150 / 211
エージェント・ブリタニアン編
タイム・オブ・エンペラー
しおりを挟む
スパイとして危険な任務に挑むのはお約束だ。だが、まさかここまでキツいものだとは思わなかった。
私の泊まっていたホテルに二人の男が現れた瞬間には思わず言葉を失ってしまう。ホテルに二人の男は私に向かって銃を突き付けた。
「ウェンディ・スペンサーは何処にいる?」
「その通り、ウチのボスはお怒りだぜ、オレたちの街で余計なトラブルを持ちこみやがってとな……」
昨日のトラブルはどうやら、この街のボス二人にも伝わったらしい。本当に面倒だ。部屋の木製の椅子に強制的に座らされた私は本当ならば、身動きの取れない状態なのだ。だが、彼らは知らない。
私の真の魔法を。真の特性を。
なぜ、私の様な入り立ての小娘が帝国の首席死刑執行官とコンビを組ませているのかを。
私は背中から黒い翼を生やし、それらの羽を目の前の男に向かって放射してから、窓を割り、その場を逃げ出す。
これが私の魔法『黒羽の淑女』だ。
黒い羽で自由自在に空を飛び、その翼を敵対する相手に投げてダメージを与える。また、飛ばす羽を活用した攻撃もあるのだが、今はそれを使わなくても良いだろう。
窓を割って空中を逃げる私に対し、二人の男が窓から身を乗り出して銃を撃っていたが、私は翼を使用して空中を自由自在に飛ぶ鳥の様に交わしていく。
そして、近くの波止場の奥にある町の港の赤い煉瓦の倉庫の上に泊まり、そこで一息を吐く。
翼を用いて地面を降り、港の中を隠れながら進んでいると、騒がしい声が聞こえる。
どうやら、その声はこの事件における私の相棒、ウェンディ・スペンサーの行方を探すものらしい。
やはり、昨日の騒動が尾を引いているらしい。この場は申し訳ないが、彼女には上手く切り抜けて貰わねばなるまい。
最も、仮に彼女が死んだとしても私もジェーンも困る事などない。むしろ、敵が敵を殺してくれるという状況を神に感謝するかもしれない。
今は国家が彼女の抹殺を保留し、ララミー・ブラザーズの壊滅とこの港で行われるエテルニタとの取り引きの妨害を優先させている事から、手が出ていないだけで、今後も彼女が抹殺リストに載る可能性は充分にある。
だから、私もジェーンもそんな状況を嬉しく思うのだ。
そんな事を考えながら、港の倉庫と倉庫の間の誰も来ないような隙間の中に隠れていると一人の水夫と思われる男がたまたま私の事を発見したのか、突如、背後から声を掛けて、
「あんただろ?ホテルの窓を割ってこの港に逃げた怪物っていうのは?」
「怪物?失礼ね。あれは魔法の一種よ。最もあなたのような魔法を扱えない人間にはそう見えるのかもしれないけれど」
私は意識的に水夫を見下ろす言葉を口に出す。すると、水夫の顔が強張っていき、私の胸ぐらを強く掴む。
「テメェ~魔法の使えない人間の事を出来損ないだと?」
「そんな事は一言も言っていないのだけれど、被害妄想も大概にするのね」
私の言葉に片眉を動かす屈強な男。その男は私に向かって左手の拳を震わせていた。大方、殴るのを躊躇しているという所だろうか。
だが、こういった場合は先に手を出した方の勝ちなのだ。
私は躊躇う事なく男の股間を蹴り上げ、弱った隙を狙い男の髪を強く掴んで、
「少しばっかり、質問してもいいかな?どうしてお前たちはララミーに従うの?」
言葉は返ってこない。無言。無回答。尋問時の私の嫌う単語だ。目の前で蹲る男はそれを体現している。苛立った私は戯れに男の腹に向かって蹴りを入れる。
男は悶絶し、涙を流しながら先程の質問に言葉を返す。
「ら、ララミーは強いんだよ!歯向かっても敵わない!それにララミーに逆らえばオレらは消されちまう。だから、オレたちは不満に感じつつもララミーに従ってる……」
