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第22話 超双胴空母
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=ドーバー海峡=
ドーバー海峡には番人がいる。
「イギリス空軍より発動機不調の戦闘機を受け入れてほしいと」
「なにい! 今すぐに準備だ! さっさとせんか!」
「はい!」
それは日本海軍の空母であるが異様と威容を両立させた。まだ空母は極々限られた海軍しか運用できない。艦隊単位で整備できたのはイギリスと日本、アメリカに限られた。イタリアやドイツ、フランスは計画こそあれど実現は遠くある。日本海軍は常軌を逸した超空母を投じた。世界で初めて空母艦隊を組織して真っ当に運用したにもかかわらず自ら築き上げた常識を破ってくる。
ドーバー海峡にて警戒活動を実施中だ。それ故に救援要請がしょっちゅうも入る。今日はイギリス空軍のスピットファイア戦闘機が「エンジン不調で受け入れて欲しい」と聞いた。飛行甲板は空っぽのため受け入れは可能である。事故防止に作業員を待機させて駆逐艦を万が一の回収用に動かした。まさに万全を期しているとフラフラと飛行する機影が見える。
「よく飛ばしている。存分に労ってやらねばな」
「どこにおりてもいいように待機だ! 消防班も見ているだけではならん!」
「これだけの飛行甲板がある。そう事故は起こらないはずだが救命は徹底せよ。兵士の一人にも家族がいる」
「もちろんです。翔鶴と瑞鶴のどちらに行っても大丈夫なように構えています」
「これぞ双胴空母の強みであるか。航空母艦ではなく洋上基地が適当である」
「現にそのような運用です」
「翔鶴艦長が言うならば間違いない」
素人目で見てもフラフラとした。おそらく、エンジンの出力は最小で懸命に飛ばしている。ほぼ滑空の状態であるが洋上の空母を見て機首を向けた。急な動きはエネルギーを失う。ゆっくりと確実に針路を変えた。固唾をのんで見守ることしかできない。誰かに言われたでもなく応援を始めた。泳ぎに自信のある者は浮き輪を片手に不時着水に備えている。
ついにプロペラが止まった。エンジンを切って完全な滑空飛行で速度を殺しながら着艦コースに入る。その先に巨大な飛行甲板が広がった。作業員は受け入れ態勢万端とアピールする。パイロットが少しでも安心して操縦桿を握れることを願った。どこへ来ても構わない。
「来ます!」
「事故に備えい!」
「上手い! 良いコースだ!」
「医療班は急行できるな!」
「いつでも!」
スピットファイアが滑り込んだ。陸上機のため着艦フックはない。パイロットも承知しているようだ。着艦に向けて速度は墜落のギリギリまで絞っている。先から判断があまりにも的確だった。イギリス空軍の中でも熟練者と思われる。絶妙な角度で侵入する。ズシンと音を立てた。エンジンが動かない以上はやり直しが利かない。この空母に迷惑はかけられなかった。最悪は海へ突っ込む。それも杞憂で終わった。もはや小規模な飛行場の飛行甲板は余裕をもって停止する。
完全に停止次第に作業員が駆け寄った。位置的には前方であるが命を救うためならば関係ないと医療班も追従する。パイロットは五体満足のようだ。自ら風防を開けて降りてくるが心配なので搬送される。機体は整備員が手作業の人海戦術で押していった。燃料を抜いてしまえば火災や爆発は起こらない。司令官から見習いまで一様に胸をなでおろした。
「翔鶴と瑞鶴でなければ危なかったな。これぞ正しい使い方かもしれない」
「空軍には無事に受け入れたことを伝えます。再整備できればしちゃいますが」
「そうしてくれ。うちの整備員は腕が良い」
「承知いたしました」
「やはり建造して正しかったよ」
日本海軍の双胴空母『翔鶴・瑞鶴』が覇を唱える。日本海軍が建造した本格的な大型装甲空母だった。双胴空母の通りと二隻の空母が並列に結合している。世界唯一は苦肉の策が込められた。赤城と加賀に次ぐ大型装甲空母は格納庫の都合より搭載機数が中型空母と同程度になる。空母の真価たる打撃力は防御力の大小に削られてしまった。それならば並列に繋げ双胴空母にしてしまえば万事解決である。
