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ムーン・アポカリプス編
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「逃げられない……だと私は逃げているんじゃあない。這いずり回っているだけだ。それに、お前は知らんとは思うが、私があの怪物から与えられた力は本来の怪物の力の十分の一だけ……つまり、もっと多くの力を得る事が出来れば、お前なんて簡単に倒せるさ」
「物は言いようね。そんな風に強がっていたとしても、あなたはもう終わりよ」
その言葉を聞いた瞬間にドラッグスは突然、私の前へと駆け出し、私の目の前に小型の月を繰り出す。
私は慌てて左手の掌を広げて月を吸収し、彼が出した同じような小型の月をぶつけて粉々に壊していく。
それを見て悔しそうに下唇を噛むドラッグス。彼はそのまま私に向かって拳銃を突き付けたのだが、私は両手に持っていた長銃でドラッグスの手に長銃の尻を直撃させて彼の手から拳銃を落とす。
彼は長銃の尻が直撃したという痛みに耐え、何とか地面の下に落ちた拳銃を拾い上げて私から距離を取っていく。
最も、彼が距離を取った所で周りに存在するのは彼の敵ばかりだ。
やむを得ずに、彼はもう一度、それも大統領官邸を守る衛兵たちを召喚し、大事な衛兵たちに例の魚の兜を彼らの顔に付けようとするのだが、彼らはそれよりも前に黙ってドラッグスに銃口を突き付ける。
「たった今、あなたは大統領としての職を解かれました。素直に投降願います」
「この役立たずがッ!」
大統領は彼らも役に立たないと判明すると、今度は多くの小型の月を繰り出し、無差別に攻撃を繰り出していく。
その攻撃により、彼の目の前に現れて密集していた共和国の兵士たちが倒れていく様子が見えていく。
元大統領は自棄を起こしたのだろう。誰もがそう見ていると、殺された筈の兵士の中の一人から、例の男が現れた。
影を操る魔法を持つ男、ウッディ・ビーナルの姿が。
ウッディは大統領の前に顔を見せると得意そうな顔を浮かべて言った。
「苦戦しておられですな。では、私があの正面のガキどもを片付けてご覧に入れましょう」
彼は踵を返し、目の前を固める白亜の騎士団の元へと向かう。
「おいおい、ガキども……オレの姿を、ウッディ・ビーナルの姿を忘れたのか?少し前にレースの会場で大怪我を負わせた男をよぉ」
男が両腕を大きく広げて仲間の元へと向かい、今度はこの宮殿の影を動かし、私たちを叩き潰そうとしていた。
だが、その計画が実施される事は無かった。彼は計画を実行する前にケネスが出した大声により思考を妨げられてしまったのだ。
ケネスは確かにこう叫んでいた。
「ド外道がァァ~!!」と。
彼はその声につられてその方向を振り向き、そのまま頭を散弾銃で粉微塵に吹き飛ばされてしまったのだ。
倒れた強敵を見下ろしながらケネスは言う。
「お前の黒魔術は確か呪文を口にしなければ、いけなかったな?なら、その口を封じて殺せば問題はないわけだ」
私はそれを見た後にチラッと背後のドラッグスを振り向く。
彼は後退りをしてそのまま逃亡しようとしたのだが、私は彼の足元に銃弾を撃ち込み、彼を逃すまいとする。
私はその後に長銃を投げ捨て、代わりにホルスターにケネスから貰った拳銃を抜いた後に言った。
「拳銃と拳銃とで決着を付けましょう。それとも、あなたは女の私に怯えて逃げるつもりなの?女で落第生の私に怯えているのかしら?」
その言葉を聞いて彼の顔色が変わるのを見た。彼は興奮したらしく頬を紅潮させ、歯をガタガタと噛み締めながら、前へと足を踏み出す。
「自分が強いなんて思った人間は必ず早死にする。私がそれを教えてやろう」
彼はそう言って足を踏み出し、拳銃を握って私に向かって拳銃を突き付ける。
誰もこの戦いに水を刺してはならないという空気を読んだのだろう。誰もが固唾を飲み込んで私とドラッグスとの決闘を見守っていた。
先に拳銃を抜いたのは私の方だ。私は焦る事なく彼の右胸に向かって引き金を引く。
だが、彼は運良くバランスを崩し、本来ならば当たる筈だった弾丸は右胸に当たるだけで終わってしまう。
彼は口元の右端を吊り上げて私の頭を狙う。
私は咄嗟に頭を交わし、弾丸を避けたのだが、その弾丸はそのまま私の頬を逸れていき、私の顔に傷を付けた。
