4 / 61
2.王国から来た獣人騎士
②
しおりを挟む
「落ち着きましたか」
鼻をすすりながらも皿も綺麗に平らげたリオンに、クレイドが声をかけた。リオンは泣き濡れた顔を掌で拭って、ようやく顔を上げる。
「――ごちそうさまでした。いきなり泣いてしまってすみません。誰かに作ってもらった食事が久しぶりで感極まってしまいました」
初対面の人の前で子供のように泣いたこと、そして動物のようにスープを貪ったことを思い出すと、今さらながら恥ずかしくなった。小さく照れ笑いしたが、クレイドはリオンのことを痛ましそうに見るだけだった。
「……リオン様……アナ様のご逝去、まことに残念なことでございました」
『アナ』というのはリオンの母親の名前だ。リオンははっとした。
「あなたは母のことを知っているのですか?」
「ええ。リオン様の母上は昔、我が国の宮廷で女官として働いておられたのです。現在の王であらせられるオースティン陛下も、それから私も一時期お世話になっていました」
「えっ」
初めて聞く話だった。
確かに母親はたおやかで美しく、仕草にもさりげない品があった。知識も広く深く、学校に通うことが出来なかったリオンは母親からいろいろな知識を与えてもらった。自分の母親は他の村人とは違うことに気が付いていたが、まさか王宮に勤めていたとは。
「やはりご存じではなかったのですね。アナ様はリオン様を身ごもったのを機に王宮から下がりましたが、三か月ほど前、『自分が亡き後どうか息子の力になって欲しい』と王宮に手紙を寄こされたのです。……ご自分の命があとわずかなことを悟られたのでしょう」
「母さんが?」
「ええ、これがアナ様から届いた手紙です」
クレイドが手渡してくれた手紙をうけとり、リオンはさっと数行ほど目を通した。確かに亡き母親の筆跡だ。
「確かに母の字ですが……」
「この手紙を受け取った王は大変心を痛められまして、あなたを王宮に迎えて保護することを決めたのです。私と一緒に王宮へと参りましょう」
(一緒に、王宮に……?)
信じられず、リオンはクレイドの顔を見つめた。
そんなに都合の良い話があるのだろうか。
確かに母親が女官として王宮に勤めていたという話も、リオンの今後の身の振り方を心配して王宮に手紙を出していたことも事実なのだろう。
だけど――だからと言って、たかが女官の一人息子のためにはるばる王宮からの迎えをよこし、連れて帰って保護などするものだろうか?
「なぜそこまでしてくれるのですか? 王宮に連れて帰ってもらえるほどの価値が僕にあるとは思えない」
しかも自分は他人よりも劣るオメガだ。
じっとリオンの言葉を聞いていたクレイドは、「やはりアナ様のお子だ……」と小さく微笑んだ。
「疑問を持たれるのはもっともだと思います。私たちが……王があなたを王宮に連れてくるように命じたのは、あなたが貴重な『ブルーメ』だからです」
「ブルーメ?」
「ええ、我が国の古い言葉で、『花』という意味を持つ言葉です。リオン様の国ではブルーメのことをオメガと呼ぶそうですが」
――オメガ。
その言葉にリオンは身を固くした。
『汚らしいオメガが』と村の人に罵倒されたことや、二か月前の発情期にジルに襲われかけたこと、さっきジルたちに嗤われながら服を剥ぎ取られたこと。恥辱、恐怖、悲しみが一気に胸に流れてきて、リオンは毛布を握り締め、視線を下げた。
「そんなの……もっとわかりません。オメガであることなんてなんの価値もない。僕みたいな汚くて醜いオメガなんて連れて帰っても、面倒で邪魔なだけで……何もいいことなんてないじゃないですか」
「リオン様、それはこの国の価値観でしょう。我々の国では違う」
力強い否定の言葉に、リオンはおずおずと顔を上げた。
「我がノルツブルク王国では、ブルーメは国を繁栄に導く貴重な存在だ。特に王に仕えるブルーメは『花守』と呼ばれ、国民からも崇められ大事にされています」
「でも、そんなことが……」
信じられず、首を振るリオンに、なおもクレイドは言い募る。
