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エピローグ『悪魔の使者たちは黄昏時に天国の夢を見るか?』
世界を救う理由を考えた場合
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「ケッ、しつこいやろーだぜッ!」
真紀子は機関銃を乱射しながら非戦派の首領である剛に対して銃撃を繰り出していく。剛はそれに対抗して自身の武器を使用して果敢に挑み掛かっていくが、相手が機関銃では分が悪いのか、中々迫る事ができなかった。近距離武器が出てしまったのが運の尽きであったのかもしれない。
だが、それに対して応援が現れる。美咲である。彼女は鎖を振り回し、それから真紀子の体を巻き付けたのである。
そのまま乱暴に軍服姿の真紀子を鎖を用いて引っ張っていくのだが、彼女は背後に気配を感じて、慌てて手に持っていた鎖を振っていく。
鎖と巨大なナイフとが重なり合う。どうやら例の穴埋め要因の参加者であるらしい。ここ最近になってゲームに乱入する機会が増えており、剛はそれを厄介に思っていた。
このまま戦いをかき乱されては困る。剛が武器を携えてその新たな参加者たちへと挑み掛かろうとした時だ。背後から気配を感じ、彼は慌てて振り変えって武器を振るう。
同時に武器と武器とが打ち付け合う音が鳴り響いていく。
剛が慌てて足を下がっていくと、そこには双剣と地面の上を這う蛇を思わせるような剣を構える恭介と美憂の姿。
迫り来る二人。絶望という空気が漂う中、そこに一筋の光明が見えた。
志恩である。志恩がランスを振りかぶりながら二人に襲い掛かっていったのである。
剛もそれを見計らって志恩に加勢し、恭介へと襲い掛かっていく。
乱戦は激化し、戦いの舞台となっている郊外の廃ホテルのあちこちに傷が入っていく。
その中でも一番多く傷を付けたのは真行寺美咲である。美咲は武装を強化させる事によって、その衝撃で自身の鎖から逃れた真紀子を捕らえるためにめちゃくちゃに分銅の付いた鎖を放り投げていっていたのである。余談ではあるが、この分銅は最近になって付けられたのである。
その衝撃のためかホテルのあちこちにヒビが入っていく。
真紀子はホテルの中を走る過程で、臆病な美咲を怯えさせるために脅しがてらに叫ぶ。
「クソッタレ!ここ心霊スポットで有名な廃ホテルなんだぜ!そのホテルをバカスカ壊しやがってッ!テメェ、幽霊に祟られてもしらねぇぞ!」
美咲は思わず肩をすくめた。真紀子と異なり美咲は引っ込み思案でどちらかといえば気弱な性格である。故に『幽霊』という単語を出されれば足が止まってしまうのだ。
真紀子はその隙を利用して美咲の元へと近付き、剣を真上から一直線に斬り落としていく。
美咲の鎧から火花が生じ、美咲は膝を突いた後に地面の上に倒れ込む。その際に鎖鎌が美咲の手から離れて
真紀子はその美咲を思いっきり蹴り飛ばし、兜を剥ぎ取ってその命を奪おうとした時だ。
美咲は体に鞭を打って寝返りを打ち、そのまま真紀子の足元を両手で掴む。
「て、テメェ!離しやがれ!」
真紀子は大きな声で抗議の声を上げたものの、美咲は容赦しない。足を掴む手に体重をかけて真紀子を道連れにしたのであった。
それからは真紀子と倒れながらの格闘戦となったのである。激しい殴り合いの戦いが繰り広げられるものの、やはり喧嘩慣れしているのであろう。真紀子の方が有利に戦いを進めていく。
真紀子は最後に兜越しから美咲へと右ストレートを繰り出すと、そのまま彼女の前から尻尾を巻いて逃げ出していくのである。
「待て、逃がさない……」
美咲は執念から真紀子を捉えようとしたのだが、真紀子の逃げ足は早くそのまま戦場から離脱してしまったのである。
真紀子が逃亡したのを見て、他の主戦派の面々やもう一人のサタンの息子も逃亡の機会ができたと判断したのだろう。
