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第四章 朱金の姫君
4-1 宝主同士の戦い勃発(?)
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「ところで、ずっと気になっていたんだけど、その髪は一体なんだ?」
玉座の間を出て案内された部屋にて、ソファの上でくつろぎながらジュリナはそう言って、向かいに座るレオンハルトを指差した。
「髪?」
抑揚のない声で聞き返したレオンハルトに、ジュリナは面白そうな顔をしてニヤリと笑う。
「花なんて飾って、私への嫌味か?」
ジュリナの言わんとしている事を察して、慌ててリュセルが言った。
「あ、これは、俺が……」
馬車の中で暇だったので、とまでは言わなかったが、リュセルの言葉を聞いたジュリナは、驚きに目を見張った。
「お前が!?」
レオンハルトの隣にいるリュセルに視線を移して、ジュリナはそのままじっと妹の婚約者を見つめる。
苛烈な深紅の瞳を、リュセルはのんびりと、綺麗だなと思いながら見つめ返す。
まっすぐに視線を返すリュセルをジュリナは興味深く思った。
「ふうん。器用だねえ」
「素敵ですわ、レオンハルト様。今度わたくしの髪もお願いできるかしら? リュセル様」
しかし、続いたティアラの言葉に、再びジュリナは眦をきつくしてリュセルを睨んだ。
焼け殺されそうなその視線の強さを気にする事なく、リュセルはティアラのお願いに、にっこりと王子スマイルで答えた。
「ええ、よろこんで、ティアラ姫」
キラキラとした甘い微笑みを見つめたティアラは、頬を初々しく染め上げた。
「あの……リュセル様、これを」
そうして差し出された白いハンカチに、リュセルは目を見張る。
「これを俺、じゃない、私に?」
それにコクンと小さく頷いたティアラの姿は、男なら、腕に抱きしめてしまいたい程に愛らしい。
「ありがとう、姫」
雄雄しい獅子が刺繍されたハンカチを受け取って、リュセルはしげしげとそれを眺めた。
(すごいな。この刺繍……)
向こうの世界でいうような、ミシンのような機械もこの世界にはないのだから、手縫いで縫い上げたのだろう。
リュセルは、ティアラを尊敬の目で見つめた。
「ティアラ姫」
「リュセル様……」
まるで、中学生日記のような、初々しい2人を横目で見ていたレオンハルトは、静かに言った。
「それで、邪気の浄化についてだが」
ジュリナにそう話しかけると、当の彼女はギラギラとした目で弟を睨んでいる。
「おい、ジュリナ」
「何だ!」
リュセルから目を逸らさぬまま、そう返事を返してきたジュリナに対し、レオンハルトは小さくため息をついた。
「いい加減にしろ」
抑えたような低い声。それを耳にしたジュリナは、ゆっくりとレオンハルトの方へと視線を移す。
「……何だって?」
「いい加減にしろと言ったんだ。公私混同するな、馬鹿者が」
辛らつなその台詞に、隣に座っていたリュセルは背筋がゾクリとするのを感じて、慌てて見つめ合っていたティアラから視線を移した。
「レオンハルト、お前とは、一度決着をつけなければならない日が来ると思っていたよ」
そう言って立ち上がったジュリナを、感情のわからぬ琥珀の目で見つめるレオンハルト。リュセルは二人の様子をハラハラしながら見守っていた。
いつも冷静なレオンハルトが、まさかこんな所で喧嘩を始めるとは思わないが、話の流れがやばい方向へ……
「お姉様ッ」
慌てて立ち上がり、姉に縋ったティアラに一瞬目を向けると、ジュリナはよく響く声で言った。
「お前は黙っておいで、ティア!」
(?)
