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オール・ザ・ソルジャーズマン編
王都動乱の序章
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突如、現れた会長に一番憎悪の念を向けていたのは恐らく父であっただろう。父は元来の性質のためか彼自身のプライベートに他人、特に王族貴族以外の階級の人間が踏み込む事を嫌う。
父は背後の壁に飾ってあったロングソードを手に取り、その無礼者を斬り殺そうとしたのだが、私は慌てて父を止めて事情を話す。
結果としてロングソードの刃が光り、会長の首が跳ね飛ばされるという事態だけは防がれたが、依然として彼女が今から話す話が何の意味もなければ即座に斬り落とすのだそうだ。
だが、会長はそんな事など気にする事なく私に向かって笑い掛けて、
「ねぇ、ミス・スペンサー。あなたはどうしたい?」
「……。どういう意味かしら?会長」
会長のいう事は全く持って意味が分からない。私が首を傾げていると、会長は乾いた笑い声を漏らして、
「だってさぁ~あんたは危機を伝えるとか言っているくせに何もしようとしないじゃん。それって防ぎたくないって事なんじゃあないのかな。そうでしょ?式の前日に伝えて中止を宣告しようなんて誰にでもできるって」
彼女は歯を見せて私に笑い掛けた。と、会長の言葉につられて両親が私に険しい目を向けていく。仕方がない。ここまで調べたのだが、武器の放出に関わっている部隊は多く存在し、それに混じっている黒幕を突き止めるのは難しかったのだ。私が思わず視線を逸らしていると代わりに妹が席から立ち上がり、
「待ってください!お姉様にも不測の事態はあった筈です!その様な決めつけでお姉様が初めから、私たちを見捨てるなんてッ!」
「でも、可能性はあるわけじゃん。それに、さっきの話を聞いていたけれども、全然話そうとしなかったじゃあない。それは無意識のうちにあなた達を見捨てようとしているんじゃあないかな?」
「その様な事をお姉様がなさる訳がありません!お姉様はずっと私や王室を助けてようとくださっています!」
「そうか、そうか、お姫様がそう信じるんだったら、私もそれ以上の口出しをする気は無いけどさーー」
「それくらいで良いだろう。それよりも、お前がここに来た理由をそろそろ話してもらおうじゃあないか」
その言葉に会長は調子良さそうに指を鳴らして、
「待ってましたッ!今日は明日の討論会の日に陛下に仇する逆賊の名前を持ってここに参ったんですよ」
会長は部屋に用意されていた余り紙で書いた紙を机の上に放り投げる。
父は側に控えていた従者に命じて紙を取りに行かせる。従者は父に命じられた通りに紙を拾いに行き、紙を父に手渡す。
父は会長の書いた紙を暫く眺めていたのだが、直ぐに紙を机の上に叩き付けて、
「こんな事は嘘に決まっておる。推測だッ!あの男が、ライアンがこんな事をする筈が無かろうッ!」
「信じるか信じないかは陛下のご自由ですけれどぉ~それでも、一応は警戒しておく必要があるとは思いますよぉ~」
そう言うと彼女は怪しげな笑顔を浮かべて広間の扉を閉めて出て行く。
それを見た父は暫くの間考える素振りを見せていたが、やがて考えるのをやめて従者を呼び、彼に耳打ちをする。
その際に従者の顔色が見えたのだが、相当に驚いた表情だった事から、私には父が何を命じたのかを知ったような気がする。明日の討論会はどうなるのだろう。
そんな事を考えながら、私は夕食を口にしていく。
もし、本当に明日の討論会に会長の書類に書かれた名前の軍人が指揮する部隊が書いてあるとしたら、明日は大規模な封鎖が敷かれる事になりそうだ。
父は背後の壁に飾ってあったロングソードを手に取り、その無礼者を斬り殺そうとしたのだが、私は慌てて父を止めて事情を話す。
結果としてロングソードの刃が光り、会長の首が跳ね飛ばされるという事態だけは防がれたが、依然として彼女が今から話す話が何の意味もなければ即座に斬り落とすのだそうだ。
だが、会長はそんな事など気にする事なく私に向かって笑い掛けて、
「ねぇ、ミス・スペンサー。あなたはどうしたい?」
「……。どういう意味かしら?会長」
会長のいう事は全く持って意味が分からない。私が首を傾げていると、会長は乾いた笑い声を漏らして、
「だってさぁ~あんたは危機を伝えるとか言っているくせに何もしようとしないじゃん。それって防ぎたくないって事なんじゃあないのかな。そうでしょ?式の前日に伝えて中止を宣告しようなんて誰にでもできるって」
彼女は歯を見せて私に笑い掛けた。と、会長の言葉につられて両親が私に険しい目を向けていく。仕方がない。ここまで調べたのだが、武器の放出に関わっている部隊は多く存在し、それに混じっている黒幕を突き止めるのは難しかったのだ。私が思わず視線を逸らしていると代わりに妹が席から立ち上がり、
「待ってください!お姉様にも不測の事態はあった筈です!その様な決めつけでお姉様が初めから、私たちを見捨てるなんてッ!」
「でも、可能性はあるわけじゃん。それに、さっきの話を聞いていたけれども、全然話そうとしなかったじゃあない。それは無意識のうちにあなた達を見捨てようとしているんじゃあないかな?」
「その様な事をお姉様がなさる訳がありません!お姉様はずっと私や王室を助けてようとくださっています!」
「そうか、そうか、お姫様がそう信じるんだったら、私もそれ以上の口出しをする気は無いけどさーー」
「それくらいで良いだろう。それよりも、お前がここに来た理由をそろそろ話してもらおうじゃあないか」
その言葉に会長は調子良さそうに指を鳴らして、
「待ってましたッ!今日は明日の討論会の日に陛下に仇する逆賊の名前を持ってここに参ったんですよ」
会長は部屋に用意されていた余り紙で書いた紙を机の上に放り投げる。
父は側に控えていた従者に命じて紙を取りに行かせる。従者は父に命じられた通りに紙を拾いに行き、紙を父に手渡す。
父は会長の書いた紙を暫く眺めていたのだが、直ぐに紙を机の上に叩き付けて、
「こんな事は嘘に決まっておる。推測だッ!あの男が、ライアンがこんな事をする筈が無かろうッ!」
「信じるか信じないかは陛下のご自由ですけれどぉ~それでも、一応は警戒しておく必要があるとは思いますよぉ~」
そう言うと彼女は怪しげな笑顔を浮かべて広間の扉を閉めて出て行く。
それを見た父は暫くの間考える素振りを見せていたが、やがて考えるのをやめて従者を呼び、彼に耳打ちをする。
その際に従者の顔色が見えたのだが、相当に驚いた表情だった事から、私には父が何を命じたのかを知ったような気がする。明日の討論会はどうなるのだろう。
そんな事を考えながら、私は夕食を口にしていく。
もし、本当に明日の討論会に会長の書類に書かれた名前の軍人が指揮する部隊が書いてあるとしたら、明日は大規模な封鎖が敷かれる事になりそうだ。
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