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第21話 長期化の兆し
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年を超えてしまった。
ノモンハンにおける国境紛争は国家同士の総力戦の入り口に過ぎない。日英同盟はソ連と対決姿勢を明確にした。イギリス製のハリファックス戦略爆撃機がシベリア鉄道の支線を破壊する。ソ連軍の補給は若干の停滞で済んだが、紛れもなく越境攻撃であり、ソ連もジューコフを投じて本気を見せた。フィンランド侵攻を開始して冬戦争に入り二正面作戦を強いられる。スカンディナヴィア連合と日英同盟が連結しているため事実上の全面戦争と言われた。
ソ連側のジューコフ着任に対抗して日英同盟はモースヘッドを送る。
「機動的な防御を展開しています。航空戦は有利ですが地上戦は火力の差が顕著と」
「火砲の追加は?」
「鋭意行っておりますが、母数が桁違いです」
「まず航空戦の勝利は絶対として沿海州奪還は陽動作戦になる。フィンランド侵攻により余剰は抽出できないはずだ。彼らがカレリアで戦う限りは…」
「それがドイツはデンマーク侵攻を計画しているらしく」
「難しいな」
レズリー・モースヘッドはオーストラリア軍の将校だ。日英同盟に基づいてオーストラリアも派兵している。その一環で派遣されるが実は扱いに困った末のことだ。なかなか気難しい性格から猛将の気質を有するが上層部は面倒に思う。部下の声を拾い上げて上司に噛み付く者はどの国の軍隊でも同様の評価だ。そんな前評判の割には落ち着き払っている。さすがに異国の軍隊を指揮するに気難しさは抑えた。
満蒙国境線の戦闘は膠着状態と言われる。航空戦の勝利から持ち堪えるができた。地上戦に限定すると不利を報じる。彼我の火力の差は顕著だった。砲兵の撃ち合いは決定的な敗北を喫した場面もある。機動砲兵隊という自走砲部隊が火消しに回った。敵軍に戦力を過大に評価させることで遅滞戦術を確立する。
「しばらくは防戦に限ることが賢明と進言いたします」
「いや、こちらから打って出る。沿海州奪還作戦に呼応して一気に攻め落とす。まずはタムスクだ」
「そこまでの兵力は…」
「高地を落として重砲を展開すれば勝機はある。航空攻撃も実施し続けて士気の低下を狙う。フィンランド軍の踏ん張り次第だが戦いようはあるはずだ。私は敗北しにきたのではない」
「海軍の活躍にも期待しましょう。英海軍東洋艦隊は台湾に到着して上陸作戦を控えています。さらに、北海では日英連合艦隊が広がってドイツ軍を許さず、デンマークを経由してフィンランドに救援を送ることもでき、我々だけで戦ってはおりません」
「そうだ。皆で勝利をつかむ」
まず単独の勝利は不可能と受け入れた。沿海州奪還作戦や冬戦争の経過、欧州派遣艦隊の動きなど、総合的な勝利を目指す。ひとまずの狙いはタムスクの攻略だ。ソ連軍の大規模な前線基地が置かれている。これを粉砕するために航空機を集中投入して大爆撃を加えつつ高地を確保して重砲隊を進出させた。制空権さえあれば負けることはない。
ここで勝利を収めることができなくてもだ。ウラジオストクとナホトカなど沿海州へ一気に切り込みを入れる。いかに敵将が優秀と雖も戦力を分散せざるを得なかった。予備兵力を投入したくてもフィンランド戦線に引っ張られる。シベリア方面軍は払底するはずだ。ノモンハンの小規模な戦闘から極東全体にまで発展するが望むところ。
「まずは戦車隊を前面に出して防御的な攻撃を敢行する。歩兵戦車が撃破されることはなく着実にゆっくりと進むことができた。巡航戦車は大きく迂回して側面ないし背面を憑いて遮断する」
「そろそろ、日本の新型戦車が間に合うはずです」
「よし、足並みを揃えていこうか」
