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第2編皇帝陛下と軍制改革
第11章やけ酒
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「つまり鈴京って楊ちゃんの元彼なの?」
お義兄ちゃん達と別れて自室に戻った私は憂さ晴らしのために、楊ちゃんと酒盛りをしていた。
楊ちゃんは言った。
「そうよ。あなたが私の封印を解く前でただの狐と同じだった頃の話よ。あの栗鼠って無駄に男前な性格してるでしょ。だからちょっと良いなと思ったのよ。まあ1日で別れちゃったけどね。」
私は言った。
「何で別れちゃったの?」
楊ちゃんは昔を懐かしむ様子で答えた。
「やっぱり栗鼠(リス)はないなって思ったの。」
私は呆れて言った。
「それは最初に気づこうよ」
楊ちゃんは笑って言った。
「それもそうね。」
私は楊ちゃんの発言を笑った。
そして愉快な気分に任せて一気に酒を飲んだ。
そして、楊ちゃんに言った。
「本当に美味しい酒だね。もう一杯注いでくれる?」
楊ちゃんは私の言う通りに酒を注ぎながら言った。
「今日は随分飲むのね。大丈夫?」
私は楊ちゃんの注いでくれた酒を一気に飲み干して言った。
「大丈夫だよ。これくらい。それに飲まなきゃやってられないよ。楊ちゃん。もう一杯。」
私がそう言うと、楊ちゃんは私の器と楊ちゃんの器に並々と酒を注いだ。
そして言った。
「しょうがないわね。今日はとことん付き合うわよ。これも、皇后の務めだしね。」
私は思った。
楊ちゃんは最高の妃だ。
少し身勝手な時もあるけど、こうして私を気づかってくれる。
私は楊ちゃんと出会えた事に感謝した。
そして私は涙を浮かべて言った。
「楊ちゃん。ありがとう。あなたと出会えて、私は幸せ者だ。」
私の感謝の言葉を聞いて楊ちゃんは言った。
「陛下は酔うと泣きながら感謝する癖があるわね。それで。あのくそ真面目と何か有ったの?」
私は楊ちゃんの発言に驚いて言った。
「どうして分かったの?内政には興味ないんじゃなかったっけ?」
楊ちゃんは言った。
「分かるわよ。陛下が悩まれるのはあの男の事だけだもの。」
私は思った。
たしかにそうかもしれない。
私は大抵の事には悩まない。
悩んでいる時間が無駄だからだ。
でもお義兄ちゃんの事となると話は別だ。
私はいつも悩んでばかりで今回みたいに全く決断を下せない事も珍しくない。
それだけ私にとってお義兄ちゃんていう存在は特別なのだ。
私の全てであり、万が一にも失う事は出来ないものなのである。
そこで私は言った。
「お義兄ちゃんはね。何もしなくて良いの。私はただお義兄ちゃんが幸せであってくれればそれで良い。なのにどうして危険な事ばかりしようとするんだろう。」
楊ちゃんは言った。
「馬鹿なんじゃないの?多分、自分が危険な事をしている自覚がないのよ。」
私は言った。
「そんな事ない。お義兄ちゃんは凄く頭が良いんだよ。昔から私が知らない事を一杯知ってるし、科挙官僚達もお義兄ちゃんは博識だって尊敬してるんだよ。」
すると楊ちゃんは少し困ったような表情を浮かべた。
そして言った。
「じゃあ、自分の都合ばっかり優先して陛下の事なんて全く考えてないのよ。」
私は言った。
「そんな事ないよ。お義兄ちゃんは私の事をいつも一番に考えてくれてるの。だから私が戦に出るって言ったら必死に止めてくれたし、自分から進んで危険な戦場に行こうとしてるんだよ。」
楊ちゃんは私の話を聞くと呆れた様子で言った。
「面倒くさいはねえ。結局惚気てるのか、怒ってるのかどっちなのよ。」