双胴空母にすることで搭載機数は倍増して飛行甲板も広く構えた。片方が発艦を担当し、もう片方は着艦を担当し、艦載機を絶え間なく運用できる。仮に被弾しても片方が生きていれば戦闘を続行した。良いこと尽くしの傑作と見るや否や行動に移す。建造に関しては翔鶴と瑞鶴を別々に建造した。双子が揃うと工作艦の力を借りて洋上でドッキングする。一応は分離可能であるが余程の緊急性を要しない限りは連結を永久にした。
圧巻の姿に恥じない性能を秘める。姉妹の搭載機数は最大200機だが常時は160機を目安にした。洋上基地として空軍機や海軍機を中継する。常に満杯に積んでは逆に支障をきたした。余裕を残しておくがよろしい。固定武装は10cm連装高角砲を18基と40mm高角機銃52門、20mm高角機銃102門を揃えた。これでも船体が船体のため不足と聞かれる。飛行甲板は装甲化されて500kg徹甲爆弾の直撃に耐えた。格納庫から弾薬庫まで張れる限りの装甲を張っている。雷撃対策に緩衝材としてバルジを備えた。回避の一切を放棄して防御に振り切ることが正解と言おう。
世界最強の圧倒的な攻撃力と防御力を得た代わりに機動力は犠牲に支払った。超戦艦向けに計画した大馬力機関を積んだが最速25ノットが精一杯である。本来はもっと出せるが信頼性の観点からデチューンした。双胴の宿命として旋回は不可能に等しくキビキビとした行動に期待してはならない。あくまでも、洋上基地の思想に基づいた。
艦橋は翔鶴と瑞鶴がそれぞれ有する。翔鶴に優先権が与えられた。航空管制も同様だが被弾に伴い指揮できない場合は瑞鶴にスライドする。これだけ巨大なため地上用の対空レーダーを装備できた。超長距離の索敵を可能にすると航空管制も円滑に行える。この一隻が展開するだけで海峡を越えて海域を制覇した。もっとも、恐ろしく非合理的も否定できない。
「失礼いたします!」
「どなたか…」
「イギリス空軍のジョン・シーラスと申します。急なお願いにもかかわらず、受け入れていただき、誠にありがとうございます」
「おぉ。身体は大丈夫か。そんな挨拶なんて来なくても」
「ご心配には及びません。ご覧の通りです。五体満足のためご安心ください。とにかく、感謝をお伝えしたく参りました。途中で迷いましたが」
「そうだろう。なんて言ったって、正真正銘の化け物だからな。スピットファイアは整備中だが上手くいければ送り出せるが…」
「贅沢は申しません。かと言って、暇というわけにもいきません。どうか、お手伝いを…」
メタリックな甲板を眺めていると例のパイロットが訪れた。身体に目立った傷はなく健康を約束する。感謝を伝えねば紳士に非ずだ。士官でもないのに訪問することは無礼かもしれない。一人のイギリス人として感謝を伝えたかった。日本海軍の将軍は快く迎えてくれる。
彼のスピットファイアは現在整備員が修理を試みていた。翔鶴・瑞鶴が搭載する艦上爆撃機はマーリン系列の液冷V型12気筒である『アツタ』を使用する。日本軍仕様とイギリス軍仕様に若干の差異を確認した。大枠は一緒のためマニュアルと睨めっこしている。このまま直すことができれば空軍基地へ返してあげたかった。修復が不可能ならば暫く一緒に過ごしてもらう。
「うちのパイロットと親交を深めていただければと思う。あなたの限られた時間を手伝いに使わせては勿体なかった。うちの若い奴らに戦い方を教えてあげてほしい」
「それでよいのですか。大変申し訳なく」
「本艦で何ができるとお考えかな?」
「た、確かに。アドミラルのおっしゃる通りです」
「気負うことはありませんな。本艦はイギリスはもちろん、フランス、オランダ、ベルギー、スカンディナヴィアなど一切を問いません。世界の平和を守るためにあります。世界のどこへでも進出して洋上基地と変わる。その思想より当然の行いをしたにすぎない」
「深く感謝申し上げます。アドミラル…」
