されている。ロックを解除して、『私も残業』と打ち込んで送信する。すぐに既読がついた。

『じゃ、せっかくだし今日は外食しよう。ここに行きたい』

 そのメッセージと共に、住所と地図が表示された。

『残業終わったらいつもの待ち合わせ場所にいるから』

 そう立て続けにメッセージが届く。OK、と、スタンプを送って、スマホを仕舞った。

 カツカツとヒールの音が螺旋階段に響く。ふわふわと、田邉部長の横で考えていたことを思い出す。

 私は、ずっと…智さん、と、呼んでいる。
 智さんは、私のことを、知香、と呼んでいる。

「……さとし」

 そう呟いた瞬間、全身がかっと熱くなった。

 さん、をつけないだけで、こんなにも心臓が跳ねるだなんて。平常心で呼び捨てにするなんて、私にはまだ無理かもしれない……!!

 赤くなった顔を元に戻そうと必死に大きな呼吸をしながら、1つ階の上のフロアに出る階段の扉を押し開いた。










 バタバタと書類を片付けて、更衣室に駆け込んだ。手早く着替えて化粧直しをする。ロッカーの内側の鏡をチェックして、イヤリングの位置を直した。

「……ん、よし!」

 残業も1時間半で切り上げた。智さんを待たせていたらどうしよう、と、逸る気持ちを抑えながら、受付に置いてあるタイムカードの機械に社員証を翳す。

 するりとエレベーターに乗り込んで、待ち合わせ場所に向かった。

 この前、いつもの交差点から、待ち合わせ場所を変えた。このオフィスビルがある土地は、いくつかの路地が交差している。その路地の中のうちのひとつで、三井商社が入っているオフィスビルからもこのオフィスビルからも死角になる路地を待ち合わせ場所に決めた。風が通りづらい路地でもあるから、多少風が強くて寒い日でも、身を隠せる場所があるから大丈夫。

