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第三話
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それから、レアネットは毎日、エリアンの屋敷に通うようになった。もちろん、王朝の英雄であり、副騎士団長でもある忙しいかれはいつも自宅にいるわけにはいかない。むしろ、各地を飛び回っている日のほうが多い。
それでも、彼女はせっせとかれのところへ通い詰めては、掃除をしたり、料理を作ったりした。我ながら意外なくらいの真剣さだった。よほど、エリアンの生き方が彼女の癇にさわったらしい。
レアネットは怠惰と無精を何よりの美徳とする人間である。この歳になるまで働いたこともなければ、もちろん結婚してもいない。ただただ無為に時間を使ってきた。それで幸せだった。
そのレアネットから見て、エリアンの生き方はあまりにも極端だった。仕事に熱中するのは良い。しかし、程度というものがあるだろう。人生は仕事のためにあるのではない。楽しむためにこそあるのだ。彼女は心からそう信じていた。
そして、レアネットは小鳥の世話をする親鳥のように、せっせとエリアンの生き方を変えようとかれの世話を続けるのだった。
最初の休日がやって来た。レアネットは朝からエリアンの家に行って、かれがたしかに家にいることをたしかめた。
「どうやら約束は守ってくれたようですね」
「当然だ。騎士としての名誉にかけて誓ったのだから。それで、今日は何をする?」
「何もしません」
レアネットは胸を張った。エリアンはとまどった様子だった。
「何も、しないと?」
「そうです。正確には仕事や義務といったことは何もしません。そのかわり、自分が好きなこと、やりたいことをするんです」
「好きなこと……? 特に思い浮かばないが」
レアネットはちいさく吐息した。
「そんなことだろうと思いました。そこで! わたしは今日、お奨めの娯楽小説を持って来ました。どうせエリアンさまはご存知ないことでしょうが、いま、王都では騎士と姫君の切ない恋を描いた恋愛小説が流行中。そういう恋愛小説をたくさん持ってきました。ああ、騎士の活躍を描いた冒険小説や裁判官を主役にした謎解き小説もありますよ。王朝を代表する天才作家の最高傑作ばかりを集めてきたつもりですので、夢中になって読み耽ること請け合いです」
「ふむ。小説か。読んだことがないな」
レアネットが鞄のなかから幾冊かの本を取り出すと、エリアンは興味深そうにそれらの表紙を眺めた。そのなかから一冊を手に取り、ぱらぱらと頁をめくる。
「間抜けな騎士の滑稽譚というところかな。これにしよう。わたしにふさわしそうだ」
「よろしいのですか? 颯爽とした英雄の冒険物語もありますよ」
「いや、これが良い。こちらのほうが面白そうだ」
「そうですか。それならそれでかまいません。自分が読みたいものを読むことがいちばんですからね。食事は簡単に摘まめるものを用意してあります。いっしょにゆっくりした時間を過ごしましょう」
「ゆっくりした時間、か。そう云われてみると、わたしはずっとせわしなく暮らして来たようだな。たまにはこういうのも良いか」
ドラゴン退治の大英雄と云われる騎士は、座椅子に深く腰掛けると、まさにゆっくりと本の頁をめくりはじめた。レアネットもその傍らで恋愛小説の続きを読みはじめる。悪漢にさらわれた美姫を探し求める騎士がどうなるのか、気になっているところだったのだ。
そうして、静かで、穏やかで、ゆるやかな時が過ぎ去っていった。
エリアンは、初めは暇つぶしの退屈しのぎとしか思っていないようでつまらなそうに視線を落としていたが、しだいにその内容に熱中していったようだった。
時おり、声をあげて笑ったり、低くうなったりする。その様子が、となりで見ているレアネットには面白い。
やがて、ついに一冊を読み終えると、かれは深く感嘆と満足の吐息を洩らした。
「面白いな! こんなに面白いものだとは思わなかった」
「そうでしょうそうでしょう。その作家はもともとは劇作家出身で、軽妙な会話に味があるんですよ」
「たしかに。しかしこの主役の騎士の間抜けさはひどいな。もし部下にいたらたまらないところだ。それなのになぜか最後はうまくいってしまうところも面白かった。素晴らしい」
「ですよねですよね! 気に入っていただけて何よりです」
