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プロジェクト・オブ・リヴァーサル編
お姫様を守護する騎士がお姫様を好きになった場合にお姫様は騎士にどんな返事を聞かせるのだろうか
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「諸君らは既に我々の人質となったのだッ!我らが同志を解放してもらうまでの間は大人しくしておいてもらおうか!」
その脅し文句が副部長を見た今となっては虚しく聞こえてしまう。きっと彼ならば、私たちの周りを囲むあの過激派の男たちも倒してくれるだろう。
実際に彼はホルスターに手を掛けようとしていた。だが、その前に過激派に気付かれてしまったのだろう。黒いスリーピースーツを着た男が元副部長と私に向かって長銃の銃口を突き付けて、銃の没収を行う。
私も元副部長も大人しく銃のホルスターを外して彼らに渡していく。
スリーピースーツの男はその後にマジマジと元副部長の顔を眺めていく。
そして、口元の右端を吊り上げて、
「おい、オレが誰だか分かるか?」
その言葉を聞いても彼は黙っていた。どうやら、先程、武器を渡す様に指示を出した男は元副部長のいや、先輩の知り合いだったらしい。
話を聞くにつれて彼は大学でも賞金稼ぎをやっていたらしく、学校内では国王の忠実な猟犬と渾名されていたらしい。
要するに彼らは学生でありながら、その学生を取り締まる賞金稼ぎをしているのが随分と気に入られなかったようだ。
先輩は長銃の尻で思いっきり頬を叩かれて地面の上に転がってしまう。
私は慌てて先輩を助け起こして先輩を殴った学生を睨む。
「な、何をするのよ!先輩はまだ何もしていないでしょう!?」
「何をするのだと?オレたちの仲間はこいつのせいで何人も刑務所に送られたんだよ。刑務所に……ッ、一番許せないのはこいつがオレの親友を刑務所に送った事さ。今回、オレたちがこの作戦に踏み切ったのも一重にはこいつのせいでもあるんだぜッ!」
どうやら、この男は先輩を酷く恨んでいるらしい。彼は銃を構えて引き金に充てた人差し指をプルプルと震わせて、撃つのを我慢していた。
不味い。私たちは銃を没収された状態にあるのだ。その様な状態にあっては仮にあの男が怒りに任せて両手に持っている銃を放てば私たちは反撃する事もできずに、終わってしまう。
どうすれば良いのだろう。私が途方に暮れていると先輩が小さな声で、
「いいか、あの男がもう一度、近付いてきた瞬間を狙うんだ。あの男が鉄砲を持って近付いた瞬間を狙って転ばせりゃあ、後は全て上手くいくさ」
先輩はそう笑って機会を伺う。ロビーの中央で演説を繰り返すこのグループのリーダーと思われる男の演説の演説がピークに達した時だ。見回りに訪れていた男たちの足が集められている私たちの前に集まっている事に気が付く。
私は急いで足を引っ掛け、見張りの男から長銃を奪って近くにいた男を撃ち抜く。
下では倒した屈んだ先輩が足を引っ掛けられた先輩が男のホルスターに下げていた拳銃を取っている事に気が付く。
拳銃を拾った先輩は私が長銃を使用して二人の敵を撃ち倒した後に即座に二人の男を撃ち殺していく。
最初の銃を放った瞬間から、ホテルのロビーに集まった人々が全員、その場にしゃがんだために民間人の犠牲者はゼロだと言っても良かっただろう。
私はホルスターから拳銃を取り出してそれを私たちに向けるリーダーの男に向かって歩いていく。
男は私たちの姿を見るなり、怯えた様子を見せていたが、私も先輩も容赦なく前へと進み、彼を狙う。
男は拳銃を構えて私たちに対処しようとしたが、その前に私が肩を撃ち抜いたために、男はその場に崩れ落ちていく。
私は人質になっていたホテルの従業員の男性に縄を持ってきてもらい、彼をそれに拘束していく。
勿論、事件の後に私たちは保安委員の方々に人質の事を追及されたが、先輩は副部長時代からの剣幕で自分の考えを述べていく。
「お言葉ですが、奴らが仮に人質を取り、長期の篭城戦を行なっていた場合に出た犠牲はこれ以上ではなかったと考えています。そのリスクと今回の戦いにおけるリスクを図った場合にはどちらの方が安全かを判断し、彼女と共にこの行動に踏み切りました」
普段から賞金首を捕らえているからだろうか、取り調べにあたった保安委員たちはそれ以上は何も言う事なく私たちを釈放した。
取り調べを終えて外に出るとすっかりと日は落ちて夜へと変わっていた。
元副部長は私を例の喫茶店に私を誘い、例の窓の側の三人テーブルに座ると、私にこの店特製のハムサンドイッチを御馳走してくれた。
私と元副部長の二人で一年前の事を交えながら、雑談を交わしていると元部長が現れて仲間に加わった。
部長は私と部長の事を労って手を挙げてカフェの店員を呼び止め、私に紅茶を副部長にコーヒーを奢ってくれるらしい。
私が紅茶を啜っていると元副部長はいや、先輩は私の目を見つめて言った。
「なぁ、大事な話があるんだ……こんな事は今、言うべき台詞じゃあないし、本当だったら、少し前の卒業記念のパーティーの時に踊っているお前の耳元で言うべき事だったんだろうけど、でも、あの時は言いそびれちまった……」
「そんな事はいいから、早く言ったらどうなんだ?そんなんだから、お前はすっとろいと噂されるんだ」
先輩は元部長のその言葉で腹を括ったらしい。勢いよく席を立ち上がって、
「お前のサンドイッチを頬張る姿を見たら、もう我慢できなくなった……ウェンディ!オレと付き合ってくれ!」
一瞬、耳を疑う。彼は私に何と言ったのだ。私はもう一度聞き返す。
だが、返ってきたのは同じ言葉。私は思わず固まってしまう。
先輩はエリートだ。魔法においても学業においても優秀な成績を修めている人間だ。だが、私は魔法も学業も中途半端な女だ。そんな先輩が私を求めたいのだろうか。
だから、私は先輩に告げた。誰もが傷付かないで済む言葉を。
「すいません、まだ考えが定まらなくて……もう少し待ってくれませんか?」
すると、普段は激昂しない元部長が強い力で机を叩いて、
「ダメだ。そんな優柔不断は許さない。受けるか、受けないかはハッキリと決めて帰れ……」
二人の真剣な視線が私に突き刺さる。私は同時にこれまでの元副部長のいや、先輩の活躍を思い返していく。
確かに、サラマンダーのアジトを突き止めた際に協力してくれたのは彼だし、今日の戦いでも息の合った活躍を見せたし、今でもちゃんと労を労ってはくれている。
だが、異性となるとどうなのだろう。先輩は自分と付き合う際のメリットを明確に提示していく。自分は大学を卒業した後は良い就職先に就き、やがては独立して大会社を設立する野望を持っている、と。
そこならば、私にお姫様のような暮らしをさせられる、と。
「それに……」と彼は付け足す。
「今日の戦いはどうだ?あれだけのコンビネーションを見せたんだ。あれはきっと、天がオレと一緒になれって命令したに決まっているんだよ」
必死な顔の先輩。そして、判断を待つ元部長。
私は両眼を瞑って先輩が好きなのかどうかを懸命に探していく。友人や尊敬という意味での“好き”ではない。
異性として好きかという意味でだ。悩みに悩んだ末に、私は……。
その脅し文句が副部長を見た今となっては虚しく聞こえてしまう。きっと彼ならば、私たちの周りを囲むあの過激派の男たちも倒してくれるだろう。
実際に彼はホルスターに手を掛けようとしていた。だが、その前に過激派に気付かれてしまったのだろう。黒いスリーピースーツを着た男が元副部長と私に向かって長銃の銃口を突き付けて、銃の没収を行う。
私も元副部長も大人しく銃のホルスターを外して彼らに渡していく。
スリーピースーツの男はその後にマジマジと元副部長の顔を眺めていく。
そして、口元の右端を吊り上げて、
「おい、オレが誰だか分かるか?」
その言葉を聞いても彼は黙っていた。どうやら、先程、武器を渡す様に指示を出した男は元副部長のいや、先輩の知り合いだったらしい。
話を聞くにつれて彼は大学でも賞金稼ぎをやっていたらしく、学校内では国王の忠実な猟犬と渾名されていたらしい。
要するに彼らは学生でありながら、その学生を取り締まる賞金稼ぎをしているのが随分と気に入られなかったようだ。
先輩は長銃の尻で思いっきり頬を叩かれて地面の上に転がってしまう。
私は慌てて先輩を助け起こして先輩を殴った学生を睨む。
「な、何をするのよ!先輩はまだ何もしていないでしょう!?」
「何をするのだと?オレたちの仲間はこいつのせいで何人も刑務所に送られたんだよ。刑務所に……ッ、一番許せないのはこいつがオレの親友を刑務所に送った事さ。今回、オレたちがこの作戦に踏み切ったのも一重にはこいつのせいでもあるんだぜッ!」
どうやら、この男は先輩を酷く恨んでいるらしい。彼は銃を構えて引き金に充てた人差し指をプルプルと震わせて、撃つのを我慢していた。
不味い。私たちは銃を没収された状態にあるのだ。その様な状態にあっては仮にあの男が怒りに任せて両手に持っている銃を放てば私たちは反撃する事もできずに、終わってしまう。
どうすれば良いのだろう。私が途方に暮れていると先輩が小さな声で、
「いいか、あの男がもう一度、近付いてきた瞬間を狙うんだ。あの男が鉄砲を持って近付いた瞬間を狙って転ばせりゃあ、後は全て上手くいくさ」
先輩はそう笑って機会を伺う。ロビーの中央で演説を繰り返すこのグループのリーダーと思われる男の演説の演説がピークに達した時だ。見回りに訪れていた男たちの足が集められている私たちの前に集まっている事に気が付く。
私は急いで足を引っ掛け、見張りの男から長銃を奪って近くにいた男を撃ち抜く。
下では倒した屈んだ先輩が足を引っ掛けられた先輩が男のホルスターに下げていた拳銃を取っている事に気が付く。
拳銃を拾った先輩は私が長銃を使用して二人の敵を撃ち倒した後に即座に二人の男を撃ち殺していく。
最初の銃を放った瞬間から、ホテルのロビーに集まった人々が全員、その場にしゃがんだために民間人の犠牲者はゼロだと言っても良かっただろう。
私はホルスターから拳銃を取り出してそれを私たちに向けるリーダーの男に向かって歩いていく。
男は私たちの姿を見るなり、怯えた様子を見せていたが、私も先輩も容赦なく前へと進み、彼を狙う。
男は拳銃を構えて私たちに対処しようとしたが、その前に私が肩を撃ち抜いたために、男はその場に崩れ落ちていく。
私は人質になっていたホテルの従業員の男性に縄を持ってきてもらい、彼をそれに拘束していく。
勿論、事件の後に私たちは保安委員の方々に人質の事を追及されたが、先輩は副部長時代からの剣幕で自分の考えを述べていく。
「お言葉ですが、奴らが仮に人質を取り、長期の篭城戦を行なっていた場合に出た犠牲はこれ以上ではなかったと考えています。そのリスクと今回の戦いにおけるリスクを図った場合にはどちらの方が安全かを判断し、彼女と共にこの行動に踏み切りました」
普段から賞金首を捕らえているからだろうか、取り調べにあたった保安委員たちはそれ以上は何も言う事なく私たちを釈放した。
取り調べを終えて外に出るとすっかりと日は落ちて夜へと変わっていた。
元副部長は私を例の喫茶店に私を誘い、例の窓の側の三人テーブルに座ると、私にこの店特製のハムサンドイッチを御馳走してくれた。
私と元副部長の二人で一年前の事を交えながら、雑談を交わしていると元部長が現れて仲間に加わった。
部長は私と部長の事を労って手を挙げてカフェの店員を呼び止め、私に紅茶を副部長にコーヒーを奢ってくれるらしい。
私が紅茶を啜っていると元副部長はいや、先輩は私の目を見つめて言った。
「なぁ、大事な話があるんだ……こんな事は今、言うべき台詞じゃあないし、本当だったら、少し前の卒業記念のパーティーの時に踊っているお前の耳元で言うべき事だったんだろうけど、でも、あの時は言いそびれちまった……」
「そんな事はいいから、早く言ったらどうなんだ?そんなんだから、お前はすっとろいと噂されるんだ」
先輩は元部長のその言葉で腹を括ったらしい。勢いよく席を立ち上がって、
「お前のサンドイッチを頬張る姿を見たら、もう我慢できなくなった……ウェンディ!オレと付き合ってくれ!」
一瞬、耳を疑う。彼は私に何と言ったのだ。私はもう一度聞き返す。
だが、返ってきたのは同じ言葉。私は思わず固まってしまう。
先輩はエリートだ。魔法においても学業においても優秀な成績を修めている人間だ。だが、私は魔法も学業も中途半端な女だ。そんな先輩が私を求めたいのだろうか。
だから、私は先輩に告げた。誰もが傷付かないで済む言葉を。
「すいません、まだ考えが定まらなくて……もう少し待ってくれませんか?」
すると、普段は激昂しない元部長が強い力で机を叩いて、
「ダメだ。そんな優柔不断は許さない。受けるか、受けないかはハッキリと決めて帰れ……」
二人の真剣な視線が私に突き刺さる。私は同時にこれまでの元副部長のいや、先輩の活躍を思い返していく。
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