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第二章 後悔はしたくない
後悔せずに
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僕らが思い付いたのは、船で脱出するまでの作戦だった。元々、ある程度モンスターを減らせればと思って放った『カーテナ』の技だった。
のだが、思いの外、僕の空想が強かったようであっという間にモンスターを飲み込み、消滅させた。
「ご、ごめん…ここまでいくとは思わなくて」
僕は今、その良い意味で予想外の事が起きた一件で皆に頭を下げている。
あらかじめここまでの威力が出ると分かっていたのなら伝えていたが、正直初めて使用する技だったので伝えずに行ってしまった。
結果、皆、心底驚いて危うく巻き込まれる所だったのだ。もちろん、技は僕の妄想、空想次第なので敵味方は判断できるはずなのだが。
「あんなすげぇ技出せるなら言えよっ、俺のすぐ横を電流走って行ったんだぞ⁉」
「…良く考えなさいよ、レオンにとっても予想外の事だったってだけでしょ」
「そうですよ、カーテナを今まで使うのを避けていたなら技にも慣れてなかった可能性も充分ありますから」
「…うん、アリーシャの言うとおり」
とりあえず皆には弁明をしておき、後で食事でも奢ることにして状況をまとめておく。
「…モンスターは消えたけど、街はボロボロだし住民がすぐ戻ってくることもないよね…」
「それよりも、ノヴィグレンの長に話をすべきかと」
「…あー、管理長?それなら西部の機械の町コットスにいるって言ってた」
「どうしてそんなとこに居るんだよ」
「…機械が守るおかげでモンスターが来ないからだって。管理長、昔から自分の身を最優先するから」
それだけ聞くと、自己中であまり長として相応しくないように思えるが、とりあえず仕事はする人だということだ。
「じゃあそのコットスに向かって、管理長さんに話をすれば任務終了かな」
「特に報酬もねぇのに此処までする俺らってほんと…お人好しだよなぁ」
「僕が帰るための方法探しがメインで、冒険者はついでだけど救えるならいいじゃないか」
「レオンさんは正義感が強くていいですね、アトラスとは違います」
「……私的にはレオンの方が好みよ」
「っな!俺はそんなに駄目!?」
またもガックリと頭を下げ、落ち込んだアルの背中を擦ってやりながら、アリーシャの船へと向かう。
訪れた時と同様、水の膜で船を包み、守りながら港まで戻る。
コットスは陸続きのため、また馬で駆けることにして僕らは久しぶりの休みを楽しむ。
船が港につき、僕らは船から降りるとアリーシャは船の船長のため抜けることになった。その前に食事を奢ってから別れる。
「ありがとう、アリーシャ」
「いえ、私も皆さんと一緒に行きたいのですが…船がありますので、何か海を渡るときは来て下さい」
微笑みながら頭を下げるアリーシャに手を振り、僕らは馬に飛び乗った。もちろん、ラミリアも一緒なのだが。
「…えっと、どうして僕の馬に?」
既にラミリアは僕の後ろへと乗って腰に手を回している。
「だってレオンとアトラスだったら断然レオンの方が紳士でしょ」
「どっちも変わんないよ…」
仕方なく馬を走らせる。ずっと後ろからアルの冷たい目線がものすごく気になってはいたが、何となく触れてはいけない気がして必死に無視し、コットスへと向かった。
のだが、思いの外、僕の空想が強かったようであっという間にモンスターを飲み込み、消滅させた。
「ご、ごめん…ここまでいくとは思わなくて」
僕は今、その良い意味で予想外の事が起きた一件で皆に頭を下げている。
あらかじめここまでの威力が出ると分かっていたのなら伝えていたが、正直初めて使用する技だったので伝えずに行ってしまった。
結果、皆、心底驚いて危うく巻き込まれる所だったのだ。もちろん、技は僕の妄想、空想次第なので敵味方は判断できるはずなのだが。
「あんなすげぇ技出せるなら言えよっ、俺のすぐ横を電流走って行ったんだぞ⁉」
「…良く考えなさいよ、レオンにとっても予想外の事だったってだけでしょ」
「そうですよ、カーテナを今まで使うのを避けていたなら技にも慣れてなかった可能性も充分ありますから」
「…うん、アリーシャの言うとおり」
とりあえず皆には弁明をしておき、後で食事でも奢ることにして状況をまとめておく。
「…モンスターは消えたけど、街はボロボロだし住民がすぐ戻ってくることもないよね…」
「それよりも、ノヴィグレンの長に話をすべきかと」
「…あー、管理長?それなら西部の機械の町コットスにいるって言ってた」
「どうしてそんなとこに居るんだよ」
「…機械が守るおかげでモンスターが来ないからだって。管理長、昔から自分の身を最優先するから」
それだけ聞くと、自己中であまり長として相応しくないように思えるが、とりあえず仕事はする人だということだ。
「じゃあそのコットスに向かって、管理長さんに話をすれば任務終了かな」
「特に報酬もねぇのに此処までする俺らってほんと…お人好しだよなぁ」
「僕が帰るための方法探しがメインで、冒険者はついでだけど救えるならいいじゃないか」
「レオンさんは正義感が強くていいですね、アトラスとは違います」
「……私的にはレオンの方が好みよ」
「っな!俺はそんなに駄目!?」
またもガックリと頭を下げ、落ち込んだアルの背中を擦ってやりながら、アリーシャの船へと向かう。
訪れた時と同様、水の膜で船を包み、守りながら港まで戻る。
コットスは陸続きのため、また馬で駆けることにして僕らは久しぶりの休みを楽しむ。
船が港につき、僕らは船から降りるとアリーシャは船の船長のため抜けることになった。その前に食事を奢ってから別れる。
「ありがとう、アリーシャ」
「いえ、私も皆さんと一緒に行きたいのですが…船がありますので、何か海を渡るときは来て下さい」
微笑みながら頭を下げるアリーシャに手を振り、僕らは馬に飛び乗った。もちろん、ラミリアも一緒なのだが。
「…えっと、どうして僕の馬に?」
既にラミリアは僕の後ろへと乗って腰に手を回している。
「だってレオンとアトラスだったら断然レオンの方が紳士でしょ」
「どっちも変わんないよ…」
仕方なく馬を走らせる。ずっと後ろからアルの冷たい目線がものすごく気になってはいたが、何となく触れてはいけない気がして必死に無視し、コットスへと向かった。
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