「今のあなたには信じられないかもしれません。だけどあなたが見ている世界がすべてではないのです。世界はもっと広く、深く、そして美しい。あなたにはそれを知る権利がある。一緒に王宮に来てもらえませんか?」
「僕は――」
行きたい、と思った。
今見ている世界がすべてでないのなら、自分は新しい世界を知りたい。
でもいいのだろうか。この村を捨てて、母との思い出の残る家や薬草園を捨てて、ここを出て行くなんて――。
躊躇するリオンに、クレイドが身を乗り出してきた。
「リオン様、あなたは劣った人間じゃない。みっともなくも醜くも汚くも穢れてもいない。あなたは傷つけられていいような存在ではないのです。あなたにはせめてそのことだけでも知って欲しいのです」
はっと胸を突かれ、リオンはクレイドの瞳を見た。クレイドも目を逸らさずにまっすぐ見返してくる。
彼の灰色の瞳は、底まで透き通るようだった。視線の真剣さには、真摯さと労りが感じられた。
「……――はい」
気が付くとリオンは頷いていた。
クレイドの言葉をそのまま受け取ったわけじゃない。真剣に訴えかけられて条件反射的にしてしまった承諾に近かった。
だけどよくよく考えていみれば、村長の息子のジルと二度目のトラブルを起こしてしまった自分は、この村で生きていくことはさらに難しくなっただろう。生きていくためにも、この提案に頷く以外の選択肢はない。
そう思い至ると気持ちが定まった。リオンはベッドの上で背筋を伸ばし、深く頭を下げた。
「お願いします。僕を王宮に連れて行ってください」
クレイドが、深く被ったフードの下でほっと目元を緩めたのがわかった。
「わかりました。必ずや王宮までお連れします」
(――僕、この人のことは怖くないかもしれない)
彼の穏やかな声を聞いていると、自然とそう思えた。
母親以外の人間と親しく付き合ったことのないリオンにとって、他人は自分をいじめる怖い存在だった。だけどクレイドはそうじゃない。こんな自分でも彼とはうまくやっていけそうな気がする。
リオンは勇気を出して言ってみることにした。
鼻をすすりながらも皿も綺麗に平らげたリオンに、クレイドが声をかけた。リオンは泣き濡れた顔を掌で拭って、ようやく顔を上げる。
「――ごちそうさまでした。いきなり泣いてしまってすみません。誰かに作ってもらった食事が久しぶりで感極まってしまいました」
初対面の人の前で子供のように泣いたこと、そして動物のようにスープを貪ったことを思い出すと、今さらながら恥ずかしくなった。小さく照れ笑いしたが、クレイドはリオンのことを痛ましそうに見るだけだった。
「……リオン様……アナ様のご逝去、まことに残念なことでございました」
『アナ』というのはリオンの母親の名前だ。リオンははっとした。
「あなたは母のことを知っているのですか?」
「ええ。リオン様の母上は昔、我が国の宮廷で女官として働いておられたのです。現在の王であらせられるオースティン陛下も、それから私も一時期お世話になっていました」
「えっ」
初めて聞く話だった。
確かに母親はたおやかで美しく、仕草にもさりげない品があった。知識も広く深く、学校に通うことが出来なかったリオンは母親からいろいろな知識を与えてもらった。自分の母親は他の村人とは違うことに気が付いていたが、まさか王宮に勤めていたとは。
「やはりご存じではなかったのですね。アナ様はリオン様を身ごもったのを機に王宮から下がりましたが、三か月ほど前、『自分が亡き後どうか息子の力になって欲しい』と王宮に手紙を寄こされたのです。……ご自分の命があとわずかなことを悟られたのでしょう」
「母さんが?」
「ええ、これがアナ様から届いた手紙です」
クレイドが手渡してくれた手紙をうけとり、リオンはさっと数行ほど目を通した。確かに亡き母親の筆跡だ。
「確かに母の字ですが……」
「この手紙を受け取った王は大変心を痛められまして、あなたを王宮に迎えて保護することを決めたのです。私と一緒に王宮へと参りましょう」
(一緒に、王宮に……?)
信じられず、リオンはクレイドの顔を見つめた。
そんなに都合の良い話があるのだろうか。
確かに母親が女官として王宮に勤めていたという話も、リオンの今後の身の振り方を心配して王宮に手紙を出していたことも事実なのだろう。
だけど――だからと言って、たかが女官の一人息子のためにはるばる王宮からの迎えをよこし、連れて帰って保護などするものだろうか?
「なぜそこまでしてくれるのですか? 王宮に連れて帰ってもらえるほどの価値が僕にあるとは思えない」
しかも自分は他人よりも劣るオメガだ。
じっとリオンの言葉を聞いていたクレイドは、「やはりアナ様のお子だ……」と小さく微笑んだ。
「疑問を持たれるのはもっともだと思います。私たちが……王があなたを王宮に連れてくるように命じたのは、あなたが貴重な『ブルーメ』だからです」
「ブルーメ?」
「ええ、我が国の古い言葉で、『花』という意味を持つ言葉です。リオン様の国ではブルーメのことをオメガと呼ぶそうですが」
――オメガ。
その言葉にリオンは身を固くした。
『汚らしいオメガが』と村の人に罵倒されたことや、二か月前の発情期にジルに襲われかけたこと、さっきジルたちに嗤われながら服を剥ぎ取られたこと。恥辱、恐怖、悲しみが一気に胸に流れてきて、リオンは毛布を握り締め、視線を下げた。
「そんなの……もっとわかりません。オメガであることなんてなんの価値もない。僕みたいな汚くて醜いオメガなんて連れて帰っても、面倒で邪魔なだけで……何もいいことなんてないじゃないですか」
「リオン様、それはこの国の価値観でしょう。我々の国では違う」
力強い否定の言葉に、リオンはおずおずと顔を上げた。
「我がノルツブルク王国では、ブルーメは国を繁栄に導く貴重な存在だ。特に王に仕えるブルーメは『花守』と呼ばれ、国民からも崇められ大事にされています」
「でも、そんなことが……」
信じられず、首を振るリオンに、なおもクレイドは言い募る。
「今のあなたには信じられないかもしれません。だけどあなたが見ている世界がすべてではないのです。世界はもっと広く、深く、そして美しい。あなたにはそれを知る権利がある。一緒に王宮に来てもらえませんか?」
「僕は――」
行きたい、と思った。
今見ている世界がすべてでないのなら、自分は新しい世界を知りたい。
でもいいのだろうか。この村を捨てて、母との思い出の残る家や薬草園を捨てて、ここを出て行くなんて――。
躊躇するリオンに、クレイドが身を乗り出してきた。
「リオン様、あなたは劣った人間じゃない。みっともなくも醜くも汚くも穢れてもいない。あなたは傷つけられていいような存在ではないのです。あなたにはせめてそのことだけでも知って欲しいのです」
はっと胸を突かれ、リオンはクレイドの瞳を見た。クレイドも目を逸らさずにまっすぐ見返してくる。
彼の灰色の瞳は、底まで透き通るようだった。視線の真剣さには、真摯さと労りが感じられた。
「……――はい」
気が付くとリオンは頷いていた。
クレイドの言葉をそのまま受け取ったわけじゃない。真剣に訴えかけられて条件反射的にしてしまった承諾に近かった。
だけどよくよく考えていみれば、村長の息子のジルと二度目のトラブルを起こしてしまった自分は、この村で生きていくことはさらに難しくなっただろう。生きていくためにも、この提案に頷く以外の選択肢はない。
そう思い至ると気持ちが定まった。リオンはベッドの上で背筋を伸ばし、深く頭を下げた。
「お願いします。僕を王宮に連れて行ってください」
クレイドが、深く被ったフードの下でほっと目元を緩めたのがわかった。
「わかりました。必ずや王宮までお連れします」
