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第二部『箱舟』
最上真紀子の場合ーその⑥
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美憂の主張には無理がある。真紀子が彼女の推理を聞いた際に感じたのはそれだけであった。あのお調子者で尚且つ銀行頭取の御曹司で金しか信じない様な蜷川が新興宗教などに嵌っていたなど到底信じられないし、文室千凛という女性は異世界ファンタジー小説でよく見られる女騎士の様な高潔な人格を持った人間というのは幾度もゲームで殺し合った真紀子本人がよく知っていた。この二人が自分たちを教団に売り込むなど考えられない。
他の参加者たちが犯人だという事も考えられない。ヒーローを信奉する志恩がそんな事をするなどとは考えられないし、自分の隣でコーヒーを啜る美憂が犯人だと考えられない。第一その美憂は教団からの被害を報告したばかりではないか。
異母兄である二本松秀明であるとも考えられない。IT企業などという最先端の企業を経営し、時間を経つごとに売上を向上させる様な社長がそんな怪しげなものに興味を持つとも思えない。
神通恭介もあり得ない。喫茶店で対策会議を行った際に他のサタンの息子たちに報告した際にその被害を泣きながらに報告していたし、事なかれ主義の様な彼が入るとも考えられない。
そうなると一番考えられる中で怪しいのは突然自分たちの戦いに乱入した謎の男である。あの男こそが教団の男であるという可能性があるのだが、それならば以後の戦いに他の信者たちを巻き込ませて戦わせない事に違和感を感じるのだ。
大規模に活躍する教団の事であるから自分たちが武装を解除して元の姿に戻った瞬間を狙えばいいのに男はそれを行わないのだ。
天才の真紀子としても推理に行き詰まるばかりである。仮に教祖もしくは幹部と思われる人物がサタンの息子であったとしても、誰が敵であるかまでは考えられない筈だ。それこそ悪魔の力がなくても日本にいる人々を全て把握できる様な人物でもなければ教団がつけ狙う事は不可能だろう。
真紀子はここで該当する人物が一人いる事を思い出す。もし、その人物もサタンの息子であり、同じくサタンの息子である教団を焚き付けて、自分たちを攻撃する様に仕向けていたのだとしたら?
十分にあり得そうな事だから真紀子は思わず全身を震わせてしまう。
真紀子自身はここら一帯の暗黒街を牛耳ってから日は浅いが、暗黒街の大物ならば誰しもが怯える人物である。
そんな人物が今回の騒動に一枚噛んでいるのならばこれは只事ではあるまい。
恐らくその人物が用いた計略として真紀子が想像できたのはニ虎競食の計という計略であった。
ニ虎競食の計というのは『三国志』に登場する計略の一つである。
邪魔な両者を互いに戦わせる事によって、邪魔な片方が倒れる様に仕向け、その後にそれをけしかけた方が生き残った方を叩いて得をするという計略である。
真紀子が覚えているのは大雑把でかつ大体の流れにしか過ぎないが、これについては真紀子よりも『三国志』にてこの提案を曹操に立案した荀彧がわかりやすい例えを残している。
『腹を空かせた二匹の虎の間に肉を投げ込めば、二匹の虎は肉をめぐって争いを始め、その二匹の虎はどちらかが死ぬまで続き、勝った方も傷だらけなので、退治するのは簡単である』という明瞭でわかりやすい例えだ。
だが、『三国志』においてはこの計略は失敗した。つまるところ曹操は餌やりに失敗したのだ。この時の二匹の虎とされる劉備と呂布のうち劉備の方には明確な肉を与えたのだが、もう片方の呂布には肉を与えられなかったのだ。
加えて、この時に曹操が「徐州の牧」と呼ばれる皇帝の命令ではなく、曹操の命令で実行された討伐を行なった事も大きかった。この時の曹操の態度に不信感を持った劉備と呂布は離間するどころか、かえって両者の間の結束を強めてしまったのである。
だが、今回の場合はその計略は成功したといえるだろう。そもそも非戦派の面々が全員自分たちを変につけ狙う教団に不信感を持っているし、好戦派である自分ですら教団を敵視してしまっているのだから。
わかりやすい悪の組織の様な教団をけしかけ、わざわざ自分たちと戦わせる例の人物の手腕に真紀子は鳥肌を立たせてしまっていた。
と、ここまで長い間考えていたためか、寝てしまったのだと考えたのだろう。隣に座っていた美憂が懸命に真紀子の体を揺らしていく。
「あぁ、悪い。考え事をしていたもんでな」
「……そうか、それで貴様どうするつもりだ?これから教団を叩くのか?」
「……不本意だがな、やむを得ないぜ、なにせあのまま奴らに狙われっぱなしだとこっちの商売上がったらだからな」
真紀子は鼻を鳴らし、不本意ながらと言わんばかりの態度で美憂に向かって告げた。
「……なぁ、あんたの名前は?」
ここで友紀が口を挟む。そういえば目の前の人物とも招集のたびに戦っているが、真紀子は未だにその名前を知らされていなかった。いい機会である。
「真紀子だよ、最上真紀子。それがあたしの名前だ」
「最上真紀子?あの例の少年院惨殺事件の?」
友紀の顔が青くなる。真紀子はその顔を見て気持ちが良くなったのか、席を立ち、友紀の隣に立つと、そのまま友紀の肩に手を伸ばし、自身の顔を近付けて言った。
「そういうわけだ。よろしくな……これは原則だが、サツにはチクらない方が得策だぜ、なにせ捕まったところでまたポリ公どもを皆殺しにして出てくればいいだけの話だからな。あんたも自分のチクリのせいで大量の死人が出たとなったら気分が悪いだろ?」
友紀はそのまま友紀に向かって凄んでいく。友紀は真紀子の恐ろしい表情に両肩をすくませていた。それを見て上機嫌になった真紀子はそのまま立ち上がってそのまま店を後にした。
机の上には彼女が食べた分の代金が律儀にも載っていた。意外な一面に友紀は呆気に取られ、美憂は微笑んでしまっていた。
「まさか、あの最上真紀子だったとはな……」
「今は別の名前を名乗っているよ、当然最上真紀子のままだと活動できんからな」
美憂は自身の目の前に置かれたコーヒーを啜りながら言った。自身のコーヒーはすっかりと冷えてしまい口にするのを躊躇っていたものの、折角頼んだものだという理由で真紀子は躊躇う事なくコーヒーを飲み干していく。
美憂はコーヒーを飲み干した事によって自分の喉が潤っていくのを感じた。
「箱舟会か……予想以上の難敵だな、蜷川など比較にもならんだろうな」
無意識のうちに美憂が呟くと、友紀が不意に身を乗り出して言った。
「なぁ、その箱舟会なんだが……私とその箱舟会との間に因縁があると言ったらキミは驚くかな?」
「それはあたしも興味があるな。どんな因縁があるんだ?」
「……最愛の人を取り返した後にそいつらに再度奪われたという計り知れない因縁があるんだ」
友紀は新たにコーヒーを注文し、自身の生い立ちをポツリポツリと語っていく。
彼女は孤児であった事、中学二年生の頃に占いと出会って占い師の元で専門の修行を積み、20歳の頃に一人前として認められ、独り立ちした事、そして最愛の恋人と3年前に出会った事などを楽しげな表情で語っていく。
「この頃の私はまさしく幸福の絶頂にあったよ、だが、その幸福は長くは続かなかったんだ」
その後の友紀の命運は凄惨を極めた。交際してから一年が過ぎた日にある女性が現れて、恋人を奪ったばかりではなく自身に対して酷い行いを働いた事、その相手に言うがままであったが、サタンの息子の力を用いて報復を行なって今は自由の身になった事。
