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第三部『終焉と破滅と』
神通恭介の場合ーその12
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恭介はこの戦いが続いているのが信じられなかった。あのテロリストと志恩の兄貴分といい、秀明と真紀子といいどうしてこんなにも戦い続けられるのだろう。恭介は戦いを行なっているサタンの息子たちがとんでもないものに見えてきたのである。どうしたらこの四人の戦いが止まるのだろうか。
恭介が唸り声を上げながら四人の戦いを眺めていると、不意に背後から美憂が声を掛けてきたのである。
「やっぱり、見ているだけというのは辛いよな?あたしたちとしても戦いを止めたいしな」
「た、確かにな……けど、オレにはどうしようもなくてさ」
「……お前には力がなかったか?」
「あ、あの真紀子と戦った時の力だよな?けど、双剣だけでどうやって戦えっていうんだよ?」
「その曲剣で随分と最上を苦しめたらしいな」
美憂は今恭介が利き手に持っている曲剣を用いながら言った。
「だ、誰からそんな事を聞いたんだよ!?」
声を荒げる恭介に対して、美憂が淡々とした口調で告げた。
「誰って、希空だよ。天堂希空から寿司を食いながら聞いた」
美憂の話によれば美憂は希空からその時間を買われ、寿司屋へと寄ったのだという。その際に恭介とは極力関わらない事を約束されたのだという。話が纏まって帰ろうとする際に脱獄した後の真紀子が二人が食べていた寿司屋に現れたので、急遽会食が仕切り直され、そこでボディガードになる事を迫られたのだという。
その前にやり残した事があると断って、猶予期間を与えてもらい、それが今のだという。
「だから、その申告のためにあたしとあいつは近々東京に行く事になる。だから招集に素直に応じられるのはこれが最後になるし、招集に応じなかった奴がどうなったのかは知らんけど、まぁ、脱落するだろうな」
美憂は一人寂しく鼻を鳴らしていたが、恭介はその姿がひどく哀れに見えた。
美憂も真紀子も希空のボディガードになるのならばそれ相応の対価が二人に支払われる事になるだろう。
そうすれば美憂は両親の遺した借金を返せるだろうし、真紀子としてもそれを足掛かりにまた暗黒街の顔役に戻れるかもしれない。
二人からすれば願ったり叶ったりのありがたい条件であろう。故に二人がそれを引き受けた理由も恭介は理解できた。
一方で、美憂が述べた様にゲームの事を考えるとデメリットもあるのだ。自分ならば選ばないだろう、そんな事を考えていた。
だが、同時に自分はこんな事を考えているからダメなのではないかと考え始めていく。
気が付けば恭介は双剣を構えながらそれぞれの戦いに突っ込んでいくのであった。
「……ッ!あのバカ、無茶をし過ぎだッ!」
「早く救援に向かおうよ!」
二人が慌てているにも関わらず、双剣を構えた恭介は計四体のサタンの息子をものともせずに突っ込んでいくのであった。
彼は曲剣で正彦を攻撃したかと思うと、もう片方の剣で福音の鎧を切り付けていく。福音の鎧から火花が飛び散り、福音が膝をつく場面までもが見受けられた。恭介の勢いは止まる事を知らない。二つの剣を振り回しながら縦横無尽に振る舞う姿はまさしく豪傑。戦国無双の英雄である。当然そんな恭介を一般に相手にした二人はその報いを受けて、宙に投げ出されていくのと同時に地面の上へと放り投げられていくのである。
恭介は二人を片づけたのを見届けると、そのまま秀明と真紀子との戦いに割り込んで、そのまま双剣を下から上に向かって大きく剣を振り上げていくのである。
直接的な攻撃を受けた真紀子は悲鳴を上げながら地面の上を転がっていく。
「ば、バカな……なんて力だッ!駐車場ン中で戦っていた時よりもパワーが増しているじゃあねぇか!」
「最上、お前はここで脱落しろ」
「ケッ、姫川の追っかけの癖に一丁前にほざくじゃあねぇか」
両者が互いに武器を構え直して睨み合う。暫く両者は兜越しの無言の応酬を続けていたのだが、真紀子が手に持っていた機関銃を乱射した事によって両者の戦端が開いていく。
銃弾は全て鎧の上を滑り落ちていくというわけにはいかなかった。多少は銃弾を食らったのだが、恭介は真紀子の前にまで駆け寄って飛び上がると、そのまま真紀子の腹に向かって強力な蹴りを喰らわせていったのである。
真紀子はそのまま惨めな悲鳴を上げて地面の上を転がり、壁にその体をぶつけてしまう。
壁から這い出た際に真紀子は思わず吐き捨てる。
「……ありゃあ反則だぜ……クソッタレ!進化って奴か!?ズルいぜ、全く……」
「最上、お前は姫川に嫌がらせをしていたな?オレはそれが許せないんだ」
「へっ、ここはヒーローなら大勢の人を殺したあたしを許さないとほざくところだぜ」
真紀子は血反吐を吐くのと同時に恭介に向かって皮肉を吐き捨てたのである。
だが、恭介は双剣を強く握り締めると、そのまま地面を蹴って、再び真紀子の元へと向かっていく。
真紀子はフラフラになりながらも機関銃の銃口を恭介に向かって突き付けて、恭介を迎え入れようとした時だ。
不意に自分の体が激しく動いていく事に気が付いた。体全体が紫色の暗雲に包み込まれたかと思うと、まずその手が見えた。その手にはそれまでの機関銃とは異なり、片手剣が握られていた。
彼女の持つ剣身の色は紫色であり、恭介にはどことなく妖艶な雰囲気を感じさせられた。
次に真紀子の体全体を覆っていた紫色の雲が取り払われて、姿形も変わった真紀子の姿が見えたのである。
この時暗雲が取り払われ、そこから現れた真紀子の格好は軍服から胸部と腹部とを覆う鎧へと変貌していた。
兜すら従来のものは使用されず蛇をモチーフとしたと思われる中世の拷問道具の様なものへと変化していた。
恭介は真紀子が身に付けている鎧が蛇の様なデザインになっている事に気が付く。鎧と兜だけでも大幅なデザイン変更がなされたのだが、一方で最も変化したのは首元に大きなマントにあるだろう。
蛇というよりは蝙蝠の翼を思わせる様な大きくて巨大なマントである。
恭介は予想外の展開に目を疑い、暫くの間は真紀子の変化が受けいられなかった。
恭介は人差し指を突き付けながら真紀子に向かって問い掛けた。
「お前、その姿はなんだ?」
「何って?貴様が進化して武器が追加されたのと同じで、あたしも進化したのさ、武器が最初の時とは違うが、むしろあたしは前のよりこっちの方が好きだねぇ!」
真紀子は自身の武装が進化した事が嬉しかったのか、歓喜の態度を全身で表しながら恭介に向かって叫んだ。
いや、叫んだばかりではない。真紀子は新たに自身の元に握らされた片手剣を振り回しながら恭介の元へと突っ込んでいくのである。まるで、新しいおもちゃを買ってもらった子供がそれを自慢するために友達の元へと向かってくるのと同じくらいの無邪気さであった。
だが、無邪気なのは態度だけであった。剣の勢いと真紀子の凶悪性はそのままであったのだ。
恭介は双剣を盾にして防いだが、自分の足が背後へと下がっていく事に気がつく。
押されているのだ。それに焦りを感じた恭介は慌てて真紀子の剣を弾き返し、そのまま双剣を左右それから上下から勢いよく繰り出していくのだが、ことごとく真紀子には避けられてしまうのである。
先程まで押されていた少女と同一人物とは思えない。彼女は狂気に等しい笑い声を上げながら恭介を押していくのである。
それから大きな笑い声を上げながら恭介の胸部を強く蹴り付けたのである。
恭介は悲鳴を上げながら尻をつく羽目になったのである。
だが、恭介としてもこのまま情けなく負けるつもりはない。双剣を杖にして立ち上がろうとした時だ。恭介は背後に気配を感じた。
すると、そこには両手槍を持った福音の姿が見えた。彼は何も言わなかった。代わりにそのまま恭介をその槍で突き殺そうとしていたのである。
