210 / 424
第十一章 神への叛逆
9-1 消えた気配
しおりを挟む
その日、ナイト侯爵家の当主であるクラウンからの依頼により、街中の酒屋から大量の酒がナイト侯爵邸に集められていた。葡萄酒(ワイン)が名産のルーンメッセには酒屋が多く存在し、このような急な要請にも答える事が可能なのが幸いしていた。
そんな数多い酒屋の一つ、家族で営んでいる小さな酒屋の主人である男は、今年二十歳になったばかりの跡取り息子と共に、店でも評判の質の良い酒を馬車に積み込み、ナイト侯爵邸に向かっていた。
「なんでも街中の酒類を集めてるらしいよ、父さん。何か盛大なパーティでもあるのかな?」
御者を務める息子の言葉に、父親も首を傾げた。
「さあ、何だろうな。しかし、どうせろくな事ではないだろうよ。妙な連中が屋敷に出入りしているらしいしな……。クラウン様はお変わりになられてしまった。以前のクラウン様は領民思いのとても優しい領主様だったのに」
「うん。今のクラウン様はなんだか怖いよね」
父親の憂いを込めた言葉に同意し、息子も頷く。しんみりとした空気が親子の間に漂った、ちょうどその時、道の前方に一人の女性が倒れ込んできた。
「危ない!」
咄嗟に手綱を操作して女性を避ける。だが、どうやらその女性、具合が悪いらしく、お腹を押さえ込んで苦しんでいるようだった。
「だ、大丈夫ですか?」
慌てて息子が馬車の御者台から降りようとした瞬間。
「すまない」
そんな、聞いた事もないようないい声が聞こえたかと思ったら、見た事もないような典雅なる美貌が目の前に現れたのだった。
「ごめんなさいね、あなた方に罪はないんだけど」
人目のない場所に人の良さそうな酒屋の親子を転がして二人に手を合わせたミルフィンは、まるで夢見るような表情のまま気絶している彼らを見て軽く顔を引きつらせた。
(リュセル王子もそうだケド、あの顔の威力は本当に破壊的だわ)
「何をしている、行くぞ」
変な感心の仕方をしているミルフィンを見咎め、レオンハルトはティアラの手を引いて馬車の荷台に二人で乗り込みながら彼を呼んだ。
「は、はい!」
そして、ミルフィンも急ぎ準備万端なハミルの隣り、つまりは御者台の上に乗り込む。
「さあ、行くわよ! ハミル!」
「はい、ミルフィン様!」
ミルフィンの掛け声に呼応するように馬車を出発させたハミルは、街の中心にあるナイト侯爵邸を目指すのだった。
「お姉様……」
一方、荷台に乗せられた樽の間にレオンハルトと共に身を隠したティアラは、祈るように目を閉じていた。
「私から離れてはいけませんよ、ティアラ姫」
「はい、レオンハルト様」
レオンハルトの言葉に頷きながらも、相手の冷静な琥珀の瞳を見返して、ティアラは不安になる。
(なんだか……、嫌な予感がしますわ)
宝鍵の勘とでもいうような漠然としたそれは、過去何度か感じた事があるよくない前触れだ。それも、ティアラのそれは外れた事がない。それが更に彼女の不安を誘った。
*****
「お前達で最後だぞ。早く入れ」
ようやくたどり着いたナイト侯爵邸の裏口にて、案内役の使用人の指示により馬車を止めると、ミルフィンはにっこりと愛想よく笑った。
「ごめんなさい。道が混んでいたものですから」
美しい女性に綺麗な微笑を向けられ、屋敷の使用人の一人である男はデレーっと鼻の下を伸ばす。
「い、いやいや、道が混んでたんじゃ仕方ないよな。だ、大丈夫かい? 重いだろう、手伝うよ」
荷台から酒樽を降ろすのを手伝おうとする男にミルフィンは答えた。
「大丈夫よ、男手をきちんと連れて来ているから。優しいのね、ありがとう」
「い、いや~。じゃ、じゃあ俺は、降ろしたやつを屋敷の中に運ぶな」
「はい」
ミルフィンがにっこりと笑うのを見て頬を染めると、男は酒樽を二つ肩に担いで、たくましいところをアピールしながら勝手口から邸内に入って行った。
