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1章・10人の英雄編
第4話・ミノタウロス討伐戦
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俺はペルセウスに指示された通り、大広場へと向かった。そこには、大勢の戦士が集まっていた。そして、その中にはヘラクレスもいた。
ガイズ「ヘラクレス。お前はミノタウロス討伐には参加しないんじゃなかったのか?」
ヘラクレス「気が変わった。ペルセウスに逃げたと思われたくないからな。昨日はムカついて参加しないと言ってしまったが、俺がペルセウスよりも多くミノタウロスを潰してやるぜ。」
俺はヘラクレスの単純な思考に呆れ気味になったが、とりあえず大広場の真ん中にいるペルセウスの方に向かった。
ガイズ「お前に言われた通り来たぞ、ペルセウス。」
ペルセウス「ガイズか。ふん、逃げずにちゃんと来たか。意外だな。」
俺はムカついたが、その言葉をスルーした。
ペルセウス「ん?誰かと思えば昨日逃げ出したはずの臆病者ヘラクレスじゃないか。何しに来たんだ?お前はとっとと失せろ。」
ヘラクレス「黙れ!ペルセウス!俺がお前より多くミノタウロスを潰してやる!この勝負に負けたら今までのことを全て謝れ!!分かったな!」
ペルセウス「良いだろう。だが、俺が勝てばお前は2度とミケーネに来るな。俺の目の前に2度と現れるな。」
ヘラクレス「あぁ、その条件飲んでやるよ!」
ヘラクレスとペルセウスの間に火花が散っていたが俺は気にせずに雷霆を抜いた。
雷霆―憎きゼウスの愛用していた武器。
そして今は俺の武器。
この武器で父を殺した後ゼウスは隠れていた俺の元に来て雷霆を渡した。
そしてこう言った。
ゼウス「我が息子、ガイズよ。お前に神格を与え、天界に誘おうと思ったが止めた!お前のその、我を見る目。瞳の奥に憎しみの炎が見える。面白い。我は退屈している。我が愛用の武器、雷霆をお前に授ける!大人になった時、この武器で我に挑め。我を愉しませてくれ!その時を楽しみにして待っているぞ!ふはははは…!」
俺は父を奪ったこの武器でゼウスを殺す。
その為だけに生きてきた。
必ず父の敵を討つ!
ふと我に帰った俺はまだ言い争いをしているヘラクレスを止め、ペルセウスに言った。
ガイズ「それより、いつになったらミノタウロス討伐に向かうんだ?」
ペルセウス「あぁ、そろそろ此処にあいつらが集まる頃だ…。」
ペルセウスがそう言ったと同時に悲鳴が鳴り響いた。
戦士A「ミノタウロスだー!ミノタウロスが来たぞ!!」
大広場には何体ものミノタウロスが現れていた。
そして、何人もの戦士が不意をつかれ殺されてしまった。
ガイズ「ペルセウス。どういうことだ?何故、此処にミノタウロスが来るとわかった?」
ペルセウス「簡単なことだ。ミノタウロスは死んだ人間の腐敗した匂いに敏感だ。だから、この大広場の地面の下に罪人の死体を埋めた。ただそれだけだ。」
ガイズ「悪趣味だな…。まぁ良い。勝負を始めるぞ、ペルセウス!」
ペルセウス「良いだろう!俺が1匹残らず駆逐してやろう!」
ヘラクレス「俺のことを忘れんなああー!!!ペルセウス!!絶対てめぇに詫び入れさせてやる!!」
3人の声が響き、それと同時に俺は雷霆を上に掲げた。そして、そのまま遠くにいるミノタウロスに向けて振り下ろした。雷霆から凄まじい勢いで電撃が放たれた。ミノタウロス達は電撃をまともに喰らい、倒れていった。
ペルセウスは愛用の長剣、ハルペーを抜いた。そして、目を閉じた。ミノタウロス達が身動き一つしないペルセウス向けて、突進してくる。そして、ミノタウロスの角がペルセウスに当たると思われたその瞬間。ペルセウスは回転した。そして、その回転数に合わせミノタウロスの身体が切断されていく。ついには、ミノタウロスはバラバラになってしまった。
ペルセウス「ふん。この程度か!ケダモノ共め!」
ヘラクレスは、ペルセウスの戦いぶりを見て、咆哮した。そして、そのままミノタウロスに突進した。それはまるで獣同士がぶつかりあっているようだった。ヘラクレスの棍棒がミノタウロスの頭部を潰していく。
ミノタウロス達は徐々にその数を減らしていった。
俺は完全に勝ちを確信していた。
だが、その時だった。
ミノタウロス達が咆哮した。そして、その咆哮を聞きつけた仲間が大広場に集まってきてしまった。
その数はさっきまでの約3倍。
100匹はくだらない。
ガイズ「ちっ…。キリがねぇ…。」
俺は再び電撃を放つ為に雷霆を上に振り上げた。
だが、その隙をついてミノタウロス達は俺の後方に迫っていた。
電撃を放つ準備をしていた俺は後方のミノタウロスへの反応が遅れてしまった。
ガイズ(しまった…!やられる!)
