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エピローグ
俺はお前とまだ見たい未来があるんだよ
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「よりにもよってテメェらが……」
「クソッタレ、オレたちの資金稼ぎを邪魔しやがって!」
男の片割れは確かに助けに来た時にこう名乗った。自分たちはテロリスト『青いバッファロー』の生き残りだと。
あのホテル占領事件の一件で彼女に仲間を叩き潰されたので組織再興の資金を稼ぐために、既に別の場所に潜伏しており、姿を隠していた賞金首〈強盗夫人〉のヒルトン・バートーリーを狙ったのだと。彼らは入念な調査の末に彼女の子供と彼女の義理の母親とが泊まっているホテルを突き止め、年老いた義理の母親を突き飛ばし、そのまま子供を連れ去ったのだという。
彼らが子供を連れ去った理由というのは夫人は一応は賞金首であり、元々は知能犯だったとはいえ銃の腕前も侮れないとという理由からだった。彼らの主張をそのまま受け入れたとするのなら、やむを得ずにホテルから子供を誘拐し、シティーの近くの森の中に潜伏し、彼女を撃ち殺し、殺した彼女の死体を保安委員の元に担ぎ込み、テロ組織再興の金を得るのが目的だったのだという。
だが、それは俺の隣で拳銃を構えている女により見抜かれてしまう。
ウェンディ・スペンサーは事件現場に向かっていた俺を捕まえて、ここまで連れて来たのだ。
で、見抜いた女はと言えば、二人に向かって持っていた自動式拳銃の銃口を突き付けていたのだった。
「許せないッ!あなたたち、それでも人間なの!?」
ウェンディが拳銃の銃口を突き付けて二人の男に抗議する。だが、男たちは彼女が叫んだ声よりも大きな声を挙げて彼女に向かって反論していく。
「やかましいッ!オレたちの仲間を殺したり、刑務所に送り込んだクソ女めッ!テメェのせいで革命が遅れちまったんだぞ!」
「あなたたちのいう革命というのは大勢の人を巻き込むものなの!?」
三人の話し合いは平行線と言っても良いだろう。全く、オレもこんな場所まで聞いて、こんな奴らとウェンディとの論争に付き合ってやる暇があるなと思わず下を向いて苦笑してしまう。
すると、目の前で子供を人質にしていた若い男が銃を突き付けて叫ぶ。
「何を笑ってやがるッ!この保安委員の犬どもめッ!いや、違うな。今はお姫様の忠実な飼い犬か」
明らかに人を馬鹿にした口調。それに、あの事件の事を知っての上での『飼い犬』という表現を聞いて俺の眉間に何本かの青筋が立っている事に気が付く。
俺は拳銃を構えて言った。
「黙れ下衆ッ!貴様らは大そうな目的を掲げている無関係の人を巻き込むテロを起こしているではないかッ!そんなクズがよくもオレたちの事を『飼い犬』などと言えたものだなッ!」
俺の言葉に二人の男が先程の俺のように怒っている事に気が付く。激昂した彼らは銃口を人質に抱えていた幼い少年の側頭部に押し当てて叫ぶ。
「黙れッ!さっきから大人しく聞いていりゃあ、図に乗りやがって!ガキをぶっ殺してテメェの過ちを認めさせてやるッ!」
男がそう言って抱えていた少年を撃ち殺そうとした時だ。俺の隣に立っていたウェンディが拳銃を構えて男が何かするよりも前に男の頭を撃ち抜く。
男は悲鳴を上げる間も無く撃ち倒され、抱えていた少年が森の地面の上に尻餅を付く。
泣き叫ぶ少年。それを聞いた隣の男は慌てて抱えていた少年を撃ち殺そうとしたのだが、その前に俺の手で男の頭を撃ち抜いて子供を彼の腕の中から解放する。
俺が子供の側に駆け寄り、保護に努めていた時だ。
ウェンディが懐から〈強盗夫人〉のポスターを破いている事に気が付く。
俺は咎めようと駆け寄ったのだが、彼女はそれを静止して、
「ダメよ。彼女を保安委員の元に追いやる事なんてできないわ。彼女には子供がいるのよ……」
悲しそうな顔を浮かべて千切れたポスターを宙へと飛ばす彼女を見て俺は何とも言えない気持ちになってしまう。
そのまま俺たちは互いに一人ずつ子供を運びながら街へと戻っていく。
俺とウェンディは子供を夫人とその義理の母に返し、保安委員の元で虚偽の報告をしてその場をやり過ごす。
理由というのは資金繰りに困ったテロリストが金持ちの子息二人を誘拐し、身代金を取り立てようとしたのを彼女が潜伏先を見破り、二人の子供を救出したというものだ。
この報告は八割が嘘で二割、彼女が潜伏先を見破り、二人で協力して救出したという旨まで一緒だった。
その後に二人の子供を義理の母親とヒルトン夫人に返し、二人に別れを告げて二人で家まで向かっていく。
二人で家に戻る最中にして会話を俺は生涯忘れる事はないだろう。
帰る間際、彼女は薄暗い夕焼けに照らされながら言っていた。
「ねぇ、ケネス。あの夫人のような結婚生活ってどうなのかなって思ったの」
「例えば?」
「互いに思いやって、支え合って愛する家族に囲まれるような暮らしはどうなのかなって……」
「悪くはないと思うぞ、オレだって愛する家族に囲まれて親父やお袋に孫の顔を見せてやりたい。そうして田舎の方でカウボーイをして暮らすのも悪くないかもな」
俺は冗談のつもりで言ったのだが、隣で歩いていた彼女は真剣な瞳で俺を射抜きながら言った。
「じゃあ、ケネス……私とならどんな家庭を築くのかなって?」
俺は耳を疑った。彼女が何を言ったのか分からなかった。だが、彼女はもっと大きなはっきりとした声で言った。
「私とならどんな家庭を築くのかなって?私と結婚したら、私の持っているものは全てあなたのものになるわよ」
俺は何と言っていいのか分からない。俺は公爵家の金持も地位も名誉も要らない。ただ、ウェンディ・スペンサーという個人が好きなのだ。
俺は黙って返答を待つ彼女に返答の代わりに、自分の唇を重ね合わせていく。
よくある犯罪小説に出てくるプレイボーイはこんな事を普通にするのだが、キスというのはここまで胸が昂るものなのだろうか。
胸の音が先程からドクドクと唸っていく。ウェンディの顔は彼女の顔を照らす筈の夕焼けの殆どが雲に囲まれて消えかかっていたのではっきりとした姿は見せなかったのだが、ただ黙って俺のキスを受け入れていた。
互いの気持ちが通じ合った時に俺はこれまでの二年間の事を思い返していく。初めて彼女と会った日、彼女と一緒に協力して凶悪犯を射殺し、賞金稼ぎ部への入部を認められた事。
それから、部員としてクラスメイトとして学生生活を過ごした事を。
無論、俺はこの二年間の間、ずっと彼女と居た訳ではない。彼女は本当は王女であり、王族でしか当たれない仕事に当たったり、たまたま巻き込まれた先で敵と戦った事もあった。
いわば、俺の知らない彼女など多く存在する訳だ。構う事はないさ。
彼女の知らない部分はこれからの人生を全て使って知り尽くせば良いのだ。
俺と彼女は夕焼けに照らされながら口付けを交わし合っていた。
「クソッタレ、オレたちの資金稼ぎを邪魔しやがって!」
男の片割れは確かに助けに来た時にこう名乗った。自分たちはテロリスト『青いバッファロー』の生き残りだと。
あのホテル占領事件の一件で彼女に仲間を叩き潰されたので組織再興の資金を稼ぐために、既に別の場所に潜伏しており、姿を隠していた賞金首〈強盗夫人〉のヒルトン・バートーリーを狙ったのだと。彼らは入念な調査の末に彼女の子供と彼女の義理の母親とが泊まっているホテルを突き止め、年老いた義理の母親を突き飛ばし、そのまま子供を連れ去ったのだという。
彼らが子供を連れ去った理由というのは夫人は一応は賞金首であり、元々は知能犯だったとはいえ銃の腕前も侮れないとという理由からだった。彼らの主張をそのまま受け入れたとするのなら、やむを得ずにホテルから子供を誘拐し、シティーの近くの森の中に潜伏し、彼女を撃ち殺し、殺した彼女の死体を保安委員の元に担ぎ込み、テロ組織再興の金を得るのが目的だったのだという。
だが、それは俺の隣で拳銃を構えている女により見抜かれてしまう。
ウェンディ・スペンサーは事件現場に向かっていた俺を捕まえて、ここまで連れて来たのだ。
で、見抜いた女はと言えば、二人に向かって持っていた自動式拳銃の銃口を突き付けていたのだった。
「許せないッ!あなたたち、それでも人間なの!?」
ウェンディが拳銃の銃口を突き付けて二人の男に抗議する。だが、男たちは彼女が叫んだ声よりも大きな声を挙げて彼女に向かって反論していく。
「やかましいッ!オレたちの仲間を殺したり、刑務所に送り込んだクソ女めッ!テメェのせいで革命が遅れちまったんだぞ!」
「あなたたちのいう革命というのは大勢の人を巻き込むものなの!?」
三人の話し合いは平行線と言っても良いだろう。全く、オレもこんな場所まで聞いて、こんな奴らとウェンディとの論争に付き合ってやる暇があるなと思わず下を向いて苦笑してしまう。
すると、目の前で子供を人質にしていた若い男が銃を突き付けて叫ぶ。
「何を笑ってやがるッ!この保安委員の犬どもめッ!いや、違うな。今はお姫様の忠実な飼い犬か」
明らかに人を馬鹿にした口調。それに、あの事件の事を知っての上での『飼い犬』という表現を聞いて俺の眉間に何本かの青筋が立っている事に気が付く。
俺は拳銃を構えて言った。
「黙れ下衆ッ!貴様らは大そうな目的を掲げている無関係の人を巻き込むテロを起こしているではないかッ!そんなクズがよくもオレたちの事を『飼い犬』などと言えたものだなッ!」
俺の言葉に二人の男が先程の俺のように怒っている事に気が付く。激昂した彼らは銃口を人質に抱えていた幼い少年の側頭部に押し当てて叫ぶ。
「黙れッ!さっきから大人しく聞いていりゃあ、図に乗りやがって!ガキをぶっ殺してテメェの過ちを認めさせてやるッ!」
男がそう言って抱えていた少年を撃ち殺そうとした時だ。俺の隣に立っていたウェンディが拳銃を構えて男が何かするよりも前に男の頭を撃ち抜く。
男は悲鳴を上げる間も無く撃ち倒され、抱えていた少年が森の地面の上に尻餅を付く。
泣き叫ぶ少年。それを聞いた隣の男は慌てて抱えていた少年を撃ち殺そうとしたのだが、その前に俺の手で男の頭を撃ち抜いて子供を彼の腕の中から解放する。
俺が子供の側に駆け寄り、保護に努めていた時だ。
ウェンディが懐から〈強盗夫人〉のポスターを破いている事に気が付く。
俺は咎めようと駆け寄ったのだが、彼女はそれを静止して、
「ダメよ。彼女を保安委員の元に追いやる事なんてできないわ。彼女には子供がいるのよ……」
悲しそうな顔を浮かべて千切れたポスターを宙へと飛ばす彼女を見て俺は何とも言えない気持ちになってしまう。
そのまま俺たちは互いに一人ずつ子供を運びながら街へと戻っていく。
俺とウェンディは子供を夫人とその義理の母に返し、保安委員の元で虚偽の報告をしてその場をやり過ごす。
理由というのは資金繰りに困ったテロリストが金持ちの子息二人を誘拐し、身代金を取り立てようとしたのを彼女が潜伏先を見破り、二人の子供を救出したというものだ。
この報告は八割が嘘で二割、彼女が潜伏先を見破り、二人で協力して救出したという旨まで一緒だった。
その後に二人の子供を義理の母親とヒルトン夫人に返し、二人に別れを告げて二人で家まで向かっていく。
二人で家に戻る最中にして会話を俺は生涯忘れる事はないだろう。
帰る間際、彼女は薄暗い夕焼けに照らされながら言っていた。
「ねぇ、ケネス。あの夫人のような結婚生活ってどうなのかなって思ったの」
「例えば?」
「互いに思いやって、支え合って愛する家族に囲まれるような暮らしはどうなのかなって……」
「悪くはないと思うぞ、オレだって愛する家族に囲まれて親父やお袋に孫の顔を見せてやりたい。そうして田舎の方でカウボーイをして暮らすのも悪くないかもな」
俺は冗談のつもりで言ったのだが、隣で歩いていた彼女は真剣な瞳で俺を射抜きながら言った。
「じゃあ、ケネス……私とならどんな家庭を築くのかなって?」
俺は耳を疑った。彼女が何を言ったのか分からなかった。だが、彼女はもっと大きなはっきりとした声で言った。
「私とならどんな家庭を築くのかなって?私と結婚したら、私の持っているものは全てあなたのものになるわよ」
俺は何と言っていいのか分からない。俺は公爵家の金持も地位も名誉も要らない。ただ、ウェンディ・スペンサーという個人が好きなのだ。
俺は黙って返答を待つ彼女に返答の代わりに、自分の唇を重ね合わせていく。
よくある犯罪小説に出てくるプレイボーイはこんな事を普通にするのだが、キスというのはここまで胸が昂るものなのだろうか。
胸の音が先程からドクドクと唸っていく。ウェンディの顔は彼女の顔を照らす筈の夕焼けの殆どが雲に囲まれて消えかかっていたのではっきりとした姿は見せなかったのだが、ただ黙って俺のキスを受け入れていた。
互いの気持ちが通じ合った時に俺はこれまでの二年間の事を思い返していく。初めて彼女と会った日、彼女と一緒に協力して凶悪犯を射殺し、賞金稼ぎ部への入部を認められた事。
それから、部員としてクラスメイトとして学生生活を過ごした事を。
無論、俺はこの二年間の間、ずっと彼女と居た訳ではない。彼女は本当は王女であり、王族でしか当たれない仕事に当たったり、たまたま巻き込まれた先で敵と戦った事もあった。
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