出迎えに来た使用人は彼一人だった為、一瞬ではあるが裏口付近には誰もいなくなる。周囲を見回したミルフィンは、馬車の荷台に潜んでいるレオンハルトとティアラに呼びかけた。
「今がチャンスですわ」
聞こえた言葉にレオンハルトは無言で頷くと、女神の剣と黒煉の剣の両方を持ったまま、馬車の荷台から降りる。
「私達は正面入り口付近で騒ぎを起こします」
二人が荷台から降りるのを見てとると、ミルフィンとハミルは着ていたコートをバッと脱ぎ捨てた。
翻る深紅のマント。
薄いピンク色をしたスーツに、赤いネクタイ。
顔を覆う、テディベアのお面。
派出で趣味の悪い怪盗テディベア仮面の姿は、人目を引きつけるにはもってこいだ。決して一緒に歩きたくはないが……。
リュセルがこの場にいれば猛烈につっこんだであろう怪盗テディベア仮面の衣装だが、残念な事にこの場にいるのは冗談のあまり通じないレオンハルトとティアラのみだったので、誰もその衣装について触れなかった。もちろん、そんな余裕もない。
そんな風に、作戦を決行しようとした時だった。この場ではティアラしか聞く事のかなわぬ音が響き渡ったのは。
キーーーーーーーーーッン
不穏な耳鳴りがしたかと思ったら、それは再び予告もなしに……
きた
「ッーーーーーー!」
ディエラで聞いた、音の比じゃない。それは、自分のすべてを壊しつくしてしまうような破滅的な音。悲鳴を上げる事も出来ぬまま、その場に膝をついて倒れたティアラの意識は、そこで一瞬とぎれた。
「ティアラ姫様!」
急に倒れたティアラの上体を支えながら、ミルフィンは驚きに目を見開く。
「どうなさったのですか!?」
急いで脈を確かめ、微弱だが確かに波打つそれにほっと息を吐く。
「一体、どうしたというの? …………レオンハルト……、殿下?」
ティアラから目線を上げたミルフィンは、レオンハルトの呆然としたような表情に眉をひそめる。
「気配、が……消え…………た」
愕然としたようなその声と共に、薄れていたティアラの意識が弱々しくではあるが戻る。
「あ……、あああああ…………ない! お姉様の気配はあるのに、どこにもリュセル様の気配がないわ! 先程までは……、先程までは、確かにあったのに!」
絶望に緑色の瞳を濡らすティアラの言葉を聞いたハミルは、言いにくいその言葉をはっきりと口にした。
「そ、それってつまり、死んでしまったって事なんですか!?」
「な、何、縁起でもない事言ってるのよ、馬鹿ッ!」
慌ててハミルの頬を思い切り張るが、彼のその言葉を肯定するかのように愕然としたまま動かないレオンハルトとティアラの二人を見たミルフィンは呟く。
「う……嘘。ほ、本当に?」
それは虚しい響きをもって、その場に響いた。
少しの間、気まずくも重苦しい空気が支配した。ちょうどその時、慌てたような第三者の声がその場に響き渡った。
「な、なんだ、お前ら!」
タイミング悪く戻ってきた先程の使用人の男に見つかってしまったミルフィンは、小さく舌打ちをする。
「チッ見つかったか! どうします? レオンハルト殿下……殿下!?」
目を大きく見開き、前方を見つめたまま動かないレオンハルトにミルフィンは呼びかけるが、反応がない。
その間にも、騒ぎを聞きつけた武装した傭兵達が周りを囲みだす。おそらくヒューマンのメンバーであろう彼らは、そうとうな手錬れである事をその身のこなしから予測させた。
「どどどど、ど~すんのよ」
ぐったりとしたティアラの体を抱き上げながらミルフィンが冷汗を流した瞬間。瞬きするような、そんなほんの一瞬で。自分達を囲んでいた傭兵達は血を吹き出し、地面に沈んだ。
「え?」
何が起こったのかわからない。
「レ、レオンハルト王子殿下?」
