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第四章『過去と試練』
第一話『剣の道』
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どっちみち、僕は打首もしくはハラキリとやらをさせられる。
だからこそ、命を連れて逃げるのは判断的には正しかった。
ただ、僕としてはただ逃げるのも頂けなかったので、少しだけ迷惑をかけてきた。
具体的に言うと、全ての牢屋を開けてきた。
僕は今、封印の指輪によって雷属性と黒い魔力を封印している。
これは1度きりの封印で、外せば二度と封印は出来ない。
そして乞食の指輪も合わせて、僕の魔力は普段の100分の1だ。
僕は強くなるまで・・・
最強になるまで、これらを外さない。
そして、元々体術寄りだった僕は剣の道を歩むことにした。
前は少し気を使えばなんたらかんたら言っていたが、これを極めることで見つかるものがある・・・とフールに言われたからやっているのだ。
実際、刀というものは面白い。
僕が自らの手で作った手製の刀だが、それは中々に強力な武器なのだ。
超超希少金属である『隕鉄』をアダマンタイトと魔力で無理やり合成し、新たな金属を作り出した。
その後、鍛冶屋の見様見真似で作ったのがこの刀。
魔力をチャージでき、一気に放出することで莫大な破壊力になるという代物だ。
ハッキリ言って、すごく強い。
新たな金属であり、最硬の物質の武器だ。
我ながらすごいの作ったなと思う。
「はい。君の分の刀だよ」
「主君は鍛治まで出来るのですね・・・しかも名工以上に」
「比べる基準がないのに世辞を並べるものじゃないよ」
「これは失礼いたしました」
青い刀身に赤い刃文。
見方によっては地獄の業火。
あるいは精霊の泉。
そんな刀を作り、命に渡す。
余っていたアダマンタイトのみで作ったから、僕のよりは少し劣るけど、それでもありえないほど固くて切れ味もすごいはずだ。
刃渡りは大体2メートルという、バカでかいものではある。
というのも、手っ取り早く体と技を磨くにはこれが早いと思ったからだ。
彼は何も知らない。
知っているが知らないのだ。
なら、最初から飛ばすしかない。
ちなみに僕のも同じ長さだが、魔法の鞘で収めると1mあるかないか程度にまで短くなる。
抜けば元の長さだ。
残念ながらその性質のせいで抜刀には向いていない。
よほど腕が長く無ければの話だけど。
「さて、とりあえず素振りから教えようかな」
§
果たして世界は、暗闇に包まれている。
光など無く、道などない。
見る夢すらなく、見る希望すらない。
しかし、比べる絶望もない。
死んでも死んでも、生まれ変わっても生まれ変わっても、それは変わらなかった。
だから『僕』は、考えた。
無を想像した。
§
彼はとても優秀だった。
僕が教えること、知っていること全てを吸収し、実戦でも彼はその才能を見せた。
彼は学び、復習し、発展させることに長けていた。
1週間足らずで彼は、僕に匹敵するほどの力を得ていた。
・・・命を捨てた意味が分からない。
こんなに天才なのに・・・
「アダム様、近場の村まで指名手配の紙が・・・そろそろ、別の所へ・・・」
「そっか・・・わかった。行こう」
「次は大和の国がよろしいかと」
「場所は?」
「調べております」
僕らはこの一週間、脱獄犯として指名手配され、拠点を変えながら逃げ回っている。
幸いなのか、命の事は騒がれておらず、どうやら死んだものとされているらしい。
それに、元の顔も見られてないからな。
・・・そんなことより。
本当に命は優秀だ。
僕の代わりに村へ買い出しに行き、そのついでに僕らが逃げるべき場所を探している。
どうやらこの国から出るための港は全て封鎖されており、外から中にも入れないらしい。
この国は巨大な島国だから、脱出手段は船だけなのだが・・・
「では参りましょう」
僕がここに来た理由は、武者修行もあるが、実の所それ以外にもある。
この国には『レベル』という、強さを数字にして見れる人間がいるという話を聞いたからだ。
誰から?