モースヘッドはその日のうちに対策を指示した。まずは北端部のフイ高地の防御を固める。機甲部隊を増員した上で25ポンド野砲の数個中隊を送った。重砲隊は機動力の都合で時間を要する。25ポンド砲は中口径らしい機動力を発揮できた。フイ高地を死守した上でタムスクに大攻撃を仕掛ける。高地の優位は地上戦の絶対なのだ。
「戦闘工兵隊を派遣して簡易的だが要塞化を進める。それまで何とか耐えてほしい」
フイ高地死守命令が下りる。ノモンハン最大の激戦が幕を開けた。
=フイ高地=
先にソ連軍が仕掛ける。
「敵戦車が多数接近!」
「対戦車戦闘用意! 弾種は徹甲弾! 高射砲だが野砲にも対戦車砲にもなる!」
「味方は必ず来る! それまで耐えるんだ!」
ジューコフの命令か現場指揮官の暴走か不明だ。戦車の群れが高地を目指している。フイ高地に配備された車両は偵察用の重装甲車(豆戦車)で戦えなかった。戦車の砲塔を流用した即席トーチカも別の陣地に優先される。しかし、守備隊の戦意は低下するどころか向上した。大前提として増援の到着は約束されている。それまで耐えるという難題だが希望があるだけマシだ。そして、火砲は40mmの速射砲だけでなく、野砲ないし榴弾砲を多く揃えている。高地から撃ち下ろす想定のため火砲と弾薬を潤沢に揃えた。
「この斜面を上がってくるってのは足をとられる。どれ、嵌ったぜ」
「撃てい!」
「てっ!」
「次弾急げ! 乱れうちじゃあ!」
古典的な対戦車壕に落とし穴を混ぜている。BT戦車は落とし穴に嵌って行動不能に陥った。エンジンを吹かして脱出を試みるところを狙い撃ち。40mm速射砲でも容易に撃破できた。戦車はどうにかなるが砲撃は苛烈を極める。敵軍は榴弾砲を前進させたのか鉄の嵐に見舞われた。ソ連軍の砲火力は脅威だが地形の利を活かしてカウンターの用意を整える。
「どんどん撃て! 弾はいくらでもある! 在庫処分じゃ! 撃っても金は減らん!」
「弾薬庫から運び出さんか! ここに誘爆したら、一巻の終わりじゃ!」
「古いものは使い切る。なんて効率的な戦いだろうか」
「我々は費用で上回っております! 高いから正義とは限りません!」
「そうだな」
フイ高地守備隊は旧式兵器で固めた。敵軍が迫ってくる状況で撃ち下ろしが加わると旧式火砲に活躍の機会が生える。明治期の15cmと12cmの榴弾砲だけでなく、イギリス製の6インチ榴弾砲、4.5インチ榴弾砲を揃えていた。どちらも近代化のためゴム製タイヤを履いて機動力を高める。砲弾の余剰も多く在庫処分で送られた。ただし、短砲身で射程距離は短いことは欠点である。フィンランド軍がBT-42と改造したように車載化を検討した。今回は防御戦に地形が相まって支障はきたさない。戦車と歩兵の接近に対して横方向に弾幕を形成した。これを徐々に押し上げていく。イギリス式の砲撃戦術を採用すると効果覿面とわかった。
長距離の砲撃は高射砲が代替する。その優れた高初速は射程距離に連結した。ボフォース75mm高射砲やオードナンス3.7インチ高射砲、12ポンド高射砲(76.2mm)と揃える。高射砲としての運用は少なく専ら野砲の代替と運用した。国産高射砲は鋭意研究と鋭意開発に努める。口径は比較的に小口径であるが速射と精度で圧倒した。ギリギリまで引き付けて撃ったり、最大射程でどかどか撃ったり、必死の抵抗を見せている。
「敵軍右翼に動揺を確認!」
「来たか!」
「味方です! 味方の戦車が到着しました!」
「戦車隊を援護したいが正面は無視できない。兵を抽出して切り込む! ここで押し戻す!」
「はい!」
守備兵力から決死隊を募って押し上げを試みた。敵戦車は健在で数量も劣っているが大和魂に限界はない。小銃を両手に手榴弾を腰にさげて突撃を敢行した。一見して愚かな行為であるが、敵軍が動揺している時こそ、絶好のチャンスである。銃剣突撃は愚行と括られた。それは明確な誤りと断じる。その威圧感は人間の本能的な恐怖を刺激した。
