星の愛し子は異世界でも最強?

白狗

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第三章 学園国家編

第九話

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第九話 ~『星の愛し子』の本気(治療)~

和人「いいか。条件は五つ、一つ、この治療が治ることは確実だ。しかし、その後の取り込みや勧誘行為はしないこと。二つ、治療に当たり病人と依頼人を除き、全ての人払いをする事。三つ、魔法などで盗撮、もしくは盗聴の魔法がある場合は破壊する。四つ、以上の事を踏まえて全て他言無用とする事。五つ、この事を文章として書面に記載し、各自で一通を保管する。以上だ。」

和人は鞄から誓約書を出し、書かせる。
これで第二王子は自身がこれから見て聞くことは全て心の内に秘めることとなる。 



王城

兵士「第二王子様が帰ってこられたぞー!!」

兵士が門を開けると、王城の玄関で馬車は止まった。

第二王子「和人殿、先に父上と母上にお会いしていただきたく。」

和人「それより、患者だ。毒だとしたら一刻を争う。先に見て何の毒かを特定しなくては。もしかしたら進行を遅らせる事が出来るかもしれない。」

第二王子「わかった。父上と母上には俺から伝えておく。」

第二王子は和人とレイを連れ、自身の妹が眠る部屋へ案内した。


アイの部屋

部屋の中は暗く、息を荒げて呼吸している少女がいる。
顔は赤いが整っており、美少女だ。

第二王子「俺は父上達に伝えてくる。」

???「その必要はない。」

扉の前で二人の男女が立っていた。
彼らがこの国の国王と王妃。

国王「そちらがお前が連れてきた治療人か。」

国王が和人を睨む。

和人「初めまして、グレン国国王様。私は和人と申します。」

国王「世辞は良い。娘は助かるか!」

王妃「どうか頼みます。」

国王と王妃と言えども娘の前ではただの親だ。
そう感じた和人は誓約書を出し、二人に説明し、書くか聞くと両者とも「書く」と答えた。


和人「では治療に当たり、少し血をもらうよ。」

和人はナイフで血を一滴垂らすとそれを舐める。
この行動に国王が動こうとしたが第二王子に押さえられる。

和人「毒は神経毒と麻痺毒ですね。神経毒は一刻を争うし、『アレ』を作っている間に死んじまうな。しょうがない。『アレ』も使うか。」

和人は少し離れると詠唱を始める。

和人「『星の空・万象・毒を冠するものよ。汝は虫、汝は針、強者を屠ふる毒持つもの。我が声に従え。』」

和人の前に召喚陣が現れ、一匹の蠍が出てくる。

スコーピオン『おう、旦那!何か用かい。』

和人「あぁ、彼女が『デススコーピオン』の毒に侵されてしまってね。君の『ありとあらゆる毒を扱う』力で侵攻を止められない?」

スコーピオン『合点、任せろ!』

蠍はアイに近づくと毒針を刺すとアイの荒い息が穏やかな呼吸になった。

和人「ありがとうスコーピオン。」

スコーピオン『また呼べよ。』

スコーピオンは消え居なくなった。
しかし、ここからは時間との勝負。
スコーピオンが刺したのはあくまでも『毒』、毒を持って毒を制している状態だ。故に早く『アレ』を作る必要がある。
和人は『無限収納』から純金でできたワイングラスの『杯』を出す。

和人「ここからは時間との勝負です。レイ!俺の詠唱が終わったら補助魔法で筋肉を強くして!『癒しの大地・万象・生命を司るものよ。汝は水、汝は禁忌。』」

和人は更に無限収納から水筒を出すと中の水を金の杯に入れる。

和人「『故に我は禁忌を犯す。』」

和人の指先に雫が現れ、金の杯に落ちた。
金の杯の水は透明な光を放つ。

レイ「和人様!『ボディブースト』」

和人の足が曲がったタイミングでレイが補助魔法をかけて、和人は急いで杯の中身をアイラに飲ませた。
水を飲んだアイは淡い緑の光が包み込み、やがて光は収まり、アイが目を開けた。
和人はアイから離れ、代わりに国王と王妃と第二王子が近づいてきた。

王族s『アイ!よかった。』

こうしてアイは一命を取り止めた。 
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