 穏やかな風が私の短い髪をさらっていく。今日は日が落ちてもあまり寒くなくて、マフラーも手袋も要らなさそう。くるり、と、マフラーを外して手に持った。

「……あれ? まだお仕事終わってないんだ」

 待ち合わせ場所に着いたけれど、人影が無い。長くなるかな、と感じて、路地の角にあるカフェでコーヒーをテイクアウトする。

 待ち合わせ場所が見通せるこのカフェのテラス席で待っていよう、と決めて、テラス席に足を向けた。

「あ」

 店内席を抜けてテラス席に行く途中で、面長の細い瞳と視線が交差する。

「……え、と、一瀬、さん」

 黒川さんもテイクアウトしたコーヒーを手に持っていた。

「黒川さん。お世話になっております。さきほどはありがとうございました」

 にこり、と。営業スマイルを向ける。すると、黒川さんがさきほどとは全く違う雰囲気で話しかけてくる。

「仕事終わり?」

 砕けたような話し方。まるで、あのおどおどとしたような雰囲気とは別人のよう。その雰囲気に困惑しながらも私は黒川さんの細い目を見つめた。

「はい、そうです。黒川さんもですか?」
「まぁ、そんなとこ」

 そう会話しながら、テラス席に出る。す、と。その細い目が値踏みするような視線に変わった。


 あ、なんかこの人……まずい。なにがまずいかなんて分からない。だけど、頭の中で警鐘が鳴っている。

 テラス席で智さんを待っていようと思ったけれど、早くこの場から離れなければ。


「そうなんですね、では、」
「なんでここに?」

 失礼します、と言葉を紡ごうとして、黒川さんが言葉を被せてくる。よく知りもしない取引先の人から詰問されるような口調で問い詰められて。むぅ、と、眉間に皺が寄る。

 世間話が出来るような関係になりたい、と思ったけれど。この人、ちょっと…苦手、だ。

「……彼氏と、待ち合わせなんです」
「彼氏いたんだ」
「……はい」

 ……私が平均的な顔だから、この人は私を下に見てるんだ。直感でそう、感じた。相変わらず、私の脳内で警鐘が響いている。この直感を無視してはいけない気がした。

「……では、」
「じゃ、彼氏が来るまで俺と一緒にお茶でもどう?」

 また、だ。また、言葉を被せられる。その事実に、気分が悪くなって。思わず、黒川さんの細い目を再度見つめ返した。

 けれど、その細い瞳は。先ほどの値踏みするような瞳ではなくなっている。そのことに少しホッとする。
 
 彼氏がいる、から。この人の興味の対象外になったのだろうか。

 早いところ会話を切り上げてここから立ち去りたいけれど、取引先の人だから無下にも出来ない。少し考えて、当たり障りのない返答をした。

「えっと…彼氏、嫉妬深い人なので……男性とふたりきりっていうのはちょっと」
「女性をひとりで待たせる方が心配するんじゃないの?」

 ……普通に考えて、ほかの男の人とふたりでお茶をしながら彼氏を待つなんて、あり得ないだろう。そう考えて首を振った。

「い、いえ……お気遣いなく、大丈夫ですよ」
「俺たち、取引先の担当同士だし。世間話くらいさせてくれたっていいんじゃない。下心なんてないよ。彼氏には取引先の人と商談も兼ねてって言えばいい」

 黒川さんがテラス席の2人席を確保して、椅子を引いた。座って?と、視線だけで促される。

 私の話を一切聞いていないような態度に苛立ちが頂点に達する。

 あぁ、ムカムカする。もう、取引先の人だって構わない。強引すぎる、失礼じゃないですか、と、口を開こうとすると。




 久しぶりに聞く、が、響いた。




「黒川さん、今度は何をやっているんですか」

 トン、と。私たちの真横から智さんが現れて、黒川さんの肩を叩いた。

「邨上……お前、また邪魔すんの?」

 つぅ、と。黒川さんの細い目が怒りで歪む。

「邪魔、というより、、どう見たって嫌がってらっしゃるでしょう」

 この方。智さんは私のことを私と認識していないはずはないのに。黒川さんの前では、あくまでも私を取引先の人として扱おうとしている、という智さんの真意に気がついた。

「今度は取引先の社員さんを口説いているんですか。いい加減になさったらどうでしょう」

 呆れたような、苛立ったような智さんの口調。黒川さんも苛立ったように声を上げる。

「……邨上は一瀬さんのこと知ってんの?」
「存じていますよ。営業3課時代は随分とお世話になりましたから」

 こういう時。自分の彼女だと言って黒川さんを追い払って欲しいのに。

 でも、取引先同士だから。他人行儀な対応になるのも……仕方のないことだ。ぎゅ、と、手に持ったコーヒーを握りしめて声を上げた。

「む、邨上さん、あの、私、大丈夫ですから」

 久しぶりに智さんの苗字を呼んだ。3ヶ月ぶり……くらい、だろう。びくり、と。智さんの身体が震えた。

 すっと、智さんのダークブラウンの瞳と視線が交わる。その瞳に、複雑な感情が宿っている。

 その複雑な感情が。黒川さんの前では取引先の人として扱おうとする智さんの意図を汲んで、あえて智さんを苗字呼びした私に対する感情…ということに。気が付かないわけもない。

「一瀬さん。うちの会社の者がすみません」

 智さんが、ひどく他人行儀に私に話しかける。心がチクリと痛む。その痛みを振り払うように、智さんに目を向けた。

「い、いえ。では、すみません、と思うので、失礼します」

 そう返答して踵を返し、テラス席を離れた。


 路地を歩いて、前までの待ち合わせ場所だったいつもの交差点に出る。そうして、大きく息を吐いた。

「……ヤな人だ」

 プライベートではあんな自分勝手な態度の人だと思わなかった。さっきの挨拶の場では凄くオドオドしていらしたから。営業さんなのに、大丈夫なのかな……なんて心配した私が馬鹿みたい。

 ブーッと、鈍い音がして。スマホが振動する。メッセージアプリの通知が、智さんからのメッセージを知らせてくれた。

『現地集合。事情は後で話す』

 ロック画面に表示されたメッセージ。

 事情。なんの、事情だろう……。
 心の痛みと、騒めきが……大きくなっていく。

 ゆっくりとその場を離れて、地図アプリを立ち上げる。指を滑らせて、智さんが行きたいと送ってくれたお店の住所を打ち込んだ。



 取引先同士の恋愛だから。



 交際していることが悪いわけじゃない。

 お互いに取引先同士。特に智さんは営業だし、新部門を任されている立場であるからこそ。極東商社に便宜を図ってもらっているのではないかと、変な勘ぐりを受けたくない、のだろう。

 私たちを通じて新部門の機密情報が流れ出ないか不安視されたりするかもしれないし、そもそも、取引先や営業先との恋愛関係に対して良く思わない人だっているのだから。

 だから、結婚したり婚約したりするまでは、私のことを大っぴらにできないことだって、仕方のないこと。


 ……そう自分に言い聞かせながら、暗くなる道をひとりでとぼとぼと歩いていった。
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