弱々しい言葉と共にあの男から発せられた言葉から私はこの男が嘘を吐いている事は無いと断定していく。
続いての尋問に移る。私は男の髪を強く掴んで、
「次の質問よ。あなたは取り引きについて知ってるわよね?ララミーが近いうちに行うと言われる例の取り引きよ。知らないの?」
「と、取り引きだって何の事だ?」
男が惚けた顔をしていたので、私は男の顔を思いっきり履いていた革のブーツで蹴り上げる。男は顔から鼻血と涙を流しながら頭を下げて私に命乞いを始めていく。
私が聞きたいのは命乞いではない。私が頭を蹴り上げようとした時だ。
私を静止する声が聞こえ私は咄嗟に足を地面へと戻す。目の前に私のメイドにして監視役、そして上司であるジェーン・グラントが訪れた。
「お嬢様、恐れながら申し上げます。そのお方の様子から察するに恐らく何も知らないでしょう。それにどうしてあなた様がここにいらっしゃるのですか?ホテルにて定例報告をお待ち下さいと指示を出した筈ですが?」
彼女の鋭い視線が私を突き刺す。彼女の不興を買ったのは明らかな事実だ。私は言葉を飲み込む。
彼女に対して言い訳が通用するかどうか、そんな事を考えていると彼女は私の元へと近付いていき、四日後の取り引きの事を伝えた。
そして、波止場から路地裏へと戻ろうと来た道につま先を向けた時だ。
私とジェーンの目の前に先程、ホテルに現れた二人が姿を表す。
二人のうち、猿顔の男がジェーンの前へと近付いて、
「おいおい、ボスの家の奉公人がどうして、こんな所にいるんだい?どうして、そのドブネズミと一緒にいるんだい?」
「あなたに答える必要はございません」
ジェーンは尖った口調で彼の元をすり抜けようとしたが、猿顔の男は彼女の肩を掴んで、
「おい、待てよ。この事をボスに知られたら厄介だろ?なら、それ相応の見返りをーー」
男が何かを言うよりも前に、彼女は有無を言わさずに男の喉へと足に隠していたナイフを突き刺したらしい。
男は悲鳴を上げる事すら許されずに血を流した喉を抑えて煉瓦の上に転がる。
それを見て焦るのは茶色の髪に眼鏡をかけた男。
彼は腕を強力な炎に包まれた腕へと変えていく。
あの男が自慢気に話した内容からあの腕が自分の腕を火に包ませてから、相手を直接攻撃する基礎魔法、肉体強化系の魔法だと知った。
だが、ジェーンは動揺する様子すら見せずに、ナイフを持ってあの男に切り掛かっていく。
男は炎の拳で彼女を殺そうとしたのだが、彼女は動じる事なく姿を消し、彼の背後へと姿を現し、振り向こうとする彼の喉を切り裂く。
鮮やかとさえ言える手口。見事としか言いようのない腕だ。
恐らく、彼女は私にさえ見えない魔法を使用してあの男を始末したのだろう。この世で確認されたのはたった三人しかいないとされる時間停止魔法を使用して……。
そう、書籍によれば、彼女の時間停止魔法の継続時間は時間にして二十四時間。
止まった世界で一日というのはおかしいがそれだけの間、彼女は世界を停止させる事が出来るのだ。
私は瀟洒な従者の恐ろしさを肌で感じた。
私の泊まっていたホテルに二人の男が現れた瞬間には思わず言葉を失ってしまう。ホテルに二人の男は私に向かって銃を突き付けた。
「ウェンディ・スペンサーは何処にいる?」
「その通り、ウチのボスはお怒りだぜ、オレたちの街で余計なトラブルを持ちこみやがってとな……」
昨日のトラブルはどうやら、この街のボス二人にも伝わったらしい。本当に面倒だ。部屋の木製の椅子に強制的に座らされた私は本当ならば、身動きの取れない状態なのだ。だが、彼らは知らない。
私の真の魔法を。真の特性を。
なぜ、私の様な入り立ての小娘が帝国の首席死刑執行官とコンビを組ませているのかを。