その声に聞き覚えがあるような気がして、リュセルは眉をしかめた。
しかし次の瞬間、リュセルはレオンハルトの右腕に引っ張られたかと思ったら、そのまま両腕に抱えられて、ソファの上から強制的に移動させられる。
「っ!?」
バシンッ
という痛い音と共に、ソファの上を鞭の先が打った。それも、リュセルがいた場所に……。
「外したか」
左手に黒い皮の鞭を構えたジュリナは、ニヤリと凶悪に笑ったのだった。
(ひいいいいいいいっ!)
ソ、ソファの布が破けて、中の藁が出てるんですけど!
あんなの当たったら死ぬって!
レオンハルトは、真っ青になったリュセルを背に庇うと、静かな声で言った。
「リュセルを傷つけるつもりなら、容赦しないぞ」
応戦するつもりらしいレオンハルトの言葉を聞いたリュセルは、慌てて兄を呼んだ。
「レオン!」
「お前は黙っていろ」
即座に返って来た言葉を聞き、頭を抱える。
(ど、どうすればいいんだ!)
そうこうしている間にも、ジュリナは第二撃を繰り出してくる。鋭い鞭の攻撃をリュセルごとかわすと、レオンハルトは鞭の先を掴み、右腕に巻きつけた。
「はんっ、その腕、引きちぎってやるよ!」
ギリギリと腕を締め上げてくるジュリナの攻撃を受けたレオンハルトは、無表情のまま、逆に鞭を引っ張った。
「何!?」
右腕に巻きついた鞭を左手で掴むと、一気にそれを引く。いくら、男顔負けの腕力を誇っていようとも、レオンハルトでは相手が悪い。強力な力で引っ張られたジュリナは、咄嗟に鞭を手放した。
「おのれ、レオンハルト!」
「男の私に、女のお前が敵うはずないだろう」
淡々と事実のみを語るレオンハルト。ジュリナは怒りに瞳を焦がし、懐から一枚の鏡を出した。両手に乗る程の大きさの、持ち手のない手鏡だ。
鏡の周りを飾る額に、見覚えのある繊細な彫刻が施され、その一番上の中央に不思議な紋様が浮かんでいる。
(まさか、あれって)
「お姉様!」
ティアラが慌てたように、ジュリナの体に背後から縋った。
「ダメです、こんな所で鏡の力を使っては!」
やっぱり、女神の鏡かよ!
「痴れ者が」
鏡を出したジュリナに、レオンハルトは吐き捨てるようにそう言うと、腰に帯びていた剣を鞘から抜かぬまま構える。
鏡の額に施された彫刻と同じ彫刻が柄に刻まれたその剣を見て、リュセルはぎょっとした。
女神の剣
おいおいおいおい、マジですか!?
お互いの国の国宝であり、女神の力の源たる、聖なる宝を喧嘩の道具にするつもりなのか。二人の宝主は、お互い剣と鏡を構えたまま動かなくなった。
剣の封印を解けと言われたらどうしよう。こんな喧嘩の為に、レオンハルトと同化したくない。
第一、そうしたら、向こうもティアラと同化するだろうし、リュセルは自分の婚約者と戦う事になる。
ティアラもその考えに至ったのか、リュセルと目を合わせた。
ど……どうしよう。
二人の宝鍵は、同時に同じ事を思っていた。
しかし、二人の兄と姉はそこまでおろかではなかったようだ。しばらく睨みあった後、同時に剣と鏡を下ろすと言った。
「ここで戦えば被害が甚大だからね」
「ああ、この勝負は預けさせてもらう」
その言葉を聞いたリュセルとティアラは、ほっと胸を撫で下ろした。
「……浄化すべき邪気が感知されたのはこの王都近くの街、アムルだ。近いから徒歩で向かう。馬や馬車は目立つからな明朝出発するから、用意しておけ。」
激情を抑えてそう言ったジュリナに、レオンハルトは小さく頷いた。
「それから、そこの坊やっ」
リュセルを指差してそう言ったジュリナは、背後で心配そうにしているティアラを腕の中に抱きしめた。
「お前とティアラの婚約なんぞ、私は認めていないからな!」
「なっ!」
リュセルが言い返そうと口を開きかけた時、レオンハルトが静かに言った。
「望むところだ」
(おい、おい、おい、おいっ!)
