俺様エリートは独占欲全開で愛と快楽に溺れさせる

春宮ともみ

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本編・第三部

156 扉を、開いた。

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 チリチリと軽い音がして、知香ちゃんの背中が見えなくなり、扉が閉まっていく。

「………マサ、とりあえず座りな。コーヒー淹れるから」

 苦笑したようなマスターの声に、ふい、と窓の外を見遣る。ずいぶんと太陽も西に落ちている。「もうすぐ閉店だろうから遠慮する」と伝えるも。

「今日は閉店したあと、妹が来ることになってんだ。すぐ閉めるわけじゃねぇから気にすんな」

 目尻に皺を作って、穏やかにマスターが笑みを浮かべた。その言葉に俺は素直に腰を下ろす。

「じゃ、遠慮なく」

 そう口にしながら、知香ちゃんが座っていた椅子の隣に腰掛ける。マスターが、智くんと知香ちゃんが口をつけていたコーヒーカップをゆっくりと下げていく。

「ふたり、何飲んでた?」

 カチャカチャと音を立てながら流しでコーヒーカップを洗っていくマスターの顔をじっと眺める。


 この人は。俺の父親に、どことなく……似ている。

 だからだろうか。マスターにだけは、俺は無意識に弱音が零せた。極東商社に入社する前の会社で壁にぶちあたった時や、日に日に重くなる母の病状についてもそう。

 ほとんどの身内を失った俺。それでも、目の前にいるこのマスターにだけは……家族同然の信頼がおけると感じている。


 ふっと、マスターが口の端をつり上げて。

「オナンガンジャン。入荷したてでオススメだ。妹も今日はそれを取りに来ることになってる」

「ふぅん。じゃ、それ貰おうかな」

 昨日、通関部に配属された新入社員にかけられた言葉に、ひどく感情を乱された。だから今日はマスターが淹れたコーヒーを飲んで落ち着きたかったのに。

(まさか、大嫌いな智くんと遭遇しちゃうなんて、ね)

 さっき、知香ちゃんと俺は運命で結ばれているんじゃないか、と、口にしたのは。見たくもない智くんの顔を見てしまった、その苛立ちを隠したかったから。そう思い込むことで自分を落ち着けようとした。

 はぁ、と小さくため息をつく。

 本当に俺は。―――何もかもがタイミングの悪い人生だ。

 Maisieメイジーのことだって。自分が選択したことで、結局は俺が悪いのだとわかっている。
 胸騒ぎを感じて眠りについた夜更けに、あの瞬間に。規則違反だとしても、野営テントを抜け出してMaisieに電話をかけていれば。




 彼女をあのテロから救い出せたかもしれない。彼女は今も、この世界に生きていたかもしれない。


 彼女は、俺の隣で―――今も。

 俺が欲しい言葉をしあわせだ、と口にして。

 わらって、いてくれたかもしれない。




 一度は別れを選択した。あの遠征を終えたら、もう一度やり直そう、と。彼女に告げるつもりだった。

 彼女以外、なにも要らない。彼女が俺の隣にいてくれれば、それでよかった。




 他愛もない日常が過ごせればよかった。




 おはようと声を掛け合って、行ってらっしゃいと言い合って、ただいまと言い合って。

 一緒に食事を取って、任務の愚痴を聞いてもらって。彼女を抱き枕にして、あの艶やかな金色の髪に顔をうずめて、おやすみと言い合う。




 ―――ただ、それだけの日々が。過ごせればよかった。



 大金持ちになりたいとか、軍の中で権威のある役職につきたいとか、そんな大それたことは望んじゃいなかった。


 ただただ。何の変哲もない時間を、彼女と一緒に過ごせればよかった。



 俺が望んだのは、ただ、それだけだったのに。



(どうして、こんな結末になったんだろうねぇ……)



 Maisieがこの世界から消えてしまって。俺は生きる意味を失くして。

 人生は何度だって、ゼロから始められると言ってくれた、知香ちゃんが欲しかった。

 嘘でもいいから。知香ちゃんM a i s i eに、幸せだとわらってほしかった。




 ただ―――それだけ、だったのに。




 胸の中に去来するたくさんの感情。自分に対する、苛立ち。

 それらを処理できず、片肘をついてカウンターに置いてあるブロックカレンダーを右手でくるくると乱暴に弄びながら、マスターがコーヒーを淹れていく作業をぼんやりと眺める。

