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第1章『まずは成長しましょう』
9話『試験と結果発表』
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試験会場にて、僕は今かなり目立っている。
原因はまぁ、昨日の実技試験かな。
目立っていると言っても、今日という休日を利用した野次馬からだけど。
「はーいちゅうもーく!今日は皆に、あの的に向かって魔法を撃って貰いマース!自分の得意な魔法でいいからねー!」
歌のお姉さん!?と一瞬思ってしまうほどの声量にびっくりしたが、お姉さんが指を指した方を見てまたびっくりした。
だって、的が魔物なんだよ?瀕死の熊みたいな角が生えた魔物が磔にされているんだよ。
一瞬校門で裸にされて磔られ、石を投げられるのを思い出したけど、直ぐに振り払う。
「じゃあまずは・・・」
またあいうえお順に呼ばれる名前、しかし僕はまたカ行で呼ばれず、最後になった。
「最後!カイン・ルシフィード・ダルタン君!」
的にされた魔物を見ていて、僕は少し心が痛くなった。
そして同時に、僕が磔にされているときに、同じように心が痛くなった人が何人いたのかとも思った。
そんな考えを頭を振って飛ばし、僕は魔法の詠唱を始めようとする。
ここで魔法の説明を少し。
魔法とは、体内の魔力を使って体外の魔力を練り、現象を生み出す技術であり、場合によっては体内だけ、体外だけの魔力だけで使えるものもある。
詠唱とは通称『魔言』と呼ばれており、魔力を言葉に乗せることで、自身の周りの空気に体内の魔力を浸透させ、練りやすくする行為で、大規模な魔法を使う場合は、必要不可欠なものである。
「『燃やせ 人を 物を 闇を 無を 焔よ燃やせ 死神代行の名において その者の死を許そう』」
魔言は唱え終わると、自分の周りを回転し始める。
動いても、それは動きに合わせて動く。
自分に掛ける為の魔言の場合、何かに触れた時点で対象が代わる。
「『死の焔』」
今回僕が使った魔法は最近作った火魔法と闇魔法の混合魔法。直径1センチの炎を1個指先に灯し、対象を指差すだけで燃やし尽くす。
「グ・・・ルル・・・」
もはや生気など一切感じられない目で、やっと死ねる事に歓喜の声を上げる魔物。
「わかるよ・・・僕も同じ気持ちだった・・・次は・・・幸せになれるといいね・・・」
魔物に指を向けると、弾丸の如き速さで着弾。
胸に着弾した焔は波紋のように魔物の体を広がって行き、そのまま体内だけを燃やし尽くしてから外側に出てきた。5秒前後で燃やし尽くし、後に残ったのは少し赤黒い焦げた床だけ。
「すいません、少し焦げてしまいました」
僕は謝り、そのまま上を見た。
魔法の扱いはかなり自信あったんだけどなぁ・・・
少なからず動揺していたのかもしれない。
(そう言えば、死神代行の力で触ればスキルが吸収出来たかもなぁ・・・勿体ないことした・・・でも、死の気配?とか感じなかったし、アンデットにしか効果ないのかな)
「い、いや、大丈夫だよぉ?」
少しやり過ぎたかな?なるべく目立たないような小さい魔法にしたんだけど。
試験管の女の人が酷く動揺しているようで、もしかして殺しちゃ不味かった?
「おほん!皆~!次の試験会場に行くから着いてきてー!」
あ、大丈夫そうだ。
次の試験は魔力測定か。
父様に聞いたところ、普通に魔力量だけを測るのではなく、質と属性、相性なども調べるそうだ。
「皆さん、はじめまして、私はこの学園で学園長を努めさせてもらっています、リカール・フィマー・アルエイントと言います」
闘技場に案内され、真ん中らへんに居る女の人が話し始めた。
そう言えば、これまでの試験管の人は名前を教えてくれなかったなぁ。
「これから、貴方達新入生候補はこの水晶に触れてもらいます」
そう言って懐から掌にギリギリ収まる位の半透明な水晶を取り出す学園長。
あれが不得意な属性と相性を調べる奴かな?
「これは龍の魔石を丸くし、全属性の魔力を浸透させたものです。これで自分に相性がいい属性と、不得意な属性が出てきます」
これは少し楽しみだなぁ。
自分の可能性と限界が見えるってことでしょ?
「ではまず・・・」
またあ行から呼ばれていく。
そしてまたカ行で呼ばれない。
「では最後に、カイン・ルシフィード・ダルタン君、こちらへ」
同い年であろう少年少女がこちらを見つめてくる。なに?僕なにかした?
