俺様エリートは独占欲全開で愛と快楽に溺れさせる

春宮ともみ

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本編・第三部

166 ニヤリと、口を動かした。

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 とんとん、と、資料を纏める音が、企画開発部のブースに響く。赤い唇が妖艶に言葉を紡いだ。

「邨上。ノルウェーでの商談はこの形で任せたわ。藤宮にもしっかり教え込みなさい」

 紡がれた言葉にゆっくりと頷いて、斜め前の予備デスクに座る藤宮に視線を向けた。藤宮は俺が作ったレジュメに熱心に書き込みを行っている。

 ノルウェーへの商談は入社2年目の藤宮を教育がてら連れていくこととなった。イタリアでの商談は浅田の取引先がメインだった。故に、俺はサポートに徹していたのだ。
 しかし、俺は営業3課水産チームに所属していた時期が長く、その分顔が利くという理由で今回は俺が主に商談を進める形だ。

 藤宮と同じように予備のデスクに腰かけていた池野課長の琥珀色の瞳が、手元の資料から俺に向けられる。

「それから、今日は9時半に極東商社農産販売部の中川部長が商談にいらっしゃるわ。なんでも、この新事業に絡んで極東商社あちらから提案があるそうなの。……急で悪いけれど、あなたも同席してくれるわね?」

「わかりました」

 4月に入り、公式ホームページで企画開発部の発足を正式に発表、複数の専門紙にも掲載されたことで、各取引先からオファーが殺到しているのだ。このような突発的な商談など当たり前。それ故に、日中、知香から送られたメッセージにすら既読を付けるだけで返信ができない日が続いている。

 新事業の正式稼働は株主総会を経た6月から。だが、新しい事業を開拓した三井商社と取引をして自社の販路を拡大したいという取引先は多い。極東商社もそのうちのひとつだ。

 斜め前に置いていた手帳を開き、今日の予定に極東商社商談、と書き込む。

「じゃぁ、そういうことで。今日も一日よろしく頼むわ」

 さらり、と、アーモンド色の髪がゆれ、池野課長が席を立ち、ブースを退出しようと俺に背を向けた。席を立ちあがり、遠くなるその背中を呼び止める。

「池野課長。夕方で構いません。少しお時間をいただけますか」

 俺のその声に、池野課長がその場に足を止めて、俺を振り返った。アーモンド色の髪が翻って、顔の輪郭に纏わりつく。

「……何かしら。私は今の方が都合がよいのだけれど」

 その声に、俺はつぃ、と、ペンを走らせている藤宮に視線を向ける。その仕草で、藤宮の前では話したくないということが僅かに伝わったらしい。

「……藤宮。ちょっと退出してちょうだい」

「え?ええ?」

 池野課長から突然呼び止められた藤宮が、状況把握が出来ずに戸惑ったように手元のレジュメから視線を俺に向ける。その視線に、藤宮の顔を見つめて小さく頷いた。










 池野課長の指示によって藤宮が退出し、その足音が遠くなったことを確認して。改めて予備のデスクに腰かけた池野課長の横に立って、知香から伝え聞いたことを順序立てて報告した。

 黒川がグァテマラ向けの冷凍ブロッコリーの輸出を極東商社通関部に依頼している、ということ。そして、それは知香のみに依頼しているようだ、ということ。

 返品処理であれば基本的にはグァテマラ側の会社が通関を手配するはず。三井商社からの輸出は初めての事例であるにもかかわらず、その稟議や報告が上がっていない。これは不正な取引ではないのか、という推測。

 そうして。あの夜、池野課長を騙す形で鍵を預かり、証拠を集めようとしたものの、黒川のデスクに鍵がかかっていた、ということ。

「……」

 重い沈黙が続く。ほう、と赤い唇からため息が漏れて、ゆっくりと池野課長が足を組んだ。

「一瀬さんは上司である水野さんに報告をいれる、とのことです。……あの日、池野課長を出し抜く形で鍵を預かり、こうしてひとりで動いてしまいました。やむを得ない事情があったとはいえ、池野課長の信頼を裏切ったことは申し開きのしようもございません。お叱りは受けます」

 俺は池野課長の隣に立ったまま、腰を曲げて深々と頭を下げた。……重い、沈黙が続く。

「顔をあげなさい」

 その声に、ゆっくりと頭を元の位置に戻す。俺を見つめている感情の見えない琥珀色の瞳が、すぅっと細められた。

「………鍵の件は、今の段階では私の胸の内に秘めておくわ。今、あなたに処分を下して黒川に勘付かれるわけにもいかないもの」

「……申し訳ございません」

 改めて小さく頭を下げた。池野課長が紡いだその言葉に、池野課長自身も黒川がクロだと判断した、と察する。

 俺と池野課長ふたりだけの静かな空間に、池野課長のピシャリとした声が響いた。

「なかったことにはしない。懲戒処分は下します。この件が完全に片付いたら減給2ヶ月。今年度の賞与成績査定の際には、本件を役員会にて厳正に査定に反映させる。いいわね」