 コーヒー豆を砕くミルの音がして、深く炒られた豆の良い香りが鼻腔をくすぐっていく。ケトルがコポコポと音を立てた。

 チリチリと音を立てて、入口の扉が開く。ふと視線を入口に向けると、ふわり、と、アーモンド色の髪を靡かせた女性がカウンター席を覗きこんでいた。

「兄さん、いる?」

「あぁ、加奈子か。いらっしゃい」

 マスターがチロチロと水音を立てだしたドリッパーから目線を外さずに声をあげた。この女性がきっとマスターの妹なのだろう。

 ふい、と、横目でその女性を観察する。マスターそっくりの琥珀色の瞳に、はっと息を飲みそうになるほどの美しい顔の造形。ふっくらした唇。その唇の左下にホクロがあり、なんとも言えない色香を放っている。

「お邪魔するわね?」

 コツコツとヒールの音を鳴らしながら、俺の後ろを通って、ふわり、と。智くんが座っていた席に彼女が腰を下ろした。

 マスターの妹、にしては、若すぎる気がする。マスターはもうすぐ50歳と言っていたが、彼女はどう見たって俺の少し歳上にしか感じない。きっとマスターとは一回りほど年齢が離れているのだろう、と感じて、ふい、と視線を目の前のマスターに戻す。

 無言の時間が続く。ひとつ空席を開けて奥に座ったマスターの妹が、ビジネスバッグからノートPCを取り出して熱心にキーボードを叩いている。

「ところで加奈子、タンザニアに行く目処は立ったのか?」

 コトリ、と、マスターがコーヒーポットを置いて、サーバーからコーヒーカップに淹れたてのコーヒーを移しながらマスターの妹に視線を向けた。

「いいえ。それがねぇ、まだなのよ。あの子、ここ最近何かに悩んでいるみたいで。出張報告書だって期限ギリギリにあげてくるのよ?心配でしょうがないわ」

 ほう、と、形の良い唇から紡がれる言葉に、この女性が誰かの成長を心配しているのだと認識する。目の前に差し出されたコーヒーカップを受け取ってマスターに謝意の視線を向けた。そのコーヒーカップにゆっくりと口付けようとして。

 マスターが紡いだ言葉に、一瞬、身体が硬直した。



「そうなのか?さとっちゃん、さっきまでそこにいたが、悩んでるっていう雰囲気ではなかったぞ?」



 その女性にマスターが視線を向ける。そうして、その女性が驚いたように琥珀色の瞳を見張った。

「あら、そうなの?じゃ、一瀬さんも一緒だったのかしら」

 パチン、とノートPCを閉じて、その女性が楽しそうにマスターに笑いかけた。ゆっくりと目尻を下げて、マスターが言葉を続ける。

「知香ちゃんも一緒だった。残念、ニアミスだな」

「残念かどうかはわからないわよ?あの子にとって私は上司だもの。しかも役員よ、私は。休日に上司と遭遇するなんて、一般的な人間だと嫌なものでしょう」

 くすり、と。その女性が声をあげた。今の会話の流れから導き出される結論。

(この女……智くんの上司。ひいては……黒川の、上司)

 つう、と。顔を動かさず、視線だけを彼女に向け、なんでもない風を装ってコーヒーを口に含んだ。

 三井商社の役員、というこの女は、智くんと知香ちゃんの関係を知っている。ならばきっと、黒川の悪事が露見したところで。三井商社の中での智くんの立場は危うくなることはほぼないと言っていいだろう。この女が「邨上智は情報の横流しなどしていない」と庇い立てをするだろうから。……まぁ、多少のお咎めはあるだろうけれども。

 黒川は智くんと知香ちゃんの関係が三井商社の誰にも知られていないと信じ込んでいるだけだ。だから、あんな手段に出たのだろう。

(アレの目論見は外れるのだろうけれど……)

 死なば諸共、という心意気で踏み出した一歩だったろうに、残念ながら真の目的である智くんを引きずり下ろすこと、というのは達成できない可能性が高い。

 けれど。

(知香ちゃんの立場は……危うくなる可能性が高いね~ぇ?)

 彼女が交際している相手が『誰』かを知っているのは、恐らく俺と小林くんと真梨ちゃんくらいなものだろう。知香ちゃんは賢いから、無駄に智くんのことを会社内で口にしていない。惚気話しは時折こぼしているようだけれども。

 この件が一番最悪な形で露呈すればどう足掻いても知香ちゃんの立場が危うくなる。三井商社の新部門を率いている智くんと交際していることが明るみに出れば、極東商社の情報を三井商社に横流ししていた可能性を指摘されるやもしれないのだから。

 俺は係長という非管理職だ。力のない俺が知香ちゃんを庇い立てしたところで、それは変わらない。

(……余計なことに巻き込んでくれちゃって……)

 それは智くんへの言葉なのか、黒川への言葉なのか。

 自分でもわからず、その事実にも無性にイライラする。

 ゆっくりと、口に含んだコーヒーを飲み下していく。喉を滑り落ちていったあとに鼻を通り抜けていくハーブのようなエキゾチックな香りが、あの時知香ちゃんに勧めたガラナ入りの梅酒を彷彿とさせて。


 更に―――苛立ちが募っていく。


「マサ、お前はどうだ?休日に上司と遭遇したら嫌か?」

 マスターが心底面白そうに俺に話題を振った。俺と智くんと知香ちゃんの間に何があったのかをマスターが知るはずもないのだけれど、マスターの言葉に無性に腹が立って。

「別に?どうって思わない」

 思わず吐き捨てるように言葉を紡いだ。かちゃん、と音を立ててコーヒーカップを置いた。俺のその声色に、マスターが咎めるように声を上げる。

「あのな、マサ。さとっちゃんのことで面白くないのはわかるが、お前はもう33だろう。少しは自分を抑えるって事を覚えたらどうだ。だから前の会社をクビになったんだろう」

「……」

 返す言葉もない。日本に帰ってきて初めに就職した会社は、遣り方が古臭くて、それを押し付けようとしてきた社長の息子の態度に腹が立って。喧嘩上等の言い合いをして、体良くクビにされた。

 黙りこくった俺に、マスターが畳み掛けるように鋭く言葉を飛ばす。

「お前は精神年齢が低すぎる。まるで我慢を知らない幼子のようだ。10年くらい時間が止まっているようだぞ?」

 呆れたように紡がれたその言葉に、ふっ、と。自嘲気味の笑みがこぼれる。



 マスターにさえも。―――見抜かれてしまうのか。



 けれど、よく考えれば、それは道理というものだろう。
 大勢の人間と触れ合う喫茶店の店主。俺の本質や性格を見抜いていてもおかしくはない。



 俺は。俺の中の、時間は。



(Maisieを亡くしてから、止まってしまっているのだから)



 だから、俺の精神年齢が低い、と、マスターは表現したのだろう。それは正解だ。100点、いや、120点の、Perfectすぎる回答。






 Maisieを亡くして、俺の半分は欠けたままで。
 その欠けた部分は満たされることなく、空白のままで。

 ひとりで時間を過ごして、漫然と年齢を重ねて。

 ただただ、それだけの日々だったのだから。



「……忠告、肝に銘じるよ。ありがとう、マスター」

 コーヒーカップに残ったコーヒーを一気に口に流し込んで、会計の意思を伝える。告げられた額をカウンターに置いて席を立ち、入口の扉に手をかけた。チリチリと軽い音がした、その瞬間。

「………ねぇ、そこのお兄さん。お姉さんからのアドバイス」

 俺とマスターの会話をじっと見守っていたマスターの妹が、その妖艶な赤い唇を開いた。
 その声に、ふい、と、店の奥に視線を向ける。

「人生には何一つ無駄な出来事はないわ。あなたが今苦しんでいることは、あなたに生きる尊さを教えるためのもの」

「っ…」

 ゆっくりと紡がれるその言葉。その唇の動きから、目が離せなくなった。

「その時その時を精一杯生きて、精一杯愛されることを経験したあなたは誰よりも強い。……悲しみから逃れたいと思ったら、を考えるの。を、じゃないわ。………を、考えるの」

「………」

 俺が経験したこと。

 俺の最愛M a i s i eを失ったことは、知香ちゃんと智くんしか、知らないはずだ。父親に似ていると感じているマスターにさえ、信頼がおけると感じているマスターにさえ、吐露したことはない。それなのに。





 それなのに、この女は。

 俺の、傷に―――触れた。



 その事実に気がついて。呼吸が、止まった。

 赤い唇は、一瞬の瞬きさえ、俺に赦さない。





 どれくらい、店の奥に浮かぶ妖艶な唇に釘付けになっていただろう。
 は、と。呼吸が戻って。心臓が、早鐘を打っていることに気がつく。


「……ありがとうございます。お姉さん」


 へにゃり、と、人懐っこい笑みを、必死に顔に貼り付けながら。

 ただ、それだけを口にして。









 ゆっくりと―――扉を、開いた。


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