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一章『自分の姿決め編』【2節】
『初仕事2』
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「意思と魔力が拮抗・・・?そんな事聞いたことが・・・いや、現に目の前に・・・」
うんうん、自分が言ったことに関しての混乱は罪悪感がパないな!
とまぁ冗談は置いといて、これだけ?賠償とかは?無いと良いんだけど・・・
「・・・ああ、すみません。今回の件は事故という事で収まっています。ですので、特に気負いせず、健やかに成長なさって下さい。つきましては、貴方様には一つ依頼をさせて頂きたく思います」
おい、今こいつ成長っつったぞ?しかも健やか付きだぞ?
っと、本題はそれか?
強くてカッコイイ俺様に何かを討伐して欲しくてお手並み拝見的な?
・・・冗談だよ・・・グスッ・・・
「それで?何をやって欲しいんですか?」
「はい、実は、近くにオークの村が出来てしまった様で・・・」
オークか・・・オークに変身できるようになったら、女用の尋問に役立つかな?
なーんてね、冗談だよジョウダン。。。
「なるほど、場所はどこです?」
「正面門から真っ直ぐ東に行くと辿り着くと思います」
東・・・騎士団とは真逆の方向だな。
ちなみに、騎士団は真っ直ぐ行って曲がり角で西に曲がらないと辿り着けない。
話を聞いて、俺は裏庭で吸血鬼からドラゴンに背中と足を変身させる。
すると、かなりゴツイ翼が服の切れ目(自作)から出てきて、1度はばたく。
「・・・それがスライム様の能力ですか・・・」
何故かいるギルマスがつぶやく。
まぁ、紛い物ですが。
俺は屈伸してから思いっきり跳んだ。
そのまま翼をはばたきつつ、目標の村?へ最短距離(空)を凄まじい速さで向かう。
辿り着くのが遅くて誰かが犠牲になるのは頂けない。
─三十分後─
あの速度で結構かかったな。
全然近くないじゃないか!
まぁ、人助けになりそうだからやるけどね?
「へー、結構普通に村なんだな」
まぁ、繁殖用の寝床とかは必要か・・・
なんか、異世界に来たって感覚が無いんだが・・・
まぁいいか。取り敢えずサーチ&デストロイで行こうか。
村に入ると、いきなり歓迎された。
『コロス!』とか『肉!タベタイ!』とかうるさいけど、経験値という名のご馳走を振舞ってくれる。
なんだよ、めっちゃいい奴じゃん。
魔眼を使うと経験値は入るけど経験が詰めないんだよねぇ・・・
オークは俺が知ってる生き物じゃ無かった。
まぁ、見たこともない偶像だったのだが、あまりにも違った。
前の世界ではオークと言ったら『デブ・性欲・ブタ』の三拍子だが、この世界ではやばい。
まず、『デブ』、これが違った。
確かにポッチャリとした個体も居るが、全体的にほっそりしている。
次に『性欲』これは女がいないと分かんないが、股を蹴っても痛そうにもしなかった事から無いんじゃないのか?と思ってしまった。
最後に『ブタ』、顔の事だが、ブタと言うより猪だ。なかなか渋い顔に牙を生やし、愛嬌のある目でこちらを見ている。
・・・まあ、駆逐する事に忌避感は一切無いが。
「ブフォ・・・豚肉・・・タベ・・・タイ・・・」
今日の驚いた大賞のMVPがこれだ。
だって、死ぬ間際に言ったのがこれだよ?
めちゃくちゃビビったからな?
半数程デスサイズで切り落した頃、俺は思い出した。
「いやいや、俺、1回オーク殲滅したことあったし!なんでこんなに違うんだよ!」
そう、俺はオークを見るのは初めてでは無い。
1度王女と王妃の護衛の時にデスサイズでブッチしてたわ。
しかもケバブとして美味しく頂いてたわ。
ごちそうさまです。
「突然変異かなんかか?それとも飢餓のせいで痩せたか?」
それって凄くね?
でも、護衛の時のオークって股間に付いてたよ?切り落したけど。
もしかして・・・こいつらって、雌?
「うわぁ・・・可能性出てきたぁ・・・」
嫌だなぁ・・・俺は男女関係なくドロップキックできる男だから、全く問題ないとは言え、世間様からの評価が悪い。
まぁ、止める気は一切ないが。逆に危機感が募ってきた。
それから最初の4分の3程経験値に変えると、集団で迫ってくる奴が出てきた。
何なんだろうな?学習してんのかな?
ていうか、最初に群れのど真ん中に突っ込んど時点でお前ら負け確定だろ。
「ぐぅフゥ・・・ライトォ・・・」
うおっ、めちゃくちゃ眩しい光が突然目の前に出てきた。
思わず手を突き出し、握り締めてしまった。
すると、光が突然消え、俺の視界に映っていたオークが何かに握り潰されるように肉塊へ変貌を遂げた。
「へ?」
唖然とする俺とオーク。
何が起きた?
困惑するが、かなり強い技な様な気がする。
もう一度後ろのオークに向かって手を握り締める。
すると、またもやオークが肉片へとフォームチェンジをする。
「何なんだこれ?」
やばい、強いとかいう前に不可解過ぎる。
マジでこれ何?
見えざる手?
怠惰なる権能とか言っちゃうの?
ゴメンナサイ。
「マジでなんだこれ・・・ああ、でも超凝縮魔法に感覚が似てるな・・・」
そう、魔力で無理やり潰してる感覚がするのだ。
気のせいかもしれないが、確かに無理やり潰してる感がある。
「あぁ・・・なんか俺、最近強くなり過ぎじゃないか?」
まぁ、不満はこれっぽっちも無いんだけど。
うんうん、自分が言ったことに関しての混乱は罪悪感がパないな!
