モブらしいので目立たないよう逃げ続けます

餅粉

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僕を助けてくださったのは生徒会長(この国の第一王子であり攻略対象)だった。

「君たち、この後生徒会室に来るように」

終わった。グッバイ僕の学園生活そしてこんにちわ僕の死亡フラグこの世界はモブに厳しすぎる。
僕はこの入学式が終わるまでずっと虚無顔で過ごした。そして僕は今生徒会室にいる。

「で、君たちは何であんなに騒いでいたのかな?」

「このルークってやつが俺のことをバカって言ったからっすね」

先に発言したのはイグニスだった。ルークの方を見ながらニヤッとしていた。それを見たルークからなぜだかピキッという音がしたような気がした。

「筋肉でしか物事を解決できない脳筋にバカと言って何が行けないというのです?」

ルークはイグニスを挑発するように発した。

二人は僕を挟んで喧嘩を始めた。ここが生徒会室で目の前に生徒会長がいるのをまるで理解していないようだった。

「おい、静かにしろ。ここで見苦しい喧嘩をするな」

ドスの効いた低い声で注意を受けた二人はすぐさま静かになった。
おぉ~さすがは生徒会長なだけあるなと思った僕でした。
この王子ゲームでは人気ランキング1位だったしカリスマ性抜群腹黒王子ってツイートSNSで見たことがある。正直僕キャラクターの説明とか読むのだるすぎて全部ぶっ飛ばしてゲームしてからな。ハハハ我ながらなんて愚行をしたんだ。ある程度は姉から聞いてはいたけどうろ覚えなんだよな、無理に思い出そうとすると頭が痛くなるから考えないようにしてたけど本人を目の前にすると案外思い出すものなんだと感嘆していると生徒会長が僕に何かを言っていた。

「…………出すように、以上だ」

はい、解散と言われて僕たちは生徒会室から追い出された。
何を出せって言った?ヤバい話を聞いていなかった。焦る僕と裏腹にイグニスとルークはまた口喧嘩を始めていた。

「おい、お前のせいだぞ」

「何を言っている?さっさと自分の寮へ戻って筋トレでもしたらどうだ」

「する予定だったがお前にせいで反省文を書かないといけなくなったからできないんだ」

あ、する予定だったんだ………て今イグニス反省文と言ったか?もしかして生徒会長は僕に反省文を書くようにと言っていたのか?
関わりを持ちたくなかったが今は仕方がない。僕の学園生活が最優先だこの二人に聞くとしよう。

「すみませんが先ほど会長は私に何を出すようにとおっしゃたのかわかりませんか?ちょっと考えことをしていて話を聞きそびれてしまって」

僕の声に先に反応したのはイグニスだった。

「あーお前は自己紹介カードを出せってセドリック様が言っていたぞ」

「そうなんですね。ありがとうございま……えっ自己紹介カードですか」

「そういえばそうでしたね。俺たちは反省文なのに」

え、僕が自己紹介カードでこの二人が反省文。いや確かにこの二人が主に騒いでいたのはそうだけど僕は巻き込まれただけで
でも、それで自己紹介カードって……い、意味がわからない。

困惑する僕に二人は僕の肩に手を添えて憐れみの目で見てくる。な、なんだ?どうしたんだ?

「お前……気をつけろよ」

「えぇ同感です」

「何にですか?!」

二人は何も言わずに去ってしまった。
い、一体何に気をつけろと言うんだ!!


この時この二人が言っていた気をつけろの忠告をあまり気に留めなかった僕は深々と後悔するのはまた別の話
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