だが、その力を見た恋人が離れてしまった事やその後に恋人が箱舟会に入信してしまった事などを事細かに話し終えたのである。これも全て数週間の間に起きたのだという。
「……それはあんたも災難だったな」
美憂はそれだけしかいう事ができなかった。
「あぁ、ちなみに寝室で震えていた最愛の人が逃げ出したのはキミたちの戦いに介入した日の事だ。起きたら居なくなっていたのは寂しかったな……」
そう語る友紀の表情はどこか遠く見えた。
他の参加者たちが犯人だという事も考えられない。ヒーローを信奉する志恩がそんな事をするなどとは考えられないし、自分の隣でコーヒーを啜る美憂が犯人だと考えられない。第一その美憂は教団からの被害を報告したばかりではないか。
異母兄である二本松秀明であるとも考えられない。IT企業などという最先端の企業を経営し、時間を経つごとに売上を向上させる様な社長がそんな怪しげなものに興味を持つとも思えない。
神通恭介もあり得ない。喫茶店で対策会議を行った際に他のサタンの息子たちに報告した際にその被害を泣きながらに報告していたし、事なかれ主義の様な彼が入るとも考えられない。
そうなると一番考えられる中で怪しいのは突然自分たちの戦いに乱入した謎の男である。あの男こそが教団の男であるという可能性があるのだが、それならば以後の戦いに他の信者たちを巻き込ませて戦わせない事に違和感を感じるのだ。
大規模に活躍する教団の事であるから自分たちが武装を解除して元の姿に戻った瞬間を狙えばいいのに男はそれを行わないのだ。
天才の真紀子としても推理に行き詰まるばかりである。仮に教祖もしくは幹部と思われる人物がサタンの息子であったとしても、誰が敵であるかまでは考えられない筈だ。それこそ悪魔の力がなくても日本にいる人々を全て把握できる様な人物でもなければ教団がつけ狙う事は不可能だろう。
真紀子はここで該当する人物が一人いる事を思い出す。もし、その人物もサタンの息子であり、同じくサタンの息子である教団を焚き付けて、自分たちを攻撃する様に仕向けていたのだとしたら?
十分にあり得そうな事だから真紀子は思わず全身を震わせてしまう。
真紀子自身はここら一帯の暗黒街を牛耳ってから日は浅いが、暗黒街の大物ならば誰しもが怯える人物である。
そんな人物が今回の騒動に一枚噛んでいるのならばこれは只事ではあるまい。
恐らくその人物が用いた計略として真紀子が想像できたのはニ虎競食の計という計略であった。
ニ虎競食の計というのは『三国志』に登場する計略の一つである。
邪魔な両者を互いに戦わせる事によって、邪魔な片方が倒れる様に仕向け、その後にそれをけしかけた方が生き残った方を叩いて得をするという計略である。
真紀子が覚えているのは大雑把でかつ大体の流れにしか過ぎないが、これについては真紀子よりも『三国志』にてこの提案を曹操に立案した荀彧がわかりやすい例えを残している。
『腹を空かせた二匹の虎の間に肉を投げ込めば、二匹の虎は肉をめぐって争いを始め、その二匹の虎はどちらかが死ぬまで続き、勝った方も傷だらけなので、退治するのは簡単である』という明瞭でわかりやすい例えだ。
だが、『三国志』においてはこの計略は失敗した。つまるところ曹操は餌やりに失敗したのだ。この時の二匹の虎とされる劉備と呂布のうち劉備の方には明確な肉を与えたのだが、もう片方の呂布には肉を与えられなかったのだ。
加えて、この時に曹操が「徐州の牧」と呼ばれる皇帝の命令ではなく、曹操の命令で実行された討伐を行なった事も大きかった。この時の曹操の態度に不信感を持った劉備と呂布は離間するどころか、かえって両者の間の結束を強めてしまったのである。
だが、今回の場合はその計略は成功したといえるだろう。そもそも非戦派の面々が全員自分たちを変につけ狙う教団に不信感を持っているし、好戦派である自分ですら教団を敵視してしまっているのだから。