私は背中から黒い翼を生やし、それらの羽を目の前の男に向かって放射してから、窓を割り、その場を逃げ出す。
これが私の魔法『黒羽の淑女』だ。
黒い羽で自由自在に空を飛び、その翼を敵対する相手に投げてダメージを与える。また、飛ばす羽を活用した攻撃もあるのだが、今はそれを使わなくても良いだろう。
窓を割って空中を逃げる私に対し、二人の男が窓から身を乗り出して銃を撃っていたが、私は翼を使用して空中を自由自在に飛ぶ鳥の様に交わしていく。
そして、近くの波止場の奥にある町の港の赤い煉瓦の倉庫の上に泊まり、そこで一息を吐く。
翼を用いて地面を降り、港の中を隠れながら進んでいると、騒がしい声が聞こえる。
どうやら、その声はこの事件における私の相棒、ウェンディ・スペンサーの行方を探すものらしい。
やはり、昨日の騒動が尾を引いているらしい。この場は申し訳ないが、彼女には上手く切り抜けて貰わねばなるまい。
最も、仮に彼女が死んだとしても私もジェーンも困る事などない。むしろ、敵が敵を殺してくれるという状況を神に感謝するかもしれない。
今は国家が彼女の抹殺を保留し、ララミー・ブラザーズの壊滅とこの港で行われるエテルニタとの取り引きの妨害を優先させている事から、手が出ていないだけで、今後も彼女が抹殺リストに載る可能性は充分にある。
だから、私もジェーンもそんな状況を嬉しく思うのだ。
そんな事を考えながら、港の倉庫と倉庫の間の誰も来ないような隙間の中に隠れていると一人の水夫と思われる男がたまたま私の事を発見したのか、突如、背後から声を掛けて、
「あんただろ?ホテルの窓を割ってこの港に逃げた怪物っていうのは?」
「怪物?失礼ね。あれは魔法の一種よ。最もあなたのような魔法を扱えない人間にはそう見えるのかもしれないけれど」
私は意識的に水夫を見下ろす言葉を口に出す。すると、水夫の顔が強張っていき、私の胸ぐらを強く掴む。
「テメェ~魔法の使えない人間の事を出来損ないだと?」
「そんな事は一言も言っていないのだけれど、被害妄想も大概にするのね」
私の言葉に片眉を動かす屈強な男。その男は私に向かって左手の拳を震わせていた。大方、殴るのを躊躇しているという所だろうか。
だが、こういった場合は先に手を出した方の勝ちなのだ。
私は躊躇う事なく男の股間を蹴り上げ、弱った隙を狙い男の髪を強く掴んで、
「少しばっかり、質問してもいいかな?どうしてお前たちはララミーに従うの?」
言葉は返ってこない。無言。無回答。尋問時の私の嫌う単語だ。目の前で蹲る男はそれを体現している。苛立った私は戯れに男の腹に向かって蹴りを入れる。
男は悶絶し、涙を流しながら先程の質問に言葉を返す。
「ら、ララミーは強いんだよ!歯向かっても敵わない!それにララミーに逆らえばオレらは消されちまう。だから、オレたちは不満に感じつつもララミーに従ってる……」
弱々しい言葉と共にあの男から発せられた言葉から私はこの男が嘘を吐いている事は無いと断定していく。
続いての尋問に移る。私は男の髪を強く掴んで、
「次の質問よ。あなたは取り引きについて知ってるわよね?ララミーが近いうちに行うと言われる例の取り引きよ。知らないの?」
「と、取り引きだって何の事だ?」
男が惚けた顔をしていたので、私は男の顔を思いっきり履いていた革のブーツで蹴り上げる。男は顔から鼻血と涙を流しながら頭を下げて私に命乞いを始めていく。
私が聞きたいのは命乞いではない。私が頭を蹴り上げようとした時だ。
私を静止する声が聞こえ私は咄嗟に足を地面へと戻す。目の前に私のメイドにして監視役、そして上司であるジェーン・グラントが訪れた。
