127柱目の人柱

ど三一

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御殿編

ナジュの蕾は開かれる ⭐︎性描写あり

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ナジュは男との性行の経験が、一度だけある。狩人の兄が人柱に選ばれた時の事、後生だと懇願する兄に納屋に連れ込まれた。半ば強引にナジュを頷かせて想いを遂げた兄は、次の日炎に身体を焼かれた。それは決して良い思い出ではなく、彼から親友の1人を奪った。

(どうせ痛いんだろうな、尻に突っ込まれるの…)

主様が肛門性行に向けて、準備をすると言っていた。今はナジュの尻肉を広げて、彼には解らない呪いを施している。神通力といえども、痛みのある肛門性行の記憶が穴の入り口を硬くする。

(でも、我慢すれば…あいつらを、呪って…!)
「……」
「よし、ナジュ…こちらへ」

主様の呪いの詠唱が終わった。
ナジュは露天風呂の中央に移動させられ、主様が向かい合って説明を始める。

「……」
「今ナジュの身体に呪いをかけた。一時的に感覚が鈍っている筈だ。これでナジュに痛みなく、準備をしてやれる」

主様は一歩下がると、温泉に手を翳した。
すると水面から水の柱が出現してナジュの周囲をぐるりと囲む。驚いた彼は、恐る恐るその水柱に触れてみる。表面に膜のようなものがあり、強く指を差し込むと、とぷんと音を立てて中の温泉に指が浸かる。

(……これが、神通力…!)

ナジュが興味深そうに水柱に触れている様子を、主様は布の下で微笑ましく見ていた。自身の声で言ってやれないのが歯痒いが、可愛い、可愛いと心の中で連呼しながら。

「……」
「そろそろ下準備を始めよう」
「準備………うわあっ!?」

突如水柱が枝分かれして、ナジュの身体に絡み付く。支柱の様な一際太い水柱がナジュの背に張り付く。親指と人差し指で丸を作った位の太さの水柱が手足を拘束し、身体を空中に浮かせる。

「な、何だよっ…この格好は…っ」

ナジュは空中で主様に向かって足を開かれ、肛門から陰嚢、陰茎まで天の日差しを浴びるよう上向きで固定されている。上半身は背中の1番太い水柱に乗せるような形で、寄りかかりながら自分の羞恥の体勢を見ている。

「……」
「準備の間もナジュには良くしてやりたい。この水柱がナジュの気持ちの良い所を弄るように呪いを掛けている。こんな風に」

水面から人差し指程の水柱が現れて、ナジュの乳首を押した。表面に膜があるので、適度な弾力をもっている。さらにはこんな事も出来ると、ナジュの乳首を水柱で弾いてやった。

「…あっ!」
「……」
「始めるぞ」

主様は指に薄く温泉を纏うと、ナジュのぎゅっと締まった蕾に触れる。感覚が鈍くなっているそこは、見た目程頑なではない。ナジュの尻を掌いっぱいに揉みながら、空いた隙間に第一関節までを入れた。

「?……今、尻の中に…入った…か?」

ナジュには朧げな感覚しかなかった。不快感も嫌悪感もなく、気のせいと言われても納得できる位の感覚だった。
主様はナジュの蕾を解そうと、優しく指を出し入れして蕾を広げている。

「……」
「痛みはなかろう?」
「それどころか……何されてるのか…わからない。準備……してるのか、今?」
「……」
「ああ…ナジュは心配しなくていい。気持ちよくなってていいんだ」

主様の言葉に、呪いの掛けられた水柱がナジュの身体に降ってくる。まずは身体を冷やさぬようにと、水柱の表面がナジュの肌を撫でて温める。

「うわっ…き、気持ち悪い…」

水柱はおよそ40度、人肌近くある。膜のある表面が肌に擦れると、極めてつるつるした人の手に触れられているような感覚を覚えた。それがナジュの性感帯を除いて、全身を撫でまわしてくる。気持ち悪さとくすぐったさで身を捩ろうとするが、拘束する水柱がそれを許さない。ナジュの身体が温まると、水柱達はさらに枝分かれして、快感を享受する場所に降った。

「んっ…!」

第一に耳。
触れるか触れないかの距離でナジュの耳の形をなぞったかと思うと、中の浅い所まで侵入してきて、くぷくぷと音を立てながら耳の穴を出し入れする。ナジュに一番効いたのは、耳の外側を水柱が伝った時。温まった身体に鳥肌が立った。

「くぅっ…ん…っ」

第二に腋。
両手首はナジュの頭の上で拘束されている為、無防備に腋の柔らかい膨らみを晒している。ナジュは生来体毛が薄く、日々の農作業や林業で道具を振るった際の摩擦によって腋毛が生えなくなってしまった。水柱がそこを押すと、若い身体が薄い皮膚を押し上げるような弾力がある。擽るためではなく、快感を与える為、ナジュの腋を水柱が揉み込んでゆく。

「はぁんっ…!や、やめろってぇ…そこ…っ」

第三に胸。
ナジュは別所で暮らす甥と従姉妹が居るが、長年1人で生活していた。親より継いだ畑も山もたった1人で手入れしていた。ナジュの身には若く張りのある筋肉が付き、胸筋は程良く柔らかい。飢饉で集落の人々と同様に苦しみながらも、貧しい生活でも口にする食料を身体に溜め込み弾力ある肉を維持する恵体である。
水面から現れる水柱が、それぞれの胸に4本ずつ降りてきて、上下左右を水柱で囲うと、一斉に胸肉を押し始める。それぞれは不規則に動き、胸の頂点が揉み込まれる胸肉に合わせて踊る。湯気立つ露天風呂の中でも、ナジュの赤くなったそこは発色が良く、主人様の目を楽しませる。
勿論乳首だけを逃すつもりは無く、そこはより念入りに解すようにと主様の呪いが二重に掛けられている。一本の水柱が踊る胸先に近付くと、四つに分かれてナジュの赤い頂点を捕まえた。ひん、と音が跳ねるような鳴き声を出して、ナジュが歯を食いしばる。その水柱は他の物とは少々の違いがあり、一本一本がぬるりとした温泉よりも粘度の高い粘液を纏っていた。その為、捕まえたナジュの乳首はその滑りによって逃げていく。根本から先までを弾力のある水柱が何度も捕まえようとして、滑っていく。快楽を知ったばかりのナジュのそこには酷な程の刺激である。ナジュの背が弓形に反り、食いしばっていた口からは、水柱の戯れに合わせて悦楽が奏でられる。しっとりと滲む汗はポタポタと温泉の水面に落ちてゆく。

逃げられない快楽に晒されるナジュを主様はうっとりと眺める。陰茎はそり返り、そこを慰める迄も無く身体の動きに合わせて鞭のようにしなって、自らの肉を肉で叩く。衝突によって弾ける水滴は、温泉由来のものではない。恥ずかしく伝っていたナジュの期待である。

主様はナジュの蕾に視線を落とすと、優しく弄っていた蕾の入り口は、第二関節迄を飲み込んで、感覚が鈍くなっているなりに、時折侵入者の存在を感じるのか、きゅんと蕾を閉じようとする。蕾が気のせいと判断して緩んだそこに、粘液を纏った指をもう一本差し込んだ。ナジュの蕾の中で、主様の指が前後する度にニチャニチャと音を立てる。指を左右に横に広げようとすると、まだ柔らかさが足りないのか、指を閉じさせるように蕾が締まる。主様は心中で、すまぬなと謝って2本の指で蕾の中を優しく撫でる。そこは所謂前立腺であった。ナジュに蕾とその先の感覚はほぼ無いが、快楽を拾うその場所を摩られて、陰茎と陰嚢がナジュの知らぬ所で快楽を溜め込んでいる。ナジュ自身陰茎を触れられてもいないのに、そこが今にも噴出しようとするのを、我慢しなければいけない状況に疑問符を浮かべていた。

主様は弱点を責めている等とは思っていない。ナジュの陰茎が弾けそうに昂っているのも、水柱の呪いのお陰だと認識していた。それ故にナジュの蕾が柔らかくなるまで、そこは暫く攻めを受ける。

第四の場所、陰茎は湯気の中恥ずかしく舞っている。そこが取り押さえられるのは、もう少し後。


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