モンスターに転生したけど種族が決まって無い(仮題)

最強願望者

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1章『自分の姿決め編』

『模擬戦3』

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「やめ!!!」

ピタッと、全ての力が、感覚が、時間が、拡散した。

そちらを見ると、実況の隣に誰かが座っていた。

「ガンビュート、貴様の負けだ」

「だ、団長・・・分かりました・・・参った・・・」

俺の刀はダルマの胸の皮を1枚切った所で止まっていた。
それまでの所にあった物・・・金棒と甲冑吹き飛んでいた。

「ふぅ・・・危ない所だったよ、ありがとう団長さん」

周りが静かだ、さっきまでの喧騒も、実況も、郊外の囁きも、何もかもが静かだった。

「お前・・・何者だ?」

力強い、しかし、女だとわかる声で問う声は、ハッキリとした意思表示には少々強過ぎた。

「何者って・・・だから、スライムだって」

あっはい、初期体型がです。

「違う・・・いや、違くない?あれ?」

あっ、混乱してる。どんまい!という訳で、休憩室に戻るとするか。

──side騎士団団長──

危なかった・・・あれを止めてなかったらガンビュートは胸に極小さな穴を開けられ、死因が内出血になっていただろう。

あいつが少し腕を引いた時に声を掛けたはずなのに、その剣先はガンビュートの胸の皮を1枚切っていた。それも、極薄な。

ゴブリンに変身したと言っていたな・・・勿体無い・・・上客の護衛なんて放り投げれば良かった・・・

しかし・・・なかなか顔は良かった・・・腕もいい、技もある、それに、あの腕は竜の・・・もしかしたら・・・彼は・・・

──mainスライム(仮名)──

なんか、背筋がゾクッとしたんだが・・・まぁいいか、次は初期体型のスライムで行くか。

戦い方は・・・

ー10分後ー

『さーて!気を取り直して次の試合行ってみよう!ここからは騎士団長様がお見えになります!さて!さてさてさて!第三試合、またまた登場!スライム君!!!対するお相手は!なななんと!騎士団副団長様だ!』

おー!と驚きにも煽りにも聞こえる声援。

「別に・・・好きでなったわけでは無いですのに」

「すごい喋り方だな」

ですのにって、あんま聞かなくね?

『それでは!第三試合!開始!!!』

本日三度目になる歓声、喉枯れないのかいね?

「変身」

今回は最強のスライム様で行くよーと。

さーて、空間把握になった気配察知の力やいかに。

ヤベェ!超見える!

あっ今どんな攻撃も効かないからステータス見てみる?

「ごぽぼぼぽ」

あっ、声でねぇや、

(ステータス!)

────────────────────────────

〈ステータス〉

名前・・・無

種族・・・グラトニースライム(変身により変動)

レベル・・・60

HP・・・99999(変身により変動)

MP・・・3600(変身により変動)

Pow・・・3500(変身により変動)

Spe・・・3200(変身により変動)

Lif・・・3000(変身により変動)

ATK・・・4500(変身により変動)

Rack・・・???(加護により変動不可)

スキル・種族特性

『変身』『食事』『反射』『全耐性』『超再生』『複製』『剛腕』『超集中』『吸血』『召喚』『咆哮』『威嚇』『牽制』『蛇眼』『暗視』『超感覚』『聴覚強化』『食欲』

魔法適正

・四元素・呪・光・闇・竜

称号

『転生者』『美食家』『捕食者』『原初の悪魔』『血の王』『暴食の王』『食欲の化身』

加護

『福の神の加護』『死神の加護』『転生神の加護』『血の加護』


そう、また進化したんだ!ついでに、加護が1個昇華した。

お陰で変身できるモンスターの特性を任意で自らに付与できるんだよ!

おっと?超感覚が魔法の発動を感知したぞ?
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