とまぁ冗談は置いといて、これだけ?賠償とかは?無いと良いんだけど・・・
「・・・ああ、すみません。今回の件は事故という事で収まっています。ですので、特に気負いせず、健やかに成長なさって下さい。つきましては、貴方様には一つ依頼をさせて頂きたく思います」
おい、今こいつ成長っつったぞ?しかも健やか付きだぞ?
っと、本題はそれか?
強くてカッコイイ俺様に何かを討伐して欲しくてお手並み拝見的な?
・・・冗談だよ・・・グスッ・・・
「それで?何をやって欲しいんですか?」
「はい、実は、近くにオークの村が出来てしまった様で・・・」
オークか・・・オークに変身できるようになったら、女用の尋問に役立つかな?
なーんてね、冗談だよジョウダン。。。
「なるほど、場所はどこです?」
「正面門から真っ直ぐ東に行くと辿り着くと思います」
東・・・騎士団とは真逆の方向だな。
ちなみに、騎士団は真っ直ぐ行って曲がり角で西に曲がらないと辿り着けない。
話を聞いて、俺は裏庭で吸血鬼からドラゴンに背中と足を変身させる。
すると、かなりゴツイ翼が服の切れ目(自作)から出てきて、1度はばたく。
「・・・それがスライム様の能力ですか・・・」
何故かいるギルマスがつぶやく。
まぁ、紛い物ですが。
俺は屈伸してから思いっきり跳んだ。
そのまま翼をはばたきつつ、目標の村?へ最短距離(空)を凄まじい速さで向かう。
辿り着くのが遅くて誰かが犠牲になるのは頂けない。
─三十分後─
あの速度で結構かかったな。
全然近くないじゃないか!
まぁ、人助けになりそうだからやるけどね?
「へー、結構普通に村なんだな」
まぁ、繁殖用の寝床とかは必要か・・・
なんか、異世界に来たって感覚が無いんだが・・・
まぁいいか。取り敢えずサーチ&デストロイで行こうか。
村に入ると、いきなり歓迎された。
『コロス!』とか『肉!タベタイ!』とかうるさいけど、経験値という名のご馳走を振舞ってくれる。
なんだよ、めっちゃいい奴じゃん。
魔眼を使うと経験値は入るけど経験が詰めないんだよねぇ・・・
オークは俺が知ってる生き物じゃ無かった。
まぁ、見たこともない偶像だったのだが、あまりにも違った。
前の世界ではオークと言ったら『デブ・性欲・ブタ』の三拍子だが、この世界ではやばい。
まず、『デブ』、これが違った。
確かにポッチャリとした個体も居るが、全体的にほっそりしている。
次に『性欲』これは女がいないと分かんないが、股を蹴っても痛そうにもしなかった事から無いんじゃないのか?と思ってしまった。
最後に『ブタ』、顔の事だが、ブタと言うより猪だ。なかなか渋い顔に牙を生やし、愛嬌のある目でこちらを見ている。
・・・まあ、駆逐する事に忌避感は一切無いが。
「ブフォ・・・豚肉・・・タベ・・・タイ・・・」
今日の驚いた大賞のMVPがこれだ。
だって、死ぬ間際に言ったのがこれだよ?
めちゃくちゃビビったからな?
半数程デスサイズで切り落した頃、俺は思い出した。
「いやいや、俺、1回オーク殲滅したことあったし!なんでこんなに違うんだよ!」
そう、俺はオークを見るのは初めてでは無い。
1度王女と王妃の護衛の時にデスサイズでブッチしてたわ。
しかもケバブとして美味しく頂いてたわ。
ごちそうさまです。
「突然変異かなんかか?それとも飢餓のせいで痩せたか?」
それって凄くね?
でも、護衛の時のオークって股間に付いてたよ?切り落したけど。
もしかして・・・こいつらって、雌?
「うわぁ・・・可能性出てきたぁ・・・」
嫌だなぁ・・・俺は男女関係なくドロップキックできる男だから、全く問題ないとは言え、世間様からの評価が悪い。
まぁ、止める気は一切ないが。逆に危機感が募ってきた。
それから最初の4分の3程経験値に変えると、集団で迫ってくる奴が出てきた。
何なんだろうな?学習してんのかな?
ていうか、最初に群れのど真ん中に突っ込んど時点でお前ら負け確定だろ。
「ぐぅフゥ・・・ライトォ・・・」
うおっ、めちゃくちゃ眩しい光が突然目の前に出てきた。
思わず手を突き出し、握り締めてしまった。
すると、光が突然消え、俺の視界に映っていたオークが何かに握り潰されるように肉塊へ変貌を遂げた。
「へ?」
唖然とする俺とオーク。
何が起きた?
困惑するが、かなり強い技な様な気がする。
もう一度後ろのオークに向かって手を握り締める。
すると、またもやオークが肉片へとフォームチェンジをする。
「何なんだこれ?」
やばい、強いとかいう前に不可解過ぎる。
マジでこれ何?
見えざる手?
怠惰なる権能とか言っちゃうの?
ゴメンナサイ。
「マジでなんだこれ・・・ああ、でも超凝縮魔法に感覚が似てるな・・・」
そう、魔力で無理やり潰してる感覚がするのだ。
気のせいかもしれないが、確かに無理やり潰してる感がある。
「あぁ・・・なんか俺、最近強くなり過ぎじゃないか?」
まぁ、不満はこれっぽっちも無いんだけど。
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