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1章・10人の英雄編

第3話・ペルセウスという男

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俺はヘラクレスに案内され、ミケーネ国へと向かった。道中、俺は何気なくヘラクレスに聞いた。

ガイズ「ペルセウスって男は一体どんなやつなんだ?そいつは強いのか?」

ヘラクレス「昔、1度だけ戦ったことがあるんだけどな、その時は何とか勝てたよ。まぁ、重症負っちまったけどな。」

その答えだけで、ペルセウスという男がどれだけの猛者なのかがわかる。
 
そんな話をしているうちにミケーネ国に入る門まで来た。

ヘラクレス「おーい、開けてくれ!俺は騎士・ペルセウスの昔の知り合いだ!」

ヘラクレスが叫ぶと門が開いた。
そして、そこには威厳に満ちた1人の男がいた。

ガイズ「あんたがペルセウスか?」

威厳に満ちた男は俺の声には全く反応せずにヘラクレスの方を真っ直ぐに見てこう言った。

威厳に満ちた男「ヘラクレスか…。何故、ここに来た?お前にはもうここに居場所は無い。もう誰もお前を英雄とは認めない。お前は自らの手で妻と子供を殺したんだからな。」

俺は無視されたことに腹を立てたが、ヘラクレスの表情を見て、口を閉ざした。
その顔は怒りに満ちていた。

ヘラクレス「ペルセウス!その話はするなと言ったはずだ…!相変わらず、その生意気な性格は直らないようだな…!」

ペルセウス「いきなり兄貴ぶるな。お前と同じ血が流れているなど…。吐き気がする。」

俺はその言葉を聞いて流石に口を開いた。

ガイズ「同じ血??どういうことだ?」

ヘラクレス「こいつも俺達と同じゼウスの息子。デミゴッドなんだ。俺はペルセウスの兄。そしてお前はペルセウスの弟ってわけだ。」

俺は呆れた。ゼウスは、あの低俗な男は一体何人の女性との間に子供を作ったんだ…。

その時、ペルセウスが初めて俺の方を見て言った。

ペルセウス「貴殿がガイズ殿か。私の名はペルセウス。ゼウスに復讐を誓いし者だ。以後、よろしく頼む。今日はなんの用で私の元を?」

ペルセウスはさっきまでの態度が嘘のように丁重に挨拶した。

ガイズ「さっきお前はゼウスに復讐を誓いし者だと言ったな?だったら、俺と共に来い。ゼウスを殺す為に。」

ペルセウスはそれを聞き、突然笑い出した。

ペルセウス「笑わせないでくれ。その言い方だとまるで、私にお前の配下になれと言っているようなものではないか。ふざけるなよ…。何故、私より下等な生き物に仕えなければならない!?私は1人でゼウスを、殺す。」

先程とはまるで違った口調でペルセウスがまくし立てた。俺は怒りを抑えて、ただ一言呟いた。

ガイズ「俺はお前より優れている。」

これを聞いたペルセウスも怒りを抑え、何か思い出したかのようにこう言った。

ペルセウス「だったらここ最近、ミケーネを荒らし回るミノタウロスという、牛と人間から生まれた化け物の討伐軍に加われ。そして、どちらが多くミノタウロスを殺せるか勝負をしよう。」

俺はこの誘いを受けることにした。ヘラクレスはこの戦いには参加しないと言って、そのまま姿を消してしまった。

ペルセウス「ヘラクレスは、臆病者になったみたいだな…。ならば、ガイズよ。貴様に勝ちは無いな。ヘラクレスがいないのなら私は世界で一番強いからな。ただ、ヘラクレスだけが奴だけが邪魔な存在だ。」

そう言ってペルセウスも姿を消してしまった。

俺はとりあえず、ミケーネ国に入り、宿を探した。明日には、ミノタウロス討伐軍が出陣する。そしてそれに俺も参戦する。俺は、見つけた宿に着いた瞬間、一気に眠りに吸い込まれていた。

その瞬間、再び聞き覚えのある声が響いた。

???「ガイズ…。ミノタウロスは、単体では強くありませんが、群れで攻められるとかなり危険です。その時は、雷霆を…変…形…。」

最後らへんはあまりよく聞こえなかったが、それだけ告げて、母なるものの声は聞こえなくなった。

ガイズ(母さんなのか?何故、俺は母の声を知っている…。)

そして、その瞬間、光がさし目を覚ました。
こうして、ミノタウロス討伐戦が始まろうとしていた。
                                      4話に続く
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