恭介は自身の真上に双剣を構えて槍を防いだのであるが、あまりにも急であったので、構えるのが遅れてしまった。
槍は双剣をすり抜けて、恭介の兜に直撃したのである。
恭介は咄嗟の事で悲鳴も上げずに地面の上に倒れてしまう。
恭介が唸り声を上げながら四人の戦いを眺めていると、不意に背後から美憂が声を掛けてきたのである。
「やっぱり、見ているだけというのは辛いよな?あたしたちとしても戦いを止めたいしな」
「た、確かにな……けど、オレにはどうしようもなくてさ」
「……お前には力がなかったか?」
「あ、あの真紀子と戦った時の力だよな?けど、双剣だけでどうやって戦えっていうんだよ?」
「その曲剣で随分と最上を苦しめたらしいな」
美憂は今恭介が利き手に持っている曲剣を用いながら言った。
「だ、誰からそんな事を聞いたんだよ!?」
声を荒げる恭介に対して、美憂が淡々とした口調で告げた。
「誰って、希空だよ。天堂希空から寿司を食いながら聞いた」
美憂の話によれば美憂は希空からその時間を買われ、寿司屋へと寄ったのだという。その際に恭介とは極力関わらない事を約束されたのだという。話が纏まって帰ろうとする際に脱獄した後の真紀子が二人が食べていた寿司屋に現れたので、急遽会食が仕切り直され、そこでボディガードになる事を迫られたのだという。
その前にやり残した事があると断って、猶予期間を与えてもらい、それが今のだという。
「だから、その申告のためにあたしとあいつは近々東京に行く事になる。だから招集に素直に応じられるのはこれが最後になるし、招集に応じなかった奴がどうなったのかは知らんけど、まぁ、脱落するだろうな」
美憂は一人寂しく鼻を鳴らしていたが、恭介はその姿がひどく哀れに見えた。
美憂も真紀子も希空のボディガードになるのならばそれ相応の対価が二人に支払われる事になるだろう。
そうすれば美憂は両親の遺した借金を返せるだろうし、真紀子としてもそれを足掛かりにまた暗黒街の顔役に戻れるかもしれない。
二人からすれば願ったり叶ったりのありがたい条件であろう。故に二人がそれを引き受けた理由も恭介は理解できた。
一方で、美憂が述べた様にゲームの事を考えるとデメリットもあるのだ。自分ならば選ばないだろう、そんな事を考えていた。
だが、同時に自分はこんな事を考えているからダメなのではないかと考え始めていく。
気が付けば恭介は双剣を構えながらそれぞれの戦いに突っ込んでいくのであった。
「……ッ!あのバカ、無茶をし過ぎだッ!」
「早く救援に向かおうよ!」
二人が慌てているにも関わらず、双剣を構えた恭介は計四体のサタンの息子をものともせずに突っ込んでいくのであった。
彼は曲剣で正彦を攻撃したかと思うと、もう片方の剣で福音の鎧を切り付けていく。福音の鎧から火花が飛び散り、福音が膝をつく場面までもが見受けられた。恭介の勢いは止まる事を知らない。二つの剣を振り回しながら縦横無尽に振る舞う姿はまさしく豪傑。戦国無双の英雄である。当然そんな恭介を一般に相手にした二人はその報いを受けて、宙に投げ出されていくのと同時に地面の上へと放り投げられていくのである。
恭介は二人を片づけたのを見届けると、そのまま秀明と真紀子との戦いに割り込んで、そのまま双剣を下から上に向かって大きく剣を振り上げていくのである。
直接的な攻撃を受けた真紀子は悲鳴を上げながら地面の上を転がっていく。
「ば、バカな……なんて力だッ!駐車場ン中で戦っていた時よりもパワーが増しているじゃあねぇか!」
「最上、お前はここで脱落しろ」
「ケッ、姫川の追っかけの癖に一丁前にほざくじゃあねぇか」
両者が互いに武器を構え直して睨み合う。暫く両者は兜越しの無言の応酬を続けていたのだが、真紀子が手に持っていた機関銃を乱射した事によって両者の戦端が開いていく。
銃弾は全て鎧の上を滑り落ちていくというわけにはいかなかった。多少は銃弾を食らったのだが、恭介は真紀子の前にまで駆け寄って飛び上がると、そのまま真紀子の腹に向かって強力な蹴りを喰らわせていったのである。
真紀子はそのまま惨めな悲鳴を上げて地面の上を転がり、壁にその体をぶつけてしまう。
壁から這い出た際に真紀子は思わず吐き捨てる。
「……ありゃあ反則だぜ……クソッタレ!進化って奴か!?ズルいぜ、全く……」
「最上、お前は姫川に嫌がらせをしていたな?オレはそれが許せないんだ」
「へっ、ここはヒーローなら大勢の人を殺したあたしを許さないとほざくところだぜ」
真紀子は血反吐を吐くのと同時に恭介に向かって皮肉を吐き捨てたのである。
だが、恭介は双剣を強く握り締めると、そのまま地面を蹴って、再び真紀子の元へと向かっていく。
真紀子はフラフラになりながらも機関銃の銃口を恭介に向かって突き付けて、恭介を迎え入れようとした時だ。
不意に自分の体が激しく動いていく事に気が付いた。体全体が紫色の暗雲に包み込まれたかと思うと、まずその手が見えた。その手にはそれまでの機関銃とは異なり、片手剣が握られていた。
彼女の持つ剣身の色は紫色であり、恭介にはどことなく妖艶な雰囲気を感じさせられた。
次に真紀子の体全体を覆っていた紫色の雲が取り払われて、姿形も変わった真紀子の姿が見えたのである。
この時暗雲が取り払われ、そこから現れた真紀子の格好は軍服から胸部と腹部とを覆う鎧へと変貌していた。
兜すら従来のものは使用されず蛇をモチーフとしたと思われる中世の拷問道具の様なものへと変化していた。
恭介は真紀子が身に付けている鎧が蛇の様なデザインになっている事に気が付く。鎧と兜だけでも大幅なデザイン変更がなされたのだが、一方で最も変化したのは首元に大きなマントにあるだろう。
蛇というよりは蝙蝠の翼を思わせる様な大きくて巨大なマントである。
恭介は予想外の展開に目を疑い、暫くの間は真紀子の変化が受けいられなかった。
恭介は人差し指を突き付けながら真紀子に向かって問い掛けた。
「お前、その姿はなんだ?」
「何って?貴様が進化して武器が追加されたのと同じで、あたしも進化したのさ、武器が最初の時とは違うが、むしろあたしは前のよりこっちの方が好きだねぇ!」
真紀子は自身の武装が進化した事が嬉しかったのか、歓喜の態度を全身で表しながら恭介に向かって叫んだ。
いや、叫んだばかりではない。真紀子は新たに自身の元に握らされた片手剣を振り回しながら恭介の元へと突っ込んでいくのである。まるで、新しいおもちゃを買ってもらった子供がそれを自慢するために友達の元へと向かってくるのと同じくらいの無邪気さであった。
だが、無邪気なのは態度だけであった。剣の勢いと真紀子の凶悪性はそのままであったのだ。
恭介は双剣を盾にして防いだが、自分の足が背後へと下がっていく事に気がつく。
押されているのだ。それに焦りを感じた恭介は慌てて真紀子の剣を弾き返し、そのまま双剣を左右それから上下から勢いよく繰り出していくのだが、ことごとく真紀子には避けられてしまうのである。
先程まで押されていた少女と同一人物とは思えない。彼女は狂気に等しい笑い声を上げながら恭介を押していくのである。
それから大きな笑い声を上げながら恭介の胸部を強く蹴り付けたのである。
恭介は悲鳴を上げながら尻をつく羽目になったのである。
だが、恭介としてもこのまま情けなく負けるつもりはない。双剣を杖にして立ち上がろうとした時だ。恭介は背後に気配を感じた。
すると、そこには両手槍を持った福音の姿が見えた。彼は何も言わなかった。代わりにそのまま恭介をその槍で突き殺そうとしていたのである。
恭介は自身の真上に双剣を構えて槍を防いだのであるが、あまりにも急であったので、構えるのが遅れてしまった。
槍は双剣をすり抜けて、恭介の兜に直撃したのである。
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