【宝の鍵~金の王子と銀の王子~】本編 元平凡女性のイケメン王子は執着心強めな兄に溺愛される

月城はな

文字の大きさ
35 / 424
第四章 朱金の姫君

4-2 兄の憂いと婚約の真実

しおりを挟む
 それに、ジュリナは、あきらかにリュセルを敵視している。

 それも対面した時から。対面した時からでは、リュセル自身が気に入らないという訳ではないだろう。そこまで親しくはない。考えられる理由は、ただ一つ。

 リュセルがティアラの婚約者だからだ。

 自分の愛する半身を奪われまいとしているというのか?宝主と宝鍵の関係を知って久しいが、そんな心配はないと思うのだが。

 所詮、自分達女神の子供は、己の半身が一番大事なのだから。

「ん?」

 なら、なんで自分達は婚約しているのだろう?

 おかしいだろう?

(何故、今まで気づかなかったんだ!?)

 リュセルは頭を抱えると、考えに没頭し始めた。

(え?もし、俺とティアラ姫が、このまま何事もなく、結婚なんて事になったらどうなるんだ。俺はアシェイラを離れられないし、ティアラ姫だってディエラを離れられないだろう?だって、宝鍵同士なんだぞ! え……? 別居夫婦になるのか???? 新婚早々?)

 リュセルはそんな事を考えながら、また焼き菓子に手を伸ばした。なかなか、おいしい。

(第一、互いの半身はどうなるんだ?)

 リュセルはレオンハルトなしで、この先生きていく事など、考えられなかった。そのまま何も考えずに、焼き菓子にまた手を伸ばしたら、その手首を捕まえられた。

「夕食が入らなくなるぞ。その位にしておきなさい」

(俺は子供か!?)

 諭すように言ったレオンハルトに、リュセルは心の中で突っ込みを入れる。しかし実際の行動はどうしたかというと、当然のごとく、リュセルはレオンハルトの指示に従って、焼き菓子を離したのだった。

 何故なら、逆らうと怖いから。

(……ふっ)

 なんて情けない。

「……?」

 そして、焼き菓子を離したのに、手首を捉えたままのレオンハルトに気づき、リュセルは視線を上げた。いつも感情の色を映さない琥珀の瞳に、わずかに複雑そうな色を見て、リュセルは首を傾げた。

「レオン?」

「お前は、ティアラ姫をどう思っている」

 レオンハルトの唐突な質問を聞くと、リュセルは目を見開く。

「どうって、綺麗で優しそうな子じゃないか?」

 リュセルはそう言って、先程から考えていた事を聞いた。

「単刀直入に聞くが、俺達の婚約って意味あるのか?」

 リュセルの問いに、レオンハルトは眉をひそめた。

「宝鍵同士の婚約って意味ないだろう。互いの国を離れられないのだから、別居夫婦になるぞ」

「まあね」

 リュセルの言葉に頷くと、レオンハルトは言った。

「お前達が結婚したとしても、別居生活になるだけだろう」

「それに……」

 リュセルはそう言って、レオンハルトから視線を逸らした。

(俺は、あの少女を愛せるのか?)

 確かに……可愛いし、綺麗だし、刺繍もうまいし、優しいし、会って数時間だが、かなり好意的な印象を持った。好きにはなれそうだ。レオンとジュリナによって引き離された時、もっと話してみたかったと残念に思った、が。

(どうなんだろう?)

 考え込んでしまったリュセルの様子を見て、レオンハルトは言った。

「お前達の婚約は、いわば契約のようなものだ」

「契約?」

 聞き返す弟に、レオンハルトは小さく頷く。

「国と国を繋ぐ契約だ。つまり、アシェイラとディエラとの国交を深める為に結ばれたのだよ。本来なら、カイルーズとあの三つ子の末姫達が婚約するのが妥当なのだろうが、両方ともが王位継承者ではな」

「両方とも王位継承者って? あの、三つ子達全員が王位継承者なのか!?」

「ああ。ディエラの慣わしで双子や三つ子などが生まれた場合、そうなるようになっているらしいね。無駄な王位争いを避ける為なのかどうかは知らないが……」

(余計揉めないか?)

