【宝の鍵~金の王子と銀の王子~】本編 元平凡女性のイケメン王子は執着心強めな兄に溺愛される

月城はな

文字の大きさ
371 / 424
第十五章 試練

9-3 思わぬ事態

しおりを挟む



*****



 リュセルが行方不明になって二日。

 あの後、目を覚ましたジルは、ベルを連れてレイデの大木の中に姿を消してしまった。その後はアシェイラがどんなに呼びかけても返答はなかったらしい。
 邪神によって無理矢理に異世界へのゲートとさせられた精神的肉体的負担は深く、もうこちらに干渉する気力もないのだろう。というのが彼の考えだ。

 そうして神殿へと戻った、レオンハルト、ジュリナ、アシェイラ、ライサン、ルークを出迎えた人々は、安堵と共に驚愕し、大騒ぎを始めたのである。

 ライサンは元より、連れ去らわれていたサンジェイラ支部の神官長とその補佐も無事保護され、行方がわからなくなっていたルークが見つかった事への安堵。

 そして、剣の弟神子の失踪に驚愕し、大騒ぎになったのだ。

 しかし、大騒ぎになったのは、何も知らぬ神殿の神官や巫女達だけで、当事者であるレオンハルトやジュリナを含めた神子達、神殿上層部の者達は、淡々と先を急ぐようにして準備を進めていた。

 事態は一刻を争っていたのである。

 そんなこんなで二日が経過した頃、ようやく、眠ったままだったアシェイラ支部の神官長補佐、ルークの目が覚めたのである。

「う……っ」

 彼が目覚めた時、それまでずっと傍にいたライサンは、女神の子供達や他の勇者達と今後の事を相談する為席を外しており、代わりに別の者がついていた。

「……ッ!? 目が覚めましたか? ウインター神官長補佐!」

 リュカ老師の指示で様子を見に来ていた老師付きの巫女である。

「……ここ、は?」

 元の褐色に戻った瞳を瞬かせてそう尋ねたルークは、ゆっくりと起き上がる。

 異世界へと繋がる竜の瞳として、強制的に邪神に使われたルークだったが、足らない分の補完要員として利用されただけだった為、ベルやジルに比べたら負担は少なかったようだ。彼がドラゴンではなく、人の身である事を考えると、それは不幸中の幸いだったのだが……。

「無理はなさらないで下さい。二日も眠っていた上、微熱があるとの事です」

「二日……だと? それは…………ッ」

 働かない頭を緩く振ってそう呟いたルークは、途端に上半身を曲げて苦しみ始めた。

「はッ、は、はッ……、あッ」

「どうしました? ウインター神官長補佐!? ちょっと、誰か……ッ誰か来て!」

 悲鳴を上げて、外の者を呼ぼうとした巫女の手を、ルークは握った。

「え……?」

 戸惑うように瞳を揺らす巫女は、虚ろな瞳で自分を見つめる青年神官を見つめ返す。

「花…………、花のような、甘い、香りが……」

 そう言うと、寝台に上体を預けた状態の巫女の頬を、両手で包み込む。

 相手の様子がおかしい事は分かった。しかし巫女は、虚ろながらも熱を孕んだ彼の濡れた瞳から目を離す事が出来ずにいた。

 炎のように赤い髪、切れ長の褐色の瞳。少々神経質な事を除けば、彼はなかなかの美丈夫である。上背も十分あり、たくましい体躯をしている。神官でなければ、女性にもてただろう。

 そんな青年に迫られて、彼女は抵抗する事を忘れてしまった。いや、彼女もルークと同じようにおかしくなっていたのかもしれない。

 気づけば、目の前の青年に荒々しく口づけられ、寝台の中に引きずり込まれていたのである。


「うん。これは、ヤバいかもしれない」

 部屋に設置された椅子に座り、じっとその様子を見ていた子狼(空気のようになっていた)は、冷静にそう言い放つと、誰かを呼ぶ為に、急いで部屋を飛び出したのだった。







「それで、剣主様と鏡主様のお二人でよろしいのですね?」

 神殿にある会議室の一つにて、ライサンの重々しい声が響き渡る。

 柔らかな白髪、薄茶色の優しげな瞳。神殿内でも高位の身分を示す神官服に身を包んだ、穏やかな雰囲気の青年神官。

 二日前に負った怪我はかなりの深手で、話をする事も大変なようだったが、神殿に戻った後、ローウェンとアルティスの女神の玉の治癒の力を受け、現在は、こうして普通に任務に戻れる位に回復していた。ただ、剥された爪は戻す事は不可能で、自然に生えてくるのを待つしかないらしい。治療の後を隠す為、本人の右手には白い手袋がはめられている。

