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第二章 耽溺
第三十一話
しおりを挟む俺が音稀についていてやれたらいいが、日中は仕事があるからボディーガードはできねえ。だから音稀ひとりでの行動は極力控え、急ぎ仕事から帰ってから俺と外出するで手を打ってもらう。
同棲にあたっては音稀の両親に筋を通すためアポを取ってもらい挨拶に伺った。もうさ、うんげえ怖いの、音稀の親父さん。ビビったね、マジで。チビるかと思ったよ。
けど腹を割って話してみっと、びっくりするほどめちゃいい人で。酒好きって共通の嗜好もあってか、すぐに打ち解けることができた。酒盛りもした。親父さん酒強ええ。
息子に彼氏ができたのは今回で二度目だ、免疫自体はできたいたらしいな。けど同棲の延長線として音稀の夫希望な俺、一生連れ添いたいとまで言ってみれば母親は目を剥いていたね。
そりゃそうか、息子に夫ができたなんてファンタジーもいいところ。俺様アウェイなピリピリ感は女ふたりから──母親ともうひとり、姉貴の魔女……もとい香奈から注がれた。
当然ながら香奈とは対面した早々一戦を交えたが、男同士タッグを組み親父が俺の肩を持ってくれたことで一応は終結。母親からは好感触を得られなかったが、まあそのうち俺の魅力で絆してみせましょう。
そんなこんなで音稀との同棲の許可は下り、実家から荷物を運び愛の巣もととのえ終えた。これで晴れて俺たちは同棲できる。気持ちはもう音稀の夫。音稀もそう思ってくれると嬉しいな。
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