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サラマンダー・パシュート編
ファニーの街の作戦会議
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ファーニーの街の三階建てのビルディング。
その最上階に存在する会議室の中でその会議は開かれていた。
円卓の席の上で十人の男女が並べられており、その顔ぶれは上は七十過ぎから下は二十後半という顔触れであった。
地下組織『サラマンダー』の幹部全員が部屋に集まっている事になるのだが、幹部達の目の先に映る円卓の先に存在する肘掛の付いた豪華な椅子。
その上に座る男は忙しなく組んだ指を弄っていく。
その男に対し、萎縮したのか幹部の中でも一番若いと思われる男が手を挙げて発言する。
「No.0!私は麻薬部門の方で成果を上げました!王国内におけるデス・ヘブンの普及率は既に各都市の闇部分で動き出しております!」
若い男性幹部に続いて発言したのは中年のだが、色気のある妖艶な女性。彼女はボスや他の仲間からはNo.6としか呼ばれている強盗部門のトップであった。
「No.0!我がチームは王国内における金塊輸送馬車の強奪に成功しました!その額は合計で2000万王国ドル!これだけの現金を一斉に回収する事に成功致しましたッ!」
「たったの2000万だと、その程度の額で貴様は誇らしげに報告してきたのか?」
男は席から立ち上がると、No.6の元へと向かっていく。
両目に恐怖の色を浮かべる彼女を掴み上げて、
「No.1はどうだ?貴様の倍以上の額を常に報告してきたぞ、なのに貴様はたったの2000万で大威張りか?役立たずめ」
男はそう言ってNo.6の首を力強く絞めていく。そこから先は一方的な虐殺だった。あまりの凄惨な様子に同じ女性幹部はいや、男性の幹部もあまりの惨たらしさに目を背け続けている。
「No.6……お前はもう要らぬ。この場で処刑してくれようぞ」
男はそう言って躊躇う事なく幹部を処刑していく。
男はいや、ゲオルグはNo.6の処刑が完了したのを確信しすると、彼女の死体を乱暴に地面に落とす。
顔に怯えた表情を浮かべた幹部達に向かって、ゲオルグは死亡した元No.6の死体を指差す。
「よく見ておけ、これに続きたくなければ、貴様らも今後は充分な注意を払って私に物を言うように……」
No.0の言葉にいや、ゲオルグ・ロメインの言葉に幹部達は平伏していく。
続いてこの中における最高齢の幹部だと思われる白い頭に正装姿の老人が立ち上がる。
「わ、我が部門ではーー」
「成績が落ちた。だが、今後は改善していきたいと思う。そう言いたいのだろう?No.2」
No.2と呼ばれた老人は萎縮し、その場に座り込む。
見抜かれているのだ。もう、お終いだ。No.2は死を覚悟して席を立ち、その場から逃れようとしたのだが、その男をNo.0は容赦なく制裁する。
背中にナイフを突き刺された男の背中を見て幹部の何人かが言葉を失ってしまう。
だが、ゲオルグは彼らが黙る事を許さない。
サラマンダーの首領は容赦をする事なく彼らに成果を上げるように告げていく。
結果、彼の不興を買い死亡したのは先のNo.2とNo.6を含めて八人となった。
幹部は四人に分担され、最後に残った若い男女が死亡した八名のポストをそれぞれが兼任する事になった。
そして、彼らは大役を任されたという自尊心を持ち、その場から帰ろうとしたのだが、ビルディングの前がやけに騒がしい事に気が付く。
すると、会議を行なっていた部屋が勢いよく開かれ、柄の悪い男が切羽詰まった様子で事の顛末を報告していく。
「な、何……まさか、No.1が!?」
「ええ、間違いありません!侵入してきたガキどもはNo.1からここの住所を侵入してきたと言っていましたッ!」
その言葉を聞いてゲオルグは歯をギリギリと鳴らす。こんな事ならば、No.1にも見張りを付けて送れば良かったのだ。
No.1が負けるとは思っていなかった自分にも過信があった事は彼も認めている。
だが、それを吟味したとしてもあの男には失望させられた。
いや、失望した所の責任はでは無い。秘密のアジトの場所を知られたという事に関しては最早あの男一人だけの責任に取らせる訳にはいかないのだ。
ゲオルグは最後に残った若い男女二人に命令を下す。
「いいか、この建物を死守しろ、何としてでも奴らを始末しろ、良いな」
最後に残った幹部ことNo.8は顔一杯に満面の笑みを浮かべて、
「勿論でございます。あなた様にお役に立てるのならば、この私は幸せでございます。直ぐにでも我々の屋敷に潜入した賊どもを始末してご覧にいれましょう」
若い男は丁寧に膝を折り、頭を下げた後に秘密の会合の開かれていた奥の部屋から出て、賊徒の迎撃に向かう。
