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序.例えば、■■
陰影
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◇◇◇
「これは、ええと……あ、固有名詞か……」
かり、と細い手に握られた筆記具──鳥の羽でできているらしい──を操りながら、ヒューゴは、ひたすら一枚の紙と向き合っていた。口で音を確かめながら、手元に文字を綴っていく。
傍でそれを見守っているのは、やはりと言うべきかトリスで、結局のところ彼が教師としてついたのであった。
「そのとおりです。ヒューゴ殿は飲み込みがはやくていらっしゃる。この調子なら、もうあまり困ることはないのでは」
「ええ。最近は侍女の話していることも分かるようになってきたので、嬉しいです」
先ほど髪をまとめる紐を渡されて、それでありがたく括ってある白い髪を揺らして、ヒューゴは微笑む。おんなのような長さをしたそれは、この地に来てからというもの毎日手入れされており、いつになく艶めいているようですらあった。
とはいえそれを大して気にしてはいないのだが。
最近のヒューゴの関心はといえば、専ら帝国語のことにある。食事を摂るか寝るかする以外のときは本を読んでみたりトリスと会話したり、文字の練習をしたりしていた。
もとからそういうのが好きな質なので、ヒューゴとしては至って楽しんでいるつもりだ。
そうしてヒューゴの目線が、教本の上をなぞる。いまはそれを読み砕きながら写す練習をしているところだった。
「剣を持っている姫神の父が……大いなる、地の神……?」
「そのとおりでございます。剣持つ姫神、我らの生を守護するもの。大いなる地の神、我らのすべてを見守るもの、というのが定型句かと」
「ああ、なるほど。そういうひとつの、なんでしょう、神を称える決まり文句なのですね」
ええ、とひとつトリスが頷く。
曲がりなりにも神官と呼ばれる地位にいたわけだが、別段他地域のそれを学ぶのに抵抗はない。思い入れがないわけでは決してないが、それでしか物事を測れないような人間では在りたくないからだ。
時折悩みつつも順調に教本の頁はめくられていき、気が付けば昼下がりのころになっていた。
「……昼餉をお持ちしましょう。何かご希望のものはございますか?」
「すみません、もうそんな時間でしたか。ええと、そうですね」
ここ数日の食事を思い返して瞬いてみれば、どれも美味しかったという記憶しかなく、いよいよ困ってしまう。
「あ、一昨日いただいた白身魚の……焼いたもの……? が美味しかったので、それがあれば……」
「ソテーでございますね、今はユキウオが旬の時期ですから、材料の面ではご安心を」
うすくほほえんだトリスが、一礼して去っていくのを見届けて、ヒューゴはもう一度手元に目線を戻した。いまはトリスとも帝国語で会話するようにしていて、どうしても困ったときだけは共通語をつかっている。
エレヴィスはあれから時折ヒューゴを部屋に呼ぶようになった。話す内容は多岐に渡ったが、エレヴィスの教養の深さにはいつも驚かされているように思う。
なるほど一国の主とはこういうものか、と実感する。
しばらくして、トリスが運んできた、ユキウオのソテーというらしい料理を食べ終え──食事の際の作法もトリスは教えてくれる──、また勉強に戻ろうかというとき。
ぞくり、と背筋に鳥肌が走った。
「ッ……!?」
いわゆる、嫌な予感である。
ただしヒューゴのそれは確度が異なる──神の祝福によって、いま確かに、なにかよくないことが起きる未来を察知した。
刹那、ばちりと脳裏に弾けるのは男性のかげ。
金色の髪、赤い外套、腰に帯びた長剣。あたりを覆うのは彼を飲み込まんとするような黒い影。その影から発せられる悍ましさに、鳥肌が立つ。
頬を汗がなぞって、その輪郭を明確にする感覚。
「……──皇帝陛下?」
ぽつ、と落ちたつぶやきとただならぬヒューゴの様子に、食事の片付けをしていたトリスが振り向いた。
「ヒューゴ殿? どうなされました?」
「皇帝陛下に、いますぐお会いしたいのですが、」
「何かあったのですか?」
「あった、というよりは、これから起こることの話といいますか……陛下になにか、よくないことが起きる、気がして」
