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番より愛をこめて(2人のその後)一方その頃、ロルフ×シンは・・・。
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レイジと一緒に作った指輪は、1週間もしないうちに行方不明になった。
まぁ、そのうち出てくるだろう、と呑気に構えていたら、とんでもないところで見つかった。
「おい、何でアンタが付けてんだ」
動画サイトで、ロルフのインタビューを見ていたら、見覚えのある銀色の指輪が首から下げられていて思わず電話した。
「あぁ。初めてにしては上手にできてるじゃないか」
「いや、答えになってないだろ」
作った日から今まで一度も顔を合わせていないのに、どっから手に入れたんだ。
「俺のだぞ、返せ」
「コウキだけズルいだろう。私もお返しが欲しい」
いつも花を贈ってくれるけど、お返しなんて求めたことなかったじゃないか。
駄々をこねるロルフへの文句をグッと堪える。
「・・・何が欲しいんだよ」
「来月休みが取れそうだから、デートしよう」
「え、マジ?帰って来れんの?」
急に会えると言われて喜ぶ気持ち半分、何を要求されるのか怖い気持ち半分で聞き返す。
「エスコート頼むよ」
「そんなんでいいの?」
何日滞在するのか、したいことはあるかと質問しまくると、笑われてしまった。
「時間はまだあるから、ゆっくり決めなさい」
「そうする!楽しみにしてろよ」
それから、他愛無い会話をして、そろそろ電話を切るかという時になって、ロルフが思い出したように言った。
「あぁ、そうだ。言い忘れていた」
「何?」
「セクシーな下着、楽しみにしているよ」
おやすみ、と言い残して電話を切られる。
最初、何のことかわからなかった。
そういえば、レイジと話している時にそんな話したかもと思い出した。
どこで聞いてたんだ、という問いかけは無意味だとため息を吐く。
さて、来月会う時になんて誤魔化そうか。
俺はデートプランを考えながら、頭を悩ませることになった。
まぁ、そのうち出てくるだろう、と呑気に構えていたら、とんでもないところで見つかった。
「おい、何でアンタが付けてんだ」
動画サイトで、ロルフのインタビューを見ていたら、見覚えのある銀色の指輪が首から下げられていて思わず電話した。
「あぁ。初めてにしては上手にできてるじゃないか」
「いや、答えになってないだろ」
作った日から今まで一度も顔を合わせていないのに、どっから手に入れたんだ。
「俺のだぞ、返せ」
「コウキだけズルいだろう。私もお返しが欲しい」
いつも花を贈ってくれるけど、お返しなんて求めたことなかったじゃないか。
駄々をこねるロルフへの文句をグッと堪える。
「・・・何が欲しいんだよ」
「来月休みが取れそうだから、デートしよう」
「え、マジ?帰って来れんの?」
急に会えると言われて喜ぶ気持ち半分、何を要求されるのか怖い気持ち半分で聞き返す。
「エスコート頼むよ」
「そんなんでいいの?」
何日滞在するのか、したいことはあるかと質問しまくると、笑われてしまった。
「時間はまだあるから、ゆっくり決めなさい」
「そうする!楽しみにしてろよ」
それから、他愛無い会話をして、そろそろ電話を切るかという時になって、ロルフが思い出したように言った。
「あぁ、そうだ。言い忘れていた」
「何?」
「セクシーな下着、楽しみにしているよ」
おやすみ、と言い残して電話を切られる。
最初、何のことかわからなかった。
そういえば、レイジと話している時にそんな話したかもと思い出した。
どこで聞いてたんだ、という問いかけは無意味だとため息を吐く。
さて、来月会う時になんて誤魔化そうか。
俺はデートプランを考えながら、頭を悩ませることになった。
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