No.5を務めるタチアナ・グレッグは彼と同様の丁寧なお辞儀をしてから、賊徒たちの迎撃に向かう。
ゲオルグは密かに爪を噛む。自分に間違いがあってはいけないのだと思い返す。
彼は前世は日本という国でエリートの職に就いていた。エリートの彼は順風満帆の日々を送っていたのだが、ある日、彼はバス会社の暴走事故に巻き込まれて死亡してしまったのだ。
なぜなのだろう。彼は死の間際、渋谷のスクランブル交差点で事故に巻き込まれた多くの人々に巻き込まれながら神を恨む。
殺すのならば、エリートの自分ではなく、他の一般大衆。それこそ、何の苦労もせずに世間を自分の母親だと甘えているような連中を連れて行け、と。
だが、呪詛をしてばかりもいられない。トラックに轢かれた傷は思ったよりも深く、加えて彼は正面から思い切り跳ねられた勢いで死んでしまおうとしているのだから。
だが、そんな折にようやく神なる存在は現れ、自分に向かって告げた。これから、この世界と少し似た特殊な世界へと連れて行くのだと。
ゲオルグはいや、日本のエリートサラリーマンは強い口調で反論した。
ふざけるな、自分の積み上げてきたキャリアはどうなる、と。
すると、神なる存在はそのキャリアに相応しい分の力を与えて異世界に転生させると告げたのだった。
彼は最後にもう一度罵声を浴びせようとしたが、そこで意識が途切れてしまう。
気が付けば、彼は見知らぬ赤ん坊へと生まれ変わり、神の言う通り強力な魔法を得て、近くの王立魔法学院を前世と同じように努力を重ねて主席へと成り上がっていく。
彼はこの西部劇とファンタジーがハイブリットした世界でも優位に過ごせるのかと考えたが、大学在学中の二年生の時に麻薬を吸っていたという嫌疑を掛けられて追放されてからは彼は両親からも縁を切られ、とうとう暗黒街にまで足を踏み入れてしまう。
だが、彼はその暗黒街でも成り上がってやろうかと考え、ギャングを虐殺し、力を誇示した上でサラマンダーという組織を結成し、王国の裏社会を牛耳る一歩手前の所にまで迫ったというのに、一人の部下がある賞金稼ぎに捕まえられてからはというもの転落を辿る一方である。
ここで逃げるにしても、自分の組織を壊滅させた少女に報復しなければ気が済まない。
男は呼び鈴を鳴らし、秘書を呼び出すと、秘書の持ってきた自動式の拳銃を持つ。
生前の世界でという所のモーゼルピストルの形をしたチャチな自動拳銃であったが、無いよりはマシだ。
そう考えて、彼はこの部屋で邪魔者を待ち伏せする事に決めた。
大丈夫だ。自分は神に守られているのだ。
ゲオルグは右手に持っていた拳銃を握り締めながらそんな事を考えていく。
その最上階に存在する会議室の中でその会議は開かれていた。
円卓の席の上で十人の男女が並べられており、その顔ぶれは上は七十過ぎから下は二十後半という顔触れであった。
地下組織『サラマンダー』の幹部全員が部屋に集まっている事になるのだが、幹部達の目の先に映る円卓の先に存在する肘掛の付いた豪華な椅子。
その上に座る男は忙しなく組んだ指を弄っていく。
その男に対し、萎縮したのか幹部の中でも一番若いと思われる男が手を挙げて発言する。
「No.0!私は麻薬部門の方で成果を上げました!王国内におけるデス・ヘブンの普及率は既に各都市の闇部分で動き出しております!」
若い男性幹部に続いて発言したのは中年のだが、色気のある妖艶な女性。彼女はボスや他の仲間からはNo.6としか呼ばれている強盗部門のトップであった。
「No.0!我がチームは王国内における金塊輸送馬車の強奪に成功しました!その額は合計で2000万王国ドル!これだけの現金を一斉に回収する事に成功致しましたッ!」
「たったの2000万だと、その程度の額で貴様は誇らしげに報告してきたのか?」
男は席から立ち上がると、No.6の元へと向かっていく。
両目に恐怖の色を浮かべる彼女を掴み上げて、
「No.1はどうだ?貴様の倍以上の額を常に報告してきたぞ、なのに貴様はたったの2000万で大威張りか?役立たずめ」
男はそう言ってNo.6の首を力強く絞めていく。そこから先は一方的な虐殺だった。あまりの凄惨な様子に同じ女性幹部はいや、男性の幹部もあまりの惨たらしさに目を背け続けている。
「No.6……お前はもう要らぬ。この場で処刑してくれようぞ」
男はそう言って躊躇う事なく幹部を処刑していく。
男はいや、ゲオルグはNo.6の処刑が完了したのを確信しすると、彼女の死体を乱暴に地面に落とす。
顔に怯えた表情を浮かべた幹部達に向かって、ゲオルグは死亡した元No.6の死体を指差す。
「よく見ておけ、これに続きたくなければ、貴様らも今後は充分な注意を払って私に物を言うように……」
No.0の言葉にいや、ゲオルグ・ロメインの言葉に幹部達は平伏していく。