いつの間に抜き放ったのか、力なく垂れた右手に握られているのは、今まで彼が持っていた黒煉の剣。
「い……いけない。いけませんわ、レオンハルト様!」
表情のまったくなくなった麗しい美貌の中、爛々と不気味に輝く金色の瞳がただ恐ろしく、ミルフィンもハミルも、気づけばレオンハルトから離れる為に後ずさりをしていた。
「な、何だ? こ、こいつは……。化け物か!?」
一瞬で仲間が倒されるのを見た他のヒューマンのメンバーは、それでも侵入者を排除する為に立ちふさがる。しかし、そんな彼らも、すぐに仲間の後を追う事になったのである。
地面に折り重なるようにして倒れ伏した者達の間を、ユラリユラリと、まるで夢遊病患者のような足取りで歩くレオンハルトは、己が半身を殺したヒューマンのメンバーがいるであろう、より人の多い場所へと移動する為、ゆっくりと進んで行く。
自分達が行くはずだった正面入口に進んでいるレオンハルトの足取りを見てとると、ミルフィンは彼から離れ、別方向に駆け出した。
「ミルフィン様!?」
「ジュリナ様を探すのよ! あれをどうにか出来るのは、ジュリナ様だけでしょう!?」
そのまま、人気のなくなった勝手口から邸内に侵入する事に成功する。
「レオンハルト王子は、どうしちゃったんですか!?」
あまりの迫力にびびってしまって、足をカタカタと震わせているハミルに向かい、ティアラはミルフィンに床に下ろしてもらいながら告げた。
「暴走しかけているのですわ。わたくし達、女神の子供は半身の存在が必須です。それ故にその存在が永遠に失われた時、喪失の哀しみを超える術を知りません」
「つ、つまり?」
そんな数多い酒屋の一つ、家族で営んでいる小さな酒屋の主人である男は、今年二十歳になったばかりの跡取り息子と共に、店でも評判の質の良い酒を馬車に積み込み、ナイト侯爵邸に向かっていた。
「なんでも街中の酒類を集めてるらしいよ、父さん。何か盛大なパーティでもあるのかな?」
御者を務める息子の言葉に、父親も首を傾げた。
「さあ、何だろうな。しかし、どうせろくな事ではないだろうよ。妙な連中が屋敷に出入りしているらしいしな……。クラウン様はお変わりになられてしまった。以前のクラウン様は領民思いのとても優しい領主様だったのに」
「うん。今のクラウン様はなんだか怖いよね」
父親の憂いを込めた言葉に同意し、息子も頷く。しんみりとした空気が親子の間に漂った、ちょうどその時、道の前方に一人の女性が倒れ込んできた。
「危ない!」
咄嗟に手綱を操作して女性を避ける。だが、どうやらその女性、具合が悪いらしく、お腹を押さえ込んで苦しんでいるようだった。
「だ、大丈夫ですか?」
慌てて息子が馬車の御者台から降りようとした瞬間。
「すまない」
そんな、聞いた事もないようないい声が聞こえたかと思ったら、見た事もないような典雅なる美貌が目の前に現れたのだった。
「ごめんなさいね、あなた方に罪はないんだけど」
人目のない場所に人の良さそうな酒屋の親子を転がして二人に手を合わせたミルフィンは、まるで夢見るような表情のまま気絶している彼らを見て軽く顔を引きつらせた。
(リュセル王子もそうだケド、あの顔の威力は本当に破壊的だわ)
「何をしている、行くぞ」
変な感心の仕方をしているミルフィンを見咎め、レオンハルトはティアラの手を引いて馬車の荷台に二人で乗り込みながら彼を呼んだ。
「は、はい!」
そして、ミルフィンも急ぎ準備万端なハミルの隣り、つまりは御者台の上に乗り込む。
「さあ、行くわよ! ハミル!」
「はい、ミルフィン様!」
ミルフィンの掛け声に呼応するように馬車を出発させたハミルは、街の中心にあるナイト侯爵邸を目指すのだった。
「お姉様……」
一方、荷台に乗せられた樽の間にレオンハルトと共に身を隠したティアラは、祈るように目を閉じていた。
「私から離れてはいけませんよ、ティアラ姫」
「はい、レオンハルト様」
レオンハルトの言葉に頷きながらも、相手の冷静な琥珀の瞳を見返して、ティアラは不安になる。
(なんだか……、嫌な予感がしますわ)
宝鍵の勘とでもいうような漠然としたそれは、過去何度か感じた事があるよくない前触れだ。それも、ティアラのそれは外れた事がない。それが更に彼女の不安を誘った。
*****
「お前達で最後だぞ。早く入れ」
ようやくたどり着いたナイト侯爵邸の裏口にて、案内役の使用人の指示により馬車を止めると、ミルフィンはにっこりと愛想よく笑った。
「ごめんなさい。道が混んでいたものですから」
美しい女性に綺麗な微笑を向けられ、屋敷の使用人の一人である男はデレーっと鼻の下を伸ばす。
「い、いやいや、道が混んでたんじゃ仕方ないよな。だ、大丈夫かい? 重いだろう、手伝うよ」
荷台から酒樽を降ろすのを手伝おうとする男にミルフィンは答えた。
「大丈夫よ、男手をきちんと連れて来ているから。優しいのね、ありがとう」
「い、いや~。じゃ、じゃあ俺は、降ろしたやつを屋敷の中に運ぶな」
「はい」
ミルフィンがにっこりと笑うのを見て頬を染めると、男は酒樽を二つ肩に担いで、たくましいところをアピールしながら勝手口から邸内に入って行った。
出迎えに来た使用人は彼一人だった為、一瞬ではあるが裏口付近には誰もいなくなる。周囲を見回したミルフィンは、馬車の荷台に潜んでいるレオンハルトとティアラに呼びかけた。
「今がチャンスですわ」
聞こえた言葉にレオンハルトは無言で頷くと、女神の剣と黒煉の剣の両方を持ったまま、馬車の荷台から降りる。
「私達は正面入り口付近で騒ぎを起こします」
二人が荷台から降りるのを見てとると、ミルフィンとハミルは着ていたコートをバッと脱ぎ捨てた。
翻る深紅のマント。
薄いピンク色をしたスーツに、赤いネクタイ。
顔を覆う、テディベアのお面。
派出で趣味の悪い怪盗テディベア仮面の姿は、人目を引きつけるにはもってこいだ。決して一緒に歩きたくはないが……。
リュセルがこの場にいれば猛烈につっこんだであろう怪盗テディベア仮面の衣装だが、残念な事にこの場にいるのは冗談のあまり通じないレオンハルトとティアラのみだったので、誰もその衣装について触れなかった。もちろん、そんな余裕もない。
そんな風に、作戦を決行しようとした時だった。この場ではティアラしか聞く事のかなわぬ音が響き渡ったのは。
キーーーーーーーーーッン
不穏な耳鳴りがしたかと思ったら、それは再び予告もなしに……
きた
「ッーーーーーー!」
ディエラで聞いた、音の比じゃない。それは、自分のすべてを壊しつくしてしまうような破滅的な音。悲鳴を上げる事も出来ぬまま、その場に膝をついて倒れたティアラの意識は、そこで一瞬とぎれた。
「ティアラ姫様!」
急に倒れたティアラの上体を支えながら、ミルフィンは驚きに目を見開く。
「どうなさったのですか!?」
急いで脈を確かめ、微弱だが確かに波打つそれにほっと息を吐く。
「一体、どうしたというの? …………レオンハルト……、殿下?」
ティアラから目線を上げたミルフィンは、レオンハルトの呆然としたような表情に眉をひそめる。
「気配、が……消え…………た」
愕然としたようなその声と共に、薄れていたティアラの意識が弱々しくではあるが戻る。
「あ……、あああああ…………ない! お姉様の気配はあるのに、どこにもリュセル様の気配がないわ! 先程までは……、先程までは、確かにあったのに!」
絶望に緑色の瞳を濡らすティアラの言葉を聞いたハミルは、言いにくいその言葉をはっきりと口にした。
「そ、それってつまり、死んでしまったって事なんですか!?」
「な、何、縁起でもない事言ってるのよ、馬鹿ッ!」