その種の作品の愛好家にとっては自分が好きな作品を他人に勧めて気に入ってもらえることは何よりの歓びである。レアネットもまた例外ではなかった。
彼女は鼻高々に早口でその作家の特長について語った。その様子をエリアンはほほ笑ましそうに眺めている……。
「その作家の他の作品もお奨めですよ。でも、そのまえにお茶を淹れましょう。軽食も何種類か用意してあるので、好きなものを召し上がってくださいね」
「ありがとう。ああ、こんなゆっくりした時間はほんとうにひさしぶりだ。子供のとき以来かもしれない。わたしは、ずっと何かに追い立てられるように暮らして来たんだな……」
エリアンはしみじみと感慨深げに呟いた。
レアネットは思わず固く拳を握り締めた。しめしめ、どうやら堕落への第一歩は成功したようだ。このまま、このどうしようもない仕事人間に趣味と遊びの大切さを教え込んで、少しずつ柔らかくしていってやろう。そう思った。
そのようにして数か月が過ぎ去った。そのあいだ、レアネットはエリアンをかぎりなく甘やかした。週に一度の休日には一切の仕事や作業や訪問を遮断し、ふたりきりで柔らかな時間を過ごしたのだ。
あるときはふたりして冒険小説や恋愛小説を読み耽り、またあるときは差し向かいで盤上遊戯《ボードゲーム》を遊んだ。
いっしょに食事を楽しんだこともあるし、観劇へ赴いたこともある。そうやって時を過ごしていると、堅物騎士の様子も少しずつ変わっていった。
初めは堅苦しかった口調までが、しだいに穏やかに、柔らかくなっていくのは驚くほどだった。
エリアンはしまいには、軽口や冗談まで口にするようになっていた。レアネットの堕落化計画は少しずつ成功に向け進んでいるようだった。レアネット自身もかれとの時間を楽しんだ。不思議と、かれといるとひとりでいるときよりもっと楽しい気がした。
これは、決してエリアンへの同情などではない、と彼女は考えた。むしろ友情というべきだ。同じようにして時間を過ごす女友達は何人もいるが、このように自然に時間を共有できる男性の友人はエリアンが初めてだった。
その日、レアネットとエリアンはふたりで楽団の演奏を聴き、流行作家の新刊を探して回って、帰路には個室で食事を取った。いつもと同じように愉快な一日だった。そして、かれに家まで送られて別れる際、エリアンはひとつのちいさな箱をさし出した。
「これはいままでのことのささやかなお礼だ。レアネット、きみはほんとうにわたしの人生を変えてくれた。食事を作ってくれたり、こうしていっしょに遊びにつきあってくれたり、何もかもがわたしにとって新鮮な経験だった。良ければ、ひとりになってからひらいて、身に着けてほしい」
「わかりました。ありがたくいただきます」
くれるというものはもらう主義である。遠慮なく頂戴することにした。自室に戻ってから箱をひらくと、そのなかに、大きな深紅のルビーがはめ込まれた壮麗な耳飾りが入っていた。
きわめて高価な品である。自分がやったささやかな行為の礼としてはあまりに申し訳ないほどだったが、かれが感謝のあかしというからにはそうなのだろう。今度、いっしょに出かけるときには付けていこう。そう考えた。
それにしても、この程度のことでわざわざお礼の品をくれるなんてさすが王都の英雄は義理堅い。かれのまわりの女性が勘違いしたらどうしよう。まあ、それはかれ自身に何とかしてもらうしかないか。自分たちはただいっしょに休日を過ごす友人同士なのだから。
レアネットは気付かない。
世間では、それをデートと云い、プレゼントと云うのだと。
そしてまた気づかない。
エリアンの彼女を見つめるまなざしにかぎりなく優しく、また切なくやるせないような深刻な想いが込められるようになってきていることを。
彼女はそれらにまったくほんの少し、これっぽっちも気づかず、まんまとエリアンを篭絡し堕落させてやっているつもりでいた。
しかし、じつはいつのまにか休日の主導権は彼女からかれへと移っていっているのである。いまや、彼女をあちこち連れまわす場所を選んでいるのはエリアンのほうなのだから。
いったい、レアネットがその真実を悟るのはいつになることだろう。今日も、彼女は無邪気に楽しい怠惰で充実した人生を謳歌している。
むろん、じつは、堅物のエリアンが週末ごとに絶対に休んでいっしょに時間を費やす溺愛の恋人ができたと騎士団や宮廷で噂になっていることなど知るよしもない。