もちろん、フールからだ。
彼女は本当に優秀なんだよ・・・
僕もその情報源はわからない。
大和国には、現神と呼ばれる神様がいるらしい。
その神様は実際には神ではなく、神の血を引く人間だという。
まぁ、僕らはそれに用はないからいいんだけと、目をつけられたら殺されるらしい。
傲慢不遜で、利益に目が眩んだ様なやつらしい。
なんともまぁ。
僕の正義感が疼くね。
「大和国は我々が追われている比叡国と敵対しております。故に、大和国内部で大人しくしていれば・・・と推測します」
「じゃあなんで今まで選択しなかったの?」
「ひとえに安全の為です。あそこに居るのは・・・神様です。彼らに目を付けられれば、命はありません。・・・例え、貴方様でも」
しっかり自分の意見を伝える命。
僕は頷き、やはり僕の力が足りないことを実感する。
僕が今使える刀のスキルは4つしかない。
1つは受け流し。
これは単純に様々な力の流れを逃すもの。
しかも魔力や魔法そのものを逸らすことも出来る。
正直めちゃ強い。
2つ目はチャージと解放。
これは12段階までチャージが出来る。
最大火力はまだ試していないが、5段階でサンダードラゴンは消滅させられる。
3つ目が居合斬り。
この刀だと難しいけど、別に居合は鞘がなくても出来るのだ。
いや、普通は出来ないのかもしれない。
僕は出来る。
4つ目がカウンターだ。
これは遠距離にも有効で、魔法要素が強い。
魔力がない・・・というか、操れないほど少ない命には出来ないが、攻撃に対して回避と攻撃を同時にできるスキルだ。
あと、これはスキルじゃないけど、相手の攻撃に合わせて攻撃して無効化する『パリィ』ってのも出来る。
魔法には通じないけど、物理なら出来る。
たまーに失敗するけども。
フールが言っていた物が、早くも少し分かってきた。
さらには、これだけ出来ても、敵わない敵がいるらしい。
「っと、あそこにダンジョンあるね。行ってみようか」
ここは未開拓のダンジョンがとても多い。
戦闘民族かつ、こと守ることに置いて右に出る人種は居ないとされる極東において、ダンジョンの暴走も全く問題がないのだ。
その『守りの極み』とやらを見に来たのも、ここへ来た理由の一つだ。
まぁ、あんまり期待してないけど。
・・・と、思ったけど。
案外命が習得してきたりして。
「はい。お供致します」
僕の右斜め半歩後ろに並び、命が言う。
僕らは共に武者修行中。
そこで路銀を稼いでいたりもする。
基本的には盗賊狩りで、たまにダンジョンから出る宝石や武器を売ったりしている。
珍しいのは売らないけど、そんなのごく稀だ。
「んー・・・ランクBかな。君だけでも行けそうだよ」
「では、私が御身の前に」
そう言って僕の前へ立ち、戦闘を開始する命。
太刀筋に無駄はないはずなのに、どんどん加速している。
無駄ではない物をさらに削って必要最低限までにしている。
正直圧巻だった。
「──敵の攻撃が加速する前を見て、加速してきた瞬間に自分も加速させるんだ。相手が込めた膂力に足りないなら、速度を上げるか、回避からのカウンターでやるしかない。カウンターはこの前教えた受け流した力を引き伸ばすイメージでスピードに変えて、相手にぶつけるんだよ」
「なるほど・・・やってみます」
カウンターとパリィを教えてみた。
すると、掠るか掠らないかで避け、攻撃という凄まじい技を出していた。
うーん。
それカウンターだけどスキルじゃないなぁ。
本当に天才だな・・・
さて、次は何を教えようか。
だからこそ、命を連れて逃げるのは判断的には正しかった。
ただ、僕としてはただ逃げるのも頂けなかったので、少しだけ迷惑をかけてきた。
具体的に言うと、全ての牢屋を開けてきた。
僕は今、封印の指輪によって雷属性と黒い魔力を封印している。
これは1度きりの封印で、外せば二度と封印は出来ない。
そして乞食の指輪も合わせて、僕の魔力は普段の100分の1だ。
僕は強くなるまで・・・
最強になるまで、これらを外さない。
そして、元々体術寄りだった僕は剣の道を歩むことにした。
前は少し気を使えばなんたらかんたら言っていたが、これを極めることで見つかるものがある・・・とフールに言われたからやっているのだ。
実際、刀というものは面白い。
僕が自らの手で作った手製の刀だが、それは中々に強力な武器なのだ。
超超希少金属である『隕鉄』をアダマンタイトと魔力で無理やり合成し、新たな金属を作り出した。
その後、鍛冶屋の見様見真似で作ったのがこの刀。
魔力をチャージでき、一気に放出することで莫大な破壊力になるという代物だ。
ハッキリ言って、すごく強い。
新たな金属であり、最硬の物質の武器だ。
我ながらすごいの作ったなと思う。
「はい。君の分の刀だよ」
「主君は鍛治まで出来るのですね・・・しかも名工以上に」
「比べる基準がないのに世辞を並べるものじゃないよ」
「これは失礼いたしました」
青い刀身に赤い刃文。
見方によっては地獄の業火。
あるいは精霊の泉。
そんな刀を作り、命に渡す。
余っていたアダマンタイトのみで作ったから、僕のよりは少し劣るけど、それでもありえないほど固くて切れ味もすごいはずだ。
刃渡りは大体2メートルという、バカでかいものではある。
というのも、手っ取り早く体と技を磨くにはこれが早いと思ったからだ。
彼は何も知らない。
知っているが知らないのだ。
なら、最初から飛ばすしかない。
ちなみに僕のも同じ長さだが、魔法の鞘で収めると1mあるかないか程度にまで短くなる。
抜けば元の長さだ。
残念ながらその性質のせいで抜刀には向いていない。
よほど腕が長く無ければの話だけど。
「さて、とりあえず素振りから教えようかな」
§
果たして世界は、暗闇に包まれている。
光など無く、道などない。
見る夢すらなく、見る希望すらない。
しかし、比べる絶望もない。
死んでも死んでも、生まれ変わっても生まれ変わっても、それは変わらなかった。
だから『僕』は、考えた。
無を想像した。
§
彼はとても優秀だった。
僕が教えること、知っていること全てを吸収し、実戦でも彼はその才能を見せた。
彼は学び、復習し、発展させることに長けていた。
1週間足らずで彼は、僕に匹敵するほどの力を得ていた。
・・・命を捨てた意味が分からない。
こんなに天才なのに・・・
「アダム様、近場の村まで指名手配の紙が・・・そろそろ、別の所へ・・・」
「そっか・・・わかった。行こう」
「次は大和の国がよろしいかと」
「場所は?」
「調べております」
僕らはこの一週間、脱獄犯として指名手配され、拠点を変えながら逃げ回っている。
幸いなのか、命の事は騒がれておらず、どうやら死んだものとされているらしい。
それに、元の顔も見られてないからな。
・・・そんなことより。
本当に命は優秀だ。
僕の代わりに村へ買い出しに行き、そのついでに僕らが逃げるべき場所を探している。
どうやらこの国から出るための港は全て封鎖されており、外から中にも入れないらしい。
この国は巨大な島国だから、脱出手段は船だけなのだが・・・
「では参りましょう」
僕がここに来た理由は、武者修行もあるが、実の所それ以外にもある。
この国には『レベル』という、強さを数字にして見れる人間がいるという話を聞いたからだ。
誰から?