 神殿の命令に背き、独断で行動をしたライサンとルークの処分は、現在の状況を踏まえ、保留になっている状態だ。

「ああ。それで、こちらに残り、場を繋げたまま制御するのが、ティアとアルティスとローウェン。メインとして使う女神の宝は、”玉”だ」

 ジュリナの返答を聞いたライサンは小さく頷き、他の女神の子供達の顔を見回す。

 ティアラ、アルティス、ローウェン。

 皆、不安そうだが、決意のこもった瞳をしていた。

「でも、対象者の半身である剣主様はともかく、鏡主様には、あちら側で短時間でも存在するには媒体となるものが必要になってきます。用意はされていますか?」

「ああ。アシェイラに言われていたからね。鏡と玉、二つを使って昨日の内に作っておいてあるよ。既に向こうに送ってある。ちょうどいいのが森にいたみたいで、ローウェンとアルティスが見つけて来てくれたんだ」

 ジュリナの言葉を聞いたローウェンは、大きく頷く。

「うん、ドラゴンの森って、意外と動物がたくさんいるんだね! 親に見放されて放って置いたら死んじゃったかもしれない可哀想な子がいたから、その子を連れてきたんだ。洗ってあげてきちんとお世話したら、なかなか可愛い子になったんだよ。ね、アル?」

「そうよな、とてもフワモコになったぞ。にんじんが好きらしく、モリモリ食べておったわ」

 弟の言葉に笑って答えたアルティスは、昨日、向こう側に送った者の事を思い、そっと息を吐いた。

「あれだけ元気なら、きっと大丈夫だろう」

 ライサンは三人の言葉を聞き、ほっとしたような表情を浮かべると、ここにはいない、もう一人の神子の事を尋ねる。

「そうですか。それは、安心致しました。剣主様は禊を続けていらっしゃるのですね?」

 それにジュリナは大きく頷く。

「ああ」

「ずっとセイントクロスの泉の場にこもっていますわ」

 姉の返答に重ねるようにして、ティアラは心配そうに言った。

「そうですか。お体の事を考えると、少しでも食事や睡眠をとって欲しいのですが。現状を考えると、無理かもしれませんね」

 そう言ってライサンが眉をひそめた時、けたたましい犬……いや、狼の鳴き声が部屋の外で響いた。

「わんわんっ、ディエラ様、ディエラ様~ッ! おい、お前、ここ開けろよ~~!」

 カリカリカリカリ

 爪で扉を引っ掻く音と共に、子狼の姿のままなのか、扉が開けられずに、近くにいた神官か巫女に命令している声が聞こえる。

(人型になればいいのに……)

 そこにいた者全員が、そう思っていた。

「あっ、ディエラ様~! 大変だよ~~ッ」

「ミツルギ、今は大事な話の真っ最中です。遊んで欲しいのなら、お祖父様のところに行きなさい」

 くるくるくるくる

 自分の目の前でクルクルと回る、落ち着きのない白銀の毛並みの子狼をお座りさせていたライサンは、ミツルギが放った次の言葉に目を見開いた。

「あのレッドドラゴンが、コレットを襲ってるんだよ~!」

 コレットとは、リュカ老師付きの巫女の一人である。

 リュカ老師の世話役として、お付きの者は現在、巫女が二人と神官が一人いる。

 巫女である二人は共に年若いが、ある程度の経験を積んだ者だ。ちなみに、もう一人の付き人である神官は、ミツルギの事である。

「お祖父様が私がルークについていられない間、誰かを寄越してくれると言っていましたが、コレットを寄越してくれたのですね」

 リュカ老師付きの二人いる巫女の内の一人。金の巻き毛の勝気な女性と亜麻色の髪のたおやかな女性。確か、コレットは前者だったように記憶している。リュカ付きの神官や巫女は最近総入れ替えがされており(おそらくルークを加える事でのバランスを考えたのだろう)、ライサンもよく把握出来ていなかった。

 ……で、その巫女をルークが襲っていると?

 ……………………ありえん。

 あの生真面目朴念仁が、女性を襲う?