レアネットは気づかず、知らず、想像すらすることはなく、だから、多彩な趣味娯楽の一覧に「恋」という項目が加わる時は、どうやらまだまだ遠そう日になりそうなのであった。
それでも、彼女はせっせとかれのところへ通い詰めては、掃除をしたり、料理を作ったりした。我ながら意外なくらいの真剣さだった。よほど、エリアンの生き方が彼女の癇にさわったらしい。
レアネットは怠惰と無精を何よりの美徳とする人間である。この歳になるまで働いたこともなければ、もちろん結婚してもいない。ただただ無為に時間を使ってきた。それで幸せだった。
そのレアネットから見て、エリアンの生き方はあまりにも極端だった。仕事に熱中するのは良い。しかし、程度というものがあるだろう。人生は仕事のためにあるのではない。楽しむためにこそあるのだ。彼女は心からそう信じていた。
そして、レアネットは小鳥の世話をする親鳥のように、せっせとエリアンの生き方を変えようとかれの世話を続けるのだった。
最初の休日がやって来た。レアネットは朝からエリアンの家に行って、かれがたしかに家にいることをたしかめた。
「どうやら約束は守ってくれたようですね」
「当然だ。騎士としての名誉にかけて誓ったのだから。それで、今日は何をする?」
「何もしません」
レアネットは胸を張った。エリアンはとまどった様子だった。
「何も、しないと?」
「そうです。正確には仕事や義務といったことは何もしません。そのかわり、自分が好きなこと、やりたいことをするんです」
「好きなこと……? 特に思い浮かばないが」
レアネットはちいさく吐息した。
「そんなことだろうと思いました。そこで! わたしは今日、お奨めの娯楽小説を持って来ました。どうせエリアンさまはご存知ないことでしょうが、いま、王都では騎士と姫君の切ない恋を描いた恋愛小説が流行中。そういう恋愛小説をたくさん持ってきました。ああ、騎士の活躍を描いた冒険小説や裁判官を主役にした謎解き小説もありますよ。王朝を代表する天才作家の最高傑作ばかりを集めてきたつもりですので、夢中になって読み耽ること請け合いです」
「ふむ。小説か。読んだことがないな」
レアネットが鞄のなかから幾冊かの本を取り出すと、エリアンは興味深そうにそれらの表紙を眺めた。そのなかから一冊を手に取り、ぱらぱらと頁をめくる。
「間抜けな騎士の滑稽譚というところかな。これにしよう。わたしにふさわしそうだ」
「よろしいのですか? 颯爽とした英雄の冒険物語もありますよ」
「いや、これが良い。こちらのほうが面白そうだ」
「そうですか。それならそれでかまいません。自分が読みたいものを読むことがいちばんですからね。食事は簡単に摘まめるものを用意してあります。いっしょにゆっくりした時間を過ごしましょう」
「ゆっくりした時間、か。そう云われてみると、わたしはずっとせわしなく暮らして来たようだな。たまにはこういうのも良いか」
ドラゴン退治の大英雄と云われる騎士は、座椅子に深く腰掛けると、まさにゆっくりと本の頁をめくりはじめた。レアネットもその傍らで恋愛小説の続きを読みはじめる。悪漢にさらわれた美姫を探し求める騎士がどうなるのか、気になっているところだったのだ。
そうして、静かで、穏やかで、ゆるやかな時が過ぎ去っていった。
エリアンは、初めは暇つぶしの退屈しのぎとしか思っていないようでつまらなそうに視線を落としていたが、しだいにその内容に熱中していったようだった。
時おり、声をあげて笑ったり、低くうなったりする。その様子が、となりで見ているレアネットには面白い。
やがて、ついに一冊を読み終えると、かれは深く感嘆と満足の吐息を洩らした。
「面白いな! こんなに面白いものだとは思わなかった」
「そうでしょうそうでしょう。その作家はもともとは劇作家出身で、軽妙な会話に味があるんですよ」
「たしかに。しかしこの主役の騎士の間抜けさはひどいな。もし部下にいたらたまらないところだ。それなのになぜか最後はうまくいってしまうところも面白かった。素晴らしい」
「ですよねですよね! 気に入っていただけて何よりです」
その種の作品の愛好家にとっては自分が好きな作品を他人に勧めて気に入ってもらえることは何よりの歓びである。レアネットもまた例外ではなかった。
彼女は鼻高々に早口でその作家の特長について語った。その様子をエリアンはほほ笑ましそうに眺めている……。