周りはお互いに得意な属性と不得意な属性を語り合っており、カインは誰とも喋っていないため、周りには少し不思議な子と思われていた。
今回の注目は単純にどんな属性かなぁ?という好奇心の為である。
「はい、手を乗っけてね」
水晶を差し出され、無言で乗せる。
数秒経つが、水晶に変化は無い。
「あれ?故障かな?」
学園長が不思議そうに首を傾げる。
もしかして魔力流せば行けるんじゃ?と思い、魔力を流した瞬間、
・・・パキン
割れた。丁度手を乗せていた所を中心に真っ二つだ。
「・・・え?」
やばい、やってしまった。
どうしようか、どう弁明しようか考えていると、不意に学園長が呟いた。
「・・・有り得ない・・・龍の魔石を割るなど・・・」
なんか目がイッちゃってるけど、直ぐに立ち直り、生徒に指示を下す。
「今日の試験はこれにて終了、結果は明日の午前に校門前に張り出す。合格した者は、明後日が初授業になる」
そうして、龍の魔石を懐にしまい、帰っていった。
「・・・やばい・・・本気でやばい・・・」
絶対マイナス評価だろう・・・どうしよう・・・不合格で更に弁償まで要求されたら・・・僕は両親に合わせる顔が無くなる。
「まぁなったらなっただろう」
まぁいいや。今日はもう帰ろう。そしてリルをモフろう。
現実逃避をしないと、そろそろ頭が痛くなる。
次の日、たっぷりと現実逃避をした僕は、祈りと願いを心の中で繰り返しながら発表を見に行くと、S組の1番の所に名前が書いてあった。
心の底から安堵の溜息を吐き出し、王都へ向かう。授業は明日からだしね。
僕はとりあえず、羊皮紙と羽根ペンとインクを買いに行くのであった。
──side学園長──
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ・・・最悪だ・・・新入生候補にカッコつけようと持っていった龍の魔石が壊れるなんて・・・私の生活費を5年も削ってやっと買えた物なのに・・・
「カイン・・・君ね・・・」
件の少年を思い出す。
まだ幼児と呼んでも過言では無い身長に顔なのに、汚れを知っている目をしていた。
「一応・・・領主のご子息だものね・・・」
何かの時に盗賊でも襲ってきたのだろうか?
それとも、両親に虐待を・・・?
「いえ・・・他人の家庭に口は出せないわよね・・・」
学園長は考える。
今度は食費も削らなくては・・・と。
─────────────────────
皆さんどうもです。
もはやリメイクでも何でもないですが、何となく似てるなぁ位に感じてもらえたなら幸いです。
皆さんにお願いがあります。
私の考えついた題名ではあまり面白そうに思えないので、皆さんの意見をお聞きしたいと思います。
他力本願で誠に申し訳ないですが、ちょっとした読者サービスだと思ってくれたら嬉しいです。
初コメントが罵倒だと心が折れそうですが、そんな事をする読者ではないと信じております(泣)
最後に、私は3歳児の心境や、言葉遣い、行動等全くと言っていいほどに知らないので、全て想像となります。
あまりにも突拍子も無いことをほざいていたら、感想でご報告下さい。
これからもよろしくお願いします。
最強願望者でした。
原因はまぁ、昨日の実技試験かな。
目立っていると言っても、今日という休日を利用した野次馬からだけど。
「はーいちゅうもーく!今日は皆に、あの的に向かって魔法を撃って貰いマース!自分の得意な魔法でいいからねー!」
歌のお姉さん!?と一瞬思ってしまうほどの声量にびっくりしたが、お姉さんが指を指した方を見てまたびっくりした。
だって、的が魔物なんだよ?瀕死の熊みたいな角が生えた魔物が磔にされているんだよ。
一瞬校門で裸にされて磔られ、石を投げられるのを思い出したけど、直ぐに振り払う。
「じゃあまずは・・・」
またあいうえお順に呼ばれる名前、しかし僕はまたカ行で呼ばれず、最後になった。
「最後!カイン・ルシフィード・ダルタン君!」
的にされた魔物を見ていて、僕は少し心が痛くなった。
そして同時に、僕が磔にされているときに、同じように心が痛くなった人が何人いたのかとも思った。
そんな考えを頭を振って飛ばし、僕は魔法の詠唱を始めようとする。
ここで魔法の説明を少し。
魔法とは、体内の魔力を使って体外の魔力を練り、現象を生み出す技術であり、場合によっては体内だけ、体外だけの魔力だけで使えるものもある。
詠唱とは通称『魔言』と呼ばれており、魔力を言葉に乗せることで、自身の周りの空気に体内の魔力を浸透させ、練りやすくする行為で、大規模な魔法を使う場合は、必要不可欠なものである。
「『燃やせ 人を 物を 闇を 無を 焔よ燃やせ 死神代行の名において その者の死を許そう』」
魔言は唱え終わると、自分の周りを回転し始める。
動いても、それは動きに合わせて動く。
自分に掛ける為の魔言の場合、何かに触れた時点で対象が代わる。
「『死の焔』」
今回僕が使った魔法は最近作った火魔法と闇魔法の混合魔法。直径1センチの炎を1個指先に灯し、対象を指差すだけで燃やし尽くす。
「グ・・・ルル・・・」
もはや生気など一切感じられない目で、やっと死ねる事に歓喜の声を上げる魔物。
「わかるよ・・・僕も同じ気持ちだった・・・次は・・・幸せになれるといいね・・・」
魔物に指を向けると、弾丸の如き速さで着弾。
胸に着弾した焔は波紋のように魔物の体を広がって行き、そのまま体内だけを燃やし尽くしてから外側に出てきた。5秒前後で燃やし尽くし、後に残ったのは少し赤黒い焦げた床だけ。
「すいません、少し焦げてしまいました」
僕は謝り、そのまま上を見た。
魔法の扱いはかなり自信あったんだけどなぁ・・・
少なからず動揺していたのかもしれない。
(そう言えば、死神代行の力で触ればスキルが吸収出来たかもなぁ・・・勿体ないことした・・・でも、死の気配?とか感じなかったし、アンデットにしか効果ないのかな)
「い、いや、大丈夫だよぉ?」
少しやり過ぎたかな?なるべく目立たないような小さい魔法にしたんだけど。
試験管の女の人が酷く動揺しているようで、もしかして殺しちゃ不味かった?
