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第二部『共存と憎悪の狭間で』
処刑号令
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光ができれば必ず闇というものも生じる。それは古今東西を問わずに語り継がれてきた言葉であり、普遍の真理だともいえた。
だが、この世界の人類は極端なまでに闇を嫌っていた。『臭いものには蓋』という言葉がこの世界にもあるように人類は闇を避け、闇に纏わるものいわゆる自分たちにとっての臭いものを排除しようと躍起になっていたのである。
その結果、闇というのは光を飲み込むまでに増大していったのである。
光と闇、人類と魔界の象徴ともいえたバルボディ宮殿は今や魔族によって取り込まれてしまった。鎮圧に向かった人間の軍隊は全てヴィンセントの一人の手によって返り討ちにされてしまった。
そして、人間たちの象徴たちである皇帝や王族は魔族によって皆殺しにされてしまうという最悪の結果が生まれた。
人間たちの集団もこの戦いで大敗してしまった。それはヴィンセント一人のために起こった出来事だった。
ジョン・ローズは逃げ出すことができたものの、人界防衛騎士団の面々は捕えられてしまった。
「同志ヴィンセントッ! こいつらがこれまで我々の仲間たちを苦しめてきたゴミどもですッ!」
オークの一人が興奮した様子で捕虜となった人界防衛騎士団の面々を指差していく。興奮して激昂するオークの姿を用意された肘掛け椅子という簡素な玉座に腰をかけたヴィンセントは黙って見つめていた。
「同志ッ! こいつらを殺す許可をお与えくださいッ! 私たちはこいつらに酷いことをされましたッ!」
「その通りッ! こいつらのせいで何人の仲間たちが命を絶ったと思うんだッ!」
同じく横で見張り役に付いていたゴブリンが同意の言葉を叫んでいく。
怒り狂う仲間たちの姿と縄に縛られ、冷たい床の上に正座をさせられた騎士団の面々を交互に見つめて考え込む姿を見せていた。
「同志ッ! ご決断をッ!」
それを聞いたヴィンセントはゆっくりと椅子の上から立ち上がり、顔を青く染め上げていた人界防衛騎士団の面々に向かって堂々とした口調で伝えていった。
「結論から言おう。お前たち人界防衛騎士団どもはその高潔な名前に似つかわしくないようなことばかりを行い、我々の仲間たちに罵声や人格否定ともいえる言葉を浴びせ続け、心を殺したッ! 更に積極的な排斥運動を行うことによって多くの仲間たちの尊厳を傷付けたッ!その罪によって貴様らは死刑だッ!」
「し、死刑だと!?」
「ふざけるなッ! 化け物どもめッ!」
ヴィンセントはそれに対して言葉の代わりに溶解魔法を浴びせたのだった。罵声を発した二名の団員は鎧や衣服のみを残して消え去ってしまうことになった。
その姿を見た他の団員たちから悲鳴が上がっていく。
「や、やめてくれッ!」
「頼むッ! 命だけは助けてくれッ!」
そうした命乞いを行う団員たちに向かって見張り役となっていたオークが冷静な声で問い掛けた。
「お前らはそうやって魔族の命乞いを聞き入れたことがあったか?同じようなことを言った魔族にお前たちが何をしたのか忘れたとは言わせないぞ」
「ま、待ってくれッ!オレはーー」
男はまだ何か命乞いをしようとしていたのだが、そんな言葉を聞き入れるようなヴィンセントではなかった。
ヴィンセントは無言で溶解魔法を団員に向かって放った。
先ほどと同様に団員は服や防具を残して消えてなくなってしまった。
ヴィンセントは怯える団員たちを放置し、残った団員たちに向かって剣先を突き付けていく。
命乞いの合唱を始めていく団員たちの中でとりわけ熱心に動いていたのは団長であるネイサン・ベルフォードだった。
「頼むッ! わしを助けてくれッ! わしを助けてくれたらなんでもしようッ! 金か? 名誉か? それとも地位か? どれもわしが保証するッ! だから、それで溶かすのだけはやめてくれェェェェ~!!」
ネイサンは両手を擦り合わせ、必死になって命乞いを行なっていた。そこには団長として誇りも魔族に対する侮蔑の思いもなかった。ひたすらに自身が助かりたいという思いから生じたものだった。
「あんたそれでも団長か!?」
「随分と卑怯なことをするじゃあないかッ!」
団員たちは堂々と命乞いを行うネイサンを強い口調で批判していった。
だが、ネイサンは団員たちの罵声など意にも返さなかった。それどころか、懐から金の鎖がついた上等な懐中時計を取り出し、声を震わせながら命乞いを始めていく。
「手付金だッ! わしを生かしてくれたらこれをやろうッ!」
ネイサンが取り出した懐中時計は蓋の付いた手巻き式の立派なものだ。
そればかりではない。蓋の裏側には水の神の存在を表す絵画が記されている。
普通ならば誰もがこの懐中時計に興味を持つはずだ。
ヴィンセントはネイサンから懐中時計を奪い取って、まじまじと眺めていく。
だが、すぐに興味のなさげな顔をして地面の上へと投げ捨てていった。
「何もいらん。それよりメッセージを伝えてくれ」
「め、メッセージ!?そんなものでいいのか!?」
ネイサンは目を丸くしながら問い掛けた。
「そうだ」
「わ、わかったッ! なんでも言ってくれ! 言っておくがわしには国の貴族たちとのコネがあるからなッ!伝言で主張を通すというやり方は実に効果的ーー」
ネイサンの命乞いの言葉は最後まで伝わることはなかった。というのもヴィンセントの剣がネイサンの腹を勢いよく貫いていったからである。
ネイサンは信じられないと言わんばかりに両目を広げていた。
だが、これは事実である。そのことを理解した後は痛さに苦しむ番だった。
己の腹部に突き刺さった剣を見て、悲鳴を上げるネイサンに向かってヴィンセントは得意げな顔を浮かべながら言った。
「メッセージはお前さんの体だ。我々の要求を飲まなければこうなるぞ……というな」
ヴィンセントはゆっくりと剣を引き抜き、顎をガタガタと鳴らしながら地面の上に倒れていくネイサンに向かって言った。
「感謝しろ。魔法で溶かすことだけはやめてやったんだからな」
ヴィンセントは忍び笑いを浮かべながら言った。殺した後にも関わらず、平然と笑った姿を見せるヴィンセントの様子に団員たちは恐れ慄き、尻餅をついていく。
中には取り乱して逃げ出そうとする者さえいた。
だが、その場から立ち上がって逃げ出そうとする意思を見せた者は容赦なく取り囲んでいた魔族たちによって斬り殺された。
取り囲んでいた魔族たちは、すっかりと怯え、戦意を失っている人界防衛騎士団たちを嘲笑っていた。
「おいおい、お前たちの力はこんなもんか?」
「そうだよ?もっとやってみろよ」
魔族たちの挑発に乗り、何人かの団員たちが立ち上がり、人界防衛騎士団の面々へと挑み掛かってきた。
だが、縄を打たれ武器さえも満足に振るえない人界防衛騎士団など魔族たちにはもはや恐るるに足りない存在となっていた。
無防備な団員たちを正面から叩き斬り、葬り去った後で怯えた様子の団員たちを黙って見下ろしていた。
誰もが魔族には勝てない、と落胆していた時のことだ。
「お待ちなさいッ!」
と、叫ぶ声が聞こえてきた。声は女性のものだった。魔族や団員たちが声のした方向を向くと、そこには毅然とした目で魔族たちを睨むシモーヌの姿が見えた。
「あなたたちはそれでも男なの!? 男だったら私とサシで勝負なさいッ! この縄をサッサと解くのよッ!」
シモーヌの挑発にくるものがあったのか、ヴィンセントは両眉を三日月の形にひそめながら見つめていた。
シモーヌは密かに笑いを溢して挑発を続けていく。
「どうしたの?私が怖いの?女の私が?」
シモーヌは『女』という言葉を強調して問い掛けた。
「上等だッ! テメェ!」
見張り役のオークが激昂し、シモーヌの元へと向かおうとしていた。
だが、その前にヴィンセントが椅子の上から立ち上がった。これによりヴィンセントがオークの前に立ち塞がることになった。
ヴィンセントはシモーヌの前へと向かっていき、その縄を自らの手で解いていったのである。
それから強引な手でシモーヌを掴み上げていき、強制的に席の上から立たせたのだった。
「痛いッ! 何をするの!? それがレディに向かってすることなの!?」
同じ台詞だが、ロゼが発したものとは徹底的に違っているように思えた。
罪のない魔族を苦しめ、偏見と差別に凝り固まったような言葉を発する修道女もどきが淑女などとはお笑い種である。
シモーヌを掴み上げ、そのまま乱暴に床の上へと放り投げていった。
うめき声を上げるシモーヌを見下ろしながらヴィンセントは海の底にある氷を思わせるような低い声で言った。
「表に出ろ。貴様の望み通り決着を付けてやろうじゃあないか」
「いいわ。やってやりましょう。あなたにレディに対する礼儀というものを教えてあげる」
シモーヌは自身に乱暴を働いた鳥の姿をした化け物を強く睨み付けながら言った。
両者の両目には火花が散っているのが見えた。
「貴様が勝てば残った奴らは解放してやろう。ただし、負ければ皆殺しだ。あの団長のようになるか、それともオレの魔法で溶かされるかの二択だぜ」
「……そんなことを怖がっていて決闘ができるものですか。掛かってらっしゃいな。言っておくけれど、あなたのような化け物には負けないわ」
シモーヌは敢えて挑発するように言った。両者は戦いの場所を城の目の前にある平原と決めた。
平原の上でヴィンセントは剣を、シモーヌは光の槍の穂先を構えていく。
こうして両者はともに得物を握り締めて対峙していったのである。
だが、この世界の人類は極端なまでに闇を嫌っていた。『臭いものには蓋』という言葉がこの世界にもあるように人類は闇を避け、闇に纏わるものいわゆる自分たちにとっての臭いものを排除しようと躍起になっていたのである。
その結果、闇というのは光を飲み込むまでに増大していったのである。
光と闇、人類と魔界の象徴ともいえたバルボディ宮殿は今や魔族によって取り込まれてしまった。鎮圧に向かった人間の軍隊は全てヴィンセントの一人の手によって返り討ちにされてしまった。
そして、人間たちの象徴たちである皇帝や王族は魔族によって皆殺しにされてしまうという最悪の結果が生まれた。
人間たちの集団もこの戦いで大敗してしまった。それはヴィンセント一人のために起こった出来事だった。
ジョン・ローズは逃げ出すことができたものの、人界防衛騎士団の面々は捕えられてしまった。
「同志ヴィンセントッ! こいつらがこれまで我々の仲間たちを苦しめてきたゴミどもですッ!」
オークの一人が興奮した様子で捕虜となった人界防衛騎士団の面々を指差していく。興奮して激昂するオークの姿を用意された肘掛け椅子という簡素な玉座に腰をかけたヴィンセントは黙って見つめていた。
「同志ッ! こいつらを殺す許可をお与えくださいッ! 私たちはこいつらに酷いことをされましたッ!」
「その通りッ! こいつらのせいで何人の仲間たちが命を絶ったと思うんだッ!」
同じく横で見張り役に付いていたゴブリンが同意の言葉を叫んでいく。
怒り狂う仲間たちの姿と縄に縛られ、冷たい床の上に正座をさせられた騎士団の面々を交互に見つめて考え込む姿を見せていた。
「同志ッ! ご決断をッ!」
それを聞いたヴィンセントはゆっくりと椅子の上から立ち上がり、顔を青く染め上げていた人界防衛騎士団の面々に向かって堂々とした口調で伝えていった。
「結論から言おう。お前たち人界防衛騎士団どもはその高潔な名前に似つかわしくないようなことばかりを行い、我々の仲間たちに罵声や人格否定ともいえる言葉を浴びせ続け、心を殺したッ! 更に積極的な排斥運動を行うことによって多くの仲間たちの尊厳を傷付けたッ!その罪によって貴様らは死刑だッ!」
「し、死刑だと!?」
「ふざけるなッ! 化け物どもめッ!」
ヴィンセントはそれに対して言葉の代わりに溶解魔法を浴びせたのだった。罵声を発した二名の団員は鎧や衣服のみを残して消え去ってしまうことになった。
その姿を見た他の団員たちから悲鳴が上がっていく。
「や、やめてくれッ!」
「頼むッ! 命だけは助けてくれッ!」
そうした命乞いを行う団員たちに向かって見張り役となっていたオークが冷静な声で問い掛けた。
「お前らはそうやって魔族の命乞いを聞き入れたことがあったか?同じようなことを言った魔族にお前たちが何をしたのか忘れたとは言わせないぞ」
「ま、待ってくれッ!オレはーー」
男はまだ何か命乞いをしようとしていたのだが、そんな言葉を聞き入れるようなヴィンセントではなかった。
ヴィンセントは無言で溶解魔法を団員に向かって放った。
先ほどと同様に団員は服や防具を残して消えてなくなってしまった。
ヴィンセントは怯える団員たちを放置し、残った団員たちに向かって剣先を突き付けていく。
命乞いの合唱を始めていく団員たちの中でとりわけ熱心に動いていたのは団長であるネイサン・ベルフォードだった。
「頼むッ! わしを助けてくれッ! わしを助けてくれたらなんでもしようッ! 金か? 名誉か? それとも地位か? どれもわしが保証するッ! だから、それで溶かすのだけはやめてくれェェェェ~!!」
ネイサンは両手を擦り合わせ、必死になって命乞いを行なっていた。そこには団長として誇りも魔族に対する侮蔑の思いもなかった。ひたすらに自身が助かりたいという思いから生じたものだった。
「あんたそれでも団長か!?」
「随分と卑怯なことをするじゃあないかッ!」
団員たちは堂々と命乞いを行うネイサンを強い口調で批判していった。
だが、ネイサンは団員たちの罵声など意にも返さなかった。それどころか、懐から金の鎖がついた上等な懐中時計を取り出し、声を震わせながら命乞いを始めていく。
「手付金だッ! わしを生かしてくれたらこれをやろうッ!」
ネイサンが取り出した懐中時計は蓋の付いた手巻き式の立派なものだ。
そればかりではない。蓋の裏側には水の神の存在を表す絵画が記されている。
普通ならば誰もがこの懐中時計に興味を持つはずだ。
ヴィンセントはネイサンから懐中時計を奪い取って、まじまじと眺めていく。
だが、すぐに興味のなさげな顔をして地面の上へと投げ捨てていった。
「何もいらん。それよりメッセージを伝えてくれ」
「め、メッセージ!?そんなものでいいのか!?」
ネイサンは目を丸くしながら問い掛けた。
「そうだ」
「わ、わかったッ! なんでも言ってくれ! 言っておくがわしには国の貴族たちとのコネがあるからなッ!伝言で主張を通すというやり方は実に効果的ーー」
ネイサンの命乞いの言葉は最後まで伝わることはなかった。というのもヴィンセントの剣がネイサンの腹を勢いよく貫いていったからである。
ネイサンは信じられないと言わんばかりに両目を広げていた。
だが、これは事実である。そのことを理解した後は痛さに苦しむ番だった。
己の腹部に突き刺さった剣を見て、悲鳴を上げるネイサンに向かってヴィンセントは得意げな顔を浮かべながら言った。
「メッセージはお前さんの体だ。我々の要求を飲まなければこうなるぞ……というな」
ヴィンセントはゆっくりと剣を引き抜き、顎をガタガタと鳴らしながら地面の上に倒れていくネイサンに向かって言った。
「感謝しろ。魔法で溶かすことだけはやめてやったんだからな」
ヴィンセントは忍び笑いを浮かべながら言った。殺した後にも関わらず、平然と笑った姿を見せるヴィンセントの様子に団員たちは恐れ慄き、尻餅をついていく。
中には取り乱して逃げ出そうとする者さえいた。
だが、その場から立ち上がって逃げ出そうとする意思を見せた者は容赦なく取り囲んでいた魔族たちによって斬り殺された。
取り囲んでいた魔族たちは、すっかりと怯え、戦意を失っている人界防衛騎士団たちを嘲笑っていた。
「おいおい、お前たちの力はこんなもんか?」
「そうだよ?もっとやってみろよ」
魔族たちの挑発に乗り、何人かの団員たちが立ち上がり、人界防衛騎士団の面々へと挑み掛かってきた。
だが、縄を打たれ武器さえも満足に振るえない人界防衛騎士団など魔族たちにはもはや恐るるに足りない存在となっていた。
無防備な団員たちを正面から叩き斬り、葬り去った後で怯えた様子の団員たちを黙って見下ろしていた。
誰もが魔族には勝てない、と落胆していた時のことだ。
「お待ちなさいッ!」
と、叫ぶ声が聞こえてきた。声は女性のものだった。魔族や団員たちが声のした方向を向くと、そこには毅然とした目で魔族たちを睨むシモーヌの姿が見えた。
「あなたたちはそれでも男なの!? 男だったら私とサシで勝負なさいッ! この縄をサッサと解くのよッ!」
シモーヌの挑発にくるものがあったのか、ヴィンセントは両眉を三日月の形にひそめながら見つめていた。
シモーヌは密かに笑いを溢して挑発を続けていく。
「どうしたの?私が怖いの?女の私が?」
シモーヌは『女』という言葉を強調して問い掛けた。
「上等だッ! テメェ!」
見張り役のオークが激昂し、シモーヌの元へと向かおうとしていた。
だが、その前にヴィンセントが椅子の上から立ち上がった。これによりヴィンセントがオークの前に立ち塞がることになった。
ヴィンセントはシモーヌの前へと向かっていき、その縄を自らの手で解いていったのである。
それから強引な手でシモーヌを掴み上げていき、強制的に席の上から立たせたのだった。
「痛いッ! 何をするの!? それがレディに向かってすることなの!?」
同じ台詞だが、ロゼが発したものとは徹底的に違っているように思えた。
罪のない魔族を苦しめ、偏見と差別に凝り固まったような言葉を発する修道女もどきが淑女などとはお笑い種である。
シモーヌを掴み上げ、そのまま乱暴に床の上へと放り投げていった。
うめき声を上げるシモーヌを見下ろしながらヴィンセントは海の底にある氷を思わせるような低い声で言った。
「表に出ろ。貴様の望み通り決着を付けてやろうじゃあないか」
「いいわ。やってやりましょう。あなたにレディに対する礼儀というものを教えてあげる」
シモーヌは自身に乱暴を働いた鳥の姿をした化け物を強く睨み付けながら言った。
両者の両目には火花が散っているのが見えた。
「貴様が勝てば残った奴らは解放してやろう。ただし、負ければ皆殺しだ。あの団長のようになるか、それともオレの魔法で溶かされるかの二択だぜ」
「……そんなことを怖がっていて決闘ができるものですか。掛かってらっしゃいな。言っておくけれど、あなたのような化け物には負けないわ」
シモーヌは敢えて挑発するように言った。両者は戦いの場所を城の目の前にある平原と決めた。
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