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ホープ・オブ・マジシャンスクール編
戦場と化した学院前
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保安委員がなぜ、一年前に行方知れずとされたエリアーナが生きており、それが現在、学院近くの街に潜入したのかというのは一日前に起こったカメラを持った男の死体が見つかった殺人事件から始まったのだという。
当時、男の死因が呼吸困難とされた事から、保安委員は彼の死因を絞殺だと推測したのだが、彼の首元には締められた後が見受けられなかった。
次いで、彼らは彼が持っていた大きなカメラ台とカメラのフィルムに残った写真を現像し、調べてみたところ男の持っていたものは全てが風景画であり、それといった特徴は無かったらしい。
だが、一枚、この街の自然を映した写真の中にたった一人の女性が紛れ込んでいた事により、エリアーナの生存が発覚したのだという。
恐らく、彼女の顔を知っていた男はその後に何枚も撮ろうと試みたのだろう。別のフィルムを使用し、何枚かの写真を撮ったのは間違いないだろう。
だが、その時に彼女か彼女の仲間かに気付かれて殺されてフィルムを奪い取られてしまったのだろう。
もう片方のフィルムが奇跡的に残ったのは自然の写真しか入っていないと彼女が判断したために、無事だと判断したからだろうと地元の保安委員は推測していた。
だが、彼女がそんな見落としをしたりするだろうか。いいや、しない。連合解放軍のリーダーを担っていた彼女の事だ。きっと、彼女は私に対する警告への意思も込めて敢えてあの一枚を残したに違いない。
と、なれば、いよいよ彼女の脅威が現実味を帯びていく。
私は地元の保安委員の男性に向かって警告の言葉を叫ぶ。
一刻も早く警察署を閉鎖しろ、と。
だが、その時だ。学院の前に傷付いた保安委員の男性が現れて門の前に集結した私たちに向かって息の絶えそうな程のか細い声で告げる。
「あ、あの女だ……やられたよ……じ、地元の警察署を襲撃してウェンディ・スペンサーを出せって……」
死にかけの男は私たちにテロリストの事を告げに来た同僚の腕の中で息絶えてしまう。
男はそんな同僚を強く抱き締めて泣き叫ぶ。
私はいても立ってもいられずに学院の前へと飛び出す。
すると、学院の前に飛び出した私とそれに続いて外に飛び出したケネスの前に目の前に馬に乗った大勢の長銃を持ったカウボーイ姿の三十名余りの若い男たちが現れた。
彼らは片手で長銃の引き金を引き、空中に向かって弾丸を飛ばしながら、学院の前に現れた。
彼らは学院に残っていた大勢の生徒たちが咄嗟に柵を閉めたために、馬に乗った若者たちは馬が止められずに次々と落馬していく。
間抜けな光景であったが、私は笑う気にはならない。落馬した数は十名を超えただろうが、それでもまだ二十名以上の数を残しているのだから。
私は拳銃をケネスは拳銃と魔法の両方を取り出し、二十名以上の過激派たちに立ち向かっていく。
学院前の家々の前に置かれている食物を入れる樽などが良い弾除けとなった。
ケネスも学院近くの家の柱に身を隠し、彼らに落雷を当てたり、銃を放ったりして対抗していた。
私はあの街から帰ってからは元の自動式拳銃を使用しており、弾倉も彼らより多い筈なのだが、彼らは回転式よりも多くの弾倉を持つこの新式拳銃を恐れる事なく、数の力で押してくるのが厄介に感じられた。
激しい銃弾の嵐が繰り出される中で私は機会を伺っていたのだが、突然、彼らの銃弾は止み、私の目の前には一年前にあの風の吹く屋上の上で銃撃戦を繰り広げた長い金髪の女性が立っていた。
「久し振りね。お姫様……あたしを嵌めた後に味わった勝利の味はどうだった?」
彼女はそう言うと背中に下げていた散弾銃を取り出し、私に向かってその銃口を向ける。
私は自動式拳銃を握ってはいるのだが、やはり、散弾銃とでは相手が悪い。
私が歯を軋ませていると彼女は両手に持っていた散弾銃で私がもたれている樽の近くの地面を叩く。
どうやら、牽制のつもりらしい。
彼女は私に向かって散弾銃の銃口を突き付けて、
「さてと……お姫様に最後のチャンスを与えるとしますか……」
「チャンスですって?」
「ええ、この後のクイズに正直に答えたら、私の同志にしてあげよう」
彼女は問う。今まで何人の過激派を撃ち殺したのかと。
私が覚えていないと答えると彼女は無言で散弾銃の銃口を空中へと向けて放つ。
「これは脅し……早く答えて、一年近く前に私との決闘を卑怯な手で勝利を収めたあんたへの……」
「……聞いてどうするのよ?」
彼女は言った。単なる確認だと。
だが、ただの確認で済む筈がない。彼女は何かしらの難癖をつけるのは必至と見てもいいだろう。
私は答えない。だが、相手は散弾銃の銃口を私の顔に突き付けて、
「早く答えてよ。お姫様……キミが何人殺したか分からないと同志になれないじゃん」
どうやら、彼女は私を余程、同志にしたいらしい。彼女は嬉々した様子で、
「キミと私とで同志になるんだぁ~素晴らしいとは思わない?でも、人を殺したのに何の罰も受けないっていうのはちょっと、ダメだと思わない?」
どうやら、罰を受けるという人間を指して言っているらしい。
彼女はその後も自論を続けていく。大勢の人間を殺す罪を負ったというのに何の罰も受けずに生きるのはダメだと。
極め付けが彼女が自分自身の悪行を棚に上げて言った一言だった。
「人を殺した分だけキミを拷問するよ。目玉を穿り出したり、お腹を切って内臓を引き摺り出したりーー」
その後にも何か色々と彼女なりの拷問法を喋ってはいたが、よく覚えていない。
ただ、私の自動式拳銃を目の前の女性に向けた事を覚えている。
その際に微かに私の持っている自動式拳銃の引き金が早く引かれた事も。
私の放った弾丸は彼女の右肩を貫き、私はその場から逃げ出す事が出来たのだ。
咄嗟の判断が無ければ私はそこから逃げ出す事が出来なかっただろう。
エリアーナは右肩に傷を負ったのを感じて下唇を噛んだのだが、直ぐに周りに集まっていた手下たちに命令し、私を撃ち殺すように指示を出す。
私は咄嗟に隣の家の窓ガラスを蹴破り、乱暴に家の中へと入っていく。
家の中が無人であったのは不幸中の幸いというべきだろう。私はその家の割れた窓からテロリストのエリアーナが追ってきていないかを確認する。
家に入ると私は蹴破った窓からエリアーナが追ってきていないかを確認し、家の中央へと向かう。
この家は木製の一軒家であり、私が蹴破って入った先はダイニングルームであった。
私はそのダイニングルームの一家の集うテーブルの下に身を潜め、彼女や彼女の手下が入っていないかを警戒していく。
当時、男の死因が呼吸困難とされた事から、保安委員は彼の死因を絞殺だと推測したのだが、彼の首元には締められた後が見受けられなかった。
次いで、彼らは彼が持っていた大きなカメラ台とカメラのフィルムに残った写真を現像し、調べてみたところ男の持っていたものは全てが風景画であり、それといった特徴は無かったらしい。
だが、一枚、この街の自然を映した写真の中にたった一人の女性が紛れ込んでいた事により、エリアーナの生存が発覚したのだという。
恐らく、彼女の顔を知っていた男はその後に何枚も撮ろうと試みたのだろう。別のフィルムを使用し、何枚かの写真を撮ったのは間違いないだろう。
だが、その時に彼女か彼女の仲間かに気付かれて殺されてフィルムを奪い取られてしまったのだろう。
もう片方のフィルムが奇跡的に残ったのは自然の写真しか入っていないと彼女が判断したために、無事だと判断したからだろうと地元の保安委員は推測していた。
だが、彼女がそんな見落としをしたりするだろうか。いいや、しない。連合解放軍のリーダーを担っていた彼女の事だ。きっと、彼女は私に対する警告への意思も込めて敢えてあの一枚を残したに違いない。
と、なれば、いよいよ彼女の脅威が現実味を帯びていく。
私は地元の保安委員の男性に向かって警告の言葉を叫ぶ。
一刻も早く警察署を閉鎖しろ、と。
だが、その時だ。学院の前に傷付いた保安委員の男性が現れて門の前に集結した私たちに向かって息の絶えそうな程のか細い声で告げる。
「あ、あの女だ……やられたよ……じ、地元の警察署を襲撃してウェンディ・スペンサーを出せって……」
死にかけの男は私たちにテロリストの事を告げに来た同僚の腕の中で息絶えてしまう。
男はそんな同僚を強く抱き締めて泣き叫ぶ。
私はいても立ってもいられずに学院の前へと飛び出す。
