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プロジェクト・オブ・リヴァーサル編
ニューロデム共和国の野望とそれを成し遂げんとする英雄の登場。だがしかし、それは危険な兆候ではないだろうか
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ドラッグス上院議員は銃を下ろし、部屋を出ていくとお盆を持ってわざわざ自らの手で厨房へと紅茶を入れにいく。そして赤いお盆に載った紅茶を彼女に差し出す。
彼女はクスクスと笑いながら紅茶を受け取りそれを飲んでいく。それこそ疑う事を知らない生娘の様に可愛らしい顔で……。
彼女は紅茶を飲み終えると、白いカップを置いて自らの夢の事を話していく。
彼女はドリーム・ランドと呼ばれる場所に呼ばれてそこで一体の妙な怪物と出会ったのだという。
彼女が言うにはその怪物から、
「お前は滅亡寸前にある共和国を救え、そして共和国の持つ素晴らしい教えを世界に輸出しろとい言ったんですぅ~」
彼女は人差し指を挙げて両目を瞑りながら得意げな顔で教える。
ドラッグス上院議員はそれを聞いて初めて不法侵入者の少女に向かって怒りをぶつけていく。
「ふざけるなッ!そんな事が可能だったら、この世界はもっと素晴らしくなる筈だッ!第一、我が国に対する国際世論は現時点においてはーー」
「とても悪い……そう仰りたいんですよねぇ~でも、でも、私は考えるんですよぉ~もし、この『自由』にスポンサーが付いていれば、どうなるのかなぁ~って」
ドラッグス上院議員は彼女が発した言葉に込められた意味が理解できずに、もう一度耳を傾けて話をせがむのだが、彼女から返ってきた言葉はたった一つだけ。
それは『スポンサー』なる存在が居るという事だ。
彼はその言葉が信じられずに、その存在を突き詰めていく。
「スポンサーという存在とは何なのだ?この世界に誰が自分たちの首を絞める王や皇帝が居るというのだ?ハッキリと言ってもらわねば、私は大声を出してキミの不法侵入を訴えさせてもらうぞ」
彼は激しい剣幕で身を乗り出したのだが、彼女は足を組み、腕を組み余裕のある態度で彼を見つけるだけだった。
だが、苛立つ上院議員を見るのも飽きてきたのか、口元の右端を吊り上げて、
「スポンサーがぁ~必ずしも人間だとは限らないんですよぉ~皇帝でも国王でも駄目ならば、神に縋ってはどうですかぁ~」
その言葉にドラッグス上院議員は耳を疑ってしまう。今、この自分の目の前に座っている得体の知れない少女は何を言っているのだろうか。
『神』に縋るなどというのはあまりにも馬鹿げている。これは最近流行のあの胡散臭い我々の敬愛する神とは違う恐ろしい自分以外の神を認めない排他的な神を拝むカルト教団の勧誘か何かなのだろうか。
と、すると、目の前の少女はその勧誘員であり、その二世信者か何かなのだろうか。だが、彼女のその態度はあまりにも不自然だ。
彼は試しにそのカルト教団の崇拝する神の名前を出してみる。
彼らはその神が名前を出されるのも嫌がる筈だから、それを口に出す人間は敵だと決め付けるだろう。
だが、彼女は『統一神』の名前を出されても無言の笑顔を貫く。
ドラッグス上院議員は次にカルトと結び付いた国内の過激派かと思われたのだが、彼女は怪しさなどない自然の笑顔を浮かべて首を横に振っていく。
首を振った後の彼女はまたもや自然な笑顔。それこそ、見ていてこちらも笑ってしまいそうになる程の笑顔だ。
ドラッグス上院議員は長椅子に座り、彼女の話に耳を傾けていく。
彼女は語った。前大統領の実験を進め、今度は怪物を作り出すのではなく、怪物をこちらの世界へと呼び出すのだと。
ドラッグス上院議員はそんな技術などないと主張するが、彼女は少し前に怪物生成に使用した黒魔術を応用して呼び出せば良いと彼女は主張した。
ドラッグス上院議員は首を縦に振ってそれを肯定した。
それを見届けた彼女は人差し指を掲げて、
「私はドリーム・ランドで知ったんですよぉ~共和国を支援するスポンサーである彼が『月の民』を従えている事に……」
「月の民だと?」
「ええ、かつてはこの世界に海に住んでいたものの、野蛮な他の人種を毛嫌いし、月へと旅立った存在なんですぅ~だけれど、その月で悪い悪い猫さんに捕まっちゃったかな、かな」