私は少しうつむき加減で言った。
「分かんない。酔ってるし」
すると楊ちゃんは言った。
「じゃあもっと酔いましょう。もっと酔えばただただ楽しくなるわ。」
私は言った。
「そうだね。飲もう。」
そこから私達はひたすら飲んだ。
すべてを忘れるために飲み続けた。
そして一晩空けて目を覚ますと私は床に倒れこむように眠っていた。
どうやら酔ったまま眠ってしまったらしい。
(頭が痛い。割れそう)
私は痛む頭を抱えて周りを見回した。
すると、狐に戻った楊ちゃんが伏せの状態で机の上で眠っていた。
全く覚えていないが、きっと二人でとんでも無い量の酒を飲み騒ぎ続けたのだろう。
(とりあえず水でも飲むか。)
私は二日酔いで痛む頭を抱えながら、井戸へと向かった。
するとその途中、お義兄ちゃんに会った。
お義兄ちゃんは私を見つけると言った。
「随分酔われたようですね。」
私は言った。
「分かるの?」
するとお義兄ちゃんは笑って言った。
「分かりますよ。悠基様は酔うと顔が真っ赤になるんですから。」
私は言った。
「そっか。」
するとお義兄ちゃんは優しい声で言った。
「井戸に近づいて落ちたりすると危ないですから、水は私が取ってきます。そこで待っていてください。」
酔っていて、頭が回らない私はお義兄ちゃんに気にかけてもらえることが嬉しかった。
また、頭が痛く、井戸まで歩きに行くのは辛かった。
そのため、私はお義兄ちゃんに言われるがままに庭先に座ってお義兄ちゃんの帰りを待った。
しばらくするとお義兄ちゃんが水筒に水を入れて持ってきてくれた。
お義兄ちゃんは持ってきた器に水筒の水を注いで私に渡してくれた。
そしてお義兄ちゃんは言った。
「お酒で大分水分が奪われているはずです。ゆっくり、沢山、水を飲んでくださいね。」
私は言った。
「うん。分かった。」
そして私は庭先に吹き込む風で火照った体を冷やしながら、井戸から取ってきたばかりの冷たい水を飲んだ。
凄く良い気分だった。
お義兄ちゃんは私が少し落ち着いて来た事を確認すると、花を懐から取り出し、私に手渡した。
それを見て私は言った。
「お義兄ちゃん。これは何?」
するとお義兄ちゃんは優しく言った。
「忘れてしまいましたか?忘れ草ですよ。悠基様が始めてお酒を飲める様になった時に飲みすぎて気分を害されたとき、この花を見て、この花は憂いを忘れさせてくれるというが酔いも忘れられさせてくれるねと仰ったのです。先程見つけてつい懐かしくて取ってきてしまいました。」
お義兄ちゃんの言葉を聞いて私は思い出した。
私はお義兄ちゃんと一緒に晩酌をする事が夢で、お酒が飲めるようになる日を楽しみにしていた。
そして夢がかなった日、はしゃぎすぎた私は泥酔してしまい、今みたいにお義兄ちゃんに看病してもらったのだ。
私は懐かしくなり、お義兄ちゃんをずっと見た。
お義兄ちゃんはいつもの様に優しく微笑んでいた。
その時なぜか私は思った。
私には驕りがあったのかもしれないと。
たしかに皇帝になった私はお義兄ちゃんを守っている。
でも、それだけじゃない。
小さい頃の私がお義兄ちゃんに愛され、守られたお陰で真っ直ぐ育つ事ができたように、お義兄ちゃんは今も、私が皇帝として道を違えることの無いように陰ながら支え守ってくれているのだ。
私はお義兄ちゃんの事をもっと信じ、頼るべきだと思った。
そして私は言った。
「お義兄ちゃん。将軍の件は任せるよ。でも絶対帰って来てね。死んじゃやだよ。」
お義兄ちゃんは私の突然の言葉を聞き、驚いた表情を浮かべた。
しかし、すぐに冷静になり優しい表情で言った。
「かしこまりました。必ず悠基様を悲しませないことを誓います。」