慌ててハミルの頬を思い切り張るが、彼のその言葉を肯定するかのように愕然としたまま動かないレオンハルトとティアラの二人を見たミルフィンは呟く。
「う……嘘。ほ、本当に?」
それは虚しい響きをもって、その場に響いた。
少しの間、気まずくも重苦しい空気が支配した。ちょうどその時、慌てたような第三者の声がその場に響き渡った。
「な、なんだ、お前ら!」
タイミング悪く戻ってきた先程の使用人の男に見つかってしまったミルフィンは、小さく舌打ちをする。
「チッ見つかったか! どうします? レオンハルト殿下……殿下!?」
目を大きく見開き、前方を見つめたまま動かないレオンハルトにミルフィンは呼びかけるが、反応がない。
その間にも、騒ぎを聞きつけた武装した傭兵達が周りを囲みだす。おそらくヒューマンのメンバーであろう彼らは、そうとうな手錬れである事をその身のこなしから予測させた。
「どどどど、ど~すんのよ」
ぐったりとしたティアラの体を抱き上げながらミルフィンが冷汗を流した瞬間。瞬きするような、そんなほんの一瞬で。自分達を囲んでいた傭兵達は血を吹き出し、地面に沈んだ。
「え?」
何が起こったのかわからない。
「レ、レオンハルト王子殿下?」
いつの間に抜き放ったのか、力なく垂れた右手に握られているのは、今まで彼が持っていた黒煉の剣。
「い……いけない。いけませんわ、レオンハルト様!」
表情のまったくなくなった麗しい美貌の中、爛々と不気味に輝く金色の瞳がただ恐ろしく、ミルフィンもハミルも、気づけばレオンハルトから離れる為に後ずさりをしていた。
「な、何だ? こ、こいつは……。化け物か!?」
一瞬で仲間が倒されるのを見た他のヒューマンのメンバーは、それでも侵入者を排除する為に立ちふさがる。しかし、そんな彼らも、すぐに仲間の後を追う事になったのである。
地面に折り重なるようにして倒れ伏した者達の間を、ユラリユラリと、まるで夢遊病患者のような足取りで歩くレオンハルトは、己が半身を殺したヒューマンのメンバーがいるであろう、より人の多い場所へと移動する為、ゆっくりと進んで行く。
自分達が行くはずだった正面入口に進んでいるレオンハルトの足取りを見てとると、ミルフィンは彼から離れ、別方向に駆け出した。
「ミルフィン様!?」
「ジュリナ様を探すのよ! あれをどうにか出来るのは、ジュリナ様だけでしょう!?」
そのまま、人気のなくなった勝手口から邸内に侵入する事に成功する。
「レオンハルト王子は、どうしちゃったんですか!?」
あまりの迫力にびびってしまって、足をカタカタと震わせているハミルに向かい、ティアラはミルフィンに床に下ろしてもらいながら告げた。
「暴走しかけているのですわ。わたくし達、女神の子供は半身の存在が必須です。それ故にその存在が永遠に失われた時、喪失の哀しみを超える術を知りません」
「つ、つまり?」
0
あなたにおすすめの小説
《本編 完結 続編 完結》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。
かざみはら まなか
BL
24歳の英雄公爵✕29歳の日本に帰りたい異世界転移した青年
転生したら嫌われ者No.01のザコキャラだった 〜引き篭もりニートは落ちぶれ王族に転生しました〜
隍沸喰(隍沸かゆ)
BL
引き篭もりニートの俺は大人にも子供にも人気の話題のゲーム『WoRLD oF SHiSUTo』の次回作を遂に手に入れたが、その直後に死亡してしまった。
目覚めたらその世界で最も嫌われ、前世でも嫌われ続けていたあの落ちぶれた元王族《ヴァントリア・オルテイル》になっていた。
同じ檻に入っていた子供を看病したのに殺されかけ、王である兄には冷たくされ…………それでもめげずに頑張ります!