言って、あまりに不確かすぎることに気がついた。信じてもらえずとも仕方のないこと。予知として具体的に見られなかった、予言として言葉に表せなかった、所詮、その程度の価値しかない自分の責任。
昔からそうだった。
突き刺すように父の言葉が蘇る。信じてもらえないのは、ひとえに己の能力が低いから。予知ではない、予感程度のものだから。
そう帰着してしまえば簡単で、しかし。
「なるほど、天啓というものでしょうか。ヒューゴ殿ほど神に愛されたかたであれば有り得る話かもしれません」
トリスはひとつ頷いた。
「……信じてくださる、のですか」
「信じるというよりは、疑う理由がない、というほうが正しいでしょう。ヒューゴ殿が嘘を吐いて我々を欺く理由がありません」
どくん、と心臓が跳ねる。
「ですから、一旦私が陛下のもとへ向かいます。陛下の返答が得られ次第、使いをこの部屋へ飛ばしましょう」
さらに鈴を鳴らして呼んだ侍女たちに食事の片付けを任せて、トリスが立ち去ろうとする。じわりと視界が潤む感覚があって、喉の奥に言葉がつかえて出てこなくなってしまう。
ありがとうございます、と掠れた声で言うことしかできなかったが、心臓はいまだうるさく鳴っていた。
◇◇◇
「それはできない」
トリスの取次ぎにより、エレヴィスに接見したヒューゴは、しかし拒絶の言葉を受けていた。出陣の準備をしながらではあるが、己の話をしかと聞いてくれていたはずなのに、なぜ。
「ですが……ッ! いま出陣されれば御身に危害が及んでしまいます! ですから、どうか、出陣を取り止めてくださいませ……!」
跪いたまま、金色の瞳を見上げる。そこに滲む感情は相も変わらず読み取れず。
やはり、信じてはもらえないのか。それはそうだ。だって自分はつい数週間前まで敵だった身だろう。
それに気付いてしまって、ぎゅっと歯を噛み締めた。は、とエレヴィスがひとつ息を吐く気配。
「おまえを信じないわけではないし、おまえの信じる神を軽んじようというのではないのだ。ただ、純粋に、それはできないと言っている」
剣帯の金具が鳴る音がする。
「理由を伺っても、よろしいですか」
「簡単なことだ────私は、この国の皇帝だからな」
ばさり、と。ヒューゴの視界に翻ったのは真紅の外套、描かれた紋は金色の獅子と昇る太陽。長靴の底が大理石の床を叩いて、彼は、そのまま扉へと歩みを進めた。
エレヴィスのよく通る低音が、物々しさの漂う空気を震わせる。
「海魔を鎮めるのはもとより皇帝の責務と決まっている。ましてや、騎士団でも手を焼くほどの厄災ならば私が出なくて何とする」
扉の向こうから、エレヴィスを呼ぶ声。
「陛下、竜の支度ができてございます」
「分かった、すぐに向かう──接見は以上とする、そなたらは下がれ」
信じる信じないの話ではなく、皇帝として、それはできないと、エレヴィスはそう言うのだ。
あまりに尊いものを目にしたような気分だった。生まれてからついぞ見たことのなかった気持ちの良い誇り高さに震えが走る。
ゆえに、そのときのヒューゴには、低頭することしかができなかった。
だが、それはそれとして、気が気ではないのも事実である。
トリスに教えてもらった内容によれば、“海魔”というのは、海に現れる厄災の名なのだという。ソレは怪物としか形容できない姿を取り、海を荒らす。
いまはちょうど魚が旬の時期だと言っていたことを合わせて考えれば、被害が大きくなってしまうのも当然で、それを鎮めるために皇帝自ら出陣するのも妥当なように思った。
そう納得しようとしても、胸のざわめきは消えない。
エレヴィスの力を信じないというのではない。
なにかもっと、禍々しくて悍ましいものに、エレヴィスは犯されているのではないか───そんな想像が頭から離れないのだ。
戦場は比較的帝都に近い箇所の海辺だと聞いた。戦闘自体に時間がかからなければ、竜に騎乗して一日で戻ってこられるような場所だ、と。エレヴィス自らが出たならもうそう時間はかからない、とも。
しかしやはり心配で、ほかの何もかもが手につかない。
トリスにも、今日はもうやめにしておきましょう、と言われて、教本を閉じたところで、窓の外を眺めることしか出来ることがなくなってしまった。
そうして何時間が経っただろう。もう日はとっくに暮れて、月が昇り出すころである。変に気を張ったからか疲れが襲ってきて、瞼が自然に落ちていた。
「これは、ええと……あ、固有名詞か……」
かり、と細い手に握られた筆記具──鳥の羽でできているらしい──を操りながら、ヒューゴは、ひたすら一枚の紙と向き合っていた。口で音を確かめながら、手元に文字を綴っていく。
傍でそれを見守っているのは、やはりと言うべきかトリスで、結局のところ彼が教師としてついたのであった。
「そのとおりです。ヒューゴ殿は飲み込みがはやくていらっしゃる。この調子なら、もうあまり困ることはないのでは」
「ええ。最近は侍女の話していることも分かるようになってきたので、嬉しいです」
先ほど髪をまとめる紐を渡されて、それでありがたく括ってある白い髪を揺らして、ヒューゴは微笑む。おんなのような長さをしたそれは、この地に来てからというもの毎日手入れされており、いつになく艶めいているようですらあった。
とはいえそれを大して気にしてはいないのだが。
最近のヒューゴの関心はといえば、専ら帝国語のことにある。食事を摂るか寝るかする以外のときは本を読んでみたりトリスと会話したり、文字の練習をしたりしていた。
もとからそういうのが好きな質なので、ヒューゴとしては至って楽しんでいるつもりだ。
そうしてヒューゴの目線が、教本の上をなぞる。いまはそれを読み砕きながら写す練習をしているところだった。
「剣を持っている姫神の父が……大いなる、地の神……?」
「そのとおりでございます。剣持つ姫神、我らの生を守護するもの。大いなる地の神、我らのすべてを見守るもの、というのが定型句かと」
「ああ、なるほど。そういうひとつの、なんでしょう、神を称える決まり文句なのですね」
ええ、とひとつトリスが頷く。
曲がりなりにも神官と呼ばれる地位にいたわけだが、別段他地域のそれを学ぶのに抵抗はない。思い入れがないわけでは決してないが、それでしか物事を測れないような人間では在りたくないからだ。
時折悩みつつも順調に教本の頁はめくられていき、気が付けば昼下がりのころになっていた。
「……昼餉をお持ちしましょう。何かご希望のものはございますか?」
「すみません、もうそんな時間でしたか。ええと、そうですね」
ここ数日の食事を思い返して瞬いてみれば、どれも美味しかったという記憶しかなく、いよいよ困ってしまう。
「あ、一昨日いただいた白身魚の……焼いたもの……? が美味しかったので、それがあれば……」
「ソテーでございますね、今はユキウオが旬の時期ですから、材料の面ではご安心を」
うすくほほえんだトリスが、一礼して去っていくのを見届けて、ヒューゴはもう一度手元に目線を戻した。いまはトリスとも帝国語で会話するようにしていて、どうしても困ったときだけは共通語をつかっている。
エレヴィスはあれから時折ヒューゴを部屋に呼ぶようになった。話す内容は多岐に渡ったが、エレヴィスの教養の深さにはいつも驚かされているように思う。
なるほど一国の主とはこういうものか、と実感する。
しばらくして、トリスが運んできた、ユキウオのソテーというらしい料理を食べ終え──食事の際の作法もトリスは教えてくれる──、また勉強に戻ろうかというとき。
ぞくり、と背筋に鳥肌が走った。
「ッ……!?」
いわゆる、嫌な予感である。
ただしヒューゴのそれは確度が異なる──神の祝福によって、いま確かに、なにかよくないことが起きる未来を察知した。
刹那、ばちりと脳裏に弾けるのは男性のかげ。
金色の髪、赤い外套、腰に帯びた長剣。あたりを覆うのは彼を飲み込まんとするような黒い影。その影から発せられる悍ましさに、鳥肌が立つ。
頬を汗がなぞって、その輪郭を明確にする感覚。
「……──皇帝陛下?」
ぽつ、と落ちたつぶやきとただならぬヒューゴの様子に、食事の片付けをしていたトリスが振り向いた。
「ヒューゴ殿? どうなされました?」
「皇帝陛下に、いますぐお会いしたいのですが、」
「何かあったのですか?」
「あった、というよりは、これから起こることの話といいますか……陛下になにか、よくないことが起きる、気がして」
言って、あまりに不確かすぎることに気がついた。信じてもらえずとも仕方のないこと。予知として具体的に見られなかった、予言として言葉に表せなかった、所詮、その程度の価値しかない自分の責任。