 リュセルは、理解を超えた話に気が遠くなりかけた。

「話を戻すが、契約結婚は、別に、アシェイラとディエラだけではないよ。ジュリナ達の父親は、北のサンジェイラ国の王家に連なる者だったし、あの三つ子達も、サンジェイラの王家直系の者と婚約しているはずだ。もちろん、我が国でいうなら、母上がサンジェイラの王家に連なる者だった。」

「母上が?」

 肖像画でしか見た事のない母と、父王ジェイドがまさか契約結婚だったとは。

(あんなに、ラブラブなのにか!?)

 死んでも尚、妻を想い続けているジェイドを思い出してリュセルは驚いた。

「王族の結婚とはそんなものだ。カイルーズには、まだ、婚約者はいないが、奴も年が年だし、その内サンジェイラの年頃の姫と娶わせられるだろう。」

「へ……へー」

「たまたま、アシェイラとディエラには、女神の子供しか娶わせられるのがいなかったってだけだよ。だから、お前の婚約など、建前だけだ。国を繋ぐ為のな」

 なんだか、すごくショックなんですが。あまりにも事務的。あまりにも打算的過ぎて。

(それとも、俺が夢見過ぎなのか?)

 だって、美しくて可憐なお姫様が婚約者だなんて、男としてこんなに素晴らしい事はないような気がしたのだから仕方ない。
 しかし、この世界では、凛々しい王子と(自分で言うのもなんだが)美しい姫君との恋愛物語は、お伽話のようにはいかないらしい。

(まじめに考えた俺が馬鹿みたいだな)

 ふ~とため息をついたリュセルに気づいているのかいないのか、レオンハルトは話を続けた。

「だから、あんなにむきになる事もなかろうに、あの馬鹿が!」

 いきなり怒りが再燃焼した様子のレオンハルトを見て、リュセルはビクリとした。

「レ、レオン」

 掴まれた手首に力がこもる。

(痛いのですが……)

「それともお前は、ジュリナが危惧するようにティアラ姫を愛しているのか?」

 ジュリナに対する怒りを抑えて、淡々と聞いてきたレオンハルトにリュセルは困惑した。

「愛してって……俺達、会ったの、これで二度目だぞ。確かに魅力的な子だが」

「そうか」

 静かにそう言ったレオンハルトの、珍しく歯切れの悪い言い方を聞いたリュセルは、眉をしかめた。

「なんか、おかしくないか?レオン」

「いや」

 いつもの唯我独尊的な、兄らしくない複雑そうな返事を聞くと、リュセルはジュリナを思い出した。ティアラを渡さないと断言したジュリナは、半身の意識がリュセルに向きはしないかと不安なのではないか?

 だから、攻撃的だった。

 なら、立場でいうならレオンハルトもジュリナと同じ立場なのである。レオンハルトの性格と、ティアラ姫が、か弱い女性である事から、ジュリナのように攻撃的になる事はないが。

 リュセルはそれに気づくと小さく笑い、自分の左手首を掴むレオンハルトの手に、そっと右手で触れた。そのまま腰を浮かせ、行儀悪くテーブルに右膝を乗せて、上からレオンハルトをのぞきこんだ。

「可愛いね、レオン」

 そう言って誘惑的に微笑んだリュセルは、本当に、この、自分よりも背の高い、麗しの兄を可愛いと思ってしまっていたのだ。

 そして、姫君を相手にするようにその右手の甲に口づけ、そのまま流れで唇に触れるだけの口づけを落とす。

 瞬間、レオンハルトの目が驚きに見開かれたかと思うと、そのまま力強い腕に引っ張られた。

 ガシャンッ

 テーブルの上に乗っていたティーカップが、中の紅茶をテーブルの下に撒き散らし、乗っていた器ごと焼き菓子が落ちる。

 しかし、そんな音も気にならぬ程、二人は互いの熱に夢中になっていた。

 腕を一気に引かれて、レオンハルトの上に覆いかぶさらされたリュセルは、半身への愛しさを余す事なく口づけで示していた。そのまま、ズルズルと、ソファの上にレオンハルトを押し倒していく。