そして、愕然とするリュセルの腕を掴むと、レオンハルトは部屋を退出すべく歩き出した。
「レ、レオン」
「黙っていろ」
切り捨てるような言い方に、リュセルは口をつぐんでジュリナの腕の中のティアラと目を合わせる。まるで、ロミオとジュリエットのようだと思った。
アシェイラ城に国賓用の客室があったように、ディエラ城にもそれは当然あり、リュセルとレオンハルトはそこに案内された。
「ここでのお世話をさせて頂きます。サラと申します」
案内してくれた侍女は、そう言うと深く頭を下げた。
リュセルは、それに頷く。
「よろしく」
顔を上げた為、ばっちりとその月の美貌を見てしまったサラは、驚きに目を見張ってポカンと口を開けた。
そんな反応にも最近慣れ始めたリュセルは、サラの目の前でパチンと指を鳴らした。
「はっ、あ……ああああの! それでは、私は失礼しますので、何か御用がありましたら、お呼び下さいね」
そうして、テーブルの上にティーセットを用意したサラは、顔を真赤にしながら退室して行った。
(何か、最初は良かったけど、この顔に段々不便さを感じてきたな)
そんな事を考えながら、サラが用意してくれて行った紅茶を一口飲む。
(ローズティーか)
ふうっと一息ついて、器に盛られた焼き菓子をつまむ。あえて、向かいに座る兄を見ないようにしながら……。
優雅に足を組んでリュセルの飲むのと同じローズティーを飲みながら、考え事をしているレオンハルトに泣きたくなった。
機嫌が、ものすっごく悪い。
見た目はいつもと同じなのだが、空気がピリピリしているのだ。
ジュリナやティアラといた部屋を出ると、すぐに、近くを通りかかった侍女に自分達が滞在する部屋を訪ねて案内を頼み、今に至るのだが。
国を出る前にした会話から、ティアラ姫の姉姫とは仲があまり良くないとは思っていたが、まさかここまでとは。
玉座の間を出て案内された部屋にて、ソファの上でくつろぎながらジュリナはそう言って、向かいに座るレオンハルトを指差した。
「髪?」
抑揚のない声で聞き返したレオンハルトに、ジュリナは面白そうな顔をしてニヤリと笑う。
「花なんて飾って、私への嫌味か?」
ジュリナの言わんとしている事を察して、慌ててリュセルが言った。
「あ、これは、俺が……」
馬車の中で暇だったので、とまでは言わなかったが、リュセルの言葉を聞いたジュリナは、驚きに目を見張った。
「お前が!?」
レオンハルトの隣にいるリュセルに視線を移して、ジュリナはそのままじっと妹の婚約者を見つめる。
苛烈な深紅の瞳を、リュセルはのんびりと、綺麗だなと思いながら見つめ返す。
まっすぐに視線を返すリュセルをジュリナは興味深く思った。
「ふうん。器用だねえ」
「素敵ですわ、レオンハルト様。今度わたくしの髪もお願いできるかしら? リュセル様」
しかし、続いたティアラの言葉に、再びジュリナは眦をきつくしてリュセルを睨んだ。
焼け殺されそうなその視線の強さを気にする事なく、リュセルはティアラのお願いに、にっこりと王子スマイルで答えた。
「ええ、よろこんで、ティアラ姫」
キラキラとした甘い微笑みを見つめたティアラは、頬を初々しく染め上げた。
「あの……リュセル様、これを」
そうして差し出された白いハンカチに、リュセルは目を見張る。
「これを俺、じゃない、私に?」
それにコクンと小さく頷いたティアラの姿は、男なら、腕に抱きしめてしまいたい程に愛らしい。
「ありがとう、姫」
雄雄しい獅子が刺繍されたハンカチを受け取って、リュセルはしげしげとそれを眺めた。
(すごいな。この刺繍……)