「ソ連に兵なし! ここは我々の土地だ!」
続く
ノモンハンにおける国境紛争は国家同士の総力戦の入り口に過ぎない。日英同盟はソ連と対決姿勢を明確にした。イギリス製のハリファックス戦略爆撃機がシベリア鉄道の支線を破壊する。ソ連軍の補給は若干の停滞で済んだが、紛れもなく越境攻撃であり、ソ連もジューコフを投じて本気を見せた。フィンランド侵攻を開始して冬戦争に入り二正面作戦を強いられる。スカンディナヴィア連合と日英同盟が連結しているため事実上の全面戦争と言われた。
ソ連側のジューコフ着任に対抗して日英同盟はモースヘッドを送る。
「機動的な防御を展開しています。航空戦は有利ですが地上戦は火力の差が顕著と」
「火砲の追加は?」
「鋭意行っておりますが、母数が桁違いです」
「まず航空戦の勝利は絶対として沿海州奪還は陽動作戦になる。フィンランド侵攻により余剰は抽出できないはずだ。彼らがカレリアで戦う限りは…」
「それがドイツはデンマーク侵攻を計画しているらしく」
「難しいな」
レズリー・モースヘッドはオーストラリア軍の将校だ。日英同盟に基づいてオーストラリアも派兵している。その一環で派遣されるが実は扱いに困った末のことだ。なかなか気難しい性格から猛将の気質を有するが上層部は面倒に思う。部下の声を拾い上げて上司に噛み付く者はどの国の軍隊でも同様の評価だ。そんな前評判の割には落ち着き払っている。さすがに異国の軍隊を指揮するに気難しさは抑えた。
満蒙国境線の戦闘は膠着状態と言われる。航空戦の勝利から持ち堪えるができた。地上戦に限定すると不利を報じる。彼我の火力の差は顕著だった。砲兵の撃ち合いは決定的な敗北を喫した場面もある。機動砲兵隊という自走砲部隊が火消しに回った。敵軍に戦力を過大に評価させることで遅滞戦術を確立する。
「しばらくは防戦に限ることが賢明と進言いたします」
「いや、こちらから打って出る。沿海州奪還作戦に呼応して一気に攻め落とす。まずはタムスクだ」
「そこまでの兵力は…」
「高地を落として重砲を展開すれば勝機はある。航空攻撃も実施し続けて士気の低下を狙う。フィンランド軍の踏ん張り次第だが戦いようはあるはずだ。私は敗北しにきたのではない」
「海軍の活躍にも期待しましょう。英海軍東洋艦隊は台湾に到着して上陸作戦を控えています。さらに、北海では日英連合艦隊が広がってドイツ軍を許さず、デンマークを経由してフィンランドに救援を送ることもでき、我々だけで戦ってはおりません」
「そうだ。皆で勝利をつかむ」
まず単独の勝利は不可能と受け入れた。沿海州奪還作戦や冬戦争の経過、欧州派遣艦隊の動きなど、総合的な勝利を目指す。ひとまずの狙いはタムスクの攻略だ。ソ連軍の大規模な前線基地が置かれている。これを粉砕するために航空機を集中投入して大爆撃を加えつつ高地を確保して重砲隊を進出させた。制空権さえあれば負けることはない。
ここで勝利を収めることができなくてもだ。ウラジオストクとナホトカなど沿海州へ一気に切り込みを入れる。いかに敵将が優秀と雖も戦力を分散せざるを得なかった。予備兵力を投入したくてもフィンランド戦線に引っ張られる。シベリア方面軍は払底するはずだ。ノモンハンの小規模な戦闘から極東全体にまで発展するが望むところ。
「まずは戦車隊を前面に出して防御的な攻撃を敢行する。歩兵戦車が撃破されることはなく着実にゆっくりと進むことができた。巡航戦車は大きく迂回して側面ないし背面を憑いて遮断する」
「そろそろ、日本の新型戦車が間に合うはずです」
「よし、足並みを揃えていこうか」
モースヘッドはその日のうちに対策を指示した。まずは北端部のフイ高地の防御を固める。機甲部隊を増員した上で25ポンド野砲の数個中隊を送った。重砲隊は機動力の都合で時間を要する。25ポンド砲は中口径らしい機動力を発揮できた。フイ高地を死守した上でタムスクに大攻撃を仕掛ける。高地の優位は地上戦の絶対なのだ。