そのまま私は最後の決着に臨み、ドラッグスに向かって銃口を突き付ける。
だが、今度の弾丸も命中しなさい。ドラッグスは素敵な笑いを浮かべた後に例の小型の月を自分の体の周りに固めていく。
「これで私は鉄壁の守りに囲まれている事になるな。諦めな〈杖無し〉には絶対に破れない鉄壁の守りなんだよ」
「なら、破るまでの事よッ!」
そう言って私は前へ前へと駆け出す。
ドラッグスは好機とばかりに拳銃やら光線やらを放とうとするのだが、彼は攻撃を当てるのを躊躇ってしまう。
それはそうだろう。動く的を狙うというのは難しい事なのだ。それに、私は全速力で前へと駆けている。
彼の弾丸や魔法が私を捉えるのは不可能だろう。
焦ると余計に当たらなくなるという事は当たっているらしく、彼は必死になるものの私には当たらない。
私はその隙を利用して彼の目の前へと立ち、大きな声で世界を月の怪物に売り渡そうとした男に、自分の野望のためだけに世界を巻き込もうとした男に、部下の事を単なる駒としか思っていない非人道的な目の前の悪党に向かって大きな声で叫ぶ。
「このド外道がァァァァァァ~」と。
男は明らかに目を大きく広げて私の顔を信じられないと言わんばかりに見つめていたのだが、直ぐにその目は白く剥かれて悲鳴を上げて地面の上へと倒れていく。
男の額には銃の跡が存在し、額からは一匹の赤い蛇が鼻から口へと伝っていき、しまいには体から地面へと滴り落ちていく。
これでドラッグスはもう野望を達成する事は出来ないだろう。
ドラッグスが倒れたのを見届けると周囲から歓声が沸き起こる。
私が照れていると、後方で三ヶ国の兵士たちと共にそれまで大人しく控えていた妹が駆け寄り、私に抱擁を求める。
「お姉様!ご無事で……ご無事で良かったです……」
私は涙を流して私に抱き付く妹の手を優しく撫でていく。
そして、周囲で驚いた顔を見せるのはピーターとケネス以外の仲間たち。
私は周囲の仲間たちに向かって言った。
「あ、言ってなかったわね。私は現、ウィンストン・セイライム王国の第一王女の姉なのよ。双子のね……」
私のその言葉を聞いて騒つく仲間たち。
私はそれを見て思わず困惑してしまう。彼らには何というべきだろうか。私は頬をかきながら考えた。
とにかく、この後の学院生活は色々と大変な事になりそうだ。
「物は言いようね。そんな風に強がっていたとしても、あなたはもう終わりよ」
その言葉を聞いた瞬間にドラッグスは突然、私の前へと駆け出し、私の目の前に小型の月を繰り出す。
私は慌てて左手の掌を広げて月を吸収し、彼が出した同じような小型の月をぶつけて粉々に壊していく。
それを見て悔しそうに下唇を噛むドラッグス。彼はそのまま私に向かって拳銃を突き付けたのだが、私は両手に持っていた長銃でドラッグスの手に長銃の尻を直撃させて彼の手から拳銃を落とす。
彼は長銃の尻が直撃したという痛みに耐え、何とか地面の下に落ちた拳銃を拾い上げて私から距離を取っていく。
最も、彼が距離を取った所で周りに存在するのは彼の敵ばかりだ。
やむを得ずに、彼はもう一度、それも大統領官邸を守る衛兵たちを召喚し、大事な衛兵たちに例の魚の兜を彼らの顔に付けようとするのだが、彼らはそれよりも前に黙ってドラッグスに銃口を突き付ける。
「たった今、あなたは大統領としての職を解かれました。素直に投降願います」
「この役立たずがッ!」
大統領は彼らも役に立たないと判明すると、今度は多くの小型の月を繰り出し、無差別に攻撃を繰り出していく。
その攻撃により、彼の目の前に現れて密集していた共和国の兵士たちが倒れていく様子が見えていく。
元大統領は自棄を起こしたのだろう。誰もがそう見ていると、殺された筈の兵士の中の一人から、例の男が現れた。
影を操る魔法を持つ男、ウッディ・ビーナルの姿が。
ウッディは大統領の前に顔を見せると得意そうな顔を浮かべて言った。
「苦戦しておられですな。では、私があの正面のガキどもを片付けてご覧に入れましょう」
彼は踵を返し、目の前を固める白亜の騎士団の元へと向かう。
「おいおい、ガキども……オレの姿を、ウッディ・ビーナルの姿を忘れたのか?少し前にレースの会場で大怪我を負わせた男をよぉ」
男が両腕を大きく広げて仲間の元へと向かい、今度はこの宮殿の影を動かし、私たちを叩き潰そうとしていた。
だが、その計画が実施される事は無かった。彼は計画を実行する前にケネスが出した大声により思考を妨げられてしまったのだ。
ケネスは確かにこう叫んでいた。
「ド外道がァァ~!!」と。
彼はその声につられてその方向を振り向き、そのまま頭を散弾銃で粉微塵に吹き飛ばされてしまったのだ。
倒れた強敵を見下ろしながらケネスは言う。
「お前の黒魔術は確か呪文を口にしなければ、いけなかったな?なら、その口を封じて殺せば問題はないわけだ」
私はそれを見た後にチラッと背後のドラッグスを振り向く。
彼は後退りをしてそのまま逃亡しようとしたのだが、私は彼の足元に銃弾を撃ち込み、彼を逃すまいとする。
私はその後に長銃を投げ捨て、代わりにホルスターにケネスから貰った拳銃を抜いた後に言った。
「拳銃と拳銃とで決着を付けましょう。それとも、あなたは女の私に怯えて逃げるつもりなの?女で落第生の私に怯えているのかしら?」
その言葉を聞いて彼の顔色が変わるのを見た。彼は興奮したらしく頬を紅潮させ、歯をガタガタと噛み締めながら、前へと足を踏み出す。
「自分が強いなんて思った人間は必ず早死にする。私がそれを教えてやろう」
彼はそう言って足を踏み出し、拳銃を握って私に向かって拳銃を突き付ける。
誰もこの戦いに水を刺してはならないという空気を読んだのだろう。誰もが固唾を飲み込んで私とドラッグスとの決闘を見守っていた。
先に拳銃を抜いたのは私の方だ。私は焦る事なく彼の右胸に向かって引き金を引く。
だが、彼は運良くバランスを崩し、本来ならば当たる筈だった弾丸は右胸に当たるだけで終わってしまう。
彼は口元の右端を吊り上げて私の頭を狙う。
私は咄嗟に頭を交わし、弾丸を避けたのだが、その弾丸はそのまま私の頬を逸れていき、私の顔に傷を付けた。
そのまま私は最後の決着に臨み、ドラッグスに向かって銃口を突き付ける。
だが、今度の弾丸も命中しなさい。ドラッグスは素敵な笑いを浮かべた後に例の小型の月を自分の体の周りに固めていく。
「これで私は鉄壁の守りに囲まれている事になるな。諦めな〈杖無し〉には絶対に破れない鉄壁の守りなんだよ」
「なら、破るまでの事よッ!」
そう言って私は前へ前へと駆け出す。
ドラッグスは好機とばかりに拳銃やら光線やらを放とうとするのだが、彼は攻撃を当てるのを躊躇ってしまう。
それはそうだろう。動く的を狙うというのは難しい事なのだ。それに、私は全速力で前へと駆けている。
彼の弾丸や魔法が私を捉えるのは不可能だろう。
焦ると余計に当たらなくなるという事は当たっているらしく、彼は必死になるものの私には当たらない。
私はその隙を利用して彼の目の前へと立ち、大きな声で世界を月の怪物に売り渡そうとした男に、自分の野望のためだけに世界を巻き込もうとした男に、部下の事を単なる駒としか思っていない非人道的な目の前の悪党に向かって大きな声で叫ぶ。
「このド外道がァァァァァァ~」と。
男は明らかに目を大きく広げて私の顔を信じられないと言わんばかりに見つめていたのだが、直ぐにその目は白く剥かれて悲鳴を上げて地面の上へと倒れていく。
男の額には銃の跡が存在し、額からは一匹の赤い蛇が鼻から口へと伝っていき、しまいには体から地面へと滴り落ちていく。
これでドラッグスはもう野望を達成する事は出来ないだろう。
ドラッグスが倒れたのを見届けると周囲から歓声が沸き起こる。
私が照れていると、後方で三ヶ国の兵士たちと共にそれまで大人しく控えていた妹が駆け寄り、私に抱擁を求める。
「お姉様!ご無事で……ご無事で良かったです……」
私は涙を流して私に抱き付く妹の手を優しく撫でていく。
そして、周囲で驚いた顔を見せるのはピーターとケネス以外の仲間たち。
私は周囲の仲間たちに向かって言った。
「あ、言ってなかったわね。私は現、ウィンストン・セイライム王国の第一王女の姉なのよ。双子のね……」
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私はそれを見て思わず困惑してしまう。彼らには何というべきだろうか。私は頬をかきながら考えた。
とにかく、この後の学院生活は色々と大変な事になりそうだ。
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