そしてお義兄ちゃんは将軍として突厥の待つ辺境の地へ向かったのだった。
お義兄ちゃん達と別れて自室に戻った私は憂さ晴らしのために、楊ちゃんと酒盛りをしていた。
楊ちゃんは言った。
「そうよ。あなたが私の封印を解く前でただの狐と同じだった頃の話よ。あの栗鼠って無駄に男前な性格してるでしょ。だからちょっと良いなと思ったのよ。まあ1日で別れちゃったけどね。」
私は言った。
「何で別れちゃったの?」
楊ちゃんは昔を懐かしむ様子で答えた。
「やっぱり栗鼠(リス)はないなって思ったの。」
私は呆れて言った。
「それは最初に気づこうよ」
楊ちゃんは笑って言った。
「それもそうね。」
私は楊ちゃんの発言を笑った。
そして愉快な気分に任せて一気に酒を飲んだ。
そして、楊ちゃんに言った。
「本当に美味しい酒だね。もう一杯注いでくれる?」
楊ちゃんは私の言う通りに酒を注ぎながら言った。
「今日は随分飲むのね。大丈夫?」
私は楊ちゃんの注いでくれた酒を一気に飲み干して言った。
「大丈夫だよ。これくらい。それに飲まなきゃやってられないよ。楊ちゃん。もう一杯。」
私がそう言うと、楊ちゃんは私の器と楊ちゃんの器に並々と酒を注いだ。
そして言った。
「しょうがないわね。今日はとことん付き合うわよ。これも、皇后の務めだしね。」
私は思った。
楊ちゃんは最高の妃だ。
少し身勝手な時もあるけど、こうして私を気づかってくれる。
私は楊ちゃんと出会えた事に感謝した。
そして私は涙を浮かべて言った。
「楊ちゃん。ありがとう。あなたと出会えて、私は幸せ者だ。」
私の感謝の言葉を聞いて楊ちゃんは言った。
「陛下は酔うと泣きながら感謝する癖があるわね。それで。あのくそ真面目と何か有ったの?」
私は楊ちゃんの発言に驚いて言った。
「どうして分かったの?内政には興味ないんじゃなかったっけ?」
楊ちゃんは言った。
「分かるわよ。陛下が悩まれるのはあの男の事だけだもの。」
私は思った。
たしかにそうかもしれない。
私は大抵の事には悩まない。
悩んでいる時間が無駄だからだ。
でもお義兄ちゃんの事となると話は別だ。
私はいつも悩んでばかりで今回みたいに全く決断を下せない事も珍しくない。
それだけ私にとってお義兄ちゃんていう存在は特別なのだ。
私の全てであり、万が一にも失う事は出来ないものなのである。
そこで私は言った。
「お義兄ちゃんはね。何もしなくて良いの。私はただお義兄ちゃんが幸せであってくれればそれで良い。なのにどうして危険な事ばかりしようとするんだろう。」
楊ちゃんは言った。
「馬鹿なんじゃないの?多分、自分が危険な事をしている自覚がないのよ。」
私は言った。
「そんな事ない。お義兄ちゃんは凄く頭が良いんだよ。昔から私が知らない事を一杯知ってるし、科挙官僚達もお義兄ちゃんは博識だって尊敬してるんだよ。」
すると楊ちゃんは少し困ったような表情を浮かべた。
そして言った。
「じゃあ、自分の都合ばっかり優先して陛下の事なんて全く考えてないのよ。」
私は言った。
「そんな事ないよ。お義兄ちゃんは私の事をいつも一番に考えてくれてるの。だから私が戦に出るって言ったら必死に止めてくれたし、自分から進んで危険な戦場に行こうとしてるんだよ。」
楊ちゃんは私の話を聞くと呆れた様子で言った。
「面倒くさいはねえ。結局惚気てるのか、怒ってるのかどっちなのよ。」
私は少しうつむき加減で言った。
「分かんない。酔ってるし」
すると楊ちゃんは言った。
「じゃあもっと酔いましょう。もっと酔えばただただ楽しくなるわ。」
私は言った。
「そうだね。飲もう。」
そこから私達はひたすら飲んだ。
すべてを忘れるために飲み続けた。
そして一晩空けて目を覚ますと私は床に倒れこむように眠っていた。
どうやら酔ったまま眠ってしまったらしい。
(頭が痛い。割れそう)
私は痛む頭を抱えて周りを見回した。
すると、狐に戻った楊ちゃんが伏せの状態で机の上で眠っていた。
全く覚えていないが、きっと二人でとんでも無い量の酒を飲み騒ぎ続けたのだろう。
(とりあえず水でも飲むか。)
私は二日酔いで痛む頭を抱えながら、井戸へと向かった。
するとその途中、お義兄ちゃんに会った。
お義兄ちゃんは私を見つけると言った。
「随分酔われたようですね。」
私は言った。
「分かるの?」
するとお義兄ちゃんは笑って言った。
「分かりますよ。悠基様は酔うと顔が真っ赤になるんですから。」
私は言った。
「そっか。」
するとお義兄ちゃんは優しい声で言った。
「井戸に近づいて落ちたりすると危ないですから、水は私が取ってきます。そこで待っていてください。」
酔っていて、頭が回らない私はお義兄ちゃんに気にかけてもらえることが嬉しかった。
また、頭が痛く、井戸まで歩きに行くのは辛かった。
そのため、私はお義兄ちゃんに言われるがままに庭先に座ってお義兄ちゃんの帰りを待った。
しばらくするとお義兄ちゃんが水筒に水を入れて持ってきてくれた。
お義兄ちゃんは持ってきた器に水筒の水を注いで私に渡してくれた。
そしてお義兄ちゃんは言った。
「お酒で大分水分が奪われているはずです。ゆっくり、沢山、水を飲んでくださいね。」
私は言った。
「うん。分かった。」
そして私は庭先に吹き込む風で火照った体を冷やしながら、井戸から取ってきたばかりの冷たい水を飲んだ。
凄く良い気分だった。
お義兄ちゃんは私が少し落ち着いて来た事を確認すると、花を懐から取り出し、私に手渡した。
それを見て私は言った。
「お義兄ちゃん。これは何?」
するとお義兄ちゃんは優しく言った。
「忘れてしまいましたか?忘れ草ですよ。悠基様が始めてお酒を飲める様になった時に飲みすぎて気分を害されたとき、この花を見て、この花は憂いを忘れさせてくれるというが酔いも忘れられさせてくれるねと仰ったのです。先程見つけてつい懐かしくて取ってきてしまいました。」
お義兄ちゃんの言葉を聞いて私は思い出した。
私はお義兄ちゃんと一緒に晩酌をする事が夢で、お酒が飲めるようになる日を楽しみにしていた。
そして夢がかなった日、はしゃぎすぎた私は泥酔してしまい、今みたいにお義兄ちゃんに看病してもらったのだ。
私は懐かしくなり、お義兄ちゃんをずっと見た。
お義兄ちゃんはいつもの様に優しく微笑んでいた。
その時なぜか私は思った。
私には驕りがあったのかもしれないと。
たしかに皇帝になった私はお義兄ちゃんを守っている。
でも、それだけじゃない。
小さい頃の私がお義兄ちゃんに愛され、守られたお陰で真っ直ぐ育つ事ができたように、お義兄ちゃんは今も、私が皇帝として道を違えることの無いように陰ながら支え守ってくれているのだ。
私はお義兄ちゃんの事をもっと信じ、頼るべきだと思った。
そして私は言った。
「お義兄ちゃん。将軍の件は任せるよ。でも絶対帰って来てね。死んじゃやだよ。」
お義兄ちゃんは私の突然の言葉を聞き、驚いた表情を浮かべた。
しかし、すぐに冷静になり優しい表情で言った。
「かしこまりました。必ず悠基様を悲しませないことを誓います。」
そしてお義兄ちゃんは将軍として突厥の待つ辺境の地へ向かったのだった。
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