彼女の言う悪い悪い猫さんというのは何なのだろう。彼の肌に鳥肌が立っている事に気が付く。
だが、目の前に座る少女はそんな事など構う事なく話を続けていく。
「その悪い猫さんが私たちのスポンサーになるの。勿論、猫さんの力は強いから、例え皇帝や国王でもなす術もなく倒されちゃうかなー」
彼女は無邪気な声で言った。まるで、恋人に料理を作ってあげた彼女のようにあっさりとした口調。
けれど、ドラッグス上院議員はゾッとした。彼女の恐ろしさに。狂犬っぷりに。
だが、ここでこの話を逃してしまえば、ニューロデム共和国のいや、ストロンバーグ大統領の悲願は達成されないに違いない。
ドラッグス上院議員は首を縦に振って彼女を迎え入れた。
彼は覚悟を決めたのだ。共和国の前大統領のひいては自分自身の野望を満たすために必要な事を受け入れるためには仕方がない事だと言い聞かせて……。
その顔を彼女はニヤニヤとした様子で眺めていた。
彼はその日中に部下に彼女の事を伝えて新たに秘書として雇う事を言い伝えていく。
当初は彼の部下である他の秘書たちは困惑を示したのだが、彼女の仕事ぶりと頭の速さから直ぐに彼女の技能を認めた。
また、彼女が秘書となってから、数ヶ月後の年の瀬も迫ったある日、上院議場における自身のスピーチの原稿の添削を頼んだのだが、そのスピーチ内容は完璧と言っても過言ではなく、他の議員たちの追及を交わし、彼の地位を高めていくのだった。
彼はこれまでは躊躇していたものの、自身の才能に加えて有能な秘書を得た事とやり遂げたい野望を見つけたという事もあり、裏だけの存在に留まるのではなく表への進出を遂げるのだった。
ニューロデムの国民たちは頼りない大統領よりも存在感を示す若手議員へと期待を寄せていく。
そして、とうとう彼は現在の大統領を凌ぐ人気を集め、議員のでも実績を積極的にPRし、彼を次の大統領にするべきという意見を集めていく。
そして、運良く現大統領の不正が発覚し、彼は党の推薦もあり、大統領候補として推薦され、彼は見事に多数票を集め、国民の圧倒的な支持を後押しに大統領へと就任したのだった。
ドラッグス上院議員いや、ドラッグス大統領は大統領官邸の前に集まった民衆の前、隣に有能な筆頭補佐官に就任したクラウンと議員時代からの秘書を従えて演説を繰り出すのだった。
彼女はクスクスと笑いながら紅茶を受け取りそれを飲んでいく。それこそ疑う事を知らない生娘の様に可愛らしい顔で……。
彼女は紅茶を飲み終えると、白いカップを置いて自らの夢の事を話していく。
彼女はドリーム・ランドと呼ばれる場所に呼ばれてそこで一体の妙な怪物と出会ったのだという。
彼女が言うにはその怪物から、
「お前は滅亡寸前にある共和国を救え、そして共和国の持つ素晴らしい教えを世界に輸出しろとい言ったんですぅ~」
彼女は人差し指を挙げて両目を瞑りながら得意げな顔で教える。
ドラッグス上院議員はそれを聞いて初めて不法侵入者の少女に向かって怒りをぶつけていく。
「ふざけるなッ!そんな事が可能だったら、この世界はもっと素晴らしくなる筈だッ!第一、我が国に対する国際世論は現時点においてはーー」
「とても悪い……そう仰りたいんですよねぇ~でも、でも、私は考えるんですよぉ~もし、この『自由』にスポンサーが付いていれば、どうなるのかなぁ~って」
ドラッグス上院議員は彼女が発した言葉に込められた意味が理解できずに、もう一度耳を傾けて話をせがむのだが、彼女から返ってきた言葉はたった一つだけ。
それは『スポンサー』なる存在が居るという事だ。
彼はその言葉が信じられずに、その存在を突き詰めていく。
「スポンサーという存在とは何なのだ?この世界に誰が自分たちの首を絞める王や皇帝が居るというのだ?ハッキリと言ってもらわねば、私は大声を出してキミの不法侵入を訴えさせてもらうぞ」
彼は激しい剣幕で身を乗り出したのだが、彼女は足を組み、腕を組み余裕のある態度で彼を見つけるだけだった。
だが、苛立つ上院議員を見るのも飽きてきたのか、口元の右端を吊り上げて、
「スポンサーがぁ~必ずしも人間だとは限らないんですよぉ~皇帝でも国王でも駄目ならば、神に縋ってはどうですかぁ~」