俺は死を覚悟した。だが、その時だった。
昨日聞いた母の声が頭に響いた。
ガイズ(雷霆を…変形…)
俺は無意識に雷霆の刃に自らの手を当てた。そして、自らの手を切り裂いた。
手から流れる血が雷霆の刃に滴り落ちる。
その瞬間、雷霆の刃は分裂した。
刃の先端が2つに分かれ、1つは後方のミノタウロスに向かっていき、切り裂いた。
そして、もう1つの刃からは電撃が放たれた。
ガイズ(これが…変形…!?)
俺は初めて見る雷霆の真の姿に驚きを隠せなかった。
そして、ミノタウロスの群れは雷霆の一撃で完全に死体だけとなった…。
戦いが終わり、ペルセウスが俺の元へやってきた。
ペルセウス「ガイズ。お前のその武器。
神の力が与えられているな?一体どこでそんなものを手に入れた?」
ガイズ「そんなことはどうでもいい。それより、この勝負、俺の勝ちだな。約束通り、俺と共に来い、ペルセウス。」
ペルセウス「良いだろう…。負けは素直に認める。一緒に旅をしてやる。その武器の力…もっと見たいしな。」
ガイズは、ペルセウスのその言葉を聞き、ヘラクレスに聞いた。
ガイズ「次はどこに向かえばいい?」
ヘラクレス「そうだな。テセウスに会いに行くか。テセウスは海神・ポセイドンと人間の間に生まれたデミゴッドだ。」
ガイズ「そうか…。」
俺はヘラクレスに案内され、テセウスのいるアテナイ国へと向かった…。
第4話に続く
ガイズ「ヘラクレス。お前はミノタウロス討伐には参加しないんじゃなかったのか?」
ヘラクレス「気が変わった。ペルセウスに逃げたと思われたくないからな。昨日はムカついて参加しないと言ってしまったが、俺がペルセウスよりも多くミノタウロスを潰してやるぜ。」
俺はヘラクレスの単純な思考に呆れ気味になったが、とりあえず大広場の真ん中にいるペルセウスの方に向かった。
ガイズ「お前に言われた通り来たぞ、ペルセウス。」
ペルセウス「ガイズか。ふん、逃げずにちゃんと来たか。意外だな。」
俺はムカついたが、その言葉をスルーした。
ペルセウス「ん?誰かと思えば昨日逃げ出したはずの臆病者ヘラクレスじゃないか。何しに来たんだ?お前はとっとと失せろ。」
ヘラクレス「黙れ!ペルセウス!俺がお前より多くミノタウロスを潰してやる!この勝負に負けたら今までのことを全て謝れ!!分かったな!」
ペルセウス「良いだろう。だが、俺が勝てばお前は2度とミケーネに来るな。俺の目の前に2度と現れるな。」
ヘラクレス「あぁ、その条件飲んでやるよ!」
ヘラクレスとペルセウスの間に火花が散っていたが俺は気にせずに雷霆を抜いた。
雷霆―憎きゼウスの愛用していた武器。
そして今は俺の武器。
この武器で父を殺した後ゼウスは隠れていた俺の元に来て雷霆を渡した。
そしてこう言った。
ゼウス「我が息子、ガイズよ。お前に神格を与え、天界に誘おうと思ったが止めた!お前のその、我を見る目。瞳の奥に憎しみの炎が見える。面白い。我は退屈している。我が愛用の武器、雷霆をお前に授ける!大人になった時、この武器で我に挑め。我を愉しませてくれ!その時を楽しみにして待っているぞ!ふはははは…!」
俺は父を奪ったこの武器でゼウスを殺す。
その為だけに生きてきた。
必ず父の敵を討つ!