向こうの世界でいうような、ミシンのような機械もこの世界にはないのだから、手縫いで縫い上げたのだろう。
リュセルは、ティアラを尊敬の目で見つめた。
「ティアラ姫」
「リュセル様……」
まるで、中学生日記のような、初々しい2人を横目で見ていたレオンハルトは、静かに言った。
「それで、邪気の浄化についてだが」
ジュリナにそう話しかけると、当の彼女はギラギラとした目で弟を睨んでいる。
「おい、ジュリナ」
「何だ!」
リュセルから目を逸らさぬまま、そう返事を返してきたジュリナに対し、レオンハルトは小さくため息をついた。
「いい加減にしろ」
抑えたような低い声。それを耳にしたジュリナは、ゆっくりとレオンハルトの方へと視線を移す。
「……何だって?」
「いい加減にしろと言ったんだ。公私混同するな、馬鹿者が」
辛らつなその台詞に、隣に座っていたリュセルは背筋がゾクリとするのを感じて、慌てて見つめ合っていたティアラから視線を移した。
「レオンハルト、お前とは、一度決着をつけなければならない日が来ると思っていたよ」
そう言って立ち上がったジュリナを、感情のわからぬ琥珀の目で見つめるレオンハルト。リュセルは二人の様子をハラハラしながら見守っていた。
いつも冷静なレオンハルトが、まさかこんな所で喧嘩を始めるとは思わないが、話の流れがやばい方向へ……
「お姉様ッ」
慌てて立ち上がり、姉に縋ったティアラに一瞬目を向けると、ジュリナはよく響く声で言った。
「お前は黙っておいで、ティア!」
(?)
その声に聞き覚えがあるような気がして、リュセルは眉をしかめた。
しかし次の瞬間、リュセルはレオンハルトの右腕に引っ張られたかと思ったら、そのまま両腕に抱えられて、ソファの上から強制的に移動させられる。
「っ!?」
バシンッ
という痛い音と共に、ソファの上を鞭の先が打った。それも、リュセルがいた場所に……。
「外したか」
左手に黒い皮の鞭を構えたジュリナは、ニヤリと凶悪に笑ったのだった。
(ひいいいいいいいっ!)
ソ、ソファの布が破けて、中の藁が出てるんですけど!
あんなの当たったら死ぬって!
レオンハルトは、真っ青になったリュセルを背に庇うと、静かな声で言った。
「リュセルを傷つけるつもりなら、容赦しないぞ」
応戦するつもりらしいレオンハルトの言葉を聞いたリュセルは、慌てて兄を呼んだ。
「レオン!」
「お前は黙っていろ」
即座に返って来た言葉を聞き、頭を抱える。
(ど、どうすればいいんだ!)
そうこうしている間にも、ジュリナは第二撃を繰り出してくる。鋭い鞭の攻撃をリュセルごとかわすと、レオンハルトは鞭の先を掴み、右腕に巻きつけた。
「はんっ、その腕、引きちぎってやるよ!」
ギリギリと腕を締め上げてくるジュリナの攻撃を受けたレオンハルトは、無表情のまま、逆に鞭を引っ張った。
「何!?」
右腕に巻きついた鞭を左手で掴むと、一気にそれを引く。いくら、男顔負けの腕力を誇っていようとも、レオンハルトでは相手が悪い。強力な力で引っ張られたジュリナは、咄嗟に鞭を手放した。
「おのれ、レオンハルト!」
「男の私に、女のお前が敵うはずないだろう」
淡々と事実のみを語るレオンハルト。ジュリナは怒りに瞳を焦がし、懐から一枚の鏡を出した。両手に乗る程の大きさの、持ち手のない手鏡だ。
鏡の周りを飾る額に、見覚えのある繊細な彫刻が施され、その一番上の中央に不思議な紋様が浮かんでいる。
(まさか、あれって)
「お姉様!」
ティアラが慌てたように、ジュリナの体に背後から縋った。
「ダメです、こんな所で鏡の力を使っては!」
やっぱり、女神の鏡かよ!