全員が尻尾を巻いて逃げ帰っていく。
敵全員が逃亡するのを見かけて、剛は思わず両肩を落とし溜息を吐く。
「やれやれ、今回も決着が付かなかったのか」
「……そうみたいですね」
同じく武装を解除した美咲が残念そうに呟いていく。剛が志恩に向かって警告の言葉を発した日以来例のゲームは三度も行われたのだが、未だにサタンの息子は数を減らしていないし、全員が団結するなんていう結末にも至っていない。
戦いたい人間に、戦いたくない人間。そのジレンマは終わらない。
剛はそこまで考えたところで大きく溜息を吐く。
自分は悪魔学の権威として2012年の年末に訪れるであろう人類滅亡の日を伝えたつもりだというのに、一部の人間たちは自らのくだらない欲望のためにその事実から目を背け、或いは目を閉じて直視しようとしない。
いっそのこと、世間に公表してやろうか。公表すれば世界の人々も慌て始めるのではないのだろうか。
剛はそう考えたのだが、そのような事を行えば嘲笑われるのがオチだ。
せいぜい小学生が給食の際に興じる怪談話程度のものにしかなるまい。
1999年に人類全体が滅亡するというノストラダムスの予言に恐怖して小学生の頃を過ごしていた自分だからこそ確信を持って言えた。
仮に信じてもらえた場合でもよくない結果が引き起こされる事のは想像できる。世界中がパニックを起こし、日本においても暴動が発生するだろう。とりわけ2001年以来は情勢が不安定な時代が続いているのだ。
アメリカは勿論中国やロシアがどの様な反応を示すのか想像もできない。
大国同士の駆け引きの後に残るのは意味のない魔女狩りであろう。ゲームに参加している悪魔やその契約者は僅かしかいないのだが、一般の人々はそれを知らない。疑心暗鬼になってお互いに殺し合う姿が容易に想像できる。
最後には政府による悪魔を取り締まるための部隊や機関が創設され、悪魔と断定された無辜の民を殺し続けるだろう。
人々はそのまま殺し合いを続け、最後には核兵器を撃ち合うだろう。
よしんば核戦争を生き残れたとしても最後に待つのは地獄からこの世に現れる悪魔たちの群れである。どうして残った僅かな人々で戦えるのだろうか。
ここまで具体的な例を思い付いたところで、剛はこれまでの自分の決断が間違っていなかったという事に確信を持てたが、同時に事態が好転しない事に苛立ちさえ感じていた。
どうすれば人類の滅亡を止められる?どうすれば世界は滅ばないのだ?
剛が頭を抱えながら廃ホテルからの道一人で歩いていた時だ。不意に自身の体が背後から突き飛ばされた。剛が慌てて背後を振り返ると、そこには柄の悪い青年や少女たちがパイプやらナイフやらを持って待ち構えていたのである。
剛はどうしてかと頭を悩ませていたが、戦闘の際に真紀子の発した言葉を思い返す。
『心霊スポット』という言葉を。同時に心霊スポットの近くには不良たちが屯するという話も聞いた事があった。
不良たちはパイプやらナイフやらを持って剛に近付いていくと、無言で剛の頭をパイプで殴り付けた。
剛は悲鳴を上げて倒れたが、不良たちは容赦しない。次々とパイプによる攻撃を繰り出していき、最後には剛の身包みを剥がしていく。
財布を取られ、上着を取られ、しまいには靴さえも剥がされてしまう。
剛は涙を上げて抗議の言葉を放つが、その言葉に対して返ってきたのは不良の強烈な右ストレートであった。
怖い。誰か助けて。そんな思いを抱いていた時だ。不意に不良たちが血飛沫を上げて倒れ込む。
剛が慌てて起き上がって辺りを確認すると、そこにはルシファーの気まぐれによって参加が認められたサタンの息子が立っていた。
彼女は血の付いた大きなナイフを不良たちの衣服で拭うと鞘へと戻し、そのまま剛に向かって手を差し伸べる。
「平気?」
「へ、平気だ。だが、助けてくれた事には感謝させてもらおう。ありがとう」
剛は感謝の言葉を述べると、不良たちから奪われたものを回収すると、その場から逃げる様にその場を去っていくのであった。
彼女ーー明日山百合絵は兜を脱ぎ、走り去っていく剛の背中を黙って見つめ続けていた。
真紀子は機関銃を乱射しながら非戦派の首領である剛に対して銃撃を繰り出していく。剛はそれに対抗して自身の武器を使用して果敢に挑み掛かっていくが、相手が機関銃では分が悪いのか、中々迫る事ができなかった。近距離武器が出てしまったのが運の尽きであったのかもしれない。
だが、それに対して応援が現れる。美咲である。彼女は鎖を振り回し、それから真紀子の体を巻き付けたのである。
そのまま乱暴に軍服姿の真紀子を鎖を用いて引っ張っていくのだが、彼女は背後に気配を感じて、慌てて手に持っていた鎖を振っていく。
鎖と巨大なナイフとが重なり合う。どうやら例の穴埋め要因の参加者であるらしい。ここ最近になってゲームに乱入する機会が増えており、剛はそれを厄介に思っていた。
このまま戦いをかき乱されては困る。剛が武器を携えてその新たな参加者たちへと挑み掛かろうとした時だ。背後から気配を感じ、彼は慌てて振り変えって武器を振るう。
同時に武器と武器とが打ち付け合う音が鳴り響いていく。
剛が慌てて足を下がっていくと、そこには双剣と地面の上を這う蛇を思わせるような剣を構える恭介と美憂の姿。
迫り来る二人。絶望という空気が漂う中、そこに一筋の光明が見えた。
志恩である。志恩がランスを振りかぶりながら二人に襲い掛かっていったのである。
剛もそれを見計らって志恩に加勢し、恭介へと襲い掛かっていく。
乱戦は激化し、戦いの舞台となっている郊外の廃ホテルのあちこちに傷が入っていく。
その中でも一番多く傷を付けたのは真行寺美咲である。美咲は武装を強化させる事によって、その衝撃で自身の鎖から逃れた真紀子を捕らえるためにめちゃくちゃに分銅の付いた鎖を放り投げていっていたのである。余談ではあるが、この分銅は最近になって付けられたのである。
その衝撃のためかホテルのあちこちにヒビが入っていく。
真紀子はホテルの中を走る過程で、臆病な美咲を怯えさせるために脅しがてらに叫ぶ。
「クソッタレ!ここ心霊スポットで有名な廃ホテルなんだぜ!そのホテルをバカスカ壊しやがってッ!テメェ、幽霊に祟られてもしらねぇぞ!」
美咲は思わず肩をすくめた。真紀子と異なり美咲は引っ込み思案でどちらかといえば気弱な性格である。故に『幽霊』という単語を出されれば足が止まってしまうのだ。
真紀子はその隙を利用して美咲の元へと近付き、剣を真上から一直線に斬り落としていく。
美咲の鎧から火花が生じ、美咲は膝を突いた後に地面の上に倒れ込む。その際に鎖鎌が美咲の手から離れて
真紀子はその美咲を思いっきり蹴り飛ばし、兜を剥ぎ取ってその命を奪おうとした時だ。
美咲は体に鞭を打って寝返りを打ち、そのまま真紀子の足元を両手で掴む。
「て、テメェ!離しやがれ!」
真紀子は大きな声で抗議の声を上げたものの、美咲は容赦しない。足を掴む手に体重をかけて真紀子を道連れにしたのであった。
それからは真紀子と倒れながらの格闘戦となったのである。激しい殴り合いの戦いが繰り広げられるものの、やはり喧嘩慣れしているのであろう。真紀子の方が有利に戦いを進めていく。
真紀子は最後に兜越しから美咲へと右ストレートを繰り出すと、そのまま彼女の前から尻尾を巻いて逃げ出していくのである。
「待て、逃がさない……」
美咲は執念から真紀子を捉えようとしたのだが、真紀子の逃げ足は早くそのまま戦場から離脱してしまったのである。
真紀子が逃亡したのを見て、他の主戦派の面々やもう一人のサタンの息子も逃亡の機会ができたと判断したのだろう。
全員が尻尾を巻いて逃げ帰っていく。
敵全員が逃亡するのを見かけて、剛は思わず両肩を落とし溜息を吐く。
「やれやれ、今回も決着が付かなかったのか」
「……そうみたいですね」
