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ウィンストン・セイライム・セレモニー編
古来からの邪神とその手下が引き起こす悪夢(ナイトメア )
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目の前の男は悲惨だった。賞金稼ぎ部の男女四人に囲まれ、その上、帝国の中でも腕利きのガンマンであるケイレブ・オーウェンにすら睨まれているのだから。
しかも、全員の目が険しく憎悪の目で見つめているとあれば、追い詰められていくのも自然というべきだろう。
男は対応に困り、辺りを見渡していると突如、懐から例の怪物が象られた像を取り出し、それに頬をすり寄せていく。
とても、昼間に私を追い詰め監禁した人間と同一人物とは思えない程に哀れな光景だ。
だが、同情をしたりはしない。一歩間違えれば、私が死ぬ所であったのだ。
彼は虚な視線でボソボソとまたもや訳の分からない事を呟いていく。
「……ケイレブが、クラリスが、オレの推しが……オレの推しがオレを攻撃する筈が無いんだ。そうか、これはあのクソ女があの二人を唆したに決まっているんだ」
男はそういうと口をボソボソと動かし、訳の分からない呪文を聞いていく。
男が左手の掌を白く光らせて自分にその光を纏わせていく。
すると、彼の体は人間のものではなくなっていき、かつてケネスが見せてくれたあの不気味な怪物の姿へと変貌していく。
あまりの気色の悪さに私は思わず生唾を飲み込む。
だが、男は容赦する事なく腕を正面に上げて左手の指を私たちに向けるとそこから銃弾を発射していく。
その銃弾は私たちの誰にも当てられる事は無かったのだが、私たちの代わりに直撃を喰らった馬車が蜂の巣になっており、更にその銃弾が厚い馬車の外壁をくり抜いている事から、その凄まじさが分かるだろう。
その怪物は何処からか長くて大きい槍を取り出し、私たちの方に向けていく。
何度も何度も槍で私たちを貫こうとしていたのだが、彼の狙いが悪いのか、私たちの反射神経が予想以上に良いのか、彼の槍は地面に大きな槍を空けるだけで済む。
最も、大きくくり抜かれて深い円形の穴を作ってしまった地面を見ると、この穴を後で片付ける劇場の人に同情を禁じ得ないのだが……。
私は銃を構えて怪物に向かって放っていく。だが、怪物はまるでハエか蚊が纏わり付いたのを離すかのように、鬱陶しそうに右手を振るばかりであった。
マーシュなる異界の神は人に憑依したとしても、ここまで醜くなるものだろうか。
そんな事を考えていると、私の目の前に団長が見えない長方形の足場を作り、地面の上に向かっていく。
空中からこのまま逃げるつもりだろう。そうはさせない。私は左手の掌を掲げて彼と同じ足場を作って上に登っていく。
勿論、階段が無くなるたびに左手の掌を広げて男の魔法を吸収し、団長を追い掛けていく。
そしてとうとう劇場の天井の上、夜の空の上で男に追い付く。
互いに長方形の台座に乗った上での対峙だ。
彼は私が近付くと先程の指を向けて、
「お前のような悪役がこの世界に存在するなんて間違っている。ここで始末しておいてやるのが賢明だ」
「それはあなたの方じゃあないかな?ここで始末しておいた方が良い。そんな顔と格好をしてるわよ」
私の挑発に乗った目の前の怪物は真上に乗っていた長方形の足場から飛び上がり、私に向かって攻撃を仕掛けて来る。
私は怪物の腕に向かって銃を放ち、怪物の攻撃を防ぐ。
勿論、銃弾は当たらなかったのだが、私の銃声で下の仲間たちは私の位置を知ったらしく、目の前に紋章が表れ、そこから現れた複数の銃口が怪物を狙う。
怪物はケイレブの弾幕の前に蜂の巣にされていく。
最も、銃弾は効かないらしいのでこれも足止めにしかならないようだ。
次に飛ぶのはクラリスの編み物某と糸。
彼に編み物棒が突き刺さり、糸が縫われて彼は窒息するのかと思われたのだが、怪物は乱暴に顔の糸を引きちぎり、私の元へと向かう。
怪物は私に向かって槍を突き出し、その先端で私を狙う。
だが、私は身を交わし、男の槍を避ける。
怪物は槍が当たらなかった事により、不満を感じたのだろう。もう一つ、透明の床を作り出し、その上に乗り、私の元へと現れる。
次に怪物は両手に持っていた筈の槍を右手のみで持ち替えてなぎ払おうと試みる。
私はそれから逃げるために、劇場の屋上へと逃げる。私の体は平らな屋上の上をゴロゴロと横向きに転がっていったのだが、幸いにも直ぐに起き上がる事が出来た。
私は銃を構えて空中から見えない足場を作り出してやって来る緑色の怪物を待ち構えた。
怪物は見えない足場を伝い、私の目の前に現れた。
触手のある頭足類の頭の顎を動かし、自身の目の前に死亡した団員と思われる団員たちの死体を召喚する。
賞金稼ぎ部の仲間たちに撃たれたのだろうか。誰の手にも銃が握られており、殆どの人間の眉間や胸に弾痕が付けられていた。
どうやら、私の仲間と相当派手に撃ち合っていたらしい。
58名の死体は暫くの間は小さな屋上に山積みにされていたのだが、屋上に降り立った不気味な顔の怪物が何やらぶつぶつと詠唱していき、彼ら彼女らが持っていた目の前の怪物を象った首飾りやら指輪やら小さな像やらが黒い光を放つと様子は一変してしまう。
死んだ筈の劇団員たちの死体が動き出し、彼ら彼女らは意志のないままあの怪物の指示に従って私に向かって来た。
私は抵抗するよりも前に逃げる方が先だと判断し、劇場へと降り立っていく。
劇場へと降りていくための扉を開けて逃げていく私。それを追うアンデット達。
傍目から見ればにわかには信じ難い光景だろう。
だが、私はおかしいとは思わない。この世界には魔法だってあるのだ。こんな怪物が存在していたとしても、或いはそんな怪物を作り出す魔法があっても良いだろう。
私は屋上から降り、昼間、劇が行われていた舞台へと降り立つ。
それから、舞台を飛び降り、観客席を抜けて、劇場の出入口へと向かう。
観客席と出入り口前の廊下とを防ぐ扉があり、鍵が掛かっていたのだが、私は躊躇う事なく銃で掛かっていた南京錠を壊し、乱暴に扉を押し除けて廊下へと躍り出た。
そして、廊下に出て入り口に近い入り口を先程と同じ方法でこじ開けた。
そして、そのまま外に出るとあのアンデット達が外に出ていない事を確認し、扉を防ぐ。
扉にぶつかるゾンビの音やゾンビが持っていた拳銃を放つ音が聞こえるが、この扉だけは死守しなくてはなるまい。
この扉を開いた先には『日常』があるのだから。
しかも、全員の目が険しく憎悪の目で見つめているとあれば、追い詰められていくのも自然というべきだろう。
男は対応に困り、辺りを見渡していると突如、懐から例の怪物が象られた像を取り出し、それに頬をすり寄せていく。
とても、昼間に私を追い詰め監禁した人間と同一人物とは思えない程に哀れな光景だ。
だが、同情をしたりはしない。一歩間違えれば、私が死ぬ所であったのだ。
彼は虚な視線でボソボソとまたもや訳の分からない事を呟いていく。
「……ケイレブが、クラリスが、オレの推しが……オレの推しがオレを攻撃する筈が無いんだ。そうか、これはあのクソ女があの二人を唆したに決まっているんだ」
男はそういうと口をボソボソと動かし、訳の分からない呪文を聞いていく。
男が左手の掌を白く光らせて自分にその光を纏わせていく。
すると、彼の体は人間のものではなくなっていき、かつてケネスが見せてくれたあの不気味な怪物の姿へと変貌していく。
あまりの気色の悪さに私は思わず生唾を飲み込む。
だが、男は容赦する事なく腕を正面に上げて左手の指を私たちに向けるとそこから銃弾を発射していく。
その銃弾は私たちの誰にも当てられる事は無かったのだが、私たちの代わりに直撃を喰らった馬車が蜂の巣になっており、更にその銃弾が厚い馬車の外壁をくり抜いている事から、その凄まじさが分かるだろう。
その怪物は何処からか長くて大きい槍を取り出し、私たちの方に向けていく。
何度も何度も槍で私たちを貫こうとしていたのだが、彼の狙いが悪いのか、私たちの反射神経が予想以上に良いのか、彼の槍は地面に大きな槍を空けるだけで済む。
最も、大きくくり抜かれて深い円形の穴を作ってしまった地面を見ると、この穴を後で片付ける劇場の人に同情を禁じ得ないのだが……。
私は銃を構えて怪物に向かって放っていく。だが、怪物はまるでハエか蚊が纏わり付いたのを離すかのように、鬱陶しそうに右手を振るばかりであった。
マーシュなる異界の神は人に憑依したとしても、ここまで醜くなるものだろうか。
そんな事を考えていると、私の目の前に団長が見えない長方形の足場を作り、地面の上に向かっていく。
空中からこのまま逃げるつもりだろう。そうはさせない。私は左手の掌を掲げて彼と同じ足場を作って上に登っていく。
勿論、階段が無くなるたびに左手の掌を広げて男の魔法を吸収し、団長を追い掛けていく。
そしてとうとう劇場の天井の上、夜の空の上で男に追い付く。
互いに長方形の台座に乗った上での対峙だ。
彼は私が近付くと先程の指を向けて、
「お前のような悪役がこの世界に存在するなんて間違っている。ここで始末しておいてやるのが賢明だ」
「それはあなたの方じゃあないかな?ここで始末しておいた方が良い。そんな顔と格好をしてるわよ」
私の挑発に乗った目の前の怪物は真上に乗っていた長方形の足場から飛び上がり、私に向かって攻撃を仕掛けて来る。
私は怪物の腕に向かって銃を放ち、怪物の攻撃を防ぐ。
勿論、銃弾は当たらなかったのだが、私の銃声で下の仲間たちは私の位置を知ったらしく、目の前に紋章が表れ、そこから現れた複数の銃口が怪物を狙う。
怪物はケイレブの弾幕の前に蜂の巣にされていく。
最も、銃弾は効かないらしいのでこれも足止めにしかならないようだ。
次に飛ぶのはクラリスの編み物某と糸。
彼に編み物棒が突き刺さり、糸が縫われて彼は窒息するのかと思われたのだが、怪物は乱暴に顔の糸を引きちぎり、私の元へと向かう。
怪物は私に向かって槍を突き出し、その先端で私を狙う。
だが、私は身を交わし、男の槍を避ける。
怪物は槍が当たらなかった事により、不満を感じたのだろう。もう一つ、透明の床を作り出し、その上に乗り、私の元へと現れる。
次に怪物は両手に持っていた筈の槍を右手のみで持ち替えてなぎ払おうと試みる。
私はそれから逃げるために、劇場の屋上へと逃げる。私の体は平らな屋上の上をゴロゴロと横向きに転がっていったのだが、幸いにも直ぐに起き上がる事が出来た。
私は銃を構えて空中から見えない足場を作り出してやって来る緑色の怪物を待ち構えた。
怪物は見えない足場を伝い、私の目の前に現れた。
触手のある頭足類の頭の顎を動かし、自身の目の前に死亡した団員と思われる団員たちの死体を召喚する。
賞金稼ぎ部の仲間たちに撃たれたのだろうか。誰の手にも銃が握られており、殆どの人間の眉間や胸に弾痕が付けられていた。
どうやら、私の仲間と相当派手に撃ち合っていたらしい。
58名の死体は暫くの間は小さな屋上に山積みにされていたのだが、屋上に降り立った不気味な顔の怪物が何やらぶつぶつと詠唱していき、彼ら彼女らが持っていた目の前の怪物を象った首飾りやら指輪やら小さな像やらが黒い光を放つと様子は一変してしまう。
死んだ筈の劇団員たちの死体が動き出し、彼ら彼女らは意志のないままあの怪物の指示に従って私に向かって来た。
私は抵抗するよりも前に逃げる方が先だと判断し、劇場へと降り立っていく。
劇場へと降りていくための扉を開けて逃げていく私。それを追うアンデット達。
傍目から見ればにわかには信じ難い光景だろう。
だが、私はおかしいとは思わない。この世界には魔法だってあるのだ。こんな怪物が存在していたとしても、或いはそんな怪物を作り出す魔法があっても良いだろう。
私は屋上から降り、昼間、劇が行われていた舞台へと降り立つ。
それから、舞台を飛び降り、観客席を抜けて、劇場の出入口へと向かう。
観客席と出入り口前の廊下とを防ぐ扉があり、鍵が掛かっていたのだが、私は躊躇う事なく銃で掛かっていた南京錠を壊し、乱暴に扉を押し除けて廊下へと躍り出た。
そして、廊下に出て入り口に近い入り口を先程と同じ方法でこじ開けた。
そして、そのまま外に出るとあのアンデット達が外に出ていない事を確認し、扉を防ぐ。
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