「あ、これは大変な失礼をした。私の名前は小沢治三郎です。オザワと呼んでいただければよろしい」
続く
ドーバー海峡には番人がいる。
「イギリス空軍より発動機不調の戦闘機を受け入れてほしいと」
「なにい! 今すぐに準備だ! さっさとせんか!」
「はい!」
それは日本海軍の空母であるが異様と威容を両立させた。まだ空母は極々限られた海軍しか運用できない。艦隊単位で整備できたのはイギリスと日本、アメリカに限られた。イタリアやドイツ、フランスは計画こそあれど実現は遠くある。日本海軍は常軌を逸した超空母を投じた。世界で初めて空母艦隊を組織して真っ当に運用したにもかかわらず自ら築き上げた常識を破ってくる。
ドーバー海峡にて警戒活動を実施中だ。それ故に救援要請がしょっちゅうも入る。今日はイギリス空軍のスピットファイア戦闘機が「エンジン不調で受け入れて欲しい」と聞いた。飛行甲板は空っぽのため受け入れは可能である。事故防止に作業員を待機させて駆逐艦を万が一の回収用に動かした。まさに万全を期しているとフラフラと飛行する機影が見える。
「よく飛ばしている。存分に労ってやらねばな」
「どこにおりてもいいように待機だ! 消防班も見ているだけではならん!」
「これだけの飛行甲板がある。そう事故は起こらないはずだが救命は徹底せよ。兵士の一人にも家族がいる」
「もちろんです。翔鶴と瑞鶴のどちらに行っても大丈夫なように構えています」
「これぞ双胴空母の強みであるか。航空母艦ではなく洋上基地が適当である」
「現にそのような運用です」
「翔鶴艦長が言うならば間違いない」
素人目で見てもフラフラとした。おそらく、エンジンの出力は最小で懸命に飛ばしている。ほぼ滑空の状態であるが洋上の空母を見て機首を向けた。急な動きはエネルギーを失う。ゆっくりと確実に針路を変えた。固唾をのんで見守ることしかできない。誰かに言われたでもなく応援を始めた。泳ぎに自信のある者は浮き輪を片手に不時着水に備えている。
ついにプロペラが止まった。エンジンを切って完全な滑空飛行で速度を殺しながら着艦コースに入る。その先に巨大な飛行甲板が広がった。作業員は受け入れ態勢万端とアピールする。パイロットが少しでも安心して操縦桿を握れることを願った。どこへ来ても構わない。
「来ます!」
「事故に備えい!」
「上手い! 良いコースだ!」
「医療班は急行できるな!」
「いつでも!」
スピットファイアが滑り込んだ。陸上機のため着艦フックはない。パイロットも承知しているようだ。着艦に向けて速度は墜落のギリギリまで絞っている。先から判断があまりにも的確だった。イギリス空軍の中でも熟練者と思われる。絶妙な角度で侵入する。ズシンと音を立てた。エンジンが動かない以上はやり直しが利かない。この空母に迷惑はかけられなかった。最悪は海へ突っ込む。それも杞憂で終わった。もはや小規模な飛行場の飛行甲板は余裕をもって停止する。
完全に停止次第に作業員が駆け寄った。位置的には前方であるが命を救うためならば関係ないと医療班も追従する。パイロットは五体満足のようだ。自ら風防を開けて降りてくるが心配なので搬送される。機体は整備員が手作業の人海戦術で押していった。燃料を抜いてしまえば火災や爆発は起こらない。司令官から見習いまで一様に胸をなでおろした。
「翔鶴と瑞鶴でなければ危なかったな。これぞ正しい使い方かもしれない」
「空軍には無事に受け入れたことを伝えます。再整備できればしちゃいますが」
「そうしてくれ。うちの整備員は腕が良い」
「承知いたしました」
「やはり建造して正しかったよ」
日本海軍の双胴空母『翔鶴・瑞鶴』が覇を唱える。日本海軍が建造した本格的な大型装甲空母だった。双胴空母の通りと二隻の空母が並列に結合している。世界唯一は苦肉の策が込められた。赤城と加賀に次ぐ大型装甲空母は格納庫の都合より搭載機数が中型空母と同程度になる。空母の真価たる打撃力は防御力の大小に削られてしまった。それならば並列に繋げ双胴空母にしてしまえば万事解決である。