「おほん!皆~!次の試験会場に行くから着いてきてー!」
あ、大丈夫そうだ。
次の試験は魔力測定か。
父様に聞いたところ、普通に魔力量だけを測るのではなく、質と属性、相性なども調べるそうだ。
「皆さん、はじめまして、私はこの学園で学園長を努めさせてもらっています、リカール・フィマー・アルエイントと言います」
闘技場に案内され、真ん中らへんに居る女の人が話し始めた。
そう言えば、これまでの試験管の人は名前を教えてくれなかったなぁ。
「これから、貴方達新入生候補はこの水晶に触れてもらいます」
そう言って懐から掌にギリギリ収まる位の半透明な水晶を取り出す学園長。
あれが不得意な属性と相性を調べる奴かな?
「これは龍の魔石を丸くし、全属性の魔力を浸透させたものです。これで自分に相性がいい属性と、不得意な属性が出てきます」
これは少し楽しみだなぁ。
自分の可能性と限界が見えるってことでしょ?
「ではまず・・・」
またあ行から呼ばれていく。
そしてまたカ行で呼ばれない。
「では最後に、カイン・ルシフィード・ダルタン君、こちらへ」
同い年であろう少年少女がこちらを見つめてくる。なに?僕なにかした?
周りはお互いに得意な属性と不得意な属性を語り合っており、カインは誰とも喋っていないため、周りには少し不思議な子と思われていた。
今回の注目は単純にどんな属性かなぁ?という好奇心の為である。
「はい、手を乗っけてね」
水晶を差し出され、無言で乗せる。
数秒経つが、水晶に変化は無い。
「あれ?故障かな?」
学園長が不思議そうに首を傾げる。
もしかして魔力流せば行けるんじゃ?と思い、魔力を流した瞬間、
・・・パキン
割れた。丁度手を乗せていた所を中心に真っ二つだ。
「・・・え?」
やばい、やってしまった。
どうしようか、どう弁明しようか考えていると、不意に学園長が呟いた。
「・・・有り得ない・・・龍の魔石を割るなど・・・」
なんか目がイッちゃってるけど、直ぐに立ち直り、生徒に指示を下す。
「今日の試験はこれにて終了、結果は明日の午前に校門前に張り出す。合格した者は、明後日が初授業になる」
そうして、龍の魔石を懐にしまい、帰っていった。
「・・・やばい・・・本気でやばい・・・」
絶対マイナス評価だろう・・・どうしよう・・・不合格で更に弁償まで要求されたら・・・僕は両親に合わせる顔が無くなる。
「まぁなったらなっただろう」
まぁいいや。今日はもう帰ろう。そしてリルをモフろう。
現実逃避をしないと、そろそろ頭が痛くなる。
次の日、たっぷりと現実逃避をした僕は、祈りと願いを心の中で繰り返しながら発表を見に行くと、S組の1番の所に名前が書いてあった。
心の底から安堵の溜息を吐き出し、王都へ向かう。授業は明日からだしね。
僕はとりあえず、羊皮紙と羽根ペンとインクを買いに行くのであった。
──side学園長──
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ・・・最悪だ・・・新入生候補にカッコつけようと持っていった龍の魔石が壊れるなんて・・・私の生活費を5年も削ってやっと買えた物なのに・・・
「カイン・・・君ね・・・」
件の少年を思い出す。
まだ幼児と呼んでも過言では無い身長に顔なのに、汚れを知っている目をしていた。
「一応・・・領主のご子息だものね・・・」
何かの時に盗賊でも襲ってきたのだろうか?
それとも、両親に虐待を・・・?
「いえ・・・他人の家庭に口は出せないわよね・・・」
学園長は考える。
今度は食費も削らなくては・・・と。
─────────────────────
皆さんどうもです。
もはやリメイクでも何でもないですが、何となく似てるなぁ位に感じてもらえたなら幸いです。
皆さんにお願いがあります。
私の考えついた題名ではあまり面白そうに思えないので、皆さんの意見をお聞きしたいと思います。
他力本願で誠に申し訳ないですが、ちょっとした読者サービスだと思ってくれたら嬉しいです。
初コメントが罵倒だと心が折れそうですが、そんな事をする読者ではないと信じております(泣)
最後に、私は3歳児の心境や、言葉遣い、行動等全くと言っていいほどに知らないので、全て想像となります。
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