「痴れ者が」
鏡を出したジュリナに、レオンハルトは吐き捨てるようにそう言うと、腰に帯びていた剣を鞘から抜かぬまま構える。
鏡の額に施された彫刻と同じ彫刻が柄に刻まれたその剣を見て、リュセルはぎょっとした。
女神の剣
おいおいおいおい、マジですか!?
お互いの国の国宝であり、女神の力の源たる、聖なる宝を喧嘩の道具にするつもりなのか。二人の宝主は、お互い剣と鏡を構えたまま動かなくなった。
剣の封印を解けと言われたらどうしよう。こんな喧嘩の為に、レオンハルトと同化したくない。
第一、そうしたら、向こうもティアラと同化するだろうし、リュセルは自分の婚約者と戦う事になる。
ティアラもその考えに至ったのか、リュセルと目を合わせた。
ど……どうしよう。
二人の宝鍵は、同時に同じ事を思っていた。
しかし、二人の兄と姉はそこまでおろかではなかったようだ。しばらく睨みあった後、同時に剣と鏡を下ろすと言った。
「ここで戦えば被害が甚大だからね」
「ああ、この勝負は預けさせてもらう」
その言葉を聞いたリュセルとティアラは、ほっと胸を撫で下ろした。
「……浄化すべき邪気が感知されたのはこの王都近くの街、アムルだ。近いから徒歩で向かう。馬や馬車は目立つからな明朝出発するから、用意しておけ。」
激情を抑えてそう言ったジュリナに、レオンハルトは小さく頷いた。
「それから、そこの坊やっ」
リュセルを指差してそう言ったジュリナは、背後で心配そうにしているティアラを腕の中に抱きしめた。
「お前とティアラの婚約なんぞ、私は認めていないからな!」
「なっ!」
リュセルが言い返そうと口を開きかけた時、レオンハルトが静かに言った。
「望むところだ」
(おい、おい、おい、おいっ!)
そして、愕然とするリュセルの腕を掴むと、レオンハルトは部屋を退出すべく歩き出した。
「レ、レオン」
「黙っていろ」
切り捨てるような言い方に、リュセルは口をつぐんでジュリナの腕の中のティアラと目を合わせる。まるで、ロミオとジュリエットのようだと思った。
アシェイラ城に国賓用の客室があったように、ディエラ城にもそれは当然あり、リュセルとレオンハルトはそこに案内された。
「ここでのお世話をさせて頂きます。サラと申します」
案内してくれた侍女は、そう言うと深く頭を下げた。
リュセルは、それに頷く。
「よろしく」
顔を上げた為、ばっちりとその月の美貌を見てしまったサラは、驚きに目を見張ってポカンと口を開けた。
そんな反応にも最近慣れ始めたリュセルは、サラの目の前でパチンと指を鳴らした。
「はっ、あ……ああああの! それでは、私は失礼しますので、何か御用がありましたら、お呼び下さいね」
そうして、テーブルの上にティーセットを用意したサラは、顔を真赤にしながら退室して行った。
(何か、最初は良かったけど、この顔に段々不便さを感じてきたな)
そんな事を考えながら、サラが用意してくれて行った紅茶を一口飲む。
(ローズティーか)
ふうっと一息ついて、器に盛られた焼き菓子をつまむ。あえて、向かいに座る兄を見ないようにしながら……。
優雅に足を組んでリュセルの飲むのと同じローズティーを飲みながら、考え事をしているレオンハルトに泣きたくなった。
機嫌が、ものすっごく悪い。
見た目はいつもと同じなのだが、空気がピリピリしているのだ。
ジュリナやティアラといた部屋を出ると、すぐに、近くを通りかかった侍女に自分達が滞在する部屋を訪ねて案内を頼み、今に至るのだが。
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