「戦闘工兵隊を派遣して簡易的だが要塞化を進める。それまで何とか耐えてほしい」
フイ高地死守命令が下りる。ノモンハン最大の激戦が幕を開けた。
=フイ高地=
先にソ連軍が仕掛ける。
「敵戦車が多数接近!」
「対戦車戦闘用意! 弾種は徹甲弾! 高射砲だが野砲にも対戦車砲にもなる!」
「味方は必ず来る! それまで耐えるんだ!」
ジューコフの命令か現場指揮官の暴走か不明だ。戦車の群れが高地を目指している。フイ高地に配備された車両は偵察用の重装甲車(豆戦車)で戦えなかった。戦車の砲塔を流用した即席トーチカも別の陣地に優先される。しかし、守備隊の戦意は低下するどころか向上した。大前提として増援の到着は約束されている。それまで耐えるという難題だが希望があるだけマシだ。そして、火砲は40mmの速射砲だけでなく、野砲ないし榴弾砲を多く揃えている。高地から撃ち下ろす想定のため火砲と弾薬を潤沢に揃えた。
「この斜面を上がってくるってのは足をとられる。どれ、嵌ったぜ」
「撃てい!」
「てっ!」
「次弾急げ! 乱れうちじゃあ!」
古典的な対戦車壕に落とし穴を混ぜている。BT戦車は落とし穴に嵌って行動不能に陥った。エンジンを吹かして脱出を試みるところを狙い撃ち。40mm速射砲でも容易に撃破できた。戦車はどうにかなるが砲撃は苛烈を極める。敵軍は榴弾砲を前進させたのか鉄の嵐に見舞われた。ソ連軍の砲火力は脅威だが地形の利を活かしてカウンターの用意を整える。
「どんどん撃て! 弾はいくらでもある! 在庫処分じゃ! 撃っても金は減らん!」
「弾薬庫から運び出さんか! ここに誘爆したら、一巻の終わりじゃ!」
「古いものは使い切る。なんて効率的な戦いだろうか」
「我々は費用で上回っております! 高いから正義とは限りません!」
「そうだな」
フイ高地守備隊は旧式兵器で固めた。敵軍が迫ってくる状況で撃ち下ろしが加わると旧式火砲に活躍の機会が生える。明治期の15cmと12cmの榴弾砲だけでなく、イギリス製の6インチ榴弾砲、4.5インチ榴弾砲を揃えていた。どちらも近代化のためゴム製タイヤを履いて機動力を高める。砲弾の余剰も多く在庫処分で送られた。ただし、短砲身で射程距離は短いことは欠点である。フィンランド軍がBT-42と改造したように車載化を検討した。今回は防御戦に地形が相まって支障はきたさない。戦車と歩兵の接近に対して横方向に弾幕を形成した。これを徐々に押し上げていく。イギリス式の砲撃戦術を採用すると効果覿面とわかった。
長距離の砲撃は高射砲が代替する。その優れた高初速は射程距離に連結した。ボフォース75mm高射砲やオードナンス3.7インチ高射砲、12ポンド高射砲(76.2mm)と揃える。高射砲としての運用は少なく専ら野砲の代替と運用した。国産高射砲は鋭意研究と鋭意開発に努める。口径は比較的に小口径であるが速射と精度で圧倒した。ギリギリまで引き付けて撃ったり、最大射程でどかどか撃ったり、必死の抵抗を見せている。
「敵軍右翼に動揺を確認!」
「来たか!」
「味方です! 味方の戦車が到着しました!」
「戦車隊を援護したいが正面は無視できない。兵を抽出して切り込む! ここで押し戻す!」
「はい!」
守備兵力から決死隊を募って押し上げを試みた。敵戦車は健在で数量も劣っているが大和魂に限界はない。小銃を両手に手榴弾を腰にさげて突撃を敢行した。一見して愚かな行為であるが、敵軍が動揺している時こそ、絶好のチャンスである。銃剣突撃は愚行と括られた。それは明確な誤りと断じる。その威圧感は人間の本能的な恐怖を刺激した。
「ソ連に兵なし! ここは我々の土地だ!」
続く
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