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12.変化
③
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門前に控えていた騎士に馬を預け、急ぎ足で王宮の広間へと入る。中は騒然としていた。
部屋の奥には鎧をつけたままの騎士たちが青い顔で蹲っている。腕や足に出血をしている者もいるようだった。その間を縫うように、白い衣をつけた人や侍従がばたばたと駆けずり回っている。侍従たちに治療の指示を与えている侍医のドニの姿も見えた。
さっき騎士に道すがら聞いた話によると、小競り合いの相手は身分を隠していたがおそらくヴァルハルトの兵士らしく、こちらに戻ってきているのは軽傷の騎士で重症の騎士は国境近くの村で治療を受けているとのことだった。
帰還した騎士たちは泥だらけで酷く困憊して見えた。きっと無理を押して王宮まで戻ってきたのだろう。
「クレイド隊長! リオン様! ご無事で!」
ドニがクレイドとリオンの姿に気が付き慌てて駆け寄ってきた。
『大雨に合って途中の街の宿で一晩泊まった』とクレイドが話すと、ドニはほっとしたように息をつく。
「そうだったのですね……。とにかくご無事で何よりです。オースティン陛下は執務室にいらっしゃるので、お早く報告を。陛下はリオン様たちにも何かあったのではないかと気を揉んでおられました」
「わかった、ありがとう」
クレイドが答え、踵を返した。
早足で執務室へ向かうクレイドを懸命に追いかけながら、リオンは思考を巡らせた。
ヴァルハルトはノルツブルクの西に位置する隣国だ。国土はノルツブルクの約三倍ほど、土地も肥沃にとんだ豊かな国だと聞いていた。そしてノルツブルクとは数十年にわたり友好国だとも。
(そんな国との国境で小競り合いが起きるだなんて、どういうことだろう――)
執務室の扉は開かれていた。
リオンの部屋と同じくらいの広さで、中央のテーブルの前には10人ほどの文官たちが集まっている。その中にオースティンもいた。テーブルに大きな地図を広げ、深刻な顔つきで文官たちと話をしている。
「失礼いたします。第一騎士団隊長クレイド、リオン様と共にただいま帰城いたしました」
クレイドが部屋の入り口で声を掛けると、こちらに一斉に視線が集まった。オースティンが「クレイド!」と顔を上げる。そしてクレイドの後ろにリオンがいるのを見て、安堵の表情を浮かべて駆け寄ってきた。
「良かった、リオン……! 無事だったのだな!」
そう言うなり、オースティンは廊下に佇むリオンの身体を引き寄せ強く抱きしめた。
「オ、オースティン……? あの……?」
突然のことにリオンは目を見開いた。
今まで冗談のように手の甲にキスされたり腰を支えられたりすることはあったが、こんなふうに人前で抱擁されたのは初めてだ。驚愕と困惑でひたすら固まっていると、おもむろに後ろから肩を引かれた。
えっ? と驚いたときにはオースティンの腕はすでに離れていた。くるっと身体を反転させられ引き寄せられる。クレイドの腕が背中に回わり、ぐっと力が籠められる。
(え、な、何?)
数秒何が起きたのか理解できなかった。気が付くとリオンはクレイドの腕にすっぽり収まっていたのだ。
(なんで僕、クレイドに抱きしめられてるの?)