「……はい」

 想定していたよりも重い処分だ。その事実に思わずそっと目を伏せる。

 このオフィスビルの鍵を虚偽の理由で預かったこと。それは役員から俺に対しての信用問題に直結する。不正を暴くといいながら、逆に誰もいないオフィスを好き勝手に使い不正を企んでいたのではと追及されるやもしれない。故に、先手を打って厳しい処分にするべきだと池野課長は判断したのだろう。

 降格、そして企画開発部から異動とならなかっただけ、まし。その事実に、池野課長に気が付かれないように小さく安堵のため息をついた。

 形の良い唇が淡々と言葉を紡いでいく。

「いくら役員の私とは言え、今の段階で黒川にデスクの中を改めさせろ、とか、PCの中を見せろ、という圧をかければパワハラになってしまうわ。もう少し泳がせなければならない。どういう不正な取引を画策しているのかの糸口すら掴めていないのだから」

 歯痒かった。知香を巻き込んでいる、ということは、はっきりしているのに。全容が掴めず、全く動けない、この状況が。ただただ、歯痒かった。

 己の情けなさに、ぎり、と、拳を握りしめる。

 琥珀色の瞳と視線が交差し、無機質な声が会議室に響いていく。

「……それから、あなたも。敵を作らないように立ち回ることも、営業マンとしての能力のひとつよ。今回の件でそれを学んだでしょう。今後にしっかり活かしなさい」

「………はい」

 俺の力のない返答に、池野課長が組んだ足を崩して俺に向き直る。

「商談の場では自分を殺すことができても、プライベートの場では自分を殺すことが出来ないのはわかるわ。けれど、それが黒川を刺激したことはわかっているわね?」

「……」

 絢子と別れたことを昨年夏の納涼会でお前が浮気でもしたのだろうと揶揄されて、女性社員を口説きまくっている黒川さんには言われたくないとオブラートに包んで吐き捨てたあの瞬間のことを指しているのだろう。あの納涼会にも池野課長は出席していた。あの場面を見られていた、ということ。

 何も答えられず押し黙っていると、より一層、険しい表情が俺に向けられた。

「人間関係は鏡。他人を見下せば、他人からも見下される。他人を嫌えば、他人からも嫌われる。今回に関してはあなたが悪というわけではないとわかっているけれど、あなた自身が変わらないと状況は変わらないわ」

 池野課長に真理を突かれ、ぐっと唇を噛み締める。

 他人を嫌えば、他人からも嫌われる。これは、黒川だけでなく、片桐にも言えることなのだろう。けれど、俺は。黒川はまだしも、片桐に関しては。


 譲ることなど、出来ない。


 胸の内で小さく呟いた瞬間、俺のデスクの上の内線が鳴った。池野課長が片足で床を蹴り椅子を滑らせ、受話器を取り上げる。

「……わかったわ。ありがとう」

 池野課長がそう口にして、受話器をカチャリと元の位置に戻す。

「極東商社の中川部長がお見えですって。行くわよ。……この話は、一旦保留ということで」

 そう締めくくり、座っていた椅子から池野課長が立ち上がって、ブースから退出していく。俺も自分のデスクに戻り、手帳と電卓、名刺入れを手に取って池野課長の背中を追い応接室に向かった。









 応接室をノックする池野課長のアーモンド色の髪を見おろしながら、ぼんやりと先ほどの会話を脳裏で反芻する。失礼します、と声を上げ小さく頭を下げて応接室に入ると、ふわり、と、シトラスの香りが漂って。一瞬、顔が強張った。

(………う、そ……だろ…)

 嘘だと言ってくれ、と、心の中で小さく悲鳴をあげながら下げた頭を元に戻すと。無情にも、ヘーゼル色の瞳と視線が交差する。

 片桐の方はさして驚いてもいないようだった。俺が商談この場に出てくると踏んでいたのであろうか。

 ふい、と、そのヘーゼル色の瞳が池野課長に向けられる。片桐の隣に立つ中川さんが、洗練された力強い声色で池野課長に声をかけた。

「お久しぶりです、池野さん。4月から農産販売部に異動となった者の挨拶を兼ねて商談に。……片桐」

 中川さんが片桐を促し、片桐が池野課長と名刺交換をしていく。そうして、片桐が俺に歩み寄って。

「まさかこうして名刺交換する仲になるとはね~ぇ?驚いちゃいましたよ、?」

 くすくすと、片桐が心底愉しそうに笑い声を上げた。目の前に名刺が差し出され、ヘーゼル色の瞳が真っ直ぐに俺に向けられる。

「……こちらこそ。まさかこんな形で邂逅することになるとは思ってもみませんでしたよ、片桐

 フツフツと滾る感情を必死で押さえつけ、引き攣ったように声を上げた。そうして、目の前に差し出されたその名刺をぎこちない動きで受け取り、その流れで己の名刺を差し出す。