「その作家の他の作品もお奨めですよ。でも、そのまえにお茶を淹れましょう。軽食も何種類か用意してあるので、好きなものを召し上がってくださいね」
「ありがとう。ああ、こんなゆっくりした時間はほんとうにひさしぶりだ。子供のとき以来かもしれない。わたしは、ずっと何かに追い立てられるように暮らして来たんだな……」
エリアンはしみじみと感慨深げに呟いた。
レアネットは思わず固く拳を握り締めた。しめしめ、どうやら堕落への第一歩は成功したようだ。このまま、このどうしようもない仕事人間に趣味と遊びの大切さを教え込んで、少しずつ柔らかくしていってやろう。そう思った。
そのようにして数か月が過ぎ去った。そのあいだ、レアネットはエリアンをかぎりなく甘やかした。週に一度の休日には一切の仕事や作業や訪問を遮断し、ふたりきりで柔らかな時間を過ごしたのだ。
あるときはふたりして冒険小説や恋愛小説を読み耽り、またあるときは差し向かいで盤上遊戯《ボードゲーム》を遊んだ。
いっしょに食事を楽しんだこともあるし、観劇へ赴いたこともある。そうやって時を過ごしていると、堅物騎士の様子も少しずつ変わっていった。
初めは堅苦しかった口調までが、しだいに穏やかに、柔らかくなっていくのは驚くほどだった。
エリアンはしまいには、軽口や冗談まで口にするようになっていた。レアネットの堕落化計画は少しずつ成功に向け進んでいるようだった。レアネット自身もかれとの時間を楽しんだ。不思議と、かれといるとひとりでいるときよりもっと楽しい気がした。
これは、決してエリアンへの同情などではない、と彼女は考えた。むしろ友情というべきだ。同じようにして時間を過ごす女友達は何人もいるが、このように自然に時間を共有できる男性の友人はエリアンが初めてだった。
その日、レアネットとエリアンはふたりで楽団の演奏を聴き、流行作家の新刊を探して回って、帰路には個室で食事を取った。いつもと同じように愉快な一日だった。そして、かれに家まで送られて別れる際、エリアンはひとつのちいさな箱をさし出した。
「これはいままでのことのささやかなお礼だ。レアネット、きみはほんとうにわたしの人生を変えてくれた。食事を作ってくれたり、こうしていっしょに遊びにつきあってくれたり、何もかもがわたしにとって新鮮な経験だった。良ければ、ひとりになってからひらいて、身に着けてほしい」
「わかりました。ありがたくいただきます」
くれるというものはもらう主義である。遠慮なく頂戴することにした。自室に戻ってから箱をひらくと、そのなかに、大きな深紅のルビーがはめ込まれた壮麗な耳飾りが入っていた。
きわめて高価な品である。自分がやったささやかな行為の礼としてはあまりに申し訳ないほどだったが、かれが感謝のあかしというからにはそうなのだろう。今度、いっしょに出かけるときには付けていこう。そう考えた。
それにしても、この程度のことでわざわざお礼の品をくれるなんてさすが王都の英雄は義理堅い。かれのまわりの女性が勘違いしたらどうしよう。まあ、それはかれ自身に何とかしてもらうしかないか。自分たちはただいっしょに休日を過ごす友人同士なのだから。
レアネットは気付かない。
世間では、それをデートと云い、プレゼントと云うのだと。
そしてまた気づかない。
エリアンの彼女を見つめるまなざしにかぎりなく優しく、また切なくやるせないような深刻な想いが込められるようになってきていることを。
彼女はそれらにまったくほんの少し、これっぽっちも気づかず、まんまとエリアンを篭絡し堕落させてやっているつもりでいた。
しかし、じつはいつのまにか休日の主導権は彼女からかれへと移っていっているのである。いまや、彼女をあちこち連れまわす場所を選んでいるのはエリアンのほうなのだから。
いったい、レアネットがその真実を悟るのはいつになることだろう。今日も、彼女は無邪気に楽しい怠惰で充実した人生を謳歌している。
むろん、じつは、堅物のエリアンが週末ごとに絶対に休んでいっしょに時間を費やす溺愛の恋人ができたと騎士団や宮廷で噂になっていることなど知るよしもない。
レアネットは気づかず、知らず、想像すらすることはなく、だから、多彩な趣味娯楽の一覧に「恋」という項目が加わる時は、どうやらまだまだ遠そう日になりそうなのであった。
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