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3 11月25日
アクティビティ
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一条さんが目指す場所に辿り着くと、列に並ぶ。モール内にあるスポーツゲームのアクティビティ施設。家族連れやカップル、友人グループなど様々な人が並んでいる。
「これねー、一回やってみたかったの」
順番が来るまでの間、一条さんと理人先輩はこちらを向いて話し始める。陸上部の理人先輩と椿くん。一条さんも確か運動部だった気がするから、みんな運動神経はいいはずだ。あたしだけ運動音痴。ここでも足を引っ張ってしまうことになるのかもしれない。そう思うと、気持ちがまた沈んでいく。しかもあたし、スカート履いてるからなおさら動けない。
「やばい。かわいさ重視であたしニコりんにスカート履かせちゃってるじゃん!」
あたしの足元を指さして、一条さんが慌て始める。
「ちょっと中入ったらこれ履いて!」
「え……」
一条さんがバックの中から取り出したのは、黒いジャージ素材のショートパンツ?
「一応と思って持って来たのよ。あたしはこのままでも大丈夫だから!」
グッと親指を立ててウインクした一条さん。順番が来て受付のお姉さんから説明を受け始めた。
中に入ると、更衣室で一条さんから借りたショートパンツを履く。そして、ロッカーにバッグごと荷物を入れると準備万端。
「勝負だよっ! 椿くんアンドニコりんっ!」
宣戦布告するみたいに、一条さんが理人先輩の肩に手を置いて私たちを指差す。
どうやら勝負をしなければいけない流れらしい。あたしが椿くんとチームだなんて申し訳なさすぎる。もう心の中で先に謝っておきます。ごめんなさい。正座をして、床ギリギリ付くかつかないかまで深々と頭を下げる自分を想像していると、あたしの横で少し屈んだ椿くんが顔を覗き込んできた。
「如月さん、頑張ろうね!」
ニコッと目の前で笑う顔に、意識が遠のく。倒れる一歩手前でハッと我に返って、あたしは2歩椿くんから離れた。
「が、頑張りましょう!」
絶対に目線を合わせないように、だけど両手を握って気合いを入れた。
「誕生日だからって手加減しませんよー!」
椿くんまで宣戦布告するみたいに、理人先輩と一条さんに向かって言うから、ますます足手まといになってしまってはいけないと気合いを入れた。
と、言うか、そうだよね。今日理人先輩と一条さんお誕生日だった。あたしまだ「おめでとうございます」を言えていないじゃん。
足元が揺れ動いて安定しない場所で棒を奪い合うゲーム。考え事をしていると、一条さんに引っ張られたあたしは見事な一回転をしてからスポンジの沼に落っこちる。
「やったー! ニコりんの負け!」
待って。その前に、誕生日プレゼントも用意してないよ、あたし。
逆に一条さんからのお下がりをもらってしまったし、今もショートパンツを借りちゃってる。
次々と移動しながらゲームは続く。今度は画面に写る大量の羊にぶつからない様に避けるゲーム。また考え事をしていたあたしは、大量の羊の下敷きになってしまっていた。もちろん本物じゃないから痛くはないけれど、ぶつかると衝撃風が画面下から出て来て顔面に直撃するから、さっきからもう何回も風を浴びていた。
「如月さん! 大丈夫!?」
慌てた椿くんの声にハッとして振り返ると、一瞬目を見開いた後に、黙ってしまうから不思議に思った。
「あー、ニコりんおでこ全開だぁー! かわいー」
え!? おでこ全開!?
一条さんの言葉に、あたしは慌てて前髪に触れて上がった髪の毛を下ろした。
おでこと言うか、顔面全開になってしまったことが恥ずかしすぎる。椿くんも驚いて声が出なくなってしまったんだ、きっと。お見苦しいものを見せてしまって大変申し訳ないです。また心の中で盛大に謝った。
「これねー、一回やってみたかったの」
順番が来るまでの間、一条さんと理人先輩はこちらを向いて話し始める。陸上部の理人先輩と椿くん。一条さんも確か運動部だった気がするから、みんな運動神経はいいはずだ。あたしだけ運動音痴。ここでも足を引っ張ってしまうことになるのかもしれない。そう思うと、気持ちがまた沈んでいく。しかもあたし、スカート履いてるからなおさら動けない。
「やばい。かわいさ重視であたしニコりんにスカート履かせちゃってるじゃん!」
あたしの足元を指さして、一条さんが慌て始める。
「ちょっと中入ったらこれ履いて!」
「え……」
一条さんがバックの中から取り出したのは、黒いジャージ素材のショートパンツ?
「一応と思って持って来たのよ。あたしはこのままでも大丈夫だから!」
グッと親指を立ててウインクした一条さん。順番が来て受付のお姉さんから説明を受け始めた。
中に入ると、更衣室で一条さんから借りたショートパンツを履く。そして、ロッカーにバッグごと荷物を入れると準備万端。
「勝負だよっ! 椿くんアンドニコりんっ!」
宣戦布告するみたいに、一条さんが理人先輩の肩に手を置いて私たちを指差す。
どうやら勝負をしなければいけない流れらしい。あたしが椿くんとチームだなんて申し訳なさすぎる。もう心の中で先に謝っておきます。ごめんなさい。正座をして、床ギリギリ付くかつかないかまで深々と頭を下げる自分を想像していると、あたしの横で少し屈んだ椿くんが顔を覗き込んできた。
「如月さん、頑張ろうね!」
ニコッと目の前で笑う顔に、意識が遠のく。倒れる一歩手前でハッと我に返って、あたしは2歩椿くんから離れた。
「が、頑張りましょう!」
絶対に目線を合わせないように、だけど両手を握って気合いを入れた。
「誕生日だからって手加減しませんよー!」
椿くんまで宣戦布告するみたいに、理人先輩と一条さんに向かって言うから、ますます足手まといになってしまってはいけないと気合いを入れた。
と、言うか、そうだよね。今日理人先輩と一条さんお誕生日だった。あたしまだ「おめでとうございます」を言えていないじゃん。
足元が揺れ動いて安定しない場所で棒を奪い合うゲーム。考え事をしていると、一条さんに引っ張られたあたしは見事な一回転をしてからスポンジの沼に落っこちる。
「やったー! ニコりんの負け!」
待って。その前に、誕生日プレゼントも用意してないよ、あたし。
逆に一条さんからのお下がりをもらってしまったし、今もショートパンツを借りちゃってる。
次々と移動しながらゲームは続く。今度は画面に写る大量の羊にぶつからない様に避けるゲーム。また考え事をしていたあたしは、大量の羊の下敷きになってしまっていた。もちろん本物じゃないから痛くはないけれど、ぶつかると衝撃風が画面下から出て来て顔面に直撃するから、さっきからもう何回も風を浴びていた。
「如月さん! 大丈夫!?」
慌てた椿くんの声にハッとして振り返ると、一瞬目を見開いた後に、黙ってしまうから不思議に思った。
「あー、ニコりんおでこ全開だぁー! かわいー」
え!? おでこ全開!?
一条さんの言葉に、あたしは慌てて前髪に触れて上がった髪の毛を下ろした。
おでこと言うか、顔面全開になってしまったことが恥ずかしすぎる。椿くんも驚いて声が出なくなってしまったんだ、きっと。お見苦しいものを見せてしまって大変申し訳ないです。また心の中で盛大に謝った。
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