わかりやすい悪の組織の様な教団をけしかけ、わざわざ自分たちと戦わせる例の人物の手腕に真紀子は鳥肌を立たせてしまっていた。
と、ここまで長い間考えていたためか、寝てしまったのだと考えたのだろう。隣に座っていた美憂が懸命に真紀子の体を揺らしていく。
「あぁ、悪い。考え事をしていたもんでな」
「……そうか、それで貴様どうするつもりだ?これから教団を叩くのか?」
「……不本意だがな、やむを得ないぜ、なにせあのまま奴らに狙われっぱなしだとこっちの商売上がったらだからな」
真紀子は鼻を鳴らし、不本意ながらと言わんばかりの態度で美憂に向かって告げた。
「……なぁ、あんたの名前は?」
ここで友紀が口を挟む。そういえば目の前の人物とも招集のたびに戦っているが、真紀子は未だにその名前を知らされていなかった。いい機会である。
「真紀子だよ、最上真紀子。それがあたしの名前だ」
「最上真紀子?あの例の少年院惨殺事件の?」
友紀の顔が青くなる。真紀子はその顔を見て気持ちが良くなったのか、席を立ち、友紀の隣に立つと、そのまま友紀の肩に手を伸ばし、自身の顔を近付けて言った。
「そういうわけだ。よろしくな……これは原則だが、サツにはチクらない方が得策だぜ、なにせ捕まったところでまたポリ公どもを皆殺しにして出てくればいいだけの話だからな。あんたも自分のチクリのせいで大量の死人が出たとなったら気分が悪いだろ?」
友紀はそのまま友紀に向かって凄んでいく。友紀は真紀子の恐ろしい表情に両肩をすくませていた。それを見て上機嫌になった真紀子はそのまま立ち上がってそのまま店を後にした。
机の上には彼女が食べた分の代金が律儀にも載っていた。意外な一面に友紀は呆気に取られ、美憂は微笑んでしまっていた。
「まさか、あの最上真紀子だったとはな……」
「今は別の名前を名乗っているよ、当然最上真紀子のままだと活動できんからな」
美憂は自身の目の前に置かれたコーヒーを啜りながら言った。自身のコーヒーはすっかりと冷えてしまい口にするのを躊躇っていたものの、折角頼んだものだという理由で真紀子は躊躇う事なくコーヒーを飲み干していく。
美憂はコーヒーを飲み干した事によって自分の喉が潤っていくのを感じた。
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無意識のうちに美憂が呟くと、友紀が不意に身を乗り出して言った。
「なぁ、その箱舟会なんだが……私とその箱舟会との間に因縁があると言ったらキミは驚くかな?」
「それはあたしも興味があるな。どんな因縁があるんだ?」
「……最愛の人を取り返した後にそいつらに再度奪われたという計り知れない因縁があるんだ」
友紀は新たにコーヒーを注文し、自身の生い立ちをポツリポツリと語っていく。
彼女は孤児であった事、中学二年生の頃に占いと出会って占い師の元で専門の修行を積み、20歳の頃に一人前として認められ、独り立ちした事、そして最愛の恋人と3年前に出会った事などを楽しげな表情で語っていく。
「この頃の私はまさしく幸福の絶頂にあったよ、だが、その幸福は長くは続かなかったんだ」
その後の友紀の命運は凄惨を極めた。交際してから一年が過ぎた日にある女性が現れて、恋人を奪ったばかりではなく自身に対して酷い行いを働いた事、その相手に言うがままであったが、サタンの息子の力を用いて報復を行なって今は自由の身になった事。
だが、その力を見た恋人が離れてしまった事やその後に恋人が箱舟会に入信してしまった事などを事細かに話し終えたのである。これも全て数週間の間に起きたのだという。
「……それはあんたも災難だったな」
美憂はそれだけしかいう事ができなかった。
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