(――僕、この人のことは怖くないかもしれない)
彼の穏やかな声を聞いていると、自然とそう思えた。
母親以外の人間と親しく付き合ったことのないリオンにとって、他人は自分をいじめる怖い存在だった。だけどクレイドはそうじゃない。こんな自分でも彼とはうまくやっていけそうな気がする。
リオンは勇気を出して言ってみることにした。
76
あなたにおすすめの小説
冤罪で追放された王子は最果ての地で美貌の公爵に愛し尽くされる 凍てついた薔薇は恋に溶かされる
尾高志咲/しさ
BL
旧題:凍てついた薔薇は恋に溶かされる
🌟第10回BL小説大賞(2022年)奨励賞。2025年11月アンダルシュノベルズより刊行🌟
ロサーナ王国の病弱な第二王子アルベルトは、突然、無実の罪状を突きつけられて北の果ての離宮に追放された。王子を裏切ったのは幼い頃から大切に想う宮中伯筆頭ヴァンテル公爵だった。兄の王太子が亡くなり、世継ぎの身となってからは日々努力を重ねてきたのに。信頼していたものを全て失くし向かった先で待っていたのは……。
――どうしてそんなに優しく名を呼ぶのだろう。
お前に裏切られ廃嫡されて最北の離宮に閉じ込められた。
目に映るものは雪と氷と絶望だけ。もう二度と、誰も信じないと誓ったのに。
ただ一人、お前だけが私の心を凍らせ溶かしていく。
執着攻め×不憫受け
美形公爵×病弱王子
不憫展開からの溺愛ハピエン物語。
◎書籍掲載は、本編と本編後の四季の番外編:春『春の来訪者』です。
四季の番外編:夏以降及び小話は本サイトでお読みいただけます。
なお、※表示のある回はR18描写を含みます。
🌟第10回BL小説大賞での応援ありがとうございました!
🌟本作は旧Twitterの「フォロワーをイメージして同人誌のタイトルつける」タグで貴宮あすかさんがくださったタイトル『凍てついた薔薇は恋に溶かされる』から思いついて書いた物語です。ありがとうございました。
出来損ないΩの猫獣人、スパダリαの愛に溺れる
斯波良久@出来損ないΩの猫獣人発売中
BL
旧題:オメガの猫獣人
「後1年、か……」
レオンの口から漏れたのは大きなため息だった。手の中には家族から送られてきた一通の手紙。家族とはもう8年近く顔を合わせていない。決して仲が悪いとかではない。むしろレオンは両親や兄弟を大事にしており、部屋にはいくつもの家族写真を置いているほど。けれど村の風習によって強制的に村を出された村人は『とあること』を成し遂げるか期限を過ぎるまでは村の敷地に足を踏み入れてはならないのである。
回帰したシリルの見る夢は
riiko
BL
公爵令息シリルは幼い頃より王太子の婚約者として、彼と番になる未来を夢見てきた。
しかし王太子は婚約者の自分には冷たい。どうやら彼には恋人がいるのだと知った日、物語は動き出した。
嫉妬に狂い断罪されたシリルは、何故だかきっかけの日に回帰した。そして回帰前には見えなかったことが少しずつ見えてきて、本当に望む夢が何かを徐々に思い出す。
執着をやめた途端、執着される側になったオメガが、次こそ間違えないようにと、可愛くも真面目に奮闘する物語!
執着アルファ×回帰オメガ
本編では明かされなかった、回帰前の出来事は外伝に掲載しております。
性描写が入るシーンは
※マークをタイトルにつけます。
物語お楽しみいただけたら幸いです。
***
2022.12.26「第10回BL小説大賞」で奨励賞をいただきました!
応援してくれた皆様のお陰です。
ご投票いただけた方、お読みくださった方、本当にありがとうございました!!
☆☆☆
2024.3.13 書籍発売&レンタル開始いたしました!!!!
応援してくださった読者さまのお陰でございます。本当にありがとうございます。書籍化にあたり連載時よりも読みやすく書き直しました。お楽しみいただけたら幸いです。
【完結】末っ子オメガ
鉾田 ほこ
BL
「晴にいさま、大好き」
アルファばかりのエリート一家の四人兄弟の末っ子に生まれた 亜季。
思春期の第二性検査を受けるまで、誰もがアルファだと信じて疑っていなかったが、結果は「オメガ」だった。確かに他の息子たちに比べて、身体も小さく、性格もおっとりしていた末っ子オメガ。親戚を含めてアルファばかりで、オメガがいないゆえに扱いがわからない。
だが、はじめは家族の誰一人として末っ子がオメガであることを疎むことなく可愛がっていた。
ある日、転機が訪れる──
末っ子オメガに発情期(ヒート)が訪れ、事故が起こってしまう。それを理由に亜季はひとり家族と離れて暮らすことになった。
そして末っ子は──男娼になって……長男 晴臣と再会する。
すれ違いオメガバース。
策士オメガの完璧な政略結婚
雨宮里玖
BL
完璧な容姿を持つオメガのノア・フォーフィールドは、性格悪と陰口を叩かれるくらいに捻じ曲がっている。
ノアとは反対に、父親と弟はとんでもなくお人好しだ。そのせいでフォーフィールド子爵家は爵位を狙われ、没落の危機にある。
長男であるノアは、なんとしてでものし上がってみせると、政略結婚をすることを思いついた。
相手はアルファのライオネル・バーノン辺境伯。怪物のように強いライオネルは、泣く子も黙るほどの恐ろしい見た目をしているらしい。
だがそんなことはノアには関係ない。
これは政略結婚で、目的を果たしたら離婚する。間違ってもライオネルと番ったりしない。指一本触れさせてなるものか——。
一途に溺愛してくるアルファ辺境伯×偏屈な策士オメガの、拗らせ両片想いストーリー。
愛する公爵と番になりましたが、大切な人がいるようなので身を引きます
まんまる
BL
メルン伯爵家の次男ナーシュは、10歳の時Ωだと分かる。
するとすぐに18歳のタザキル公爵家の嫡男アランから求婚があり、あっという間に婚約が整う。
初めて会った時からお互い惹かれ合っていると思っていた。
しかしアランにはナーシュが知らない愛する人がいて、それを知ったナーシュはアランに離婚を申し出る。
でもナーシュがアランの愛人だと思っていたのは⋯。
執着系α×天然Ω
年の差夫夫のすれ違い(?)からのハッピーエンドのお話です。
Rシーンは※付けます
※画像は男の子メーカーpicrewさんよりお借りしました。
※画像は男の子メーカーpicrewさんよりお借りしました。
Xアカウント(@wawawa_o_o_)
巣ごもりオメガは後宮にひそむ【続編完結】
晦リリ@9/10『死に戻りの神子~』発売
BL
後宮で幼馴染でもあるラナ姫の護衛をしているミシュアルは、つがいがいないのに、すでに契約がすんでいる体であるという判定を受けたオメガ。
発情期はあるものの、つがいが誰なのか、いつつがいの契約がなされたのかは本人もわからない。
そんななか、気になる匂いの落とし物を後宮で拾うようになる。
第9回BL小説大賞にて奨励賞受賞→書籍化しました。ありがとうございます。
あまく、とろけて、開くオメガ
藍沢真啓/庚あき
BL
オメガの市居憂璃は同じオメガの実母に売られた。
北関東圏を支配するアルファの男、玉之浦椿に。
ガリガリに痩せた子は売れないと、男の眼で商品として価値があがるように教育される。
出会ってから三年。その流れゆく時間の中で、男の態度が商品と管理する関係とは違うと感じるようになる憂璃。
優しく、大切に扱ってくれるのは、自分が商品だから。
勘違いしてはいけないと律する憂璃の前に、自分を売った母が現れ──
はぴまり~薄幸オメガは溺愛アルファ~等のオメガバースシリーズと同じ世界線。
秘密のあるスパダリ若頭アルファ×不憫アルビノオメガの両片想いラブ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる