虚口の犬。alternative

HACCA

文字の大きさ
14 / 159
4.抗う術

5

しおりを挟む
浮いた腰を掴んで勃起している理央の器官を握り込んだ。

「……勃ってる、」

「っああ、」

緩くしごいてやれば、悲鳴のような声をあげ、それを恥じるように手繰り寄せたシーツを噛む。

脚の間は既に濡れていた。

「ヒートでもないのに、こんなになるものなんですか」

細い腰を抱えて脚を開かせ、腿にのせる。

「……っぅあ、ッアァ、」

濡れた穴に親指を挿れて拡げた。

「やはり狭いですね。それでも指一本は容易に飲み込むようですが」

「っつるぎ、」

泣きそうな理央の声に気付いたときには、理央は射精した後だった。

「……かわいい、」

「……っ、」

口付けて理央の唇を食む。

時々響く濡れた音に羞恥を覚えるのか、理央はかたく目を閉じた。

「……理央」

「っん、」

シーツを噛み締める理央の唇を舐めたら、意外にも素直に舌を出す。

キスして指を増やした。

「……濡れて、柔らかくて、……狭い」

「っぅ、ンン、」

「挿れたい、」

「……っあ、」

理央の腿に自分の欲を押し付ける。

跳ねた脚を掴んで膝に噛みついた。

「……っは、」

「っいれて、……いい、……つるぎ、」

そう呟いた理央はこちらが不安になるほど無防備だった。

「……駄目ですよ。残念ながらゴムの持ち合わせがありません」

「生でいい、」

「……いけません。避妊薬、飲んでないでしょう」

「飲むから、」

「あれはワンタイムと違ってタイミングが決められている薬です。今飲んでも効きません」

「……ッアァ、」

「……理央、」

理央だけイかせようと緩く射精を続けている器官を擦る。

きゅう、と締め付けてくる穴にどうしようもなく欲情して息を吐いた。

「つるぎ、……っあ、……あ、イく、」

「……いいですよ」

「……っ、ふ、っああぁ、」

「好きです、理央」

跳ねた身体を抱き締める。

声無く喘ぐ唇を塞いだ。

「……っ、」

「ん」

「……つるぎ、」

俺のベルトのバックルを掴んだ理央の手を掴んで止める。

「……俺のことはいいですから」

「でも、」

「自分で処理します」

「俺がする」

「理央、」

身体を起こして俺の膝に跨がり、理央は俺のベルトを抜いた。

ぼんやりと、理央の白い肢体を手のひらで撫でる。

「……擽ったい、」

身を捩って眉を寄せた理央は可愛かった。

勃ちあがった俺の器官を握って躊躇う理央に苦笑する。

「もういいですから」

「違、……っ口に入るか考えてただけだ、」

「くち、……って、」

言い終わらないうちに理央はベッドからおりて俺の器官を口に含んだ。

「……っん、ぅ」

「……ッ、理央、……っ、」

温かく、湿った粘膜の感触に思わず理央の肩を掴んでそこから離す。

「離せ、剱」

「そんな、ことはお止めください」

「命令だ。離せ」

「……っ」

肩を離せば、理央はまたすぐに口腔に俺を招いた。

一方的に受ける奉仕の快楽に天井を仰ぐ。

「……つるぎ、」

「く、……ッ、」

「俺がしてやる、から、」

「っ喋らな、……ッ」

俺の器官にしなやかな白い指を絡ませ、舌を出して舐めて、理央は吐息で囁くように呟いた。

「もう、他のメスの相手をするな」



瞬間感じた甘い匂いに。

俺は抗う術を持っていなかった。



「っ理央、」

「俺が好きか、つるぎ、」

「……っ好きです、」

微かに笑んで、理央は俺の器官を喉の奥まで招く。


理央の閉じた目を縁取る長い睫毛を眺めながら、俺はダイニングテーブルで冷めてしまっただろう料理のことを考えていた。
しおりを挟む
感想 22

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

運命の番ってそんなに溺愛するもんなのぉーーー

白井由紀
BL
【BL作品】(20時30分毎日投稿) 金持ち‪社長・溺愛&執着 α‬ × 貧乏・平凡&不細工だと思い込んでいる、美形Ω 幼い頃から運命の番に憧れてきたΩのゆき。自覚はしていないが小柄で美形。 ある日、ゆきは夜の街を歩いていたら、ヤンキーに絡まれてしまう。だが、偶然通りかかった運命の番、怜央が助ける。 発情期中の怜央の優しさと溺愛で恋に落ちてしまうが、自己肯定感の低いゆきには、例え、運命の番でも身分差が大きすぎると離れてしまう 離れたあと、ゆきも怜央もお互いを思う気持ちは止められない……。 すれ違っていく2人は結ばれることができるのか…… 思い込みが激しいΩとΩを自分に依存させたいα‬の溺愛、身分差ストーリー ★ハッピーエンド作品です ※この作品は、BL作品です。苦手な方はそっと回れ右してください🙏 ※これは創作物です、都合がいいように解釈させていただくことがありますのでご了承くださいm(_ _)m ※フィクション作品です ※誤字脱字は見つけ次第訂正しますが、脳内変換、受け流してくれると幸いです

灰かぶりの少年

うどん
BL
大きなお屋敷に仕える一人の少年。 とても美しい美貌の持ち主だが忌み嫌われ毎日被虐的な扱いをされるのであった・・・。

オメガ修道院〜破戒の繁殖城〜

トマトふぁ之助
BL
 某国の最北端に位置する陸の孤島、エゼキエラ修道院。  そこは迫害を受けやすいオメガ性を持つ修道士を保護するための施設であった。修道士たちは互いに助け合いながら厳しい冬越えを行っていたが、ある夜の訪問者によってその平穏な生活は終焉を迎える。  聖なる家で嬲られる哀れな修道士たち。アルファ性の兵士のみで構成された王家の私設部隊が逃げ場のない極寒の城を蹂躙し尽くしていく。その裏に棲まうものの正体とは。

後宮の男妃

紅林
BL
碧凌帝国には年老いた名君がいた。 もう間もなくその命尽きると噂される宮殿で皇帝の寵愛を一身に受けていると噂される男妃のお話。

処理中です...