 暴力的な事なのか、性的な事なのか、いまいち分からないが、どっちにしろ考えられない事である。

「早く来てくれよ~~! 何か様子が変なんだよ~~~~ッ! それと吾輩、お腹が空いた!」

 とにかくルークの元に早く行こうとライサンが早足で歩き出し、その後を、好奇心丸出しのジュリナ、ミツルギを腕に抱えたティアラが続く。

 アルティスとローウェンは部屋に待機する事になった。







 セイントクロス神殿本部。

 すべての神官や巫女の聖地にして、創世の女神の眠る神地。

 その一室にて、掟破りとも言える男女の淫靡な喘ぎ声が響いていた。

 男女の契りは、神殿内部を司る規律にて固く禁じられている。下手すると、破門処分を受ける事になってしまうのである。
 守護戒律を誰よりも重んじていたであろう彼は、うつろな目をしたまま、体中を駆け巡る、言い表す事の出来ないようなこの熱を鎮める為に、目の前に在った体に手を伸ばしたのだった。

「はッ、はぁ、はぁ……」

「ぁ……ぁ、ウィンター……神官、ちょほさ…………ん、ふぁッ」

 この二日間ずっと昏睡状態だった為、いつもの神官服ではなく、白いシンプルな夜着姿のルークは、自分に与えられた客室の寝台の上で、リュカ老師付きの巫女を下に組み敷いていた。

 巫女であるコレットの巫女服は、乱れに乱れ、被衣も寝台の下に落ち、上半身はほとんどが空気にさらされているような状態だ。

 下着越しに胸を揉まれ、さらした首筋を何度も甘噛みされる。初めて感じる背徳的な快楽に、コレットの体はしびれ、目の前の青年に縋る事しか出来なかった。

 何かがおかしい。そう頭では分かっているのに、体がいう事を聞いてくれない。

 このまま禁忌を犯してしまってもいいか。……そう思ってしまう程に、コレットの体は青年のもたらす愛撫に溺れていた。

「は……ぁ」

 首筋への甘噛みが、ねっとりとした舌での愛撫に変わった頃、再び唇をねだられて、コレットは夢現の状態のまま、小さな唇を開き、彼に捧げる。深くなる口づけにとろけそうになりながら、この禁欲的で真面目な神官が、どこでこんな口づけを覚えたのかと霞がかかった脳裏でぼんやりと考えていた。



「ルークッ!」

 ルークに与えられた部屋の扉を開けた瞬間、ライサンの目に飛び込んできたのは、ミツルギの報告通りの光景だった。

 半裸の巫女の体を組みしき、口づける青年神官。巫女の方の両腕は彼の首裏に回り、一見すると、男女の情事の場に乱入してしまった侵入者のようである。

 しかし、すぐに二人の様子が尋常でない事に気づいたライサンは、ルークの体をコレットから引き剥がし、その場に押さえつけた。

「……ッ、はぁ、はぁはぁっ」

 背後から抱えられ、両腕を抑え込まれたルークの抵抗はなく、ただ、非常に苦しげな様子だった。

「こっちの子は大丈夫みたいだねぇ。……ただ、軽くイッちゃってるケド」

 トロンとした表情で、ぐったりと自分にもたれかかっているコレットの様子を見て、ジュリナは軽く口笛を吹く。

「口づけ(キス)だけで女をイかせるなんざ、神官のくせにやるじゃないか」

「お姉様!」

 コレットの乱れた衣服を直し、シーツでくるんでやっていたティアラが非難するような声を上げる。

「分かってるよ、ティア。ごめんごめん。……さて、どれどれ、見せてごらん」

 寝台の端に腰かけ、ジュリナはライサンに抑え込まれた状態のルークの目を覗き込む。

「うん。目の色は元に戻ってるみたいだねぇ。七色じゃなくなっている」

「そうですか」

 ジュリナの言葉を聞き、ライサンはほっと息を吐く。

「でも、瞳が揺れてる。軽い眼振、うつろな目、微熱に動悸息切れ、意識の混濁、脈も……速いな、こりゃ。それに、突然の発情か…………」

 そこでジュリナは少し考え込んだ。

 この症状に当てはまる原因が一つだけある。しかし、現状では考えられない事なのだ。その為ジュリナは、隣の寝台にコレットを寝かせているティアラの方に目を向け、尋ねた。

「ティア、体調はどうだい?」

「え? 良好ですわ」

 姉の突然の質問を不思議に思い、ティアラは目を見開く。

「熱っぽかったり、意識が朦朧としたりしないかい?」

「ないですわよ?」

「そうか。アルティスも普通だったしな……。ローウェンは最近迎えたばかりだし。…………レオンハルト? いやいや、奴も時期的にまだだろ」

 ぶつぶつとそう呟いた後、ジュリナはルークの目の前で片手を振りながら話しかけた。

「お~い、私の声が届いてるか~~? いい子だから何か言ってごらんよ」

「……は、はぁ…………ぅッ助け……ッ」

 返ってきた比較的まともな返答に頷くと、ジュリナは尋ねる。

「今、何かの匂いがしないかい?」

((匂い?))