双胴空母にすることで搭載機数は倍増して飛行甲板も広く構えた。片方が発艦を担当し、もう片方は着艦を担当し、艦載機を絶え間なく運用できる。仮に被弾しても片方が生きていれば戦闘を続行した。良いこと尽くしの傑作と見るや否や行動に移す。建造に関しては翔鶴と瑞鶴を別々に建造した。双子が揃うと工作艦の力を借りて洋上でドッキングする。一応は分離可能であるが余程の緊急性を要しない限りは連結を永久にした。
圧巻の姿に恥じない性能を秘める。姉妹の搭載機数は最大200機だが常時は160機を目安にした。洋上基地として空軍機や海軍機を中継する。常に満杯に積んでは逆に支障をきたした。余裕を残しておくがよろしい。固定武装は10cm連装高角砲を18基と40mm高角機銃52門、20mm高角機銃102門を揃えた。これでも船体が船体のため不足と聞かれる。飛行甲板は装甲化されて500kg徹甲爆弾の直撃に耐えた。格納庫から弾薬庫まで張れる限りの装甲を張っている。雷撃対策に緩衝材としてバルジを備えた。回避の一切を放棄して防御に振り切ることが正解と言おう。
世界最強の圧倒的な攻撃力と防御力を得た代わりに機動力は犠牲に支払った。超戦艦向けに計画した大馬力機関を積んだが最速25ノットが精一杯である。本来はもっと出せるが信頼性の観点からデチューンした。双胴の宿命として旋回は不可能に等しくキビキビとした行動に期待してはならない。あくまでも、洋上基地の思想に基づいた。
艦橋は翔鶴と瑞鶴がそれぞれ有する。翔鶴に優先権が与えられた。航空管制も同様だが被弾に伴い指揮できない場合は瑞鶴にスライドする。これだけ巨大なため地上用の対空レーダーを装備できた。超長距離の索敵を可能にすると航空管制も円滑に行える。この一隻が展開するだけで海峡を越えて海域を制覇した。もっとも、恐ろしく非合理的も否定できない。
「失礼いたします!」
「どなたか…」
「イギリス空軍のジョン・シーラスと申します。急なお願いにもかかわらず、受け入れていただき、誠にありがとうございます」
「おぉ。身体は大丈夫か。そんな挨拶なんて来なくても」
「ご心配には及びません。ご覧の通りです。五体満足のためご安心ください。とにかく、感謝をお伝えしたく参りました。途中で迷いましたが」
「そうだろう。なんて言ったって、正真正銘の化け物だからな。スピットファイアは整備中だが上手くいければ送り出せるが…」
「贅沢は申しません。かと言って、暇というわけにもいきません。どうか、お手伝いを…」
メタリックな甲板を眺めていると例のパイロットが訪れた。身体に目立った傷はなく健康を約束する。感謝を伝えねば紳士に非ずだ。士官でもないのに訪問することは無礼かもしれない。一人のイギリス人として感謝を伝えたかった。日本海軍の将軍は快く迎えてくれる。
彼のスピットファイアは現在整備員が修理を試みていた。翔鶴・瑞鶴が搭載する艦上爆撃機はマーリン系列の液冷V型12気筒である『アツタ』を使用する。日本軍仕様とイギリス軍仕様に若干の差異を確認した。大枠は一緒のためマニュアルと睨めっこしている。このまま直すことができれば空軍基地へ返してあげたかった。修復が不可能ならば暫く一緒に過ごしてもらう。
「うちのパイロットと親交を深めていただければと思う。あなたの限られた時間を手伝いに使わせては勿体なかった。うちの若い奴らに戦い方を教えてあげてほしい」
「それでよいのですか。大変申し訳なく」
「本艦で何ができるとお考えかな?」
「た、確かに。アドミラルのおっしゃる通りです」
「気負うことはありませんな。本艦はイギリスはもちろん、フランス、オランダ、ベルギー、スカンディナヴィアなど一切を問いません。世界の平和を守るためにあります。世界のどこへでも進出して洋上基地と変わる。その思想より当然の行いをしたにすぎない」
「深く感謝申し上げます。アドミラル…」
「あ、これは大変な失礼をした。私の名前は小沢治三郎です。オザワと呼んでいただければよろしい」
続く
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