続いてこの中における最高齢の幹部だと思われる白い頭に正装姿の老人が立ち上がる。
「わ、我が部門ではーー」
「成績が落ちた。だが、今後は改善していきたいと思う。そう言いたいのだろう?No.2」
No.2と呼ばれた老人は萎縮し、その場に座り込む。
見抜かれているのだ。もう、お終いだ。No.2は死を覚悟して席を立ち、その場から逃れようとしたのだが、その男をNo.0は容赦なく制裁する。
背中にナイフを突き刺された男の背中を見て幹部の何人かが言葉を失ってしまう。
だが、ゲオルグは彼らが黙る事を許さない。
サラマンダーの首領は容赦をする事なく彼らに成果を上げるように告げていく。
結果、彼の不興を買い死亡したのは先のNo.2とNo.6を含めて八人となった。
幹部は四人に分担され、最後に残った若い男女が死亡した八名のポストをそれぞれが兼任する事になった。
そして、彼らは大役を任されたという自尊心を持ち、その場から帰ろうとしたのだが、ビルディングの前がやけに騒がしい事に気が付く。
すると、会議を行なっていた部屋が勢いよく開かれ、柄の悪い男が切羽詰まった様子で事の顛末を報告していく。
「な、何……まさか、No.1が!?」
「ええ、間違いありません!侵入してきたガキどもはNo.1からここの住所を侵入してきたと言っていましたッ!」
その言葉を聞いてゲオルグは歯をギリギリと鳴らす。こんな事ならば、No.1にも見張りを付けて送れば良かったのだ。
No.1が負けるとは思っていなかった自分にも過信があった事は彼も認めている。
だが、それを吟味したとしてもあの男には失望させられた。
いや、失望した所の責任はでは無い。秘密のアジトの場所を知られたという事に関しては最早あの男一人だけの責任に取らせる訳にはいかないのだ。
ゲオルグは最後に残った若い男女二人に命令を下す。
「いいか、この建物を死守しろ、何としてでも奴らを始末しろ、良いな」
最後に残った幹部ことNo.8は顔一杯に満面の笑みを浮かべて、
「勿論でございます。あなた様にお役に立てるのならば、この私は幸せでございます。直ぐにでも我々の屋敷に潜入した賊どもを始末してご覧にいれましょう」
若い男は丁寧に膝を折り、頭を下げた後に秘密の会合の開かれていた奥の部屋から出て、賊徒の迎撃に向かう。
No.5を務めるタチアナ・グレッグは彼と同様の丁寧なお辞儀をしてから、賊徒たちの迎撃に向かう。
ゲオルグは密かに爪を噛む。自分に間違いがあってはいけないのだと思い返す。
彼は前世は日本という国でエリートの職に就いていた。エリートの彼は順風満帆の日々を送っていたのだが、ある日、彼はバス会社の暴走事故に巻き込まれて死亡してしまったのだ。
なぜなのだろう。彼は死の間際、渋谷のスクランブル交差点で事故に巻き込まれた多くの人々に巻き込まれながら神を恨む。
殺すのならば、エリートの自分ではなく、他の一般大衆。それこそ、何の苦労もせずに世間を自分の母親だと甘えているような連中を連れて行け、と。
だが、呪詛をしてばかりもいられない。トラックに轢かれた傷は思ったよりも深く、加えて彼は正面から思い切り跳ねられた勢いで死んでしまおうとしているのだから。
だが、そんな折にようやく神なる存在は現れ、自分に向かって告げた。これから、この世界と少し似た特殊な世界へと連れて行くのだと。
ゲオルグはいや、日本のエリートサラリーマンは強い口調で反論した。
ふざけるな、自分の積み上げてきたキャリアはどうなる、と。
すると、神なる存在はそのキャリアに相応しい分の力を与えて異世界に転生させると告げたのだった。
彼は最後にもう一度罵声を浴びせようとしたが、そこで意識が途切れてしまう。
気が付けば、彼は見知らぬ赤ん坊へと生まれ変わり、神の言う通り強力な魔法を得て、近くの王立魔法学院を前世と同じように努力を重ねて主席へと成り上がっていく。
彼はこの西部劇とファンタジーがハイブリットした世界でも優位に過ごせるのかと考えたが、大学在学中の二年生の時に麻薬を吸っていたという嫌疑を掛けられて追放されてからは彼は両親からも縁を切られ、とうとう暗黒街にまで足を踏み入れてしまう。
だが、彼はその暗黒街でも成り上がってやろうかと考え、ギャングを虐殺し、力を誇示した上でサラマンダーという組織を結成し、王国の裏社会を牛耳る一歩手前の所にまで迫ったというのに、一人の部下がある賞金稼ぎに捕まえられてからはというもの転落を辿る一方である。
ここで逃げるにしても、自分の組織を壊滅させた少女に報復しなければ気が済まない。
男は呼び鈴を鳴らし、秘書を呼び出すと、秘書の持ってきた自動式の拳銃を持つ。
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