すると、学院の前に飛び出した私とそれに続いて外に飛び出したケネスの前に目の前に馬に乗った大勢の長銃を持ったカウボーイ姿の三十名余りの若い男たちが現れた。
彼らは片手で長銃の引き金を引き、空中に向かって弾丸を飛ばしながら、学院の前に現れた。
彼らは学院に残っていた大勢の生徒たちが咄嗟に柵を閉めたために、馬に乗った若者たちは馬が止められずに次々と落馬していく。
間抜けな光景であったが、私は笑う気にはならない。落馬した数は十名を超えただろうが、それでもまだ二十名以上の数を残しているのだから。
私は拳銃をケネスは拳銃と魔法の両方を取り出し、二十名以上の過激派たちに立ち向かっていく。
学院前の家々の前に置かれている食物を入れる樽などが良い弾除けとなった。
ケネスも学院近くの家の柱に身を隠し、彼らに落雷を当てたり、銃を放ったりして対抗していた。
私はあの街から帰ってからは元の自動式拳銃を使用しており、弾倉も彼らより多い筈なのだが、彼らは回転式よりも多くの弾倉を持つこの新式拳銃を恐れる事なく、数の力で押してくるのが厄介に感じられた。
激しい銃弾の嵐が繰り出される中で私は機会を伺っていたのだが、突然、彼らの銃弾は止み、私の目の前には一年前にあの風の吹く屋上の上で銃撃戦を繰り広げた長い金髪の女性が立っていた。
「久し振りね。お姫様……あたしを嵌めた後に味わった勝利の味はどうだった?」
彼女はそう言うと背中に下げていた散弾銃を取り出し、私に向かってその銃口を向ける。
私は自動式拳銃を握ってはいるのだが、やはり、散弾銃とでは相手が悪い。
私が歯を軋ませていると彼女は両手に持っていた散弾銃で私がもたれている樽の近くの地面を叩く。
どうやら、牽制のつもりらしい。
彼女は私に向かって散弾銃の銃口を突き付けて、
「さてと……お姫様に最後のチャンスを与えるとしますか……」
「チャンスですって?」
「ええ、この後のクイズに正直に答えたら、私の同志にしてあげよう」
彼女は問う。今まで何人の過激派を撃ち殺したのかと。
私が覚えていないと答えると彼女は無言で散弾銃の銃口を空中へと向けて放つ。
「これは脅し……早く答えて、一年近く前に私との決闘を卑怯な手で勝利を収めたあんたへの……」
「……聞いてどうするのよ?」
彼女は言った。単なる確認だと。
だが、ただの確認で済む筈がない。彼女は何かしらの難癖をつけるのは必至と見てもいいだろう。
私は答えない。だが、相手は散弾銃の銃口を私の顔に突き付けて、
「早く答えてよ。お姫様……キミが何人殺したか分からないと同志になれないじゃん」
どうやら、彼女は私を余程、同志にしたいらしい。彼女は嬉々した様子で、
「キミと私とで同志になるんだぁ~素晴らしいとは思わない?でも、人を殺したのに何の罰も受けないっていうのはちょっと、ダメだと思わない?」
どうやら、罰を受けるという人間を指して言っているらしい。
彼女はその後も自論を続けていく。大勢の人間を殺す罪を負ったというのに何の罰も受けずに生きるのはダメだと。
極め付けが彼女が自分自身の悪行を棚に上げて言った一言だった。
「人を殺した分だけキミを拷問するよ。目玉を穿り出したり、お腹を切って内臓を引き摺り出したりーー」
その後にも何か色々と彼女なりの拷問法を喋ってはいたが、よく覚えていない。
ただ、私の自動式拳銃を目の前の女性に向けた事を覚えている。
その際に微かに私の持っている自動式拳銃の引き金が早く引かれた事も。
私の放った弾丸は彼女の右肩を貫き、私はその場から逃げ出す事が出来たのだ。
咄嗟の判断が無ければ私はそこから逃げ出す事が出来なかっただろう。
エリアーナは右肩に傷を負ったのを感じて下唇を噛んだのだが、直ぐに周りに集まっていた手下たちに命令し、私を撃ち殺すように指示を出す。
私は咄嗟に隣の家の窓ガラスを蹴破り、乱暴に家の中へと入っていく。
家の中が無人であったのは不幸中の幸いというべきだろう。私はその家の割れた窓からテロリストのエリアーナが追ってきていないかを確認する。
家に入ると私は蹴破った窓からエリアーナが追ってきていないかを確認し、家の中央へと向かう。
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