「お嬢様、恐れながら申し上げます。そのお方の様子から察するに恐らく何も知らないでしょう。それにどうしてあなた様がここにいらっしゃるのですか?ホテルにて定例報告をお待ち下さいと指示を出した筈ですが?」
彼女の鋭い視線が私を突き刺す。彼女の不興を買ったのは明らかな事実だ。私は言葉を飲み込む。
彼女に対して言い訳が通用するかどうか、そんな事を考えていると彼女は私の元へと近付いていき、四日後の取り引きの事を伝えた。
そして、波止場から路地裏へと戻ろうと来た道につま先を向けた時だ。
私とジェーンの目の前に先程、ホテルに現れた二人が姿を表す。
二人のうち、猿顔の男がジェーンの前へと近付いて、
「おいおい、ボスの家の奉公人がどうして、こんな所にいるんだい?どうして、そのドブネズミと一緒にいるんだい?」
「あなたに答える必要はございません」
ジェーンは尖った口調で彼の元をすり抜けようとしたが、猿顔の男は彼女の肩を掴んで、
「おい、待てよ。この事をボスに知られたら厄介だろ?なら、それ相応の見返りをーー」
男が何かを言うよりも前に、彼女は有無を言わさずに男の喉へと足に隠していたナイフを突き刺したらしい。
男は悲鳴を上げる事すら許されずに血を流した喉を抑えて煉瓦の上に転がる。
それを見て焦るのは茶色の髪に眼鏡をかけた男。
彼は腕を強力な炎に包まれた腕へと変えていく。
あの男が自慢気に話した内容からあの腕が自分の腕を火に包ませてから、相手を直接攻撃する基礎魔法、肉体強化系の魔法だと知った。
だが、ジェーンは動揺する様子すら見せずに、ナイフを持ってあの男に切り掛かっていく。
男は炎の拳で彼女を殺そうとしたのだが、彼女は動じる事なく姿を消し、彼の背後へと姿を現し、振り向こうとする彼の喉を切り裂く。
鮮やかとさえ言える手口。見事としか言いようのない腕だ。
恐らく、彼女は私にさえ見えない魔法を使用してあの男を始末したのだろう。この世で確認されたのはたった三人しかいないとされる時間停止魔法を使用して……。
そう、書籍によれば、彼女の時間停止魔法の継続時間は時間にして二十四時間。
止まった世界で一日というのはおかしいがそれだけの間、彼女は世界を停止させる事が出来るのだ。
私は瀟洒な従者の恐ろしさを肌で感じた。
0
あなたにおすすめの小説
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。
それは、最強の魔道具だった。
魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく!
すべては、憧れのスローライフのために!
エブリスタにも掲載しています。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
現代知識と木魔法で辺境貴族が成り上がる! ~もふもふ相棒と最強開拓スローライフ~
はぶさん
ファンタジー
木造建築の設計士だった主人公は、不慮の事故で異世界のド貧乏男爵家の次男アークに転生する。「自然と共生する持続可能な生活圏を自らの手で築きたい」という前世の夢を胸に、彼は規格外の「木魔法」と現代知識を駆使して、貧しい村の開拓を始める。
病に倒れた最愛の母を救うため、彼は建築・農業の知識で生活環境を改善し、やがて森で出会ったもふもふの相棒ウルと共に、村を、そして辺境を豊かにしていく。
これは、温かい家族と仲間に支えられ、無自覚なチート能力で無理解な世界を見返していく、一人の青年の最強開拓物語である。
別作品も掲載してます!よかったら応援してください。
おっさん転生、相棒はもふもふ白熊。100均キャンプでスローライフはじめました。
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる