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第二部
※お礼と初夜の準備※②(静留side)
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(静留side)
__…言っちゃった…。
ピアノの椅子に座ったまま、静留は真っ赤になった顔を抑え、ぱたぱたと足を泳がせる。
あの女性が来た日からずっと東弥に言いたかったことを、先ほどついに口に出してしまった。
それも言葉を促されたからではなく、しっかりと自分の意思で。
彼は静留のことを大切に思ってくれていて、それゆえにきっと自分からは静留にそういうことをしない。
だからこの関係を進めるには、東弥の傷が治った後で静留が先を望む必要があったのだ。
しばらく唇を重ねたあとで東弥は“先にシャワーを浴びる”と言って浴室へと行ってしまい、今静留はリビングに1人残されている。
身体がとても熱く、しかしそれをどうしていいのかがわからない。
__れんしゅう、しなくちゃ。
雑念を振り払うように首を何度か横に振ってから鍵盤に手をかける。
指を乗せ曲を奏でようとするも、動揺ではじめの一音から変な音が出てしまった。
「ぅー… 」
喉から変な声が漏れ、再び両手で顔を覆う。
東弥のことばかりで練習が全く手につかない。
そういえば準備とはなにをするのだろう。やっぱり準備とはいえ東弥に肌を晒すことになるのだろうか。
__きそ、やろう…。
頭がぐちゃぐちゃになった結果、基礎練習ならなにも考えずにできるからと静留はただひたすら無心で指を動かし始めた。
まだ頭ではぐるぐると色々なことを考えているが指だけは勝手に楽譜通りに動くから不思議だ。
「…熱でもある?」
「!?」
やっと頭が空っぽになってきた頃、ふと肩に温もりが触れ、振り返るとタオルを肩にかけた東弥が優しく目を細め微笑んでいる。
「静留もお風呂に入ろうね。」
「!?」
そのまま彼が当たり前のように静留をお姫様抱っこの形で抱き上げたから、静留は驚きと緊張で目を大きく見開いた。
先ほどまで彼のことばかりを考えていたのだ。こんなふうにされたらどうしても動揺してしまう。
__しんぞうがうるさいの、東弥さんにはきこえませんように…。
今度はぎゅっと目を瞑り願いながら彼の首に手を回せば、彼のブロンドの髪がさらりと静留の頬を掠め、そこからふわりと静留と同じシャンプーの香りがした。
「入っておいで。」
東弥は静留の身体を脱衣所に降ろし、静留の頭を撫でてから出て行ってしまった。
__びっくりした…。
立っていることすらままならず、静留は冷たい床にへなへなと座り込む。
東弥のことで頭がいっぱいな上に1ヶ月ぶりにお姫様抱っこをされ、さらに彼はお風呂から上がりたてのせいかいつもよりも格好良くて。
なんとか立ち上がり首元のリボンを取ろうと洗面台の鏡をのぞくと、そこに映る自分の顔は真っ赤だった。
__東弥さんって、どうしてあんなにかっこういいんだろう…?
ふと疑問に思う。東弥は初めから格好良かったが、今は初めて会った時よりもさらに格好良い気がする。
そのあとシャワーを浴びている間も髪を乾かしリボンをつけてもらう間も一緒にご飯を食べている間もずっと静留の鼓動は速いままおさまらず、その一方で東弥の様子はとても穏やかだった。
__どうして。
もしかしたら東弥は別に静留とそういうことをしたくないのではないかと、だんだんと不安が募っていく。
彼が“静留とならしたい”、と言ったのは静留に気をつかってのことだったのかもしれない。
食事を終えてソファーに隣り合って座りココアを飲んでいる最中に、東弥と自分の温度差に限界を迎えた静留は思わずほっぺたを膨らませた。
「…どうしたの?静留。」
東弥が心配そうに尋ねてくる。
「…どきどきして、あついの。…ぼくだけ?東弥さんは、へいき…?」
答えた後で“そんなことを言ってどうするのだろう”と反省し俯いた静留の腕を、どうしてか東弥の大きな手が優しく掴んだ。
驚いて顔を上げたその先で、見ている静留の胸がぎゅっと切なく締め付けられるほど優しい笑みを東弥が浮かべている。
「平気なわけがないでしょう。」
じっと静留の目を覗き、ぞっとするほど低く色を帯びた声で彼が囁いた。
そのまま静留の手のひらが東弥の左胸に当てられる。
静留は驚いて目を大きく二度と瞬かせた。
__すごく、はやい…。
彼の心音は静留と同じかそれ以上に大きく脈打っており、彼が静留と同じように緊張していることを教えてくれる。
「静留がかわいくて、すぐにでも暴走しちゃいそうになる。でも大丈夫、大切だからゆっくりするよ。これを飲み終わったらしようね。」
__東弥さんの声、いつもとちがう…。
紡がれた彼の声は優しい表情とは裏腹に官能的で艶っぽく、静留の身体の熱を余計に悪化させた。
緊張で飲み物が喉を通らない。
「…のみおわらないと、だめ…?」
まだ半分以上も中身の残っているマグを机に置き、涙目で東弥を見れば、突然強く身体を抱きしめられた。
首筋にかかる彼の息が熱い。
「…限界。ベッドに行こうか。」
欲望を噛み潰したような余裕のない声に囁かれ、静留はぴくりと身体を震わせた。
そのまま軽々と身体を持ち上げられる。
今からこんなにも胸が苦しいのに、これから一体どうなってしまうのだろうか。
静留がそんなことを考えているうちに東弥は階段を上がり、彼の部屋のドアを無造作に開け、ベッドの上に静留を横たえる。
彼の息遣いは普段より荒く視線もこんなにも熱いのに、その手はいつもと少しも変わらない力で静留の頭を撫でた。
柔らかく、優しく、まるで生まれたての赤子に触れるみたいに。
仰向けになった静留の上から覆いかぶさるようにして東弥が近づいてくる。
両脇に手を突かれ動くことのできない静留はなんとなく目を逸らすことができずに彼のダークブラウンの瞳をじっと見つめた。
シーツが擦れ、ベッドのスプリングが軋む音がする。
気がつけば互いの睫毛が触れそうなほど近い距離に彼の顔が来ていた。
唇に彼の吐息がかかる。それを引き金に、先ほど頭を撫でられたことで少し落ち着いていた心臓が再び加速を始める。
これ以上彼の瞳を見ていたらいつまでもこの加速が止まらない気がして、横を向いて視線を逸らそうとしたのに、逸らす前に唇を塞がれた。
__熱い…。
彼と触れた部分から熱が広がっていく。
それが東弥から伝わったものなのか、東弥と触れたせいで自分から発されたものなのか、あるいはその両方なのか、静留にはわからない。
動揺で息ができず大きく目を見開く間にシャツの裾から節榑立った男の手が侵入してきた。
寝る際に纏う東弥のシャツは静留の身体にはひとまわり大きく、いとも簡単にたくし上げられてしまう。
シャツの裾を首まで持ち上げられれば静留の纏うものはほとんど下着のみに近い状態になった。
冷たい空気が肌を指す。
明かりの下で彼に肌を晒すことに羞恥を覚え、静留は身体を硬らせた。
今日の自分は少しおかしいと思う。普段なら上半身を晒しただけではここまで恥ずかしさを感じないのに。
「緊張してる?」
動けなくなった静留の耳元でささやいた東弥の声は、今までに聞いたことがないほど熱を孕んで妖しく響いて。
その熱に促されるようにして静留は無言でうなずいた。
「力を抜いて。」
東弥が静留の頭を撫でながら甘やかなglareを放つ。
あんなにも緊張していたのに、自分の置かれている状況は変わらないのに、東弥に優しくそうされているとずっと固まっていた身体の力が嘘みたいに抜けていった。
「上手。」
目の前で彼の瞳がギュッと細められ、再び頭を撫でられる。
力が抜けた代わりに触れられていないはずの下腹部が切なく疼き、その熱源がわからないまま静留は太腿を擦り合わせた。
__…言っちゃった…。
ピアノの椅子に座ったまま、静留は真っ赤になった顔を抑え、ぱたぱたと足を泳がせる。
あの女性が来た日からずっと東弥に言いたかったことを、先ほどついに口に出してしまった。
それも言葉を促されたからではなく、しっかりと自分の意思で。
彼は静留のことを大切に思ってくれていて、それゆえにきっと自分からは静留にそういうことをしない。
だからこの関係を進めるには、東弥の傷が治った後で静留が先を望む必要があったのだ。
しばらく唇を重ねたあとで東弥は“先にシャワーを浴びる”と言って浴室へと行ってしまい、今静留はリビングに1人残されている。
身体がとても熱く、しかしそれをどうしていいのかがわからない。
__れんしゅう、しなくちゃ。
雑念を振り払うように首を何度か横に振ってから鍵盤に手をかける。
指を乗せ曲を奏でようとするも、動揺ではじめの一音から変な音が出てしまった。
「ぅー… 」
喉から変な声が漏れ、再び両手で顔を覆う。
東弥のことばかりで練習が全く手につかない。
そういえば準備とはなにをするのだろう。やっぱり準備とはいえ東弥に肌を晒すことになるのだろうか。
__きそ、やろう…。
頭がぐちゃぐちゃになった結果、基礎練習ならなにも考えずにできるからと静留はただひたすら無心で指を動かし始めた。
まだ頭ではぐるぐると色々なことを考えているが指だけは勝手に楽譜通りに動くから不思議だ。
「…熱でもある?」
「!?」
やっと頭が空っぽになってきた頃、ふと肩に温もりが触れ、振り返るとタオルを肩にかけた東弥が優しく目を細め微笑んでいる。
「静留もお風呂に入ろうね。」
「!?」
そのまま彼が当たり前のように静留をお姫様抱っこの形で抱き上げたから、静留は驚きと緊張で目を大きく見開いた。
先ほどまで彼のことばかりを考えていたのだ。こんなふうにされたらどうしても動揺してしまう。
__しんぞうがうるさいの、東弥さんにはきこえませんように…。
今度はぎゅっと目を瞑り願いながら彼の首に手を回せば、彼のブロンドの髪がさらりと静留の頬を掠め、そこからふわりと静留と同じシャンプーの香りがした。
「入っておいで。」
東弥は静留の身体を脱衣所に降ろし、静留の頭を撫でてから出て行ってしまった。
__びっくりした…。
立っていることすらままならず、静留は冷たい床にへなへなと座り込む。
東弥のことで頭がいっぱいな上に1ヶ月ぶりにお姫様抱っこをされ、さらに彼はお風呂から上がりたてのせいかいつもよりも格好良くて。
なんとか立ち上がり首元のリボンを取ろうと洗面台の鏡をのぞくと、そこに映る自分の顔は真っ赤だった。
__東弥さんって、どうしてあんなにかっこういいんだろう…?
ふと疑問に思う。東弥は初めから格好良かったが、今は初めて会った時よりもさらに格好良い気がする。
そのあとシャワーを浴びている間も髪を乾かしリボンをつけてもらう間も一緒にご飯を食べている間もずっと静留の鼓動は速いままおさまらず、その一方で東弥の様子はとても穏やかだった。
__どうして。
もしかしたら東弥は別に静留とそういうことをしたくないのではないかと、だんだんと不安が募っていく。
彼が“静留とならしたい”、と言ったのは静留に気をつかってのことだったのかもしれない。
食事を終えてソファーに隣り合って座りココアを飲んでいる最中に、東弥と自分の温度差に限界を迎えた静留は思わずほっぺたを膨らませた。