昔からそうだった。
突き刺すように父の言葉が蘇る。信じてもらえないのは、ひとえに己の能力が低いから。予知ではない、予感程度のものだから。
そう帰着してしまえば簡単で、しかし。
「なるほど、天啓というものでしょうか。ヒューゴ殿ほど神に愛されたかたであれば有り得る話かもしれません」
トリスはひとつ頷いた。
「……信じてくださる、のですか」
「信じるというよりは、疑う理由がない、というほうが正しいでしょう。ヒューゴ殿が嘘を吐いて我々を欺く理由がありません」
どくん、と心臓が跳ねる。
「ですから、一旦私が陛下のもとへ向かいます。陛下の返答が得られ次第、使いをこの部屋へ飛ばしましょう」
さらに鈴を鳴らして呼んだ侍女たちに食事の片付けを任せて、トリスが立ち去ろうとする。じわりと視界が潤む感覚があって、喉の奥に言葉がつかえて出てこなくなってしまう。
ありがとうございます、と掠れた声で言うことしかできなかったが、心臓はいまだうるさく鳴っていた。
◇◇◇
「それはできない」
トリスの取次ぎにより、エレヴィスに接見したヒューゴは、しかし拒絶の言葉を受けていた。出陣の準備をしながらではあるが、己の話をしかと聞いてくれていたはずなのに、なぜ。
「ですが……ッ! いま出陣されれば御身に危害が及んでしまいます! ですから、どうか、出陣を取り止めてくださいませ……!」
跪いたまま、金色の瞳を見上げる。そこに滲む感情は相も変わらず読み取れず。
やはり、信じてはもらえないのか。それはそうだ。だって自分はつい数週間前まで敵だった身だろう。
それに気付いてしまって、ぎゅっと歯を噛み締めた。は、とエレヴィスがひとつ息を吐く気配。
「おまえを信じないわけではないし、おまえの信じる神を軽んじようというのではないのだ。ただ、純粋に、それはできないと言っている」
剣帯の金具が鳴る音がする。
「理由を伺っても、よろしいですか」
「簡単なことだ────私は、この国の皇帝だからな」
ばさり、と。ヒューゴの視界に翻ったのは真紅の外套、描かれた紋は金色の獅子と昇る太陽。長靴の底が大理石の床を叩いて、彼は、そのまま扉へと歩みを進めた。
エレヴィスのよく通る低音が、物々しさの漂う空気を震わせる。
「海魔を鎮めるのはもとより皇帝の責務と決まっている。ましてや、騎士団でも手を焼くほどの厄災ならば私が出なくて何とする」
扉の向こうから、エレヴィスを呼ぶ声。
「陛下、竜の支度ができてございます」
「分かった、すぐに向かう──接見は以上とする、そなたらは下がれ」
信じる信じないの話ではなく、皇帝として、それはできないと、エレヴィスはそう言うのだ。
あまりに尊いものを目にしたような気分だった。生まれてからついぞ見たことのなかった気持ちの良い誇り高さに震えが走る。
ゆえに、そのときのヒューゴには、低頭することしかができなかった。
だが、それはそれとして、気が気ではないのも事実である。
トリスに教えてもらった内容によれば、“海魔”というのは、海に現れる厄災の名なのだという。ソレは怪物としか形容できない姿を取り、海を荒らす。
いまはちょうど魚が旬の時期だと言っていたことを合わせて考えれば、被害が大きくなってしまうのも当然で、それを鎮めるために皇帝自ら出陣するのも妥当なように思った。
そう納得しようとしても、胸のざわめきは消えない。
エレヴィスの力を信じないというのではない。
なにかもっと、禍々しくて悍ましいものに、エレヴィスは犯されているのではないか───そんな想像が頭から離れないのだ。
戦場は比較的帝都に近い箇所の海辺だと聞いた。戦闘自体に時間がかからなければ、竜に騎乗して一日で戻ってこられるような場所だ、と。エレヴィス自らが出たならもうそう時間はかからない、とも。
しかしやはり心配で、ほかの何もかもが手につかない。
トリスにも、今日はもうやめにしておきましょう、と言われて、教本を閉じたところで、窓の外を眺めることしか出来ることがなくなってしまった。
そうして何時間が経っただろう。もう日はとっくに暮れて、月が昇り出すころである。変に気を張ったからか疲れが襲ってきて、瞼が自然に落ちていた。
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