虚口の犬。alternative

HACCA

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22.無様に

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「どうしたんだ…戻って来いと言っただろ」



嗚呼。だからこうしてここにいる。



「はい、ですが、…」

俺の眼帯を解こうと伸びてきた理央の白い手を掴んだ。

「剱…?」

司の匂いがどうしようもなく俺を苛立たせる。



「司が気に入ったから、こんなに司の匂いをさせているのでしょう…?」



「…っ、」

瞠目した理央の腕を掴んで引き寄せた。

バランスを崩した細い身体を自分の体で受け止めて抱き寄せ、美しい黒髪に指を通す。

「ここも――」

それからシャツの襟から覗く鎖骨に口付けた。

「ここも――」

シャツの釦が飛んでラグと理央の胸の上に落ちる。

「ここからも――」

脇腹に噛み付いて理央の身体を自分の下に組み敷いた。

そこにはうっすらと残るものからまだ濃いものまで、内出血の痕があった。

「ぁ、…っ、」

臍に舌を入れて舐る。



「――司の匂いがする」



「剱、なに、」

「俺を呼び戻したのは見せ付ける為ですか?」

「…っちが、」

「今朝連絡したときも…司とご一緒でしたよね」

理央のボトムのフロントに手を掛けた。

「…っ」

息を飲んだ理央を見下ろしながらフロントの釦をはずす。

「あなたの言葉に一喜一憂する俺はさぞ滑稽でしたでしょう。揶揄われていると…わかっているのに俺はあなたの言葉に期待しては裏切られる…」

「違う、」

震える理央の唇を親指で水平になぞった。

「いいんです。それであなたの気晴らしになるなら、…あなたの剱でいられるなら俺は…」

理央の身体を思い切り抱き締める。

「…つるぎ、」

「ですが司は駄目です。あなたは吉良の番になるオメガだ。吉良と番うまで俺が…護りますから…司からも、矢田からも…あなたを傷付けるようとするもの全てから、俺が、…」



俺からも。



吉良の番になったら諦める。

それまでは俺も、あなたのアルファであり剱として側にいる。

吉良以外とは、許さない。



(いや、理央が愛しているアルファが判明したら、…そのアルファが吉良よりも理央を愛しているなら、そちらを優先する)



強張る理央の身体を手のひらで撫でた。

「俺はあなたの剱です。あなたのものだ。気晴らしでも気紛れでも何でもいい。…あなたの役に立ててください」

「つるぎ、…っ俺は、」

「名前で呼んで下さい、理央」

「…大和」

「はい」

理央の唇の端に口付ける。

理央のボトムのフロントをくつろげ、下着の中に手を滑らせた。

「…っ、やまと、」

「確かめるだけです。…まさか司に許したわけではないでしょうね」

脚の間に指を滑らせ、後腔に沈める。

「あ、…っ、」

濡れてはいるが変わらず狭い。

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