同じく武装を解除した美咲が残念そうに呟いていく。剛が志恩に向かって警告の言葉を発した日以来例のゲームは三度も行われたのだが、未だにサタンの息子は数を減らしていないし、全員が団結するなんていう結末にも至っていない。
戦いたい人間に、戦いたくない人間。そのジレンマは終わらない。
剛はそこまで考えたところで大きく溜息を吐く。
自分は悪魔学の権威として2012年の年末に訪れるであろう人類滅亡の日を伝えたつもりだというのに、一部の人間たちは自らのくだらない欲望のためにその事実から目を背け、或いは目を閉じて直視しようとしない。
いっそのこと、世間に公表してやろうか。公表すれば世界の人々も慌て始めるのではないのだろうか。
剛はそう考えたのだが、そのような事を行えば嘲笑われるのがオチだ。
せいぜい小学生が給食の際に興じる怪談話程度のものにしかなるまい。
1999年に人類全体が滅亡するというノストラダムスの予言に恐怖して小学生の頃を過ごしていた自分だからこそ確信を持って言えた。
仮に信じてもらえた場合でもよくない結果が引き起こされる事のは想像できる。世界中がパニックを起こし、日本においても暴動が発生するだろう。とりわけ2001年以来は情勢が不安定な時代が続いているのだ。
アメリカは勿論中国やロシアがどの様な反応を示すのか想像もできない。
大国同士の駆け引きの後に残るのは意味のない魔女狩りであろう。ゲームに参加している悪魔やその契約者は僅かしかいないのだが、一般の人々はそれを知らない。疑心暗鬼になってお互いに殺し合う姿が容易に想像できる。
最後には政府による悪魔を取り締まるための部隊や機関が創設され、悪魔と断定された無辜の民を殺し続けるだろう。
人々はそのまま殺し合いを続け、最後には核兵器を撃ち合うだろう。
よしんば核戦争を生き残れたとしても最後に待つのは地獄からこの世に現れる悪魔たちの群れである。どうして残った僅かな人々で戦えるのだろうか。
ここまで具体的な例を思い付いたところで、剛はこれまでの自分の決断が間違っていなかったという事に確信を持てたが、同時に事態が好転しない事に苛立ちさえ感じていた。
どうすれば人類の滅亡を止められる?どうすれば世界は滅ばないのだ?
剛が頭を抱えながら廃ホテルからの道一人で歩いていた時だ。不意に自身の体が背後から突き飛ばされた。剛が慌てて背後を振り返ると、そこには柄の悪い青年や少女たちがパイプやらナイフやらを持って待ち構えていたのである。
剛はどうしてかと頭を悩ませていたが、戦闘の際に真紀子の発した言葉を思い返す。
『心霊スポット』という言葉を。同時に心霊スポットの近くには不良たちが屯するという話も聞いた事があった。
不良たちはパイプやらナイフやらを持って剛に近付いていくと、無言で剛の頭をパイプで殴り付けた。
剛は悲鳴を上げて倒れたが、不良たちは容赦しない。次々とパイプによる攻撃を繰り出していき、最後には剛の身包みを剥がしていく。
財布を取られ、上着を取られ、しまいには靴さえも剥がされてしまう。
剛は涙を上げて抗議の言葉を放つが、その言葉に対して返ってきたのは不良の強烈な右ストレートであった。
怖い。誰か助けて。そんな思いを抱いていた時だ。不意に不良たちが血飛沫を上げて倒れ込む。
剛が慌てて起き上がって辺りを確認すると、そこにはルシファーの気まぐれによって参加が認められたサタンの息子が立っていた。
彼女は血の付いた大きなナイフを不良たちの衣服で拭うと鞘へと戻し、そのまま剛に向かって手を差し伸べる。
「平気?」
「へ、平気だ。だが、助けてくれた事には感謝させてもらおう。ありがとう」
剛は感謝の言葉を述べると、不良たちから奪われたものを回収すると、その場から逃げる様にその場を去っていくのであった。
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