ふと我に帰った俺はまだ言い争いをしているヘラクレスを止め、ペルセウスに言った。
ガイズ「それより、いつになったらミノタウロス討伐に向かうんだ?」
ペルセウス「あぁ、そろそろ此処にあいつらが集まる頃だ…。」
ペルセウスがそう言ったと同時に悲鳴が鳴り響いた。
戦士A「ミノタウロスだー!ミノタウロスが来たぞ!!」
大広場には何体ものミノタウロスが現れていた。
そして、何人もの戦士が不意をつかれ殺されてしまった。
ガイズ「ペルセウス。どういうことだ?何故、此処にミノタウロスが来るとわかった?」
ペルセウス「簡単なことだ。ミノタウロスは死んだ人間の腐敗した匂いに敏感だ。だから、この大広場の地面の下に罪人の死体を埋めた。ただそれだけだ。」
ガイズ「悪趣味だな…。まぁ良い。勝負を始めるぞ、ペルセウス!」
ペルセウス「良いだろう!俺が1匹残らず駆逐してやろう!」
ヘラクレス「俺のことを忘れんなああー!!!ペルセウス!!絶対てめぇに詫び入れさせてやる!!」
3人の声が響き、それと同時に俺は雷霆を上に掲げた。そして、そのまま遠くにいるミノタウロスに向けて振り下ろした。雷霆から凄まじい勢いで電撃が放たれた。ミノタウロス達は電撃をまともに喰らい、倒れていった。
ペルセウスは愛用の長剣、ハルペーを抜いた。そして、目を閉じた。ミノタウロス達が身動き一つしないペルセウス向けて、突進してくる。そして、ミノタウロスの角がペルセウスに当たると思われたその瞬間。ペルセウスは回転した。そして、その回転数に合わせミノタウロスの身体が切断されていく。ついには、ミノタウロスはバラバラになってしまった。
ペルセウス「ふん。この程度か!ケダモノ共め!」
ヘラクレスは、ペルセウスの戦いぶりを見て、咆哮した。そして、そのままミノタウロスに突進した。それはまるで獣同士がぶつかりあっているようだった。ヘラクレスの棍棒がミノタウロスの頭部を潰していく。
ミノタウロス達は徐々にその数を減らしていった。
俺は完全に勝ちを確信していた。
だが、その時だった。
ミノタウロス達が咆哮した。そして、その咆哮を聞きつけた仲間が大広場に集まってきてしまった。
その数はさっきまでの約3倍。
100匹はくだらない。
ガイズ「ちっ…。キリがねぇ…。」
俺は再び電撃を放つ為に雷霆を上に振り上げた。
だが、その隙をついてミノタウロス達は俺の後方に迫っていた。
電撃を放つ準備をしていた俺は後方のミノタウロスへの反応が遅れてしまった。
ガイズ(しまった…!やられる!)
俺は死を覚悟した。だが、その時だった。
昨日聞いた母の声が頭に響いた。
ガイズ(雷霆を…変形…)
俺は無意識に雷霆の刃に自らの手を当てた。そして、自らの手を切り裂いた。
手から流れる血が雷霆の刃に滴り落ちる。
その瞬間、雷霆の刃は分裂した。
刃の先端が2つに分かれ、1つは後方のミノタウロスに向かっていき、切り裂いた。
そして、もう1つの刃からは電撃が放たれた。
ガイズ(これが…変形…!?)
俺は初めて見る雷霆の真の姿に驚きを隠せなかった。
そして、ミノタウロスの群れは雷霆の一撃で完全に死体だけとなった…。
戦いが終わり、ペルセウスが俺の元へやってきた。
ペルセウス「ガイズ。お前のその武器。
神の力が与えられているな?一体どこでそんなものを手に入れた?」
ガイズ「そんなことはどうでもいい。それより、この勝負、俺の勝ちだな。約束通り、俺と共に来い、ペルセウス。」
ペルセウス「良いだろう…。負けは素直に認める。一緒に旅をしてやる。その武器の力…もっと見たいしな。」
ガイズは、ペルセウスのその言葉を聞き、ヘラクレスに聞いた。
ガイズ「次はどこに向かえばいい?」
ヘラクレス「そうだな。テセウスに会いに行くか。テセウスは海神・ポセイドンと人間の間に生まれたデミゴッドだ。」
ガイズ「そうか…。」
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