もちろん、フールからだ。
彼女は本当に優秀なんだよ・・・
僕もその情報源はわからない。
大和国には、現神と呼ばれる神様がいるらしい。
その神様は実際には神ではなく、神の血を引く人間だという。
まぁ、僕らはそれに用はないからいいんだけと、目をつけられたら殺されるらしい。
傲慢不遜で、利益に目が眩んだ様なやつらしい。
なんともまぁ。
僕の正義感が疼くね。
「大和国は我々が追われている比叡国と敵対しております。故に、大和国内部で大人しくしていれば・・・と推測します」
「じゃあなんで今まで選択しなかったの?」
「ひとえに安全の為です。あそこに居るのは・・・神様です。彼らに目を付けられれば、命はありません。・・・例え、貴方様でも」
しっかり自分の意見を伝える命。
僕は頷き、やはり僕の力が足りないことを実感する。
僕が今使える刀のスキルは4つしかない。
1つは受け流し。
これは単純に様々な力の流れを逃すもの。
しかも魔力や魔法そのものを逸らすことも出来る。
正直めちゃ強い。
2つ目はチャージと解放。
これは12段階までチャージが出来る。
最大火力はまだ試していないが、5段階でサンダードラゴンは消滅させられる。
3つ目が居合斬り。
この刀だと難しいけど、別に居合は鞘がなくても出来るのだ。
いや、普通は出来ないのかもしれない。
僕は出来る。
4つ目がカウンターだ。
これは遠距離にも有効で、魔法要素が強い。
魔力がない・・・というか、操れないほど少ない命には出来ないが、攻撃に対して回避と攻撃を同時にできるスキルだ。
あと、これはスキルじゃないけど、相手の攻撃に合わせて攻撃して無効化する『パリィ』ってのも出来る。
魔法には通じないけど、物理なら出来る。
たまーに失敗するけども。
フールが言っていた物が、早くも少し分かってきた。
さらには、これだけ出来ても、敵わない敵がいるらしい。
「っと、あそこにダンジョンあるね。行ってみようか」
ここは未開拓のダンジョンがとても多い。
戦闘民族かつ、こと守ることに置いて右に出る人種は居ないとされる極東において、ダンジョンの暴走も全く問題がないのだ。
その『守りの極み』とやらを見に来たのも、ここへ来た理由の一つだ。
まぁ、あんまり期待してないけど。
・・・と、思ったけど。
案外命が習得してきたりして。
「はい。お供致します」
僕の右斜め半歩後ろに並び、命が言う。
僕らは共に武者修行中。
そこで路銀を稼いでいたりもする。
基本的には盗賊狩りで、たまにダンジョンから出る宝石や武器を売ったりしている。
珍しいのは売らないけど、そんなのごく稀だ。
「んー・・・ランクBかな。君だけでも行けそうだよ」
「では、私が御身の前に」
そう言って僕の前へ立ち、戦闘を開始する命。
太刀筋に無駄はないはずなのに、どんどん加速している。
無駄ではない物をさらに削って必要最低限までにしている。
正直圧巻だった。
「──敵の攻撃が加速する前を見て、加速してきた瞬間に自分も加速させるんだ。相手が込めた膂力に足りないなら、速度を上げるか、回避からのカウンターでやるしかない。カウンターはこの前教えた受け流した力を引き伸ばすイメージでスピードに変えて、相手にぶつけるんだよ」
「なるほど・・・やってみます」
カウンターとパリィを教えてみた。
すると、掠るか掠らないかで避け、攻撃という凄まじい技を出していた。
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