俺を襲ったことで連れて行かれた子供を助けるために、まずは脱獄からだ!
重複投稿:小説家になろう(ムーンライトノベルズ)
注意:
残酷な描写あり
表紙は力不足な自作イラスト
誤字脱字が多いです!
お気に入り・感想ありがとうございます。
皆さんありがとうございました!
BLランキング1位(2021/8/1 20:02)
HOTランキング15位(2021/8/1 20:02)
他サイト日間BLランキング2位(2019/2/21 20:00)
ツンデレ、執着キャラ、おバカ主人公、魔法、主人公嫌われ→愛されです。
いらないと思いますが感想・ファンアート?などのSNSタグは #嫌01 です。私も宣伝や時々描くイラストに使っています。利用していただいて構いません!
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
【3/11書籍発売】麗しの大公閣下は今日も憂鬱です。
天城
BL
【第12回BL大賞 奨励賞頂きました!ありがとうございます!!3/11に発売になります、よろしくお願いします!】
さえないサラリーマンだったオジサンは、家柄・財力・才能と類い稀なる美貌も持ち合わせた大公閣下ルシェール・ド・ヴォリスに転生した。
英雄の華々しい生活に突然放り込まれて中の人は毎日憂鬱だった。腐男子だった彼は知っている。
この世界、Dom/Subユニバースってやつだよね……。
「さあ気に入ったsubを娶れ」
「パートナーはいいぞ」
とDomの親兄弟から散々言われ、交友関係も護衛騎士もメイド含む屋敷内の使用人全てがSubで構成されたヴォリス家。
待って待って情報量が多い。現実に疲れたおっさんを転生後まで追い込まないでくれ。
平凡が一番だし、優しく気立のいいsubのお嫁さんもらって隠居したいんだよ。
転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。
星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。
前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。
だが図書室の記録が冤罪を覆す。
そしてレイは知る。
聖女ディーンの本当の名はアキラ。
同じ日本から来た存在だった。
帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。
秘密を共有した二人は、友達になる。
人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。
【蒼き月の輪舞】 モブにいきなりモテ期がきました。そもそもコレ、BLゲームじゃなかったよな?!
黒木 鳴
BL
「これが人生に三回訪れるモテ期とかいうものなのか……?そもそもコレ、BLゲームじゃなかったよな?!そして俺はモブっ!!」アクションゲームの世界に転生した主人公ラファエル。ゲームのキャラでもない彼は清く正しいモブ人生を謳歌していた。なのにうっかりゲームキャラのイケメン様方とお近づきになってしまい……。実は有能な無自覚系お色気包容主人公が年下イケメンに懐かれ、最強隊長には迫られ、しかも王子や戦闘部隊の面々にスカウトされます。受け、攻め、人材としても色んな意味で突然のモテ期を迎えたラファエル。生態系トップのイケメン様たちに狙われたモブの運命は……?!固定CPは主人公×年下侯爵子息。くっついてからは甘めの溺愛。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる