好きな人とエレベーターに閉じ込められました。

蒼乃 奏

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エレベーターに閉じ込められたその後で。

夜が明ける前に君と。③(拓海くんの場合)※

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背後注意。













風呂場では感じないからと嫌がった乳首を触ると、今度は前と違って素直に可愛い反応をしてくれる。

「あっ、んんっ、なるせ…もっと…」

頭を固定して顔を傾けて深く唇を塞ぐと、声にならない喘ぎ声と絡ませてくる舌が積極的で、陸が最後までちゃんとする気なんだと感じる。

素肌に触れるとやっぱり熱があるせいか熱くて服を脱がす事もちょっと躊躇われるのに、そんなのもお構いなしで俺を煽る仕草がたまらなかった。

Tシャツを裾から捲り上げて明るい照明でじっくりと見る陸の身体は、想像してたよりずっと華奢な細い腰のくびれと首から鎖骨にかけてのラインが綺麗で正直見惚れた。

女の子みたいな顔だとずっと思ってたけど、中性的で男でも女でも引きつける容姿なのは間違いなくて、男っぽい所と言えば髪の毛が短くて裸になると胸が膨らんでない所くらいしかない。

男は抱いた事がないけど、俺は陸の身体に欲情するし抱きたいと思う。

でも男の裸に誰にでもというわけではなくて、こんな風に思うのは多分陸に対してだけだ。

陸が息を乱しながら俺の首に腕を回して、お互いに押し付けあってる腰の感触がどっちも負けないくらい主張していて、無意識なのか膝を立てて太腿で刺激してくる。

「…陸がエロくて、色々やばい…」

思わず口から出てしまった言葉に反応して、陸がまた股間を大きく張り詰める。

主導権を握りたいと思ってるのに、陸がエロ過ぎて色々持っていかれそうだ。

陸がして欲しい事を口にしてくれるので、言う通りに胸の突起に吸い付くと可愛い声で啼いてくれるし背中に手を回して俺のTシャツを握りしめた。

夏の終わりとはいえここまで雨が強くて気温が肌寒いから、寒いかも知れないと思いながらも陸のTシャツを首から外す。

自分も起き上がって邪魔なTシャツを脱いでベッドの下に放り投げた。

陸が少し震えてるように見えて、湯上りだし寒いのかも知れないと慌てて身体を抱きしめた。

「陸、寒いのか?」

「ん、ちょっとだけ…」

シーツを引っ張って俺の背中からかけてそのまま上から覆い被さって身体を密着させると、素肌が触れ合って陸の少し熱い身体のぬくもりが気持ち良かった。

「成瀬…なんか、くすぐったい…」

「そうか?俺は気持ちいいけど」

ふふって少し照れ臭そうに笑った声が可愛くて、陸の肩から腰に向かって指を滑らせると身体をビクつかせる。

「ね、成瀬があっためて…」

「いいよ」

耳元で囁いて顔を横に向けた瞬間に耳の穴に舌をねじ込むと、我慢出来ないのか身体を捩って逃げようとする。

「…はぁっ、やだ、なる…せ、耳だめ…ッああっ」

「だめ?気持ち良さそうだけど」

耳の穴を攻めた後耳たぶを甘噛みして、耳の後ろから首、鎖骨と唇を下ろしていく。

シーツの中に潜るのは少し俺には暑いけど、胸からお腹までキスを落としながら陸の短パンを下着ごとするっと下ろした。

「…え?や、やだ…はぁっ、やめて…っ」

何をされるか瞬時に悟った陸が俺の頭を抑えようと手を伸ばしたけど、俺は構わず陸の大きくなった性器を咥える。

「ふ…っんんっ、なる、せ…また出ちゃうっ」

苦しそうな声を漏らす陸のモノを咥えながら舌を這わせて吸い上げると、また絶頂を迎えそうな声で啼いた。

お風呂で出したばかりなのにまたイッてしまうと陸の負担が更に大きくなりそうで、出す前に口から離すと少しほっとしたようにため息を漏らした。

少し陸の身体が火照って汗をじんわりかきはじめたのを見計らって、俺は陸を横向きにして後ろから抱きしめる。

シーツをかけたままなのは陸の身体が見えなくてちょっと残念だけど、好きな人の身体に触れる感触だけでも今にも挿れてしまいたい衝動に駆られた。

「あ…はぁっ、はぁ、俺もう…だめ。おかしくなる…」

そう途切れ途切れに呟く陸の短パンと下着を俺の足で器用に抜いてそれもベッドの下に放り投げる。

後ろから抱きしめて首筋を舐めながら自分のスウェットも脱いで、俺のモノを直接陸のお尻に押し付けると身体をビクつかせる。

「この体勢、辛くないか?」

「あ…うん…。大丈夫…だけど、どうして?」

「陸、多分すごく疲れてるから、少しでも楽な体勢で解そうと思ったから」

「ほ、ほぐす…?」

喉を鳴らして身体を強張らせる陸の耳元で安心させるように呟く。

「大丈夫、痛くしないように丁寧にするから…」

「あの、成瀬…ベッドの下に…」

「うん、借りてる」

あらかじめ陸に気づかれないようにすでにローションをベッドの端に置いていた俺は、手に素早く出して掌で少しあたためて指に馴染ませる。

「左足少し上げて…うん、そう。挿れるよ…?」

俺が左の人差し指で陸の後孔に触れると、陸は身体を更に硬くさせて身構える。

なにせ陸は初めての事だから、いざとなると緊張してしまうのかも知れないけど、これじゃ解すのも陸にとっては苦痛になってしまう。

「好きだよ、陸」

「……え?」

少し気の抜けた声を出す陸の首筋にキスしながら、声をかける。

「可愛い。めちゃくちゃ好き…ずっと好きだった」

「ちょ、やだ…成瀬、どうしたの」

一度ローションを絡ませた左手を前に持っていって張り詰めた性器を扱く。

「力ぬいて?優しくするから。大丈夫だから」

少しだけ身体の力が抜けたのを見計らって、お尻の穴にゆっくりと人差し指をぷつ、と挿れる。

「……っ、く、あぁ…なる、せ…」

「痛くない?ゆっくりするから…」

「痛くはないよ…はぁっ、んん……ッ」

俺はてっきり陸はさっきも準備をしたと言ってたからもう少し柔らかくなってると思っていて、思わず呟いた。

「思ったより、狭いな…」

「ほ、ほんと…?ごめ、もっと…弄った方良かった…?」

「馬鹿、そんな事言ってないだろ?大丈夫、いい所すぐ見つけるからな」

陸は苦しそうなのに少し甘い声も時々漏らして、シーツを掴んで耐えてくれてる。

ゆっくりだけどローションで濡れた内壁を擦りながら抜き差しする水音がすごく卑猥で興奮した。

ぐっと指を根本まで押し込んで曲げると、感触が違う所があってそこを押すと陸の身体が跳ねた。

「ひっ…あぁっ!やだ、そこ…へん」

俺も男は初めてだから手探りだけど、割とあっさり見つかってほっとする。

「ん、変になっていいよ。一番気持ち良い所だから大丈夫…」

そこを重点的に攻めて抜き差しすると、陸はどんどん身体の力が抜けて甘い声を出すようになる。

「指、増やすよ?」

こくこくと声を出せずに頷く陸の耳を甘噛みしながら今度は指を2本まとめて陸の中に押し込んだ。

上手く身体の力を抜けてるからか感じてくれてる陸の甘い声を聞きながら、何度も中を広げるようにかき混ぜて耳元で好きだと囁いた。
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