 ジュリナの言葉を聞いたライサンとティアラは、周囲の香りを軽く嗅いでみた。

 特に何の匂いもしていないが……。

 しかし

「ッは、はぁ、甘い……、はぁはぁ、甘い…………花の香りがッ」

 その瞬間、ジュリナはこの青年を襲っている症状の原因を悟ったのだった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

《本編 完結 続編 完結》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか
BL
24歳の英雄公爵✕29歳の日本に帰りたい異世界転移した青年

転生したら嫌われ者No.01のザコキャラだった 〜引き篭もりニートは落ちぶれ王族に転生しました〜

隍沸喰(隍沸かゆ)
BL
引き篭もりニートの俺は大人にも子供にも人気の話題のゲーム『WoRLD oF SHiSUTo』の次回作を遂に手に入れたが、その直後に死亡してしまった。 目覚めたらその世界で最も嫌われ、前世でも嫌われ続けていたあの落ちぶれた元王族《ヴァントリア・オルテイル》になっていた。 同じ檻に入っていた子供を看病したのに殺されかけ、王である兄には冷たくされ…………それでもめげずに頑張ります! 俺を襲ったことで連れて行かれた子供を助けるために、まずは脱獄からだ! 重複投稿:小説家になろう(ムーンライトノベルズ) 注意: 残酷な描写あり 表紙は力不足な自作イラスト 誤字脱字が多いです! お気に入り・感想ありがとうございます。 皆さんありがとうございました! BLランキング1位(2021/8/1 20:02) HOTランキング15位(2021/8/1 20:02) 他サイト日間BLランキング2位(2019/2/21 20:00) ツンデレ、執着キャラ、おバカ主人公、魔法、主人公嫌われ→愛されです。 いらないと思いますが感想・ファンアート?などのSNSタグは #嫌01 です。私も宣伝や時々描くイラストに使っています。利用していただいて構いません!

虚ろな檻と翡翠の魔石

篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」 不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。 待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。 しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。 「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」 記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。

【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】

古森きり
BL
【書籍化決定しました!】 詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります! たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました! アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。 政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。 男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。 自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。 行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。 冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。 カクヨムに書き溜め。 小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。

俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード

中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。 目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。 しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。 転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。 だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。 そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。 弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。 そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。 颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。 「お前といると、楽だ」 次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。 「お前、俺から逃げるな」 颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。 転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。 これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。 続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』 かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、 転生した高校時代を経て、無事に大学生になった―― 恋人である藤崎颯斗と共に。 だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。 「付き合ってるけど、誰にも言っていない」 その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。 モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、 そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。 甘えたくても甘えられない―― そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。 過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。 今度こそ、言葉にする。 「好きだよ」って、ちゃんと。

【3/11書籍発売】麗しの大公閣下は今日も憂鬱です。

天城
BL
【第12回BL大賞 奨励賞頂きました!ありがとうございます!!3/11に発売になります、よろしくお願いします!】 さえないサラリーマンだったオジサンは、家柄・財力・才能と類い稀なる美貌も持ち合わせた大公閣下ルシェール・ド・ヴォリスに転生した。 英雄の華々しい生活に突然放り込まれて中の人は毎日憂鬱だった。腐男子だった彼は知っている。 この世界、Dom/Subユニバースってやつだよね……。 「さあ気に入ったsubを娶れ」 「パートナーはいいぞ」 とDomの親兄弟から散々言われ、交友関係も護衛騎士もメイド含む屋敷内の使用人全てがSubで構成されたヴォリス家。 待って待って情報量が多い。現実に疲れたおっさんを転生後まで追い込まないでくれ。 平凡が一番だし、優しく気立のいいsubのお嫁さんもらって隠居したいんだよ。

転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。

星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。 前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。 だが図書室の記録が冤罪を覆す。 そしてレイは知る。 聖女ディーンの本当の名はアキラ。 同じ日本から来た存在だった。 帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。 秘密を共有した二人は、友達になる。 人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。

【蒼き月の輪舞】 モブにいきなりモテ期がきました。そもそもコレ、BLゲームじゃなかったよな?!

黒木  鳴
BL
「これが人生に三回訪れるモテ期とかいうものなのか……?そもそもコレ、BLゲームじゃなかったよな?!そして俺はモブっ!!」アクションゲームの世界に転生した主人公ラファエル。ゲームのキャラでもない彼は清く正しいモブ人生を謳歌していた。なのにうっかりゲームキャラのイケメン様方とお近づきになってしまい……。実は有能な無自覚系お色気包容主人公が年下イケメンに懐かれ、最強隊長には迫られ、しかも王子や戦闘部隊の面々にスカウトされます。受け、攻め、人材としても色んな意味で突然のモテ期を迎えたラファエル。生態系トップのイケメン様たちに狙われたモブの運命は……?!固定CPは主人公×年下侯爵子息。くっついてからは甘めの溺愛。

処理中です...