「…どうしたの?静留。」
東弥が心配そうに尋ねてくる。
「…どきどきして、あついの。…ぼくだけ?東弥さんは、へいき…?」
答えた後で“そんなことを言ってどうするのだろう”と反省し俯いた静留の腕を、どうしてか東弥の大きな手が優しく掴んだ。
驚いて顔を上げたその先で、見ている静留の胸がぎゅっと切なく締め付けられるほど優しい笑みを東弥が浮かべている。
「平気なわけがないでしょう。」
じっと静留の目を覗き、ぞっとするほど低く色を帯びた声で彼が囁いた。
そのまま静留の手のひらが東弥の左胸に当てられる。
静留は驚いて目を大きく二度と瞬かせた。
__すごく、はやい…。
彼の心音は静留と同じかそれ以上に大きく脈打っており、彼が静留と同じように緊張していることを教えてくれる。
「静留がかわいくて、すぐにでも暴走しちゃいそうになる。でも大丈夫、大切だからゆっくりするよ。これを飲み終わったらしようね。」
__東弥さんの声、いつもとちがう…。
紡がれた彼の声は優しい表情とは裏腹に官能的で艶っぽく、静留の身体の熱を余計に悪化させた。
緊張で飲み物が喉を通らない。
「…のみおわらないと、だめ…?」
まだ半分以上も中身の残っているマグを机に置き、涙目で東弥を見れば、突然強く身体を抱きしめられた。
首筋にかかる彼の息が熱い。
「…限界。ベッドに行こうか。」
欲望を噛み潰したような余裕のない声に囁かれ、静留はぴくりと身体を震わせた。
そのまま軽々と身体を持ち上げられる。
今からこんなにも胸が苦しいのに、これから一体どうなってしまうのだろうか。
静留がそんなことを考えているうちに東弥は階段を上がり、彼の部屋のドアを無造作に開け、ベッドの上に静留を横たえる。
彼の息遣いは普段より荒く視線もこんなにも熱いのに、その手はいつもと少しも変わらない力で静留の頭を撫でた。
柔らかく、優しく、まるで生まれたての赤子に触れるみたいに。
仰向けになった静留の上から覆いかぶさるようにして東弥が近づいてくる。
両脇に手を突かれ動くことのできない静留はなんとなく目を逸らすことができずに彼のダークブラウンの瞳をじっと見つめた。
シーツが擦れ、ベッドのスプリングが軋む音がする。
気がつけば互いの睫毛が触れそうなほど近い距離に彼の顔が来ていた。
唇に彼の吐息がかかる。それを引き金に、先ほど頭を撫でられたことで少し落ち着いていた心臓が再び加速を始める。
これ以上彼の瞳を見ていたらいつまでもこの加速が止まらない気がして、横を向いて視線を逸らそうとしたのに、逸らす前に唇を塞がれた。
__熱い…。
彼と触れた部分から熱が広がっていく。
それが東弥から伝わったものなのか、東弥と触れたせいで自分から発されたものなのか、あるいはその両方なのか、静留にはわからない。
動揺で息ができず大きく目を見開く間にシャツの裾から節榑立った男の手が侵入してきた。
寝る際に纏う東弥のシャツは静留の身体にはひとまわり大きく、いとも簡単にたくし上げられてしまう。
シャツの裾を首まで持ち上げられれば静留の纏うものはほとんど下着のみに近い状態になった。
冷たい空気が肌を指す。
明かりの下で彼に肌を晒すことに羞恥を覚え、静留は身体を硬らせた。
今日の自分は少しおかしいと思う。普段なら上半身を晒しただけではここまで恥ずかしさを感じないのに。
「緊張してる?」
動けなくなった静留の耳元でささやいた東弥の声は、今までに聞いたことがないほど熱を孕んで妖しく響いて。
その熱に促されるようにして静留は無言でうなずいた。
「力を抜いて。」
東弥が静留の頭を撫でながら甘やかなglareを放つ。
あんなにも緊張していたのに、自分の置かれている状況は変わらないのに、東弥に優しくそうされているとずっと固まっていた身体の力が嘘みたいに抜けていった。
「上手。」
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