「なんだ、片桐。知り合いか?」

 中川さんが驚いたように声をあげ、目を丸くしている。その声に、片桐が「はい」と返答した。

「行きつけの喫茶店の常連同士なのです。仕事上では初めてですが。あぁ、池野さんともご一緒したことがありましたね?」

 へにゃり、と。片桐がいつもの人懐っこい笑みを池野課長に向ける。

 片桐の口から紡がれた言葉に小さく息を飲む。よもや片桐が池野課長とも面識があるとは思ってもみなかった。

 けれど、よく考えれば。あの店の常連である片桐と、マスターの妹である池野課長に。面識があってもおかしくはないのだ。

「…………あの時のお兄さんが極東商社さんに勤めていたなんて。世間は狭いものですね」

 ふわり、と、池野課長が柔和な笑みを浮かべる。そうして、右腕を動かして、どうぞ、と。中川さんと片桐を着席するように促した。

 商談の内容は『食用花』について、だった。極東商社にも商品開発部はあるが、食用花に加工するための技術を擁していない。

 噛み砕いて言えば。極東商社が三井商社の新部門に委託加工を依頼したい、という提案だった。

「欧州では食用花は数百年も昔から使われています。これが1980年代に日本でもレストランなどで取り入れられ、急速に需要が高まりました。御社の新事業の一環として取り組んで頂けるのであれば、弊社としても大変ありがたいです」

 いつも俺に向けていたあの飄々とした雰囲気を封印した片桐が、淡々と言葉を続けていく。その様子は、知香から仕事中の片桐の様子を聞いた話しと合致する。身体の奥底から湧き上がってくる複雑な感情を押し殺して、自分の手帳にメモを取っていく。

 池野課長が、その提案を前向きに検討する、と返答した。その言葉を受けて、新部門立ち上げで繋がった下請け企業を脳内でざっと検索する。

 ……目ぼしい業者が一社ある。食用花という新しいビジネスを受諾してくれるかどうかは、俺の話術にかかっている。

 ぱらぱらと手帳を捲り、自分のスケジュールを確認した。

(ノルウェーから帰国してからの日程でこの件の商談を組むか……)

 ノルウェー出張まで、あと2週間もない。日本を発つ日までのスケジュールはびっしり詰まっている。

 食用花は昨今のSNSの普及によって需要が高いという認識はある。人気の写真メインのSNSの利用はしていないが、市場調査や情報収集のためにアカウントだけは取得していた。これまでの使い方の、サラダに乗せるだけ、ではなく、色鮮やかな果実とともにドリンクに入れ込み軽いパーティーのウェルカムドリンクとして使われたり、パウンドケーキやゼリー、クッキーなどの装飾にも使われ、人気のアイテムになっているらしい。

(……そういえば、この前、知香にサンドイッチ持たせて貰った時、クッキー入ってたな)

 あのクッキーにはホワイトチョコレートと塩漬けされた桜の花が乗っていた。あれも広義の意味での食用花だろう。

 目の前にビジネスチャンス勝機があるとわかっていて、すぐに身動きが取れないことに内心歯噛みしていると、琥珀色の瞳が俺に向けられた。

「この件の取引については当然ながら口銭を上乗せさせて頂きます。また、今後はこちらの邨上から連絡をさせます」

 その言葉から池野課長の言外の指示を受け取った。

(この商談、受けるから動け、ってことか……)

 池野課長も俺と同じく勝機があるという判断をしたのだと察した。この商談が終わり次第、帰国後のスケジュールを組み直さねば。

 脳内で今日の予定を並べ立て、どの作業を明日に持ち越すか逡巡していると、片桐が池野課長を見つめ確認するかのように、ヘーゼル色の瞳を僅かに細めた。

「商談成立、ということでよろしいでしょうか」

 片桐に視線を向けられた池野課長が、ふわり、と、柔和な笑みを浮かべる。

「ええ。そう解釈していただいて構いません」

 その言葉に、片桐が「ありがとうございます」と、椅子に座ったまま、池野課長に向けて深々と頭を下げた。片桐の明るい髪がさらりと揺れる。

「では、私たちはこれにて」

 池野課長の目の前に座る中川さんがそう口にして、ぽん、と片桐の肩を叩いた。それが合図だったのだろう、片桐が席を立ち、自らの手元の資料を片付けていく。

「今後とも弊社をよろしくお願いします。ご挨拶に伺っているかとは存じますが、通関部の方もチーム制に組織再編をしておりますから、引き続きご贔屓いただけますと幸いです」

 そう口にしながら、にこり、と。中川さんが白い歯を見せた。その声が弾んで聞こえたのは、極東商社そちらの思惑通り商談が進んだという事実に機嫌を良くしたからだろうか。

 片桐が纏め終わった資料を足元のビジネスバッグに仕舞い、ヘーゼル色の瞳を中川さんに向ける。そうして、中川さんも片桐に倣って席を立った。

 今年は桜の満開が遅かったですね、など、当たり障りのない世間話しを池野課長と中川さんが交わす。

 そうして、ゆっくりと、ふたりが応接室の出入口に向かう。片桐のネイビーのスーツのジャケットの裾が翻るのを眺めていると、ふと、片桐が足を止めて。



 ふわり、と、明るい髪を揺らしながら。

 俺を、振り返った。





『マカロン。美味しかった?』





 俺にしか、分からないように。池野課長に気づかれないように。


 首を傾げながら、ヘーゼル色の瞳を細く歪ませて。





 ニヤリと、口を動かした。


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