 途中からは訳がわからずに、いつもレオンハルトから受ける口愛を思い出してそれを真似た。

「……ぁっ」

 息を乱したリュセルが離れると、レオンハルトもわずかにその息を乱しながら蠱惑的に微笑む。

「情熱的だね」

 嬉しいよ。その甘美なささやきと共に、今度は奪われた。

「ん、んうっ」

 最近、ようやく兄の口愛に慣れたリュセルは、その悦楽を拒む事をしなくなっていた。まるで、そうする事が当然のように、レオンハルトの唇を受け入れる。

(っ……ぁ気持ちいい)

 はしたない程に、口腔を弄られるのが気持ち良かった。

 絡みつく舌の熱さと、深すぎる愛に包まれ、リュセルはうっとりとしながら、レオンハルトの香りに包まれるに任せたのだった。





「……という訳です」

 その夜、報告を聞いたジュリナは、美しい朱金色の眉をしかめて言った。

「ご苦労。ところでサラ、鼻血が出ているぞ」

 ジュリナの指摘に、サラは、慌ててスカートのポケットから出したハンカチを鼻に押し当てた。

 それを横目で見ながら、ジュリナはため息をついた。

「ただの口づけだろうが。何、興奮しているんだね、この娘は」

「だって、ジュリナ様!」

 ハンカチで鼻を押さえたまま、サラは頬を紅潮させる。

「男性同士が口づけ合う場面を見たのなんて、初めてなんですもの!」

 リュセルの監視を命じておいてなんだが、このままこの娘が変な趣味に走らなければいいな。とジュリナは本気で心配した。

「しかし、あの聖人めいた雰囲気の男が、真昼間からねぇ」

 しみじみと頷いたジュリナに、サラは何度も頷く。

「素敵でしたわ」

 うっとりと呟いて、鼻血に濡れた、元は白かった深紅のハンカチを握り締めるサラに、ジュリナは本格的にやばいと思った。
 そして、この娘の意識を軌道修正する為に、座っていた椅子から立ち上がると机を回り、任務の報告の為に直立不動していたサラの前で彼女を見下ろした。

「ジュリナ様?」

 不思議そうに自分を見上げる少女に、魅惑的に微笑んだ。

「私とどちらが素敵だい?可愛い、私の小鳥……」

 そう言って抱きしめてきた敬愛する主に、サラの意識は一瞬でリュセルとレオンハルトからジュリナに移った。

「あ、ジュリナ様」

 そのまま耳を甘噛みされて、サラは小さく身悶えた。

「あんっ、ジュリナ様ぁ」

 その様子を見たジュリナは、心の中でほくそ笑んだ。女の子は可愛いから大好きだ。

(でも、愛しているのはティアだけ……)

 そうは思っているのに、哀しいジュリナ(女たらし)の性か、他の少女にちょっかいをかけるのも止められない。そのせいで一度、アシェイラ国のテイルとかいう街の宿屋で、この娘相手にえらい目にあったというのに。

 当の半身、ティアラにばれていないのが、せめてもの幸いか。

 しかし、その時。

 ガタンッ

 その音と共に部屋の扉が開かれたかと思ったら、驚愕に目を見開いたティアラが、姉と侍女の逢瀬にしか見えない状況を、その目に映していた。

「ティ……、ティア!?」

 慌てて抱いていたサラを突き飛ばすジュリナは、まさしく妻に浮気がばれた夫状態になっていた。

「ティアラ姫様」

 敬愛する主。そのもう一人の出現に、サラは気まずそうに目線を逸らす。

「ち、違うんだ!」

 一体何が……? リュセルがいたらそう突っ込みを入れていたであろうジュリナの台詞に対し、ティアラは泣きながら叫んだ。

「お姉様なんて、大嫌いですわっ!」

 口元を押さえて可憐に身を翻した妹を呆然と見送ったジュリナの頭の中には、先程の言葉がリフレインしていた。

 大嫌い……大嫌い大嫌い大嫌い大嫌い大嫌い大嫌い

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

《本編 完結 続編 完結》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか
BL
24歳の英雄公爵✕29歳の日本に帰りたい異世界転移した青年

