72 / 83
第二部『共存と憎悪の狭間で』
妖霊大帝の名を得て
しおりを挟む
人界にはある神話が存在した。とはいっても、その神話は後の人が作り出した伝承によって埋もれてしまい、今ではそのことを知る人物はほとんどいない。
だが、数少ない神話を知る人はその存在を恐れていた。
この日水の神を崇める教会で年老いた牧師は神に捧げるための入浴の準備を行なっていた。
その時に嫌な予感を感じた。それは胸の痛みとなって現れた。
大きな浴場の中で年老いた牧師が倒れているところを別の牧師たちによって発見された。
年老いた牧師は間一髪で助かることになったのだが、奇妙であったのは牧師が発した譫言であった。
「……終わりだ。人間の時代は終わった。『妖霊大帝』が現れたんだ。奴は必ず世界を支配する。これからの人界は……いいや、全てが闇によって呑み込まれるようになってしまう」
若い牧師は『妖霊大帝』という奇妙な言葉を聞いて困惑するばかりだった。
当然だろう。既に失われつつある神話なのだから。
「ジョニーさん! その『妖霊大帝』とやらはなんなのですか!?」
ジョニーという名の牧師は答えなかった。ただひたすらに譫言を繰り返すばかりだった。
困惑する若い牧師を他所にジョニーは譫言を繰り返すばかりだった。
奇しくも年老いた牧師が倒れたのはコクランがヴィンセントに背後を取られたのとほとんど同じ頃だった。
「さてと、この後はどうするつもりだ?」
「……どうするも何も無事に抜け出てやるさ。お前なんぞにみすみす首を掻き切られてしまうわけにはいかんからな」
コクランはそう吐き捨てたが、どうしようもない状況に追い詰められてしまったことは事実である。
もはやどうしようもない状況へと追い込まれてしまったことだけは事実だ。
背後にいるせいか、レイチェルもドガも手を出せずにいる。自身も同様に腰にある刀を抜いたり、拳銃を背後に向けることは不可能だった。
そうした行動を取るよりも前にヴィンセントは自分の喉を躊躇なく掻き切るだろう。
ハッキリといえばお手上げの状態にあった。コクランは打つ手がなくなり苦笑を漏らすほどだった。
「そうか、ならこのまま死んでもらおう。気の毒だがな……」
ヴィンセントは笑うしかなくなったコクランに対しても躊躇うことなく剣を突き立て、コクランの喉を掻き切っていった。
喉から噴射された血が辺り一面に飛び散っていった。まるで、出来損ないのペンキを辺り一面に放り投げたかのようなグロテスクな光景だった。
「こ、コクラン様……」
「……嘘だろ。旦那が……」
レイチェルとドガは屍と化してしまったコクランを見て絶句していた。
だが、レイチェルはしばらくの後に目の前で起きた惨劇が事実であること、そしてコクランが死んでしまったという事実であることを理解して泣き叫んだ。
両目を閉じ、両耳を塞いで泣き喚くその姿は思慮のある大人のやることだとは思えなかった。
ドガも理性が強くなければ本能のままに叫びたいところだった。ウルフス族という呼び名のように狼が叫ぶように叫んでやりたかった。
だが、皮肉にもレイチェルの幼児のような態度がかてってドガの理性を保たさせていた。
すっかりと打ちひしがれた様子の二人に向かってヴィンセントは落ち着き払った様子で言った。
「……気の毒なことをしたな。だが、これで分かったろ? お前たちではオレに勝てない。コクランの二の舞になりたくなければこのまま逃げろ」
「……分かった」
ドガは同意の言葉を投げ掛けた。
「嘘でしょ!?」
ドガの言葉を聞いて叫んだのはコクランの忠実なメイド、レイチェルだった。
「あんた正気なの!? こいつはご主人様を……コクラン様を殺したのよ!? そんな奴の言うことを聞くっていうの!?」
普段の上品な口調はどこへ行ったのかと思えるほどの取り乱した声で問い掛けた。
「……聞くしかないだろ? あんな魔法にオレたちが勝てるもんか」
ドガの言葉は正論だった。事実これまで辛勝したことはあれども負けたことがなかったコクランが手も足も出ることなく負けてしまったのだ。
それも死亡という最悪の形で……。
レイチェルも頭の中ではドガの言葉が正論だと理解していた。だが、感情というのは厄介なもので頭では理解しているものがどうしても受け入れられず、代わりに別のことを実行してしまう。
レイチェルは口を尖らせながらコクランに向かって叫んだ。
「あんたはコクラン様と少ししか一緒に居てないから思いが違うのよッ! けど、あたしはずっと一緒に居たんだからねッ! あんたとはコクラン様にかける想いが違うのよッ!」
「いい加減にしろよッ!」
ドガは近くにあった壁を叩き付けた。その勢いに驚いてレイチェルは思わず両肩を強張らせてしまった。
呆気に取られたレイチェルを他所にドガは自らの考えを大きな声で訴え掛けていく。
「いいか!? ここでオレたちが引かなけりゃあオレたちまで殺されちまうんだぞッ!それを旦那が喜ぶとでも思ってンのか!?」
ドガの言葉は胸の奥へと深く染み渡っていた。コクランならば間違いなく己の身を犠牲にして自分たちを逃がそうとしてくれることだろう。
レイチェルは瞳から熱いものを溢しながらドガの言葉に耳を傾けていった。
レイチェルは何も言わずに無言で首を縦に動かしてドガの言葉に同調の意思を示していく。
それを見たドガはレイチェルの手を取り、その場から立ち去ろうとした。
だが、その前にドガはその場を振り返ってヴィンセントに向かって問い掛けた。
「せめて、旦那の遺体は回収させてくれないか?あんなところに捨てられていたんじゃ旦那があまりにも哀れだ」
「……分かった。その間はオレも手を出さないようにするさ。敬愛する同志マイケルや同志ラルフの宿敵であった執行官を放っておくのは失礼だからな」
ヴィンセントの慈悲によって二人でコクランの亡骸を運んでいくことになった。
喉を掻き切られてしまったということもあり、後頭部がだらんとなっていたということが気になって仕方がなかった。
レイチェルはヴィンセントの頭が地面の上へと落ちないように運ぶ最中も気を付けていなければならなかった。
道中レイチェルたちは多くの騎士や兵士たちとすれ違っていた。
恐らく人質がある中にも攻め込んできた各国の部隊だろう。レイチェルたちが無視をして入り口へと向かっていた時だ。
「コクランさん!?」
と、張りのある若い声が前から聞こえてきた。二人が前を向くと、そこには言葉を失った様子のルイス・ペンシルバニアの姿が見えた。
ルイスは喉を切られたことにより、支えのバランスが崩れたことによって己の意思もなく首をダラダラと垂らす姿のコクランの姿に驚きを隠しきれなかったらしい。
彼はすっかりと絶句していたようだったが、死体を運んでいる二人の前に駆け寄って涙を流していた。目の色はすっかりと濡れていた。
だが、いくらコクランの遺体の上に涙を落としたとしてもコクランは身動き一つしない。そのことから冗談でも揶揄っているわけでもなく、本当にコクランが死んでしまったということを自覚せざるを得なかったのだ。
ルイスの哀哭する姿を見るたびに二人の胸が痛んでいく。
だが、これに関してはどうしようもできない。一度死んでしまった命はどうあっても生き返ることがないのだ。
ルイスはもう攻め込むことや戦闘の意思というものを完全に放棄してしまったらしい。
二人と共にバルボディ宮殿を出ることに決めたのだった。
バルボディ宮殿を歩く中で面倒な者たちに絡まれなかったのは不幸中の幸いといえた。三人は大きな声を上げてヴィンセントに挑もうとする騎士や兵士たちを尻目にゆっくりと死体を運びながら出口へと向かっていった。
その日三人はバルボディ宮殿の周辺にあった山沿いの小さな村に身を寄せ、三人の持ち金を合わせてコクランの棺を作ったのだった。
コクランが死んだ今転移魔法を用いることはできない。そのためコクランをこの地で葬ることに決めたのだ。
三人だけの簡易的な葬儀を済ませ、コクランの死後が穏やかであることを祈った。
葬儀が済んだ後、レイチェルは憂いを含んだ眼差しを浮かべながら問い掛けた。
「ねぇ、ドガさん。魔界の信仰というのはどうなってるんですか?やはり、人界のように死後の世界には理想郷というものがあるのでしょうか?」
「……ないよ」
ドガは淡々とした口調で言った。唯一にして絶対的な存在である水の神や死後の世界に存在するという水の神が作り上げた理想郷にのことを幼い頃からレイチェルとコクランの両名は両目を大きく広げながらドガを見つめていた。
だが、そんな二人の心境になど配慮することもなくドガは話を続けていた。
「魔界には死後の世界なんてない存在していないよ。死んだらそれで終わり……“無”になるだけだ」
「そ、そんな無になって終わりだなんてあんまりですよッ!」
ルイスの言葉は明らかにドガとドガの信仰する魔界の宗教観そのものを批判したものだった。
だが、肝心のドガはそうした非難に耳を貸すことはなく、黙ってコクランへの黙祷を続けていた。
たとえどんなことが起ころうともコクランが死んでしまったというの事実である。どうあっても覆すことは不可能だった。
レイチェルとルイスの両名は涙によって目を腫らしながらコクランの死を受け入れていた。
あとがき
本日は投稿が遅くなってしまい申し訳ございません。本日は風邪のため体調不良の状態で話を進めております。
そのため今回は投稿時間に一定の乱れがございますことをどうかお許し願いたい次第です。
だが、数少ない神話を知る人はその存在を恐れていた。
この日水の神を崇める教会で年老いた牧師は神に捧げるための入浴の準備を行なっていた。
その時に嫌な予感を感じた。それは胸の痛みとなって現れた。
大きな浴場の中で年老いた牧師が倒れているところを別の牧師たちによって発見された。
年老いた牧師は間一髪で助かることになったのだが、奇妙であったのは牧師が発した譫言であった。
「……終わりだ。人間の時代は終わった。『妖霊大帝』が現れたんだ。奴は必ず世界を支配する。これからの人界は……いいや、全てが闇によって呑み込まれるようになってしまう」
若い牧師は『妖霊大帝』という奇妙な言葉を聞いて困惑するばかりだった。
当然だろう。既に失われつつある神話なのだから。
「ジョニーさん! その『妖霊大帝』とやらはなんなのですか!?」
ジョニーという名の牧師は答えなかった。ただひたすらに譫言を繰り返すばかりだった。
困惑する若い牧師を他所にジョニーは譫言を繰り返すばかりだった。
奇しくも年老いた牧師が倒れたのはコクランがヴィンセントに背後を取られたのとほとんど同じ頃だった。
「さてと、この後はどうするつもりだ?」
「……どうするも何も無事に抜け出てやるさ。お前なんぞにみすみす首を掻き切られてしまうわけにはいかんからな」
コクランはそう吐き捨てたが、どうしようもない状況に追い詰められてしまったことは事実である。
もはやどうしようもない状況へと追い込まれてしまったことだけは事実だ。
背後にいるせいか、レイチェルもドガも手を出せずにいる。自身も同様に腰にある刀を抜いたり、拳銃を背後に向けることは不可能だった。
そうした行動を取るよりも前にヴィンセントは自分の喉を躊躇なく掻き切るだろう。
ハッキリといえばお手上げの状態にあった。コクランは打つ手がなくなり苦笑を漏らすほどだった。
「そうか、ならこのまま死んでもらおう。気の毒だがな……」
ヴィンセントは笑うしかなくなったコクランに対しても躊躇うことなく剣を突き立て、コクランの喉を掻き切っていった。
喉から噴射された血が辺り一面に飛び散っていった。まるで、出来損ないのペンキを辺り一面に放り投げたかのようなグロテスクな光景だった。
「こ、コクラン様……」
「……嘘だろ。旦那が……」
レイチェルとドガは屍と化してしまったコクランを見て絶句していた。
だが、レイチェルはしばらくの後に目の前で起きた惨劇が事実であること、そしてコクランが死んでしまったという事実であることを理解して泣き叫んだ。
両目を閉じ、両耳を塞いで泣き喚くその姿は思慮のある大人のやることだとは思えなかった。
ドガも理性が強くなければ本能のままに叫びたいところだった。ウルフス族という呼び名のように狼が叫ぶように叫んでやりたかった。
だが、皮肉にもレイチェルの幼児のような態度がかてってドガの理性を保たさせていた。
すっかりと打ちひしがれた様子の二人に向かってヴィンセントは落ち着き払った様子で言った。
「……気の毒なことをしたな。だが、これで分かったろ? お前たちではオレに勝てない。コクランの二の舞になりたくなければこのまま逃げろ」
「……分かった」
ドガは同意の言葉を投げ掛けた。
「嘘でしょ!?」
ドガの言葉を聞いて叫んだのはコクランの忠実なメイド、レイチェルだった。
「あんた正気なの!? こいつはご主人様を……コクラン様を殺したのよ!? そんな奴の言うことを聞くっていうの!?」
普段の上品な口調はどこへ行ったのかと思えるほどの取り乱した声で問い掛けた。
「……聞くしかないだろ? あんな魔法にオレたちが勝てるもんか」
ドガの言葉は正論だった。事実これまで辛勝したことはあれども負けたことがなかったコクランが手も足も出ることなく負けてしまったのだ。
それも死亡という最悪の形で……。
レイチェルも頭の中ではドガの言葉が正論だと理解していた。だが、感情というのは厄介なもので頭では理解しているものがどうしても受け入れられず、代わりに別のことを実行してしまう。
レイチェルは口を尖らせながらコクランに向かって叫んだ。
「あんたはコクラン様と少ししか一緒に居てないから思いが違うのよッ! けど、あたしはずっと一緒に居たんだからねッ! あんたとはコクラン様にかける想いが違うのよッ!」
「いい加減にしろよッ!」
ドガは近くにあった壁を叩き付けた。その勢いに驚いてレイチェルは思わず両肩を強張らせてしまった。
呆気に取られたレイチェルを他所にドガは自らの考えを大きな声で訴え掛けていく。
「いいか!? ここでオレたちが引かなけりゃあオレたちまで殺されちまうんだぞッ!それを旦那が喜ぶとでも思ってンのか!?」
ドガの言葉は胸の奥へと深く染み渡っていた。コクランならば間違いなく己の身を犠牲にして自分たちを逃がそうとしてくれることだろう。
レイチェルは瞳から熱いものを溢しながらドガの言葉に耳を傾けていった。
レイチェルは何も言わずに無言で首を縦に動かしてドガの言葉に同調の意思を示していく。
それを見たドガはレイチェルの手を取り、その場から立ち去ろうとした。
だが、その前にドガはその場を振り返ってヴィンセントに向かって問い掛けた。
「せめて、旦那の遺体は回収させてくれないか?あんなところに捨てられていたんじゃ旦那があまりにも哀れだ」
「……分かった。その間はオレも手を出さないようにするさ。敬愛する同志マイケルや同志ラルフの宿敵であった執行官を放っておくのは失礼だからな」
ヴィンセントの慈悲によって二人でコクランの亡骸を運んでいくことになった。
喉を掻き切られてしまったということもあり、後頭部がだらんとなっていたということが気になって仕方がなかった。
レイチェルはヴィンセントの頭が地面の上へと落ちないように運ぶ最中も気を付けていなければならなかった。
道中レイチェルたちは多くの騎士や兵士たちとすれ違っていた。
恐らく人質がある中にも攻め込んできた各国の部隊だろう。レイチェルたちが無視をして入り口へと向かっていた時だ。
「コクランさん!?」
と、張りのある若い声が前から聞こえてきた。二人が前を向くと、そこには言葉を失った様子のルイス・ペンシルバニアの姿が見えた。
ルイスは喉を切られたことにより、支えのバランスが崩れたことによって己の意思もなく首をダラダラと垂らす姿のコクランの姿に驚きを隠しきれなかったらしい。
彼はすっかりと絶句していたようだったが、死体を運んでいる二人の前に駆け寄って涙を流していた。目の色はすっかりと濡れていた。
だが、いくらコクランの遺体の上に涙を落としたとしてもコクランは身動き一つしない。そのことから冗談でも揶揄っているわけでもなく、本当にコクランが死んでしまったということを自覚せざるを得なかったのだ。
ルイスの哀哭する姿を見るたびに二人の胸が痛んでいく。
だが、これに関してはどうしようもできない。一度死んでしまった命はどうあっても生き返ることがないのだ。
ルイスはもう攻め込むことや戦闘の意思というものを完全に放棄してしまったらしい。
二人と共にバルボディ宮殿を出ることに決めたのだった。
バルボディ宮殿を歩く中で面倒な者たちに絡まれなかったのは不幸中の幸いといえた。三人は大きな声を上げてヴィンセントに挑もうとする騎士や兵士たちを尻目にゆっくりと死体を運びながら出口へと向かっていった。
その日三人はバルボディ宮殿の周辺にあった山沿いの小さな村に身を寄せ、三人の持ち金を合わせてコクランの棺を作ったのだった。
コクランが死んだ今転移魔法を用いることはできない。そのためコクランをこの地で葬ることに決めたのだ。
三人だけの簡易的な葬儀を済ませ、コクランの死後が穏やかであることを祈った。
葬儀が済んだ後、レイチェルは憂いを含んだ眼差しを浮かべながら問い掛けた。
「ねぇ、ドガさん。魔界の信仰というのはどうなってるんですか?やはり、人界のように死後の世界には理想郷というものがあるのでしょうか?」
「……ないよ」
ドガは淡々とした口調で言った。唯一にして絶対的な存在である水の神や死後の世界に存在するという水の神が作り上げた理想郷にのことを幼い頃からレイチェルとコクランの両名は両目を大きく広げながらドガを見つめていた。
だが、そんな二人の心境になど配慮することもなくドガは話を続けていた。
「魔界には死後の世界なんてない存在していないよ。死んだらそれで終わり……“無”になるだけだ」
「そ、そんな無になって終わりだなんてあんまりですよッ!」
ルイスの言葉は明らかにドガとドガの信仰する魔界の宗教観そのものを批判したものだった。
だが、肝心のドガはそうした非難に耳を貸すことはなく、黙ってコクランへの黙祷を続けていた。
たとえどんなことが起ころうともコクランが死んでしまったというの事実である。どうあっても覆すことは不可能だった。
レイチェルとルイスの両名は涙によって目を腫らしながらコクランの死を受け入れていた。
あとがき
本日は投稿が遅くなってしまい申し訳ございません。本日は風邪のため体調不良の状態で話を進めております。
そのため今回は投稿時間に一定の乱れがございますことをどうかお許し願いたい次第です。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
31
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる