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4、変態と不健全は紙一重
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貴族子息フリードが貴族子女サリュクと婚約してまだたったの三ヶ月。年齢的にも今がこってこてに甘い頃。と、普通は考えるだろう。
もちろん対外的にはそのように振舞ってはいるが、フリードの煮え切らない態度は一向に変わることはなく、それからあっという間に5年の月日が流れた。
--------------------------------------------------
「あぁ、僕は、罪な男だ……」
一人通いなれた庭の池に顔を映し、貴族の嫡男であるフリード23歳は、悩ましいため息をこぼした。
少しうつむくだけでさらりとこぼれる金の髪は、麗らかな春の日差しを浴びてきらきらと輝き水面に映る。
「……僕は、なんて美しいんだろう……」
すっきりとした輪郭、艶やかな唇、ひとつも傷のない滑らかな肌、涼やかな目元。フリードの持つ全ての要素が完璧だった。
巷で絵姿が飛ぶように売れる青年貴族フリード。
18歳から婚約を結ぶことのできるこの国においてまさに結婚適齢期であるフリードは、婚約者がいるにも関わらず、相手であるサリュク・レイドールと未だ結婚していないため彼の元には連日山のような恋文が届く。婚約当初はなりを潜めたそれも、この5年のうちにさらなる艶と色気を身につけたフリードに令嬢達の我慢もついに限界に達したのか、怒涛の恋文&贈り物攻撃を受けている。
が、当の本人といえば。
「この角度が今は一番かな。……美しい」
極めて不健全な遊びに夢中である。
そんな彼が映る水面が突然大きく揺らぎフリードの姿が消える。
「な!誰だ!僕の憩いの時間を壊すやつは!」
憤然と後ろを振り返るフリードの前に、一人の女性が音もなく現れた。
「フリード様。不健全なお時間中、申し訳ございません。お客様がお越しですので、お屋敷まで一度お戻りください」
冷めた目で淡々とフリードに報告する女性は、なぜか手のひらに拳骨ほどの石を持ち放り投げては掴むを繰り返している。
「私と致しましても、この時間を減らすとフリード様の機嫌が悪くなるので本意ではないのですが、お越しなのはサリュク様なので」
その名を聞いたとたん踵をかえして走り出そうとするフリードは、しかし複数のメイドたちに背後を固められていたことに気づき、ぴたりと足を止めた。
「ロレーヌ……なぜ屋敷に入れるんだ!」
キッと目元を険しくして振り返るフリードは、目の前に立つメイド頭ロレーヌを見下ろした。
恐怖の教育係リリアンヌの娘にして、現在屋敷で働くメイドの頂点に君臨するロレーヌは、若干23歳にして母親の気質を強く継いだ女傑と呼ばれている。その仕事ぶりは、かの母親に勝るとも劣らず、現在フリードの身の回りを取り仕切る執事のような立場さえも任されている。
涼しげな目元をゆっくりと笑みの形に変え、ロレーヌは笑みを履く。
「仕事ですので」
その淡々とした仕事ぶりも、リリアンヌを思い起こさせるとの同僚からの声がある。
「さて、そのお召し物では何分不自由がございますので、お召しかえを」
きらびやかな装飾のついたフリードの服に一瞥をくれると、小さく手をたたく。
するとフリードの後ろに控えていたメイドたちはどこに隠していたのか、服装一式を各々手に持ちフリード包囲網を狭めていく。
「な!ま、またかーーーーー!」
麗らかな春の日差しのもと、年を重ねて筋肉をつけた均整のとれた美しいフリードの裸体が露わになっていく。
もちろん対外的にはそのように振舞ってはいるが、フリードの煮え切らない態度は一向に変わることはなく、それからあっという間に5年の月日が流れた。
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「あぁ、僕は、罪な男だ……」
一人通いなれた庭の池に顔を映し、貴族の嫡男であるフリード23歳は、悩ましいため息をこぼした。
少しうつむくだけでさらりとこぼれる金の髪は、麗らかな春の日差しを浴びてきらきらと輝き水面に映る。
「……僕は、なんて美しいんだろう……」
すっきりとした輪郭、艶やかな唇、ひとつも傷のない滑らかな肌、涼やかな目元。フリードの持つ全ての要素が完璧だった。
巷で絵姿が飛ぶように売れる青年貴族フリード。
18歳から婚約を結ぶことのできるこの国においてまさに結婚適齢期であるフリードは、婚約者がいるにも関わらず、相手であるサリュク・レイドールと未だ結婚していないため彼の元には連日山のような恋文が届く。婚約当初はなりを潜めたそれも、この5年のうちにさらなる艶と色気を身につけたフリードに令嬢達の我慢もついに限界に達したのか、怒涛の恋文&贈り物攻撃を受けている。
が、当の本人といえば。
「この角度が今は一番かな。……美しい」
極めて不健全な遊びに夢中である。
そんな彼が映る水面が突然大きく揺らぎフリードの姿が消える。
「な!誰だ!僕の憩いの時間を壊すやつは!」
憤然と後ろを振り返るフリードの前に、一人の女性が音もなく現れた。
「フリード様。不健全なお時間中、申し訳ございません。お客様がお越しですので、お屋敷まで一度お戻りください」
冷めた目で淡々とフリードに報告する女性は、なぜか手のひらに拳骨ほどの石を持ち放り投げては掴むを繰り返している。
「私と致しましても、この時間を減らすとフリード様の機嫌が悪くなるので本意ではないのですが、お越しなのはサリュク様なので」
その名を聞いたとたん踵をかえして走り出そうとするフリードは、しかし複数のメイドたちに背後を固められていたことに気づき、ぴたりと足を止めた。
「ロレーヌ……なぜ屋敷に入れるんだ!」
キッと目元を険しくして振り返るフリードは、目の前に立つメイド頭ロレーヌを見下ろした。
恐怖の教育係リリアンヌの娘にして、現在屋敷で働くメイドの頂点に君臨するロレーヌは、若干23歳にして母親の気質を強く継いだ女傑と呼ばれている。その仕事ぶりは、かの母親に勝るとも劣らず、現在フリードの身の回りを取り仕切る執事のような立場さえも任されている。
涼しげな目元をゆっくりと笑みの形に変え、ロレーヌは笑みを履く。
「仕事ですので」
その淡々とした仕事ぶりも、リリアンヌを思い起こさせるとの同僚からの声がある。
「さて、そのお召し物では何分不自由がございますので、お召しかえを」
きらびやかな装飾のついたフリードの服に一瞥をくれると、小さく手をたたく。
するとフリードの後ろに控えていたメイドたちはどこに隠していたのか、服装一式を各々手に持ちフリード包囲網を狭めていく。
「な!ま、またかーーーーー!」
麗らかな春の日差しのもと、年を重ねて筋肉をつけた均整のとれた美しいフリードの裸体が露わになっていく。
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