転生したら嫌われ者No.01のザコキャラだった 〜引き篭もりニートは落ちぶれ王族に転生しました〜

隍沸喰(隍沸かゆ)
BL
引き篭もりニートの俺は大人にも子供にも人気の話題のゲーム『WoRLD oF SHiSUTo』の次回作を遂に手に入れたが、その直後に死亡してしまった。 目覚めたらその世界で最も嫌われ、前世でも嫌われ続けていたあの落ちぶれた元王族《ヴァントリア・オルテイル》になっていた。 同じ檻に入っていた子供を看病したのに殺されかけ、王である兄には冷たくされ…………それでもめげずに頑張ります! 俺を襲ったことで連れて行かれた子供を助けるために、まずは脱獄からだ! 重複投稿:小説家になろう(ムーンライトノベルズ) 注意: 残酷な描写あり 表紙は力不足な自作イラスト 誤字脱字が多いです! お気に入り・感想ありがとうございます。 皆さんありがとうございました! BLランキング1位(2021/8/1 20:02) HOTランキング15位(2021/8/1 20:02) 他サイト日間BLランキング2位(2019/2/21 20:00) ツンデレ、執着キャラ、おバカ主人公、魔法、主人公嫌われ→愛されです。 いらないと思いますが感想・ファンアート?などのSNSタグは #嫌01 です。私も宣伝や時々描くイラストに使っています。利用していただいて構いません!

虚ろな檻と翡翠の魔石

篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」 不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。 待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。 しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。 「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」 記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。

【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】

古森きり
BL
【書籍化決定しました!】 詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります! たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました! アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。 政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。 男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。 自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。 行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。 冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。 カクヨムに書き溜め。 小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。

俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード

中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。 目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。 しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。 転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。 だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。 そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。 弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。 そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。 颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。 「お前といると、楽だ」 次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。 「お前、俺から逃げるな」 颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。 転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。 これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。 続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』 かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、 転生した高校時代を経て、無事に大学生になった―― 恋人である藤崎颯斗と共に。 だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。 「付き合ってるけど、誰にも言っていない」 その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。 モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、 そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。 甘えたくても甘えられない―― そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。 過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。 今度こそ、言葉にする。 「好きだよ」って、ちゃんと。

【3/11書籍発売】麗しの大公閣下は今日も憂鬱です。

天城
BL
【第12回BL大賞 奨励賞頂きました!ありがとうございます!!3/11に発売になります、よろしくお願いします!】 さえないサラリーマンだったオジサンは、家柄・財力・才能と類い稀なる美貌も持ち合わせた大公閣下ルシェール・ド・ヴォリスに転生した。 英雄の華々しい生活に突然放り込まれて中の人は毎日憂鬱だった。腐男子だった彼は知っている。 この世界、Dom/Subユニバースってやつだよね……。 「さあ気に入ったsubを娶れ」 「パートナーはいいぞ」 とDomの親兄弟から散々言われ、交友関係も護衛騎士もメイド含む屋敷内の使用人全てがSubで構成されたヴォリス家。 待って待って情報量が多い。現実に疲れたおっさんを転生後まで追い込まないでくれ。 平凡が一番だし、優しく気立のいいsubのお嫁さんもらって隠居したいんだよ。

転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。

星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。 前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。 だが図書室の記録が冤罪を覆す。 そしてレイは知る。 聖女ディーンの本当の名はアキラ。 同じ日本から来た存在だった。 帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。 秘密を共有した二人は、友達になる。 人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。

【蒼き月の輪舞】 モブにいきなりモテ期がきました。そもそもコレ、BLゲームじゃなかったよな?!

黒木  鳴
BL
「これが人生に三回訪れるモテ期とかいうものなのか……?そもそもコレ、BLゲームじゃなかったよな?!そして俺はモブっ!!」アクションゲームの世界に転生した主人公ラファエル。ゲームのキャラでもない彼は清く正しいモブ人生を謳歌していた。なのにうっかりゲームキャラのイケメン様方とお近づきになってしまい……。実は有能な無自覚系お色気包容主人公が年下イケメンに懐かれ、最強隊長には迫られ、しかも王子や戦闘部隊の面々にスカウトされます。受け、攻め、人材としても色んな意味で突然のモテ期を迎えたラファエル。生態系トップのイケメン様たちに狙われたモブの運命は……?!固定CPは主人公×年下侯爵子息。くっついてからは甘めの溺愛。

処理中です...