その言葉にドラッグス上院議員は耳を疑ってしまう。今、この自分の目の前に座っている得体の知れない少女は何を言っているのだろうか。
『神』に縋るなどというのはあまりにも馬鹿げている。これは最近流行のあの胡散臭い我々の敬愛する神とは違う恐ろしい自分以外の神を認めない排他的な神を拝むカルト教団の勧誘か何かなのだろうか。
と、すると、目の前の少女はその勧誘員であり、その二世信者か何かなのだろうか。だが、彼女のその態度はあまりにも不自然だ。
彼は試しにそのカルト教団の崇拝する神の名前を出してみる。
彼らはその神が名前を出されるのも嫌がる筈だから、それを口に出す人間は敵だと決め付けるだろう。
だが、彼女は『統一神』の名前を出されても無言の笑顔を貫く。
ドラッグス上院議員は次にカルトと結び付いた国内の過激派かと思われたのだが、彼女は怪しさなどない自然の笑顔を浮かべて首を横に振っていく。
首を振った後の彼女はまたもや自然な笑顔。それこそ、見ていてこちらも笑ってしまいそうになる程の笑顔だ。
ドラッグス上院議員は長椅子に座り、彼女の話に耳を傾けていく。
彼女は語った。前大統領の実験を進め、今度は怪物を作り出すのではなく、怪物をこちらの世界へと呼び出すのだと。
ドラッグス上院議員はそんな技術などないと主張するが、彼女は少し前に怪物生成に使用した黒魔術を応用して呼び出せば良いと彼女は主張した。
ドラッグス上院議員は首を縦に振ってそれを肯定した。
それを見届けた彼女は人差し指を掲げて、
「私はドリーム・ランドで知ったんですよぉ~共和国を支援するスポンサーである彼が『月の民』を従えている事に……」
「月の民だと?」
「ええ、かつてはこの世界に海に住んでいたものの、野蛮な他の人種を毛嫌いし、月へと旅立った存在なんですぅ~だけれど、その月で悪い悪い猫さんに捕まっちゃったかな、かな」
彼女の言う悪い悪い猫さんというのは何なのだろう。彼の肌に鳥肌が立っている事に気が付く。
だが、目の前に座る少女はそんな事など構う事なく話を続けていく。
「その悪い猫さんが私たちのスポンサーになるの。勿論、猫さんの力は強いから、例え皇帝や国王でもなす術もなく倒されちゃうかなー」
彼女は無邪気な声で言った。まるで、恋人に料理を作ってあげた彼女のようにあっさりとした口調。
けれど、ドラッグス上院議員はゾッとした。彼女の恐ろしさに。狂犬っぷりに。
だが、ここでこの話を逃してしまえば、ニューロデム共和国のいや、ストロンバーグ大統領の悲願は達成されないに違いない。
ドラッグス上院議員は首を縦に振って彼女を迎え入れた。
彼は覚悟を決めたのだ。共和国の前大統領のひいては自分自身の野望を満たすために必要な事を受け入れるためには仕方がない事だと言い聞かせて……。
その顔を彼女はニヤニヤとした様子で眺めていた。
彼はその日中に部下に彼女の事を伝えて新たに秘書として雇う事を言い伝えていく。
当初は彼の部下である他の秘書たちは困惑を示したのだが、彼女の仕事ぶりと頭の速さから直ぐに彼女の技能を認めた。
また、彼女が秘書となってから、数ヶ月後の年の瀬も迫ったある日、上院議場における自身のスピーチの原稿の添削を頼んだのだが、そのスピーチ内容は完璧と言っても過言ではなく、他の議員たちの追及を交わし、彼の地位を高めていくのだった。
彼はこれまでは躊躇していたものの、自身の才能に加えて有能な秘書を得た事とやり遂げたい野望を見つけたという事もあり、裏だけの存在に留まるのではなく表への進出を遂げるのだった。
ニューロデムの国民たちは頼りない大統領よりも存在感を示す若手議員へと期待を寄せていく。
そして、とうとう彼は現在の大統領を凌ぐ人気を集め、議員のでも実績を積極的にPRし、彼を次の大統領にするべきという意見を集めていく。
そして、運良く現大統領の不正が発覚し、彼は党の推薦もあり、大統領候補として推薦され、彼は見事に多数票を集め、国民の圧倒的な支持を後押しに大統領へと就任したのだった。
ドラッグス上院議員いや、ドラッグス大統領は大統領官邸の前に集まった民衆の前、隣に有能な筆頭補佐官に就任したクラウンと議員時代からの秘書を従えて演説を繰り出すのだった。
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