わけがわからずに頭が真っ白になりかけたリオンだったが、それはオースティンも同じだったらしい。
「――クレイド……?」
驚愕したオースティンの声に、クレイドの身体がぴくっと動いた。我に返ったようにリオンから腕を離し、さっとその場に跪く。
「……申し訳ありません。出過ぎた真似をしました。……昨夜は大雨で足止めされ、これ以上進むのは危険と判断し町の宿に泊まりました。ご心配をおかけいたしました」
オースティンは黙ってクレイドを見下ろしていたが、小さく息をつきクレイドに歩み寄った。そして右手を差し出す。
「……ご苦労だった。お前が付いているから大丈夫だとは思っていたよ。リオンを守ってくれてありがとう」
「オースティン……」
クレイドは顔を上げ、唇を噛みながら頷いた。差し出された右手を掴んで立ち上がる。オースティンが労わるようにクレイドの肩を何度も叩いた。
「さあクレイド、状況を説明するから中へ」
「はい」
クレイドが頷いて振り返る。その顔は騎士団の隊長の顔に変わっていた。
「リオン様、これから私たちは対応を話し合わなくてはなりません。リオン様はこのままお部屋にお戻りください」
「僕はここにいちゃ駄目なの? 何か出来ることがあれば何でもやるから」
クレイドやオースティンが大変なときに、自分だけが呑気に部屋で休むことなど出来ない。
リオンはじっとクレイドを見つめて必死に訴えたが、クレイドは黙って首を振るだけだった。
「大丈夫。リオンは何も心配することはないよ。安心して部屋でお休み」
オースティンにまでそう言われてしまえば、頷くほかない。頭を冷やして考えれば、リオンがこの場にいたところで役に立たないことは明白だった。リオンは無力感に苛まれながら頷いた。
「……わかりました」
「よし、いい子だ。それじゃエル、リオンを部屋まで送ってね」
オースティンはリオンに微笑みかけ、それから廊下の端に控えていたエルに声を掛けた。背後からエルの「はい」という声が聞こえる。
(僕には何も出来ないのか……)
肩を並べ執務室へと戻っていくクレイドとオースティンを見つめながら、リオンは唇を噛んだ。
そもそもリオンは、隣国と緊張状態になっていたことさえも知らなかった。
ノルツブルクは平和だとばかり思っていたのだ。だけど違った。表面上はそう見えても、その平和は危うい均衡の上に成り立っていたのだ。
胸の奥に重い不安が広がっていく。何もできない自分がひどく小さく思えた。
「……そろそろ行きましょう、リオン様。ここにいては邪魔になります」
背後から掛かったエルの声に、リオンは顔を上げた。
周囲を見回すと、廊下は報告を上げる騎士や文官などがひっきりになしに行き交っている。確かにここに立っていては邪魔だろう。リオンは「わかった」と頷き、案内するエルの後に続いた。
執務室からリオンの部屋まではすぐだった。階段を上り廊下をしばらく歩くと見覚えのある廊下に出る。
「忙しいところに手間を取らせてごめん。送ってくれてありがとう」
「……仕事ですから。それでは僕はここで」
エルはそっけなく言って立ち去ろうとする。リオンは慌てて「ちょっと待って」と引き留めた。
「あの……エルは何か聞いてる?」
この国の状況を少しでも知りたかった。懇願の気持ちを込めてリオンが質問すると、エルは眉をひそめた。
「『何か』とは、ヴァルハルトのことですか?」
「う、うん。ヴァルハルトって僕がこの国に来る時に通ってきた国だよね? ほら、賊に襲われたところ。もしかして、あのときのことからずっと兆しがあったのかなって――」
「本当におめでたい人ですね」
「――え?」
驚いてエルの顔を見ると、彼は酷く冷淡な顔に怒りを滲ませていた。
「あなたはいつもそうだ。人に頼って助けてもらってばかりで何も知らず、うわべだけしか見ない。いや、見ようとしない。そんなあなたが私は嫌いです」
「……っ」
鋭い刃のような言葉が心に突き刺さる。思わず俯きそうになり、だがリオンは顔を上げて懸命にエルを見返した。
エルが言っていることは本当のことだ。さっき自分でも同じことを思った。だけど役立たずなままじゃ嫌なのだ。自分だってクレイドやオースティンのために――この国のために出来ることがあるならしたい。
エルはリオンが目を逸らさないことに驚いたようだったが、ふんと鼻で笑って言葉を続けた。
「しょうがないから教えてあげましょうか。ノルツブルクの東の大国ギランとも友好国ですが、いずれヴァルハルトのような態度をとってくるでしょう。ノルツブルクがどちらかの大国の属国に下ることも、領地を割譲する事態になる可能性もある」
「え?」
耳を疑った。ヴァルハルトのみならず、他の国との関係も揺らいでいる?
思わずリオンはエルに詰め寄った。
「そんな……! なぜ? 今までノルツブルクは平和だったんでしょう? どうしてそんなにいきなり……」
「この国に、今までのような利用価値がないからですよ」
エルが低く唸るように言った。だがリオンは余計にわけがわからなくなってしまった。
「利用価値? 一体どういうこと?」
エルはその質問には答えなかった。俯くように視線を床に向け、ぽつりと呟く。
「なぜ……あなたのような人間がブルーメ様なんだろう……。あなたの一存でこの国の行方が決まるというのに……」
それ以上エルはもう何も言わず、そのまま背中を向けて立ち去った。リオンはその場に取り残され、ただ茫然と立ち尽くすしかなかった。
(――僕の一存でこの国の行方が決まるって一体なんのこと?)
わからない。
わからないが、この国がリオンが思っていたよりももっと厳しい問題を抱えていることだけは確かだった。
部屋の奥には鎧をつけたままの騎士たちが青い顔で蹲っている。腕や足に出血をしている者もいるようだった。その間を縫うように、白い衣をつけた人や侍従がばたばたと駆けずり回っている。侍従たちに治療の指示を与えている侍医のドニの姿も見えた。
さっき騎士に道すがら聞いた話によると、小競り合いの相手は身分を隠していたがおそらくヴァルハルトの兵士らしく、こちらに戻ってきているのは軽傷の騎士で重症の騎士は国境近くの村で治療を受けているとのことだった。
帰還した騎士たちは泥だらけで酷く困憊して見えた。きっと無理を押して王宮まで戻ってきたのだろう。
「クレイド隊長! リオン様! ご無事で!」
ドニがクレイドとリオンの姿に気が付き慌てて駆け寄ってきた。
『大雨に合って途中の街の宿で一晩泊まった』とクレイドが話すと、ドニはほっとしたように息をつく。
「そうだったのですね……。とにかくご無事で何よりです。オースティン陛下は執務室にいらっしゃるので、お早く報告を。陛下はリオン様たちにも何かあったのではないかと気を揉んでおられました」
「わかった、ありがとう」
クレイドが答え、踵を返した。
早足で執務室へ向かうクレイドを懸命に追いかけながら、リオンは思考を巡らせた。
ヴァルハルトはノルツブルクの西に位置する隣国だ。国土はノルツブルクの約三倍ほど、土地も肥沃にとんだ豊かな国だと聞いていた。そしてノルツブルクとは数十年にわたり友好国だとも。
(そんな国との国境で小競り合いが起きるだなんて、どういうことだろう――)
執務室の扉は開かれていた。
リオンの部屋と同じくらいの広さで、中央のテーブルの前には10人ほどの文官たちが集まっている。その中にオースティンもいた。テーブルに大きな地図を広げ、深刻な顔つきで文官たちと話をしている。
「失礼いたします。第一騎士団隊長クレイド、リオン様と共にただいま帰城いたしました」
クレイドが部屋の入り口で声を掛けると、こちらに一斉に視線が集まった。オースティンが「クレイド!」と顔を上げる。そしてクレイドの後ろにリオンがいるのを見て、安堵の表情を浮かべて駆け寄ってきた。
「良かった、リオン……! 無事だったのだな!」
そう言うなり、オースティンは廊下に佇むリオンの身体を引き寄せ強く抱きしめた。
「オ、オースティン……? あの……?」
突然のことにリオンは目を見開いた。
今まで冗談のように手の甲にキスされたり腰を支えられたりすることはあったが、こんなふうに人前で抱擁されたのは初めてだ。驚愕と困惑でひたすら固まっていると、おもむろに後ろから肩を引かれた。
えっ? と驚いたときにはオースティンの腕はすでに離れていた。くるっと身体を反転させられ引き寄せられる。クレイドの腕が背中に回わり、ぐっと力が籠められる。
(え、な、何?)
数秒何が起きたのか理解できなかった。気が付くとリオンはクレイドの腕にすっぽり収まっていたのだ。
(なんで僕、クレイドに抱きしめられてるの?)
わけがわからずに頭が真っ白になりかけたリオンだったが、それはオースティンも同じだったらしい。
「――クレイド……?」
驚愕したオースティンの声に、クレイドの身体がぴくっと動いた。我に返ったようにリオンから腕を離し、さっとその場に跪く。
「……申し訳ありません。出過ぎた真似をしました。……昨夜は大雨で足止めされ、これ以上進むのは危険と判断し町の宿に泊まりました。ご心配をおかけいたしました」
オースティンは黙ってクレイドを見下ろしていたが、小さく息をつきクレイドに歩み寄った。そして右手を差し出す。
「……ご苦労だった。お前が付いているから大丈夫だとは思っていたよ。リオンを守ってくれてありがとう」
「オースティン……」
クレイドは顔を上げ、唇を噛みながら頷いた。差し出された右手を掴んで立ち上がる。オースティンが労わるようにクレイドの肩を何度も叩いた。
「さあクレイド、状況を説明するから中へ」
「はい」
クレイドが頷いて振り返る。その顔は騎士団の隊長の顔に変わっていた。
「リオン様、これから私たちは対応を話し合わなくてはなりません。リオン様はこのままお部屋にお戻りください」
「僕はここにいちゃ駄目なの? 何か出来ることがあれば何でもやるから」
クレイドやオースティンが大変なときに、自分だけが呑気に部屋で休むことなど出来ない。
リオンはじっとクレイドを見つめて必死に訴えたが、クレイドは黙って首を振るだけだった。
「大丈夫。リオンは何も心配することはないよ。安心して部屋でお休み」
オースティンにまでそう言われてしまえば、頷くほかない。頭を冷やして考えれば、リオンがこの場にいたところで役に立たないことは明白だった。リオンは無力感に苛まれながら頷いた。
「……わかりました」
「よし、いい子だ。それじゃエル、リオンを部屋まで送ってね」
オースティンはリオンに微笑みかけ、それから廊下の端に控えていたエルに声を掛けた。背後からエルの「はい」という声が聞こえる。
(僕には何も出来ないのか……)
肩を並べ執務室へと戻っていくクレイドとオースティンを見つめながら、リオンは唇を噛んだ。
そもそもリオンは、隣国と緊張状態になっていたことさえも知らなかった。
ノルツブルクは平和だとばかり思っていたのだ。だけど違った。表面上はそう見えても、その平和は危うい均衡の上に成り立っていたのだ。
胸の奥に重い不安が広がっていく。何もできない自分がひどく小さく思えた。
「……そろそろ行きましょう、リオン様。ここにいては邪魔になります」
背後から掛かったエルの声に、リオンは顔を上げた。
周囲を見回すと、廊下は報告を上げる騎士や文官などがひっきりになしに行き交っている。確かにここに立っていては邪魔だろう。リオンは「わかった」と頷き、案内するエルの後に続いた。
執務室からリオンの部屋まではすぐだった。階段を上り廊下をしばらく歩くと見覚えのある廊下に出る。
「忙しいところに手間を取らせてごめん。送ってくれてありがとう」
「……仕事ですから。それでは僕はここで」
エルはそっけなく言って立ち去ろうとする。リオンは慌てて「ちょっと待って」と引き留めた。
「あの……エルは何か聞いてる?」
この国の状況を少しでも知りたかった。懇願の気持ちを込めてリオンが質問すると、エルは眉をひそめた。
「『何か』とは、ヴァルハルトのことですか?」
「う、うん。ヴァルハルトって僕がこの国に来る時に通ってきた国だよね? ほら、賊に襲われたところ。もしかして、あのときのことからずっと兆しがあったのかなって――」
「本当におめでたい人ですね」
「――え?」
驚いてエルの顔を見ると、彼は酷く冷淡な顔に怒りを滲ませていた。
「あなたはいつもそうだ。人に頼って助けてもらってばかりで何も知らず、うわべだけしか見ない。いや、見ようとしない。そんなあなたが私は嫌いです」
「……っ」
鋭い刃のような言葉が心に突き刺さる。思わず俯きそうになり、だがリオンは顔を上げて懸命にエルを見返した。
エルが言っていることは本当のことだ。さっき自分でも同じことを思った。だけど役立たずなままじゃ嫌なのだ。自分だってクレイドやオースティンのために――この国のために出来ることがあるならしたい。
エルはリオンが目を逸らさないことに驚いたようだったが、ふんと鼻で笑って言葉を続けた。
「しょうがないから教えてあげましょうか。ノルツブルクの東の大国ギランとも友好国ですが、いずれヴァルハルトのような態度をとってくるでしょう。ノルツブルクがどちらかの大国の属国に下ることも、領地を割譲する事態になる可能性もある」
「え?」
耳を疑った。ヴァルハルトのみならず、他の国との関係も揺らいでいる?
思わずリオンはエルに詰め寄った。
「そんな……! なぜ? 今までノルツブルクは平和だったんでしょう? どうしてそんなにいきなり……」
「この国に、今までのような利用価値がないからですよ」
エルが低く唸るように言った。だがリオンは余計にわけがわからなくなってしまった。
「利用価値? 一体どういうこと?」
エルはその質問には答えなかった。俯くように視線を床に向け、ぽつりと呟く。
「なぜ……あなたのような人間がブルーメ様なんだろう……。あなたの一存でこの国の行方が決まるというのに……」
それ以上エルはもう何も言わず、そのまま背中を向けて立ち去った。リオンはその場に取り残され、ただ茫然と立ち尽くすしかなかった。
(――僕の一存でこの国の行方が決まるって一体なんのこと?)
わからない。
わからないが、この国がリオンが思